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名古屋Dが期待の若手PF2名を獲得!大学MVP・小澤飛悠&米国出身ホルツが加入

名古屋Dが大型補強を発表、若手パワーフォワード2名と新規契約


2025年7月7日、B1リーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、2人の若手パワーフォワードとの契約を発表した。加入するのは、日本体育大学出身の小澤飛悠(おざわ・ひゆう)と、アメリカ出身のジェイク・ホルツ。いずれも将来性豊かな選手であり、2025-26シーズンの台風の目となる可能性を秘めた補強である。

チームはこれまで主力に加え、堅実なベテランを揃えてきたが、今オフは若返りと育成を視野に入れた戦略へシフトしている。今回の小澤・ホルツの獲得は、その第一歩と位置づけられる。

小澤飛悠:大学MVPの実力者が“第2の故郷”名古屋へ


山梨県出身の小澤飛悠は、現在20歳。身長190cm・体重92kgとサイズはやや小柄ながら、機動力と高いシュート精度を武器とするモダンタイプのパワーフォワードだ。

中部大学第一高校時代には、U18日本代表として『FIBA U18アジア選手権2022』準優勝に貢献。日本体育大学では早くから主力として頭角を現し、2024年には「日本代表ディベロップメントキャンプ」にも選出された。1月にはシーホース三河の練習生としてプロの現場も経験済みである。

特に評価を高めたのが、『第74回関東大学バスケットボール選手権大会(スプリングトーナメント)』。シックスマンながらチームを頂点へ導き、自身は大会MVPに輝いた。全5試合で平均18.0得点、3P成功率46.7%(15本中7本)は非凡であり、「B1でも即戦力」との声も多い。

「愛知は第2のふるさと」…小澤のコメントににじむ決意


契約発表に際し、小澤は次のように語った。

「まずは、入団にあたり受け入れてくださったクラブと、背中を押してくださった日本体育大学の関係者の皆さんに感謝しています。愛知県は高校時代を過ごし、僕の頑張りを見て欲しい方が沢山いる、第2のふるさとだと思っています。そのような土地で歴史あるチームに入団することができたことをとても光栄に思っています。一日も早くチームの戦力となり、ファンの皆さまに勝利を届けられるよう、全力でプレーします」

「自分の強みは3Pと献身性」とも語る小澤。B1の舞台でどこまで自分を貫けるかが注目される。

ジェイク・ホルツ:アメリカ育ちの23歳、D3からB1へ

ジェイク・ホルツは、アメリカ・ワシントン州出身の23歳。身長194cm・体重92kgのフィジカルを活かしたプレースタイルで、NCAAディビジョン3のウィットワース大学にて活躍。2024-25シーズンは平均16.4得点、6.2リバウンド、2.3アシスト、1.0スティール、0.9ブロックとオールラウンドなスタッツを残している。

D3出身ではあるが、戦術理解度が高く、フィジカル、シュート、リバウンドすべてにおいて平均以上のバランスを持つタイプ。名古屋Dはこの「賢く泥臭いスタイル」に着目し、アジア圏での適応力を買って契約に踏み切ったとされている。

ホルツは加入に際し、次のようにコメントしている。

「名古屋の一員としてプロキャリアをスタートできることに、これ以上ないほどワクワクしています。毎日情熱、タフさ、そしてエネルギーを持って取り組み、チームの勝利のためにできることは何でもやるつもりです」

名古屋Dの若返り路線とポジション編成の動き

2024-25シーズンの名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、渡邉飛勇や須田侑太郎など実力派ベテランを中心に戦ってきたが、2025年夏の補強では明確に「将来性重視」の姿勢が見える。

今回獲得した2人はいずれも20代前半で、リクルート戦略としても、開幕前キャンプでの競争を激化させる狙いがあるとみられる。現時点でのPF/SF枠の選手構成を見ると、プレータイム争いは激しく、小澤やホルツにとっては、開幕からのアピールが極めて重要だ。

過去の事例:大学MVP・海外育成組の“B1での成功例”

大学バスケのMVPを経てB1で飛躍した選手には、金近廉(東海大学→千葉ジェッツ)、井上宗一郎(筑波大学→三遠ネオフェニックス)らが挙げられる。いずれも大学時代に全国区の存在として名を馳せ、プロでもローテーション入りを果たしている。

一方、NCAA D3から日本に挑戦するホルツのようなルートは稀だが、フィリピン代表で活躍したアンジェ・クワメ(アテネオ大→Bリーグ)など、下部リーグからの飛躍例は近年増加している。名古屋Dが育成型選手を採用した背景には、長期スパンでのチーム構築を視野に入れた戦略が透けて見える。

まとめ:名古屋Dが描く未来像と若手2人の挑戦

名古屋ダイヤモンドドルフィンズが打ち出した若返り戦略の一環として、小澤飛悠とジェイク・ホルツの加入は象徴的な出来事だ。いずれも即戦力とは言えないかもしれないが、将来的にBリーグを代表する存在へと成長する可能性を秘めている。

B1での適応、プレータイムの獲得、そしてチームへの貢献。2人に課されたテーマは多いが、それだけに挑戦のしがいもある。開幕へ向けたトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームでの彼らのプレーは要注目である。

GL3x3では、引き続き若手の台頭と名古屋Dのチームビルディングを追いかけていく。

ホーキンソンが語る“日の丸キャプテン”の責任と若手の台頭「誇りを持ってプレーしている」

“日の丸キャプテン”ジョシュ・ホーキンソンが担うリーダーの責任


2025年7月5日・6日に開催された「日本生命カップ2025(東京大会)」。男子日本代表(FIBAランキング21位)は、オランダ代表(同54位)との2連戦に挑んだ。1勝1敗で大会を終えたものの、ホーバスジャパンにとっては“試金石”となる内容重視の2日間となった。

この2戦でチームを牽引したのは、キャプテンに任命されたジョシュ・ホーキンソン。日本代表としてすでにワールドカップやアジア予選で実績を重ねてきた彼だが、キャプテンとして挑む今回のシリーズは、特別な意味を持っていた。

「日の丸を背負うことには誇りを感じていますし、キャプテンとして責任を持ってプレーしたいです」と語る姿に、リーダーとしての自覚と覚悟がにじんでいた。

第1戦での惜敗と“機能と非機能”の洗い出し

初戦は70-78で惜敗した。序盤はジェイコブス晶、テーブス海、西田優大、そしてホーキンソン自身の得点で好スタートを切るも、後半にかけてはミスが続き、アウトサイドディフェンスが崩れた。

ホーキンソンはこの試合で14得点11リバウンドのダブルダブルを記録。ジェイコブスも15得点と奮闘したが、要所での失点が響いた。試合後、ホーキンソンは「こういった試合は、ある意味で“テスト”の場。何がうまくいき、何がそうでないかを確認する貴重な機会」と冷静に総括した。

また、吉井裕鷹が負傷交代を余儀なくされるというアクシデントもあり、チームの再構築を迫られる一面も見せた。

第2戦は新戦力が躍動し、狩野・中村らがA代表デビュー

翌7月6日の第2戦、日本代表は多くの新戦力を起用。中村太地(島根スサノオマジック)、渡邉伶音(ユタ大学)、狩野富成(SR渋谷)がA代表デビューを果たした。

第1クォーターからホーキンソンと金近廉が安定した立ち上がりを見せ、21-13とリード。中村が3ポイントを連発し、渡邉もアグレッシブなプレーで躍動。43-23で前半を終えた日本は、後半もジェイコブスの3Pや狩野の守備でリズムを維持し、74-53の快勝を収めた。

ホーキンソンはこの試合で10得点8リバウンド4アシスト。中村が3P4本を含む16得点、ジェイコブス14得点、狩野は4ブロックと、若手たちの大躍進が光った。

キャプテンとして感じた「役割遂行」への誇り


ホーキンソンは2戦目終了後、「第2Qでの踏ん張り、役割を全うする姿勢、それが見えたことを誇りに思う」と語った。その言葉通り、今シリーズでは各選手が明確な役割を持って起用されており、チームとしての成長の兆しが随所に見られた。

ホーキンソン自身も、得点だけでなく、リバウンド、アシスト、スイッチディフェンスにおいて多岐にわたる貢献を見せ、まさに“キャプテンシー”を体現。彼の存在が、若手に安心感と自信をもたらしているのは明らかだ。

ホーバスHCがホーキンソンに託した「厳しさ」とは


ホーバスHCはホーキンソンに対して、「キャプテンには厳しさも必要だ」と語っている。単にプレーで引っ張るのではなく、チーム全体に基準を示す存在であること。その意味で、ホーキンソンの役割は単なるプレイヤー以上の価値を持つ。

アメリカ出身でありながら、日本国籍を取得して日本代表の柱となった彼の姿は、多様化が進む現代スポーツの象徴であり、グローバル化と共生の象徴でもある。まさに“日ノ丸キャプテン”という称号にふさわしいリーダー像を体現している。

若手の台頭が示す“層の厚み”とチームの次なる進化

中村太地、渡邉伶音、狩野富成といった新戦力の躍動は、日本代表の層の厚みを象徴していた。中村は3P精度、渡邉はフィジカルとパスセンス、狩野はリムプロテクトでそれぞれの強みを発揮。これにより、ホーバスHCの戦術選択肢は格段に広がった。

特に渡邉と狩野は、ディフェンス面での貢献度が高く、チームの守備バランスを補完する存在として急浮上。ホーキンソンは「このような競争がチームの底上げにつながる」と強調した。

アジアカップ2025へ向けての布陣と課題

日本代表は今後、7月11日と13日に韓国代表とのアウェー2連戦、7月19日・20日にデンマーク代表との「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」を控えている。そして、8月5日開幕の「FIBAアジアカップ2025」では、過去最高成績を狙う。

ホーバスジャパンの主力として、富永啓生(ペイサーズ)、河村勇輝(ブルズNBAサマーリーグ参加)、西田優大(宇都宮)、金近廉(千葉J)、吉井裕鷹(A東京)らが名を連ねる中、ホーキンソンは攻守両面で不可欠な存在だ。

その中で、どれだけ若手が台頭し、ロスター争いに食い込めるかが注目点となる。

まとめ:ホーキンソンのキャプテンシーが導く日本代表の未来

2連戦を通じて、日本代表が得た最大の収穫は、ホーキンソンというキャプテンの存在と、新戦力の飛躍である。役割を全うする意識、リーダーとしての覚悟、そしてチームとしての成熟度。これらが明確に見えた2日間は、アジアカップ、そしてその先に続くFIBAワールドカップやオリンピックに向けた“進化の一歩”だった。

ホーキンソンが語る「試し、学び、成長するプロセス」は、まさに日本代表が世界で戦うために必要なステージである。
GL3x3では今後も、彼のリーダーシップとチームの進化に注目していきたい。

狩野富成、日本代表デビュー戦で4ブロック!“新星ビッグマン”が示した圧巻リムプロテクトと成長意欲

狩野富成、A代表デビュー戦で衝撃の4ブロック


2025年7月6日、有明アリーナで開催された「日本生命カップ2025(東京大会)」にて、日本代表はオランダ代表を74−53で下し、東京ラウンドを2連勝で締めくくった。この一戦で鮮烈な印象を残したのが、サンロッカーズ渋谷に所属するビッグマン、狩野富成(23歳)である。

この日がA代表初出場となった狩野は、ベンチスタートながら、わずか14分間の出場で4ブロックという圧巻のリムプロテクションを披露。得点は4にとどまったものの、ジャンプ力と空間認知を活かした守備でチームを支えた。試合後の取材では、「自分にできることを全うする」と語り、等身大の姿勢と今後の飛躍への意欲を見せた。

狩野富成のプロフィールとこれまでのキャリア


狩野富成は2001年生まれ、奈良県出身。高校はバスケットボール強豪の尽誠学園(香川)でプレーし、その後は日本体育大学に進学。大学4年時には関東大学リーグでリバウンド王を獲得するなど、ゴール下の職人として頭角を現した。2024年にBリーグのサンロッカーズ渋谷に加入。ルーキーイヤーながらも、1試合平均2.3ブロックを記録し、「次代のリムプロテクター」として注目を集めていた。

