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3×3バスケットの進化と起源を紐解く|バスケ誕生からGL3x3の現在地まで完全解説

はじめに|3×3バスケットは“歴史の先に生まれた革新”である


現代のストリートシーンやオリンピックでも注目を集めている「3×3(スリー・エックス・スリー)バスケットボール」。
5人制バスケとは異なるスピード感や1on1の濃密さから、若年層や都市部を中心に人気が急拡大しています。

しかし、この“新しい”フォーマットは、実は130年以上にわたるバスケットボールの歴史の延長線上に生まれた「進化形」とも言える存在です。

本記事では、19世紀末のバスケ誕生から始まり、5人制のルール変遷、ストリートカルチャーとの融合、そして現代のGL3x3に至るまでの“バスケ史”を体系的に整理。
3×3の背景を深く知ることで、その魅力がより立体的に見えてくるはずです。

起源は1891年|バスケットボールは体育の授業から生まれた


バスケットボールのルーツは、1891年のアメリカ・マサチューセッツ州にあります。YMCAトレーニングスクールのジェームズ・ネイスミス博士が、冬の屋内でできるチームスポーツを模索する中で誕生しました。

当初は「桃を入れる籠」と「サッカーボール」を用い、体育館の両端に設置した籠にボールを投げ入れるゲーム。これが“バスケットボール”の名前の由来でもあります。

13のルールに基づいて行われた最初の試合は、なんと「9対9」。
それが今日の5対5、さらには3対3という新たな形式にまで進化を遂げるのです。

ゴールの歴史|桃の籠からショックアブソーバー付きリングへ

最初のゴールはボールを回収するのに毎回はしごが必要という、極めて原始的なものでした。
その後、金属製のリングとネットを組み合わせた現在の形に進化し、リングの高さ305cm(10フィート)は当時から変わっていません。

1990年代にはNBAのシャキール・オニールがダンクでゴールを破壊する事態が発生。以降、ショックアブソーバーが導入されるなど、安全性と機能性の両立が図られてきました。

このリングは、3×3においても5人制と同じ規格が使われており、「1つのルーツから枝分かれした同一文化」であることがわかります。

ルールとスタイルの進化|パスだけのゲームからドリブル・3Pの時代へ

初期のルールではドリブルが禁止され、ボールはパスでしか動かせませんでした。
その後、ボールの操作性向上と共にドリブルが導入され、ファウルやシュートのルールも現代的に進化します。

要素 現在(5on5) 現在(3×3)
人数 9対9 5対5 3対3
コート 11m×14m 28m×15m ハーフコート(15m×11m)
得点 1点制 2点(3Pあり) 1点(3P相当は2点)
試合時間 15分ハーフ 10分×4Q 10分or21点先取

特に3×3では、「スピード」「省スペース」「個の対決」を重視したルール設計がなされており、より現代的・都市型スポーツとしての魅力が詰まっています。

3×3の誕生と進化|ストリートからFIBA正式種目へ

3×3バスケットボールは、その起源を1970年代〜80年代のアメリカ都市部におけるストリートバスケに持ちます。
プレーヤーが自然発生的にハーフコートで3対3を行うようになり、それが形式化されたのが始まりです。

国際バスケットボール連盟(FIBA)はこの形式に注目し、2007年から国際ルールの制定を開始。2010年にはシンガポール・ユースオリンピックで正式種目となり、2021年の東京五輪ではついに正式競技として世界デビューを果たしました。

現在ではワールドツアーやプロリーグも多数開催され、GL3x3のような国内リーグも観客動員・メディア注目ともに急成長を遂げています。

GL3x3とは何か|3×3時代の象徴となる国内シーン


GL3x3は、日本国内の3×3プロリーグの中でも独自色の強いリーグとして、競技性・エンタメ性の両面で注目されています。
5人制とは違う「プレーヤー全員が主役」「1on1能力の高さが問われる」3×3特有の魅力を最大限に引き出すフォーマットであり、Bリーグとは別軸の文化として根付き始めています。

GL3x3では、社会人や学生アスリート、ストリート出身プレーヤーなど多様な背景を持つ選手たちが、都市部を舞台に熱戦を繰り広げています。
これは、バスケットボールの歴史が「競技の多様化と民主化」を経て進化してきた証と言えるでしょう。

3×3が持つ“文化的意義”|都市・音楽・ファッションとの融合

5人制バスケットボールが“競技”の枠にとどまる一方で、3×3は「ストリートカルチャー」との親和性が極めて高いスタイルとして認知されています。
コート横でのDJプレイ、MCによる実況、ダンスやファッションが融合した空間演出は、スポーツ×カルチャーの新境地といえるでしょう。

これは、バスケが誕生した当初から「誰もが楽しめる公共空間のスポーツ」であったことの現代的再解釈でもあります。

まとめ|バスケの歴史を知ることで、3×3の魅力は何倍にもなる

バスケットボールは1891年の体育授業で生まれ、130年以上の進化を経て現在の5人制、さらには3人制(3×3)へと展開してきました。

ルールの変遷、プレーヤーの役割、コートサイズ、ユニフォームやシューズ、カルチャーとの関係性……。
すべてが“歴史の流れ”の中で選択と変化を重ねてきた結果なのです。

3×3は、その進化の最前線にある「新しいけど、歴史を継いだスポーツ」です。GL3x3を観戦する際も、その背景を知っていることで、より深い理解と興奮が得られるはずです。

歴史を知ることは、未来を楽しむための最高の準備。
バスケットボールの軌跡を辿りながら、あなた自身の“3×3ストーリー”も始めてみてはいかがでしょうか。

地域発3×3革命──株式会社KoKoKaRaが描く「YACHIYO FLAGs」とアスリート支援の未来

千葉県八千代市から挑む、スポーツを軸にした社会貢献の実践者

千葉県八千代市を拠点に、3×3プロバスケットボールチーム「YACHIYO FLAGs(ヤチヨ・フラッグス)」を運営する株式会社KoKoKaRa。単なるスポーツクラブの運営にとどまらず、アスリートのキャリア支援や就職支援、地域連携事業を包括的に展開する次世代型スポーツ組織として注目を集めている。

社名に込められた「まだまだここから」「ここからいこう」というメッセージは、文字通り選手たちの“これから”を支え、挑戦の連続である競技人生とその先をつなぐ姿勢を象徴している。

“アスリートのキャリア問題”を過去のものにする挑戦

アスリートが競技を引退した後に直面する「セカンドキャリア問題」は、近年スポーツ界全体で課題視されている。KoKoKaRaは、そうした社会課題を根本から変革することをミッションに掲げており、「アスリートのキャリア問題という言葉がなくