“Mind the Game”最新回でレブロンがクーパー・フラッグを高評価
2025年6月24日(現地時間23日)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズと元NBAスターのスティーブ・ナッシュが共同で配信するポッドキャスト「Mind the Game」の最新エピソードが公開されました。この回では、26日に控えた「NBAドラフト2025」にて全体1位指名が有力視されるクーパー・フラッグについて、レブロンが熱く語るシーンが大きな注目を集めました。
フラッグは、デューク大学で鮮烈な1年目を送り、ドラフト前から「ネクスト・レブロン」とも評されるほどの才能を発揮。その活躍にレブロンも賛辞を惜しみませんでした。
クーパー・フラッグの圧巻スタッツと評価
デューク大学に所属するクーパー・フラッグは、2024-25シーズンに37試合へ出場。全試合でチームを牽引する平均19.2得点、7.5リバウンド、4.2アシスト、1.4スティール、1.4ブロックというオールラウンドな数字を残しました。
フィールドゴール成功率は48.1%、3ポイント成功率は38.5%(平均1.4本成功)、フリースロー成功率は84.0%と高い水準をキープ。得点能力だけでなく、守備でも存在感を見せ、NCAAトーナメントではチームをファイナル4に導きました。
レブロンが語るフラッグの「偉大になりたい意志」
ポッドキャスト内でレブロンは、「彼は“偉大な選手”になりたいという意志を持っている。それがプレーの節々から伝わってくる」と語りました。
さらにフラッグの能力について、「彼はフロア上で多様なスキルを発揮できる。ボールを持ったときの創造性、オフボール時の動き、そしてジャンプシュートの精度もこれからさらに伸びる。運動能力も抜群だ」と、未来のスター候補として太鼓判を押しました。
レブロンとフラッグが歩む“異なる道”
2003年にクリーブランド・キャバリアーズから全体1位指名を受けてNBAデビューを果たしたレブロン・ジェームズ。彼がリーグに入った当時、キャバリアーズはリーグ最下位の17勝65敗で、チーム再建の真っただ中にありました。レブロン自身もルーキーイヤーには平均20.9得点、5.5リバウンド、5.9アシスト、1.6スティールを記録し、新人王に輝いたものの、プレーオフ初出場を果たしたのは3年目のことでした。
対して、フラッグが加入する可能性が高いダラス・マーベリックスは、2024−25シーズンを39勝43敗、ウェスタン・カンファレンス10位で終了。プレーオフ進出にはわずか1勝足りなかったものの、戦力の充実度は高く、今後の成長が期待されるチームです。
レブロンが語る「恵まれた環境」
レブロンは、「彼(フラッグ)は自分の時とは違って、すでに殿堂入りクラスの選手たちが揃った環境に入る。クレイ・トンプソン、アンソニー・デイビス、カイリー・アービングといった実力者がいて、指導するのはジェイソン・キッドという名将。これは大きな利点だ」とコメント。自らの苦難と比較しながら、フラッグのスタート地点がいかに有利であるかを強調しました。
NBA史上2番目の若さでドラフト全体1位指名を受ける見込みのフラッグにとって、その環境の差は今後の成長を大きく後押しする要因となるでしょう。
歴代最長キャリアを更新するレブロンとフラッグの交差点
2025-26シーズンに突入すれば、レブロン・ジェームズはNBAでのキャリア23年目を迎えます。これはリーグ史上最長キャリアであり、現役続行を続ける彼がフラッグと実際にコート上で対戦する日も現実的となっています。
フラッグは2006年生まれ。レブロンがNBA入りした2003年にはまだ生まれていなかった世代です。レジェンドと新星が直接対決を果たす瞬間が実現すれば、まさに時代の橋渡しを象徴する試合となるでしょう。
ドラフト当日はバークレイズ・センターに世界中の注目が集まる
NBAドラフト2025の初日は、6月26日にニューヨークのバークレイズ・センターで開催されます。クーパー・フラッグはすでにニューヨーク入りし、メディア対応などのイベントに参加中。ドラフト本番では全世界から注目を浴びる舞台に立つことになります。
レブロンが称賛する新星が、歴史あるNBAの舞台でどのようなキャリアを歩み出すのか。ファンにとっても期待が高まる瞬間となることは間違いありません。