FIBA/JBAに基づくバスケットボールの基本ルール
バスケットボールは、国際バスケットボール連盟(FIBA)および日本バスケットボール協会(JBA)が定めるルールに則って競技が行われています。この記事では、現行ルールの中核を担う主要なルールや用語を中心に、試合形式から得点、ファウルの取り扱いまでを解説します。
試合形式:5人制と3人制(3×3)の違い
標準的な競技形式は5人対5人のフルコートバスケットボールです。FIBAルールでは各チームの登録人数に制限があり、試合ごとの交代要員数は大会によって異なります。
一方、3×3(スリー・エックス・スリー)は3人制の半コートで行われる別形式のバスケットボールで、FIBA公式種目としても国際大会に採用されています。
試合時間:クォーター制と延長
試合は10分×4クォーター制で構成され、前半は第1・第2Q、後半は第3・第4Qと呼ばれます。第4Q終了時に両チームのスコアが同点だった場合、5分間の延長戦(オーバータイム)が行われ、勝敗が決するまで繰り返されます。
得点の仕組みとショットの種類
- 2ポイント:3ポイントライン内側からのシュート
- 3ポイント:3ポイントラインの外側からのシュート
- 1ポイント:フリースローによる得点
ショット動作中にファウルを受けた場合は、バスケットカウント(得点+フリースロー1本)が適用されます。ショットが不成功であれば、2点シュートにはフリースロー2本、3点シュートにはフリースロー3本が与えられます。
ヴァイオレイション(違反行為)とは
バスケットボールでは、プレーにおけるテクニカルな反則をヴァイオレイションと呼びます。代表的な例として:
- トラベリング:ボール保持中に3歩以上歩く
- キックボール:意図的に足や腿でボールを蹴る・止める
- ダブルドリブル:ドリブルをやめた後に再開する
これらの違反は攻撃権を失い、相手チームのスローインでプレーが再開されます。
ファウル(接触反則)とその影響
ファウルは、身体的な接触やスポーツマンらしくない行為に対して適用されます。プレイヤーが1試合で5ファウルを犯すと退場になります。また、チーム全体が一定のファウル数を超えると、ボーナススロー(フリースロー)が相手に与えられます。
ショットクロック:24秒ルールの存在
FIBAルールでは、攻撃チームはボールコントロール開始から24秒以内にシュートを放たなければなりません。これを24秒ルールと呼び、ショットクロックのリセットやリバウンド後の短縮(14秒)なども定められています。
ジャンプボールとポゼッションルール
試合開始は、センターサークルでのジャンプボールでスタートします。以降の「状況によるボール争奪」は、オルタネイティング・ポゼッションルールにより交互に権利が切り替わります。
第2クォーター以降の開始時には、オフィシャルズテーブルから遠いサイドライン外側からのスローインでプレーが再開されます。
攻撃方向とベンチ配置の関係
前半は相手ベンチ側のバスケットに攻撃し、後半で攻撃方向が切り替わります。延長戦に入った場合は、後半と同じバスケットを攻撃します。この構造は観客の視認性や戦術にも影響を与えます。
FIBAとNBA、ミニバスのルール差
FIBAと日本バスケットボール協会(JBA)は原則として共通ルールを適用していますが、NBA(北米)や、ミニバス(小学生向け)では独自のルールが採用されています。
- NBA:試合時間は12分×4Q、ショットクロック24秒、3ポイントラインがFIBAより遠いなど
- ミニバス:試合時間短縮、ゴールの高さ調整、特別ルールの導入
まとめ:バスケルールを知ることでゲームがもっと面白くなる
ルールを理解することで、バスケットボールの観戦やプレーは格段に面白くなります。特にショットの得点ルールや、ファウルのカウント、攻撃制限時間といった基本を押さえることで、選手の判断や戦術的な動きがより明確に見えてくるでしょう。