TOYOTA ARENA TOKYO元年を飾る一着、アルバルク東京が新ユニフォーム発表
2025年8月1日、Bリーグ屈指の強豪・アルバルク東京が待望の2025–26シーズン新ユニフォームを公式発表した。アディダス ジャパンとのパートナーシップ10周年を迎える節目にふさわしく、デザイン・機能・コンセプトのすべてが刷新された“特別仕様”となっている。
今季より本拠地を新設された「TOYOTA ARENA TOKYO」へと移すクラブは、新たなステージでのスタートを記念し、伝統と革新が融合したユニフォームをお披露目。クラブのブランド価値、都市とのつながり、ファンとの一体感をデザインに込めた意欲作だ。
アディダスとの協業10周年が生んだ洗練デザイン
アルバルク東京とアディダスの関係は、Bリーグ創設初年度から続く深いもの。今回のユニフォームでは「シンプルで洗練されたデザイン性」をベースに、TOYOTA ARENAの象徴である「ドレープ形状のファサード(建築外観)」をサイドパネルに落とし込んだ。これにより、建築的な美しさとバスケットボールの機動力が見事に調和している。
胸のスポンサーロゴ配置、ロゴカラーの統一、縫製の見直しなど細部にもこだわりが宿る。クラブが長年追求してきた「東京らしい洗練されたチーム像」が、今作で一層色濃く表現されている。
選手のパフォーマンスを引き出す「クライマクール」初採用
機能面でも画期的な進化を遂げた。初めて採用されたのが、アディダス独自の通気性素材「クライマクール(ClimaCool)」だ。このテクノロジーにより、激しいプレー中でも速乾性が保たれ、選手の体温と集中力の維持をサポート。3×3のような高速展開にも対応できる高機能ウェアと言える。
また、全ユニフォームは環境配慮にも優れたリサイクルポリエステルを100%使用。未使用のバージンプラスチックは不使用で、サステナビリティを意識したアプローチが徹底されている。
個性を背負う“クルマ名”プリントが今年も健在
ファンに人気の要素の一つが、背番号の下にプリントされる「TOYOTA車種ロゴ」だ。この取り組みは2020–21シーズンから続くもので、選手ごとに異なるクルマの名称が刻まれる。選手の個性とクルマのイメージを重ねる粋な演出が、今年も継続される。
例えば、パワフルなプレーで知られる#11セバスチャン・サイズには「ランドクルーザー250」、スピードと機動力が光る#2大倉颯太には「ヤリス クロス」が割り当てられている。以下は今季の一覧である。
- #0 ブランドン・デイヴィス × ハイエース
- #2 大倉 颯太 × ヤリス クロス
- #3 テーブス 海 × bZ4X
- #5 中村 浩陸 × ヤリス
- #9 安藤 周人 × RAV4
- #10 ザック・バランスキー × プリウス
- #11 セバスチャン・サイズ × ランドクルーザー(250)
- #13 菊地 祥平 × クラウンスポーツ
- #17 マーカス・フォスター × ヴェルファイア
- #21 平岩 玄 × ランドクルーザー(70)
- #22 ライアン・ロシター × アルファード
- #25 福澤 晃平 × カローラクロス
- #75 小酒部 泰暉 × ハリアー
- #96 CUE6(ロボット) × MIRAI
選手と愛車の結びつきが、ファンとの距離を縮めるユニークな試みとして高く評価されている。
TOYOTA ARENA TOKYOと未来の象徴としての一着
TOYOTA ARENA TOKYOは、バスケ専用施設として最新鋭の機能と演出設備を誇る。新ユニフォームは、ただの衣装ではなく、この新アリーナ時代の象徴であり、文化的アイコンでもある。試合中の演出との相乗効果も期待され、視覚的なインパクトとブランディングを兼ね備えている。
同時に、こうした新たな装いは選手たちにとってモチベーション向上の源泉にもなる。3×3のように“魅せる”スポーツの視点からも、新ユニフォームが担う価値は大きい。
Bリーグ全体に広がるユニフォーム革新の波
アルバルク東京の事例は、Bリーグ全体で進むユニフォームデザインの変革トレンドとも一致する。各クラブが新アリーナ建設やパートナー企業との連携を契機に、“見せるユニフォーム”へと進化を遂げている。たとえば千葉ジェッツの「ZOZO PARK ARENA」移転、宇都宮ブレックスの新ビジュアル統一戦略などがその好例だ。
メディア・ファンの反応とSNSでの広がり
SNS上では「かっこよすぎる!」「サイズ選手のランドクルーザーが渋い」「MIRAIに乗るCUE6が未来すぎる」といった声が多数投稿され、発表当日からX(旧Twitter)でトレンド入り。ユニフォームのデザインと意味づけが共感を呼び、ファングッズとしての需要も高まっている。
まとめ:ユニフォームに込めた“次の10年”への決意
アルバルク東京の2025–26新ユニフォームは、単なる衣替えにとどまらず、クラブのビジョンや価値観、新アリーナへの思いが詰まった“宣言”とも言える存在だ。
新たなホーム、新たな戦い、新たな誇り——。アルバルク東京の挑戦は、ここからまた始まる。