今回のA代表選出は、その実績と成長ポテンシャルを評価された結果といえる。特に、代表において3ポイントシュートが苦手でもリム周辺でインパクトを与えられる選手の需要は高く、狩野のような“守備特化型センター”の登場は、日本代表の戦術の幅を広げる重要なピースだ。

オランダ戦での躍動:リムプロテクトの体現

試合では、オランダのフィジカルなフロントラインに対して、狩野が臆することなく跳びはね、終盤には立て続けに2ブロックを記録。特に、第4クォーター残り3分でのブロックは、ゴール下からコーナー3Pをカバーしに行ってのジャンピングブロックであり、ホーバスHCもベンチで思わず立ち上がるほどだった。

本人も試合後、「自分の持ち味であるジャンプ力とリムプロテクションを活かせて楽しかったです」と語り、手応えを感じていた様子。また、「オフェンスでは課題もあるけど、ここから良くしていきたい」と成長意欲を見せ、真摯に課題と向き合っている姿が印象的だった。

代表チーム内の競争とロールプレイヤーとしての価値


現在の日本代表では、ビッグマンのポジション争いが熾烈を極めている。川真田紘也(滋賀レイクス)、井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷)、シェーファーアヴィ幸樹(名古屋D)などが名を連ねるなかで、狩野は「一番のライバルは川真田選手」と名指しで語る。

「ジャンプ力とリムプロテクトでは勝てると思っている」と自信をのぞかせる一方、「僕は3ポイントがないビッグマン。でも、カッティングやディフェンスでは負けたくない」と自身の役割を明確に認識している。

ホーバスHCが求めるのは、“個人スキルの多様性”と“チーム内での明確な役割遂行”。その意味で、狩野は“できることに特化したロールプレイヤー”として、国際大会でも使いやすいタイプの選手と言える。

成長の鍵はオフェンス面での進化

本人も言及したように、課題はオフェンスにある。スクリーンの精度、ポジショニング、ダイブタイミングの理解、パスキャッチ後の展開力など、現時点では未熟な面もあるが、「それでもリム周辺の破壊力を示すプレーは十分にあった」と解説者からも評価された。

また、今後のアジアカップなどの国際大会では、相手チームの守備がゾーン中心になる場面も多いため、アウトサイドのないセンターはスペーシングの観点で不利になりがち。しかし、リムプロテクターとしての守備面で与えるインパクトが攻撃を上回るようであれば、出場時間の確保は現実的だ。

今後の代表日程と狩野への注目

日本代表は今後、以下のスケジュールで試合を予定している:

  • 7月11日・13日:韓国代表(アウェー2連戦)
  • 7月19日・20日:「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」 vs デンマーク代表
  • 8月5日〜:「FIBAアジアカップ2025(サウジアラビア)」

アジアカップ2025に向けた最終ロスター争いはすでに始まっており、狩野もその候補のひとりとして位置づけられている。今後の試合でも継続的にブロックや守備での貢献を見せることができれば、ベンチメンバー入り、あるいは試合終盤の守備要員としての起用も十分に考えられる。

ファン・メディアの反応:「守備職人の登場」

SNSでは「狩野のブロック鳥肌!」「3ポイントなくても使えるビッグマン」「ホーバスが望んでたのってこのタイプかも」といったポジティブなコメントが相次いだ。バスケファンの間でも「日本のミッチェル・ロビンソン」や「Bリーグ版ロバート・ウィリアムズ」といった海外選手との比較も登場しており、デビュー戦での印象の強さがうかがえる。

また、ホーバスHCは試合後の会見で「狩野は自分の役割を理解していた。ブロックだけでなく、スクリーンアウトもよかった」とコメントし、守備面での評価を明言している。

まとめ:狩野富成の「持ち味」にこそ価値がある

代表デビュー戦でいきなり4ブロック。狩野富成が披露したのは、“何か特別な武器を持つ”ことの価値である。得点能力や派手なプレーではなく、「自分にできることをやる」「持ち味を全うする」という姿勢が、日本代表の求める選手像と見事に一致した。

ローテーション争いは激しいが、狩野が今後も守備のインパクトを継続して見せることができれば、アジアカップ本戦での起用も十分に現実味を帯びてくる。GL3x3では、今後も彼の成長と代表チーム内での立ち位置に注目していく。

中村太地がホーバスジャパンで鮮烈デビュー!16得点の活躍「打ち続けた結果が出た」

中村太地、28歳でつかんだホーバスジャパン初出場の舞台


2025年7月6日、有明アリーナで開催された「日本生命カップ2025」第2戦にて、日本代表はオランダ代表を74-53で下し、連勝を飾った。この試合で最も注目を集めたのが、島根スサノオマジック所属の中村太地(28歳)である。彼にとってこの試合は、トム・ホーバスHC率いる“ホーバスジャパン”でのデビュー戦だった。

中村はB2リーグのスコアラーとして知られ、2024-25シーズンには平均11.2得点を記録。特にアウトサイドシュートの安定感に定評がある。そんな彼が、ついに日本代表のユニフォームに袖を通したこの日、3ポイント4本を含む16得点をマーク。試合を通じて堂々たる存在感を放ち、チーム最多得点での華々しい代表デビューとなった。

「シュートは打ち続けろ」— ホーバスHCの教えに応えた一戦


試合後のヒーローインタビューで中村は、「練習中からホーバスコーチに“打て、打ち続けろ”と常に言われていました」と語った。その言葉通り、この試合で中村は迷いなくボールを放ち続けた。外からの積極的な攻撃姿勢に加え、ボールムーブメントに組み込まれたオフボールの動きも光り、まさに“ホーバスジャパン”が求めるガード像に近づく内容となった。

中村自身は「今日はたまたま入った日」と謙遜しつつも、「打ち続けた結果が出たことをすごくうれしく思います」とコメント。日本代表の3P成功率を底上げする存在として、今後への期待が高まる試合となった。

支えた仲間とともに— 感謝の言葉とチームプレーの重視

中村はインタビューで「ガード陣が良いパスをくれたおかげ」「スクリーンをかけてくれたビッグマンたち、練習を支えてくれたコーチ陣にも感謝したい」と語り、個人の活躍を支えたチーム全体への感謝を忘れなかった。

この姿勢は、ホーバスHCが重視する「チームで戦うバスケ」とも一致する。個の強さとチームの連動性を両立させるスタイルを体現した中村は、まさに“ホーバスシステム”における新たなキーピースとなる可能性を示した。

ホーバスジャパンの現在地と中村のポジション争い


トム・ホーバスHCは2021年から男子代表を率い、パリ五輪出場、そして2025年のアジアカップ制覇を目標に掲げている。現在のロースターには富永啓生(ペイサーズ)、河村勇輝(NBAサマーリーグ参戦中)、並里成(名古屋D)、西田優大(宇都宮)らタレントが揃うが、バックコートの競争は激しさを増している。

その中で中村太地は、「シューター」としての特性を活かし、オンボールでもオフボールでも機能する柔軟性をアピール。ホーバスHCが目指す“多機能型ガード”として、新たな戦力の台頭と見る向きも多い。

今後の代表スケジュールとアジアカップ2025の行方

日本代表は7月11日と13日に韓国とのアウェー2連戦を控え、19日・20日には「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」でデンマーク代表と対戦。その後、8月5日からはFIBAアジアカップ2025(開催地:サウジアラビア)が開幕する。

中村がこのままローテーション入りを果たせば、アジアカップ本番でも日本代表のキーマンとして活躍する可能性は高い。特にゾーン対策が重要な国際大会では、アウトサイドからの高確率なシュートが勝敗を左右する要素となるため、中村のプレースタイルはチームにとって貴重な戦力となり得る。

ファン・メディアの反応とSNSでの評価

X(旧Twitter)やInstagramでは「中村太地すごすぎる」「こんなに打てる選手いたのか」「ホーバスに見出された逸材」といったポジティブな投稿が相次いでいる。テレビ中継でも解説陣から「今後の日本代表にとって重要な存在になる」と称賛され、初戦から強烈なインパクトを残した。

また、スポーツ各紙も一面で中村の活躍を報じており、「打ち続ける勇気が道を開いた」と見出しを掲げるメディアも。観客動員数も前回比で15%増となっており、彼の存在が日本代表の“新たな顔”として認知されつつある。

過去の事例と比較:代表デビュー戦でのインパクト

過去、日本代表でデビュー戦から鮮烈な印象を残した選手といえば、2019年の比江島慎や、2023年の富永啓生らが挙げられる。彼らに共通していたのは、遠慮せずに自らのプレーを貫いたことだ。中村もまた、「型にハマらず、自分の武器で勝負した」ことで、観る者に強い印象を与えた。

代表デビュー戦で2桁得点を挙げたガードは過去5年でも数えるほどであり、中村の16得点は統計的にも注目すべき記録だ。

まとめ:中村太地がもたらす日本代表の進化

中村太地の代表初出場は、単なる“1試合の出来事”では終わらない可能性を秘めている。スコアリング能力、積極性、そしてチームメイトへの敬意。これらを兼ね備えた彼の登場は、日本代表の攻撃バリエーションを豊かにし、ホーバスジャパンのさらなる進化を促すことになるだろう。

今後の韓国戦、デンマーク戦、さらにはアジアカップ本番に向けて、中村の起用法とパフォーマンスに注目が集まる。GL3x3では引き続き、日本代表の最新動向とともに、注目選手の活躍を深掘りしていく。

ジェイ・ハフがグリズリーズからペイサーズへトレード移籍!ターナー退団で薄くなったインサイド補強へ

グリズリーズがジェイ・ハフをトレード、ペイサーズはターナー移籍の穴埋めを狙う

2025年7月6日(現地時間5日)、メンフィス・グリズリーズとインディアナ・ペイサーズの間でトレードが成立したことが、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者によって伝えられました。グリズリーズは、ジェイ・ハフをペイサーズにトレードし、代わりにドラフト2巡目指名権と2巡目スワップ権を獲得しました。

ペイサーズの補強とターナー移籍の影響

このトレードは、ペイサーズがターナー移籍によって生じたフロントコートの穴を埋めるための補強策として行われました。ペイサーズの主力センターを務めたマイルズ・ターナーがフリーエージェントとなり、2025年7月2日にはミルウォーキー・バックスと契約を締結。これにより、ペイサーズはセンターのポジションに欠員が生じ、ハフの獲得に踏み切ったと考えられます。

ジェイ・ハフは、グリズリーズにとって今シーズン64試合に出場し、1試合平均11.7分、6.9得点、2.0リバウンド、0.6アシスト、0.3スティール、0.9ブロックを記録した実力者です。センターとしては十分な得点力とリバウンド能力を持ちながら、ブロックショットにも貢献するディフェンス力を誇ります。

ジェイ・ハフのプレースタイルとペイサーズへの影響

ジェイ・ハフは、215センチ、108キロというサイズを活かしたポストプレーとリバウンド力が特徴です。今シーズンの成績を見ても、1試合平均6.9得点という数字からも、彼が攻撃の起点となることができることがわかります。また、0.9ブロックという数字も示すように、ディフェンスでも重要な役割を果たすセンターです。

ペイサーズにとって、ターナーの移籍後にハフを獲得したことは、フロントコートの層を厚くする上で非常に重要です。ターナーはディフェンス力が非常に高く、ペイサーズのディフェンスを支える存在でした。そのため、ターナーの移籍後にグリズリーズからハフを補強することにより、ディフェンス面での安定感を維持しつつ、オフェンス面でも新たなオプションを加えることが可能になりました。

ジェイ・ハフのペイサーズでの役割と期待

ペイサーズにおけるジェイ・ハフの役割は、ターナーに代わるディフェンスリーダーとしての側面と、攻撃面での補強が期待されています。ハフは、リバウンドやブロックショットといったディフェンス面での貢献に加え、ピック&ロールやポストアップで得点を重ねる能力を持っています。

特に、ペイサーズは攻撃面での多様性を求めており、ハフが加わることで、インサイドプレーと外からのシュートがバランスよく機能することが期待されます。ハフは、リバウンドやブロックだけでなく、オフェンスリバウンドでも貢献できる選手であり、ペイサーズのフロントコートに新たな選択肢をもたらすことができるでしょう。

ペイサーズの今後の展望とターナー移籍後の影響

ターナーの移籍によってペイサーズは大きな変動を迎えましたが、ハフの加入によってチームのバランスは改善される可能性があります。ターナーは攻守において非常に優れたセンターであり、その穴を埋めるためにはハフの活躍が欠かせません。また、ハフがペイサーズに与える影響は、ターナーのようなスリートップを持つ選手に変わることで、よりオフェンシブなプレースタイルにもシフトできる可能性があります。

今後、ペイサーズはハフの成長を促し、ターナーの移籍後のディフェンスやリバウンドをカバーしつつ、アタック面でも彼を活用する方針を取るでしょう。さらに、ペイサーズはハフのパートナーシップを育てることで、フロントコートの強化を図り、シーズンを通じてポストシーズンの上位を目指していきます。

ペイサーズとグリズリーズのトレードの意図

グリズリーズがジェイ・ハフを放出した背景には、ペイサーズとのトレードで得たドラフト2巡目指名権とスワップ権の獲得があります。このトレードは、グリズリーズが将来のドラフトに備えた補強策の一環と考えられます。ジェイ・ハフはすでに成熟した選手ですが、グリズリーズは将来性のある選手を確保するための一手として、ペイサーズとのトレードを選びました。

ペイサーズにとっては、ターナーの移籍後の穴を埋める重要な補強となり、これによりフロントコートの安定感が増し、シーズン中に競争力を高めるための一歩を踏み出した形です。ペイサーズは、ハフをチームの主力センターとして育てることを目指し、これからのシーズンに期待が寄せられています。

まとめと今後の展開

ジェイ・ハフのペイサーズ移籍は、ターナーの移籍後にフロントコートを補強するための重要な一手でした。ペイサーズは、ハフを使ってディフェンス面とオフェンス面の両方でバランスの取れたチーム作りを目指していくでしょう。一方で、グリズリーズはドラフト権を獲得し、将来のための構想を進めている状況です。今後のシーズンでの両チームの動向に注目が集まります。

ジェイ・ハフの成績

ジェイ・ハフ(2024-2025シーズン成績)
出場試合数:64
平均出場時間:11.7分
平均得点:6.9得点
平均リバウンド:2.0リバウンド
平均アシスト:0.6アシスト
平均ブロック:0.9ブロック

男子日本代表がオランダに圧勝リベンジ!中村太地が16得点で躍動、19歳・渡邉伶音もA代表デビューを飾る

男子日本代表がオランダにリベンジ成功

2025年7月6日、有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」において、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)と対戦しました。この試合は、前日の第1戦で敗北を喫した日本にとってリベンジのチャンスであり、結果として74-53でオランダに勝利し、雪辱を果たしました。

第1戦からの改善と戦術的調整

5日に行われた第1戦では、日本は序盤にリードしながらも終盤に失速し、70-78で敗れました。しかし、この敗戦を受けて、日本代表は戦術的な調整を行い、若手選手たちの積極的なプレーが光る展開となりました。第2戦では、狩野富成、中村太地、山﨑一渉、渡邉伶音といった新たにロスター入りした選手たちが登場し、チームのエネルギーを高めました。

この試合では、ジェイコブス晶、テーブス海、西田優大、ジョシュ・ホーキンソンの前日と同じ4名に加え、吉井裕鷹の代わりに金近廉がスターターとして選ばれました。試合は序盤から日本のディフェンスが強化され、オランダのアグレッシブな攻撃に対応する場面が目立ちました。

第1クォーター:ホーキンソンの活躍と金近の3ポイント

試合開始直後、オランダのアグレッシブな攻守に日本は先制点を許しましたが、キャプテンのホーキンソンが連続得点を挙げ、反撃の兆しを見せます。さらに速攻から金近の3ポイントシュートで逆転に成功し、チーム全体に勢いをつけました。その後、狩野や中村、山﨑などがホーバスジャパンデビュー戦を飾り、中村が3ポイントで得点、山﨑がディフェンスで活躍しました。結果的に21-13とリードして最初の10分間を終了しました。

第2クォーター:渡邉伶音のA代表デビューとチームの攻守の充実

第2クォーターでは、A代表デビューを果たした19歳の渡邉伶音がコートに立ちました。フレッシュなメンバーでの戦いが続く中、山﨑がA代表初得点を記録し、テーブス流河も攻守で奮闘しました。ジェイコブスは速攻からのダンクやレイアップを決め、さらに得点を重ねました。中盤以降は、テーブス海や西田、金近らが安定したパフォーマンスを見せ、40-20と大差をつけて後半へと突入しました。

後半:オランダの反撃を防ぎながらリードを守る

後半は再びスターティングメンバーが登場し、大差の状況を覆すべくオランダがオールコートディフェンスを仕掛けました。日本は一時的に点差を詰められる場面がありましたが、ジェイコブスが連続して3ポイントシュートを決め、ホーキンソンも3ポイントを沈めて試合の主導権を握り続けました。

セカンドユニットとして出場した中村太地は、この日3本目の3ポイントを決めるなど、存在感を放ちました。ターンオーバーが続く中でも日本は踏ん張り、60-42と18点リードを保ったまま第4クォーターを迎えました。

第4クォーター:若手選手たちが試合を締めくくる

第4クォーターもオランダのディフェンスに苦しみながらも、中村がタフショットを決め、テーブス海がスティールから速攻を決めるなど、試合の終息を迎えました。狩野はフリースローでA代表初得点を記録し、その後には3点プレーを成功させるなど、攻守にわたる活躍を見せました。

最後は若手メンバーがクロージングを務め、渡邉、山﨑、狩野らがしっかりとリードを守り切り、最終スコアは74-53で日本代表がオランダにリベンジを果たしました。

個々の選手の活躍とチームの総合力

試合を通して目立ったのは、中村太地の活躍でした。4本の3ポイントを含む16得点を記録し、攻撃面でチームを牽引しました。また、ジェイコブス晶が14得点で続き、ホーキンソンは10得点、8リバウンド、4アシストの安定した成績を残しました。狩野富成はチームトップの4ブロックを記録し、ディフェンスで重要な役割を果たしました。

日本代表は、若手選手が多く出場する中で、経験豊富な選手たちがしっかりとサポートする形でリベンジを成功させました。今後の試合に向けて、この勝利が自信となり、さらにチームの結束力を高めることが期待されます。

今後のスケジュールと期待

日本代表は、7月11日と13日に韓国代表とのアウェイ戦が予定されており、その後、7月19日と20日には「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」でデンマーク代表との対戦が待っています。また、8月5日から開幕する「FIBAアジアカップ2025」も控えており、代表チームは引き続き強化に取り組んでいきます。

今回のオランダ戦での勝利を機に、日本代表はさらなる成長を遂げ、アジアカップに向けて自信を深めていくことが予想されます。特に若手選手たちが活躍し、チームの未来を担う存在となることを期待されています。

試合結果

日本 74-53 オランダ
JPN|21|22|17|14|=74
NLD|13|10|19|11|=53

ドラフトルーキー対決はジャズに軍配!シクサーズのエッジコムが28得点を記録も惜敗

ドラフトルーキー対決!ジャズがシクサーズを僅差で下す

2023年7月6日(現地時間5日)、ソルトレイクシティ・サマーリーグがジョン・M・ハンツマン・センターで開催され、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとユタ・ジャズが熱い対決を繰り広げた。この試合は、先日行われた「NBAドラフト2025」において注目選手が両チームに加わっているため、多くのバスケファンから注目されていた。

両チームのメンバーには、今後のNBAを牽引する可能性がある若手選手たちが揃っており、特に今年のドラフトで注目された選手たちがどのようなパフォーマンスを披露するのかが話題となった。

注目ドラフト選手たちの活躍

シクサーズには、2025年ドラフトで3位指名を受けたVJ・エッジコム(ベイラー大学)や35位指名のジョナイ・ブルーム(オーバーン大学)がロスターに名を連ね、ジャズには5位指名のエース・ベイリー(ラトガース大学)や18位指名のウォルター・クレイトンJr(フロリダ大学)が登場しており、試合前から注目が集まっていた。

ドラフトでの上位指名を受けた選手たちは、今後のNBAでの活躍が期待される中、サマーリーグという舞台でその実力を証明する絶好のチャンスを迎えた。特にエッジコムは、シクサーズの攻撃の中心として期待される存在であり、そのプレースタイルが注目されていた。

試合の流れ

試合は、第1クォーターから白熱した展開となった。シクサーズのアデム・ボナが最初の得点を挙げ、両チームは互いに点を取り合う形で試合が進行した。ジャズは、ブライス・センサボーがこのクォーターだけで8得点を記録し、攻撃を牽引した。センサボーの得点力が光り、ジャズは39-23と6点リードで最初の10分間を終えた。

第2クォーターでは、シクサーズのエッジコムが爆発的な活躍を見せる。3本のダンクを含む9得点を挙げ、一時はシクサーズがリードを奪う場面もあった。しかし、ジャズも負けじと反撃を見せ、センサボーやコディ・ウィリアムズが得点を重ね、52-43で再び9点のリードを広げて前半を終えた。

シクサーズが巻き返しを見せるも、ジャズが最後に踏ん張る

第3クォーターでは、シクサーズが圧倒的なディフェンスでジャズを14得点に抑え、エッジコムとブルームの得点で一気に追い上げる。シクサーズは、このクォーターでジャズをわずか4点差にまで追い詰めることに成功し、66-62で試合の流れを引き寄せた。特にエッジコムは、得点に加えてリバウンドやアシストでもチームを支え、その存在感をアピールした。

一方で、ジャズはセンサボーやウィリアムズ、そしてベイリーの得点で必死に食らいついていたが、シクサーズの守備が強化される中で、得点力に陰りが見えてきた。しかし、ジャズはクレイトンJrやフィリパウスキーの活躍で、試合を維持し、最終的にはリードを守り抜く。

迎えた第4クォーター、シクサーズはジャスティン・エドワーズとボナの連続得点でついに追いつく。エドワーズの果敢な攻めとボナの堅実なプレーが光り、試合は再び白熱したシーソーゲームとなった。両チームは点を取り合い、最後はジャズのベイリーがフリースローを沈め、ジャズが93-89で辛くも勝利を収めた。

選手個々のパフォーマンス

シクサーズのエッジコムは、ゲームハイの28得点に加え、10リバウンド、4アシスト、1スティール、2ブロックというオールラウンドなパフォーマンスを見せ、チームの攻撃を牽引した。エッジコムの活躍には多くのファンが注目し、今後の成長がますます楽しみとなった。ブルームも13得点、5リバウンドを記録し、シクサーズの攻撃において重要な役割を果たした。

ジャズでは、フィリパウスキーが22得点、6リバウンドと堅実な活躍を見せ、チームの得点源としての役割を果たした。また、ベイリーは8得点、7リバウンドと攻守に渡る活躍を見せ、クレイトンJrは9得点、3リバウンド、6アシストを記録し、試合を通して安定したプレーを披露した。ジャズは全員で協力して試合をまとめ、勝利を手にした。

次戦に向けて

シクサーズは次にオクラホマシティ・サンダーと対戦し、ジャズはメンフィス・グリズリーズと戦う予定だ。両チームともに、次の試合に向けて調整を続け、さらに強いチーム作りを目指すだろう。シクサーズはエッジコムとブルームを中心に、より連携を深めていくことが重要なポイントとなるだろう。

一方でジャズは、若手選手たちの成長を確かめるためにも、次戦での更なる強化が求められる。特に、ベイリーやクレイトンJrといったドラフト指名を受けた選手たちがどれだけ成長していくかが注目される。

試合結果

ユタ・ジャズ 93-89 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
(ジョン・M・ハンツマン・センター)

ジャズ|29|23|14|27=93
シクサーズ|23|20|19|27=89

男子日本代表、オランダとの強化試合2戦目のロスター発表!山﨑一渉、渡邉伶音ら新メンバーが選出

男子日本代表、オランダ代表との強化試合第2戦に向けたロスター発表


2023年7月6日、日本バスケットボール協会は、同日に行われる「日本生命カップ2025(東京大会)」におけるオランダ代表との第2戦に臨む男子日本代表のロスター12名を発表した。オランダ代表はFIBAランキング54位で、今回の試合が日本代表にとって重要な強化試合となる。

第1戦からの変更点と新メンバー

今回のロスター発表においては、前回の第1戦から4名の変更があり、新たに狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地が選ばれた。これに対し、湧川颯斗、佐土原遼、吉井裕鷹、川真田紘也は外れることとなった。新たに加わったメンバーは、いずれも高いポテンシャルを持つ選手たちであり、日本代表のさらなる強化を目指す。

試合の詳細と放送情報

この試合は、有明アリーナで行われ、15時にティップオフ予定となっている。試合の模様は日本テレビ系列で生中継されるほか、TVerやバスケットライブを通じてオンラインでのライブ配信も行われる予定だ。ファンにとっては、現地や自宅で試合の模様を楽しむことができる貴重な機会となる。

日本代表のロスター12名

男子日本代表のロスター12名は以下の通りとなっている:

  • ジェイコブス晶(SF/203センチ/21歳/フォーダム大学)
  • テーブス海(PG/188センチ/26歳/アルバルク東京)
  • 金近廉(SF/196センチ/22歳/千葉ジェッツ)
  • 狩野富成(C/206センチ/23歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 中村太地(PG/190センチ/28歳/島根スサノオマジック)
  • 西田優大(SG/190センチ/26歳/シーホース三河)
  • 山﨑一渉(SF/200センチ/21歳/ノーザン・コロラド大学)
  • ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181センチ/22歳/サンロッカーズ渋谷)
  • ジョシュ・ホーキンソン(C・PF/208センチ/30歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 川島悠翔(PF/200センチ/20歳/シアトル大学)
  • 渡邉伶音(PF/206センチ/19歳/東海大学)
  • テーブス流河(PG/184センチ/21歳/ボストン・カレッジ)

新メンバーが代表戦で果たす役割

今回新たに選出された狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地は、各々が日本代表に新たな戦力を加えるべく、その能力を発揮することが求められる。特に、山﨑一渉はノーザン・コロラド大学で活躍している若手選手であり、その高さとプレースタイルが日本代表に新しい戦術的な選択肢をもたらすだろう。

また、渡邉伶音は東海大学での経験を生かし、フロントコートでの強さを発揮することが期待される。今後、これらの若手選手たちが日本代表のパフォーマンス向上にどれだけ貢献できるかが注目ポイントだ。

日本代表の今後の強化と目標

今回のオランダ戦は、男子日本代表が2025年の重要な大会に向けて強化を進めるための試金石となる。特に、若手選手の育成が進む中で、チーム全体の連携や戦術面の向上が求められる。日本代表は、今回の試合を通じて、さらに多くの試合での経験を積み、2025年に向けて準備を整えていくことだろう。

オランダとの試合を通じて、男子日本代表がどのような成長を遂げるのか、ファンとしても目が離せない展開が続く。

川村卓也、新潟アルビレックスBBと契約延長!B3での活躍と意気込みを語る

川村卓也、新潟アルビレックスBBと2025-26シーズン契約延長を発表

2023年7月6日、新潟アルビレックスBBは、元日本代表のシューティングガード・川村卓也との2025-26シーズンの契約延長を発表した。39歳を迎えた川村は、Bリーグにおいて長年の実績を誇り、今シーズンも引き続き新潟でプレーすることが決定した。

川村卓也のキャリアの軌跡

川村は岩手県盛岡市出身で、193センチ・90キロの体格を活かし、オフェンス面での圧倒的な存在感を放ってきた。彼のバスケキャリアは、2005年にオーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)に入団したことから始まる。その後、リンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)、和歌山TRIANS、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)など、複数のチームで活躍し、Bリーグ開幕を迎えると、横浜ビー・コルセアーズ、シーホース三河、西宮ストークス(現神戸ストークス)でもプレーした。

特に、そのオフェンス力は圧巻であり、3ポイントシュートの精度やアシストでチームを牽引した。川村は日本代表にも選出され、国際舞台でもその実力を証明してきた。

新潟アルビレックスBBとの契約と2023-24シーズンの活動

川村が新潟アルビレックスBBに加入したのは2023年3月で、その年のシーズン途中からの加入となった。しかし、負傷の影響もあり、リーグ戦の出場はわずか2試合にとどまった。それでも、川村の存在はチームにとって大きな意味を持ち、シーズン終了後もその経験と知識は新潟の若手選手たちにとって貴重な財産となった。

2023-24シーズンは主に解説者としてBリーグに携わりながら、バスケットボール界の発展にも寄与していた。しかし、2024年にB3リーグの新潟アルビレックスBBと再び選手契約を交わし、現役選手としての道を歩み始めた。

B3リーグで見せた圧倒的なオフェンス力

2024-25シーズンのB3リーグでは、レギュラーシーズン40試合に出場し、1試合平均6.3得点を記録。特に2月1日のアースフレンズ東京Z戦では、3ポイントシュート9本を含む33得点という驚異的なパフォーマンスを披露し、健在ぶりを証明した。この試合は川村の「オフェンスマシーン」としての力強さを再確認させるものであり、新潟ファンの期待をさらに高める結果となった。

川村卓也の今シーズンにかける意気込み

今回の契約延長発表に際し、川村はクラブの公式サイトを通じてコメントを発表した。彼は、今シーズンも新潟アルビレックスBBの一員としてプレーできることに感謝の意を示し、ファンやサポーターへの感謝の気持ちを述べた。

「2025-26シーズンも新潟アルビレックスBBの一員として闘えることになりました。多くの方々に支えていただきながら、今シーズンもバスケットボールが出来ることに心から感謝しています。共に闘ってくれる皆さんと気持ちを一つにして、一つでも多くの勝ち星を重ね、より多くの方々の笑顔を生み出せるように、自分にできることを精一杯やっていきたいと思います!また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!」

新潟アルビレックスBBの未来への期待

川村は、新潟アルビレックスBBという歴史あるクラブにおいて、そのプレースタイルと人柄でチームを引っ張り続けていくことを誓った。チームは、川村を中心に、今後もさらなる成長と成果を目指して戦っていくことが期待されている。

新潟アルビレックスBBは、川村の経験とスキルを活かし、B3リーグでの活躍にとどまらず、Bリーグ昇格を目指して全力を尽くすことでしょう。川村が新たなシーズンにどういったプレーを見せてくれるのか、ファンたちの期待が高まるばかりだ。

「負けたくない」…21歳の湧川颯斗、日本代表デビュー戦は「空回り」も同世代から刺激

21歳の湧川颯斗、日本代表デビュー戦の思いと苦い経験

2025年7月5日、東京の有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」では、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)と対戦しました。平均年齢24歳という若手主体の日本代表は、試合終盤にオランダに逆転を許し、最終的に70-78でタイムアップとなりました。

試合の経過と湧川のデビュー

この試合では、8月5日に開幕する「FIBAアジアカップ2025」に向けた活動が始まった日本代表の新戦力として、21歳の湧川颯斗(三遠ネオフェニックス)が初めて代表デビューを果たしました。湧川は第1クォーター残り3分42秒に登場し、その後も第3、第4クォーターに出場し、約10分間のプレータイムを得ました。

若い選手が多く揃った日本代表にとって、この試合は新たなスタートを切る機会でした。湧川の出場はその象徴的な瞬間でもありました。試合を通じて、彼の成長とともに、チーム全体の若返りが進んでいることを感じさせました。

湧川颯斗のデビュー戦の手応えと反省

試合後、湧川は「うーん、手応えというのはあまりないです」と苦笑いを浮かべながら、理想通りのプレーができなかったことを悔しがりました。デビュー戦では、持ち味である縦へのドライブからシュートを試みるも、体勢を崩してシュートを決めきれず、思うような結果を出すことができませんでした。

「緊張はあまりしなかったですけど、”やってやろう”という気持ちが強すぎて空回りしてしまいました」と、湧川は自己分析。彼はさらに「もっと強くいけば、いいフィニッシュができたのかもしれません。この経験を次につなげないといけません」と、次回への課題を口にしました。

試合終盤でのアピールチャンス

試合の終盤、湧川には最後のアピールのチャンスが訪れました。第4クォーター残り1分55秒、再びコートに戻った湧川は迷わず3ポイントシュートを放ちましたが、これは外れました。それでも、次の攻撃ではドライブでゴール下に切り込み、冷静にコーナーに待っていたジェイコブス晶(フォーダム大学)にアシストを決めました。さらに、試合終了間際にはエンドラインからのスローインで、テーブス流河のパスからゴール下でバスケットカウントを奪うことに成功しました。

最終クォーターで湧川は2得点と1アシストを記録しましたが、試合後には「よかったとは思いますけど、全体的に見ればあまり良くなかったと思っています。最後がよくても全体を通していい選手でなければいけないので、そこは課題です」と反省の言葉が続きました。

同世代の仲間とのライバル関係

湧川とともにプレーした同世代の選手たちは、彼にとって良きライバルでもあり、戦友でもあります。オランダ戦でともにプレーした川島悠翔(シアトル大学)とジェイコブス晶は、湧川と同じく「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2023」で男子史上初のベスト8入りを果たしたメンバーであり、共に成長してきた仲間たちです。

湧川は、川島について「悠翔は中学生の頃から知っていて、高校で一緒にプレーしてきたなかで、A代表でも一緒にできることは本当にすごいことだと思っていますし、自分も負けていられない」と語ります。そしてジェイコブス晶については、「晶はパリオリンピックからずっと代表に残っているメンバーの1人ですし、ポジションは違うけど、同い年として負けたくない。晶に関してはライバルのような感じで見ています」と、ライバル心を滲ませました。

これからの課題と目標

今回の試合で得た経験を通じて、湧川は「次のステージに進むために、今日の経験をしっかりと活かさないといけません」と言います。アジアカップのメンバー入りを目指し、そして代表として定着するためには、一日一日が勝負となります。若き代表選手として、湧川にとって今後の努力と挑戦が続きます。

湧川は、他の選手と比較しても特にフィジカル的には恵まれた選手で、身長194センチという高さとともに、アスリートとしての運動能力も高いです。この試合での経験が、今後の成長を加速させる材料となるでしょう。次のアジアカップに向けて、さらなる進化が期待されています。

ホーバスHCの期待と未来への展望

ホーバスヘッドコーチは試合後、「若いメンバーにとって必要な経験になった。ウチの“旅”、始まったような感じです」と、今回の試合を次のフェーズへのスタートとして位置づけています。若いメンバーたちが多く活躍したこの試合は、日本代表にとって新たな始まりであり、湧川颯斗にとってもこれからの成長への大きな一歩となるでしょう。

今後、湧川はどのように成長していくのでしょうか。特に代表の中心となるためには、試合中にどう自分の特徴を活かし、相手に対して効果的にプレーするかが重要になります。得点力、プレーメイキング能力、ディフェンスと、バスケットボール選手として多面的な成長が求められます。

まとめ

湧川颯斗の日本代表デビュー戦は、結果としては苦いものでしたが、同世代のライバルたちと共に戦い、貴重な経験を積むことができたのは間違いありません。これからのアジアカップに向けて、彼の成長に期待が寄せられています。若い力が集結した日本代表にとって、この試合は未来への大きな礎となることでしょう。

湧川にとって、今後はその成長をしっかりと確認しながら、一試合一試合を大事にし、次の挑戦に向けて力強く前進することが求められます。日本代表の未来は、湧川のような若い力にかかっていると言っても過言ではありません。