神戸ストークスの中西良太が現役引退を発表|14年のキャリアに幕、新たな役割でバスケ界に貢献へ

神戸ストークス・中西良太が現役引退を発表


2025年6月27日、B2リーグの神戸ストークスは、ベテランパワーフォワード中西良太が2024−25シーズンをもって現役を引退することを正式に発表しました。地元・兵庫県出身で長年にわたって国内バスケットボール界に貢献してきた中西は、引退後もクラブに留まり、「神戸ストークス クラブ エバンジェリスト」として地域貢献や広報活動を通じて新たなステージへと歩みを進めます。

202センチ110キロのインサイドプレイヤー|中西良太のキャリア概要


中西良太選手は1989年生まれの兵庫県出身。身長202センチ、体重110キロと恵まれた体格を生かして、長年インサイドを主戦場とするパワーフォワードとしてプレーしました。プロキャリアは2011−12シーズン、NBDL(日本バスケットボールリーグ開発リーグ)のTGI・Dライズからスタート。その後、2012年に地元の兵庫ストークス(現・神戸ストークス)へ加入し、本格的にプロとしての地歩を固めていきました。

その後は熊本ヴォルターズや佐賀バルーナーズといった複数クラブでも経験を重ね、2021年からは古巣である神戸(旧西宮)に復帰。神戸での復帰後も豊富な経験を活かし、ベンチからチームを支える重要なロールプレーヤーとして活躍してきました。

通算433試合出場|B2リーグでの輝かしい実績

中西はプロキャリア通算でB2リーグ公式戦433試合に出場。その間に記録したスタッツは以下の通りです:

  • 通算得点:3,398点
  • 通算リバウンド:1,713本
  • 通算アシスト:402本
  • 通算ブロック:177本

特にインサイドでの身体を張った守備やスクリーン、リバウンドでの貢献が光り、スコアに現れない部分でもチームにとってかけがえのない存在でした。2024−25シーズンも48試合に出場し、平均2.5得点、2.1リバウンドを記録。36歳という年齢ながらも献身的なプレーでチームに貢献し続けてきました。

引退のメッセージに込めた想い|感謝と新たな決意

クラブ公式サイトを通じて中西は次のようにコメントを発表しました:

この度、プロバスケットボール選手としての現役生活に区切りをつけ、引退する決断をいたしました。14年間という長いようであっという間の時間の中で、数えきれないほどの経験と学び、そして何よりも多くの方々との出会いに恵まれました。ここまで続けてこられたのは、いつも温かく支えてくださったブースターの皆さま、チームメート、指導者の方々、そしてなにより家族のおかげです。心から感謝申し上げます。

14年にわたるプロキャリアを振り返りながら、これまで支えてくれた人々への感謝の言葉を丁寧に綴りました。また、セカンドキャリアに向けても前向きな姿勢を見せています。

引退後は「クラブ エバンジェリスト」として新たな役割へ


現役を退いた中西は、今後「神戸ストークス クラブ エバンジェリスト」として活動していくことが決まっています。この役職は、クラブと地域、そしてバスケットボール界を繋ぐ広報的な役割を担うポジションで、選手時代に築いてきた人脈と信頼を活かし、地域社会とクラブの架け橋となることが期待されています。

本人も「バスケットボールを通して得たすべてを次に活かしていきたい」と語っており、競技人生の経験を社会に還元する新たなキャリアへと踏み出します。

Bリーグ初期からの功労者として|地方クラブを支えた功績

中西良太は、Bリーグ発足以前から地域クラブを支えてきた“草の根プロ選手”の代表格とも言える存在です。スター選手の陰でチームを支えるロールプレーヤーの価値は、特に地域密着型のBリーグでは欠かせない存在であり、中西はその模範的な選手の一人でした。

試合中のプレーのみならず、地域イベントや学校訪問などの活動にも積極的に参加し、地元ファンとの信頼関係を築き上げてきた功績は大きく、神戸ストークスにおける“顔”の一人として認識されてきました。

今後に寄せられる期待とエール

今後、中西が神戸ストークスのクラブエバンジェリストとして果たす役割には多くの期待が集まります。選手としての14年にわたる経験と、バスケに対する誠実な姿勢は、次の世代にとっても大きな刺激となるでしょう。

現役引退は一つの節目にすぎず、彼の挑戦は新たなフィールドでこれからも続いていきます。ファンからも「ありがとう」「第2の人生も頑張ってください」といった温かいエールが多く寄せられており、その人望の厚さが伺えます。

まとめ|14年間のキャリアに感謝と敬意を

神戸ストークスの中西良太選手は、14年間のプロキャリアを通じて多くの人々に感動を届けてきました。バスケットボールという競技を通じて、選手として、そして地域の一員として、常に全力で向き合ってきたその姿勢は、今後も多くの人の記憶に残り続けることでしょう。

第二の人生での活躍にも期待が高まる中、これまでの功績に対して改めて敬意を表するとともに、「お疲れさまでした、そしてこれからもよろしくお願いします」というメッセージを贈りたいと思います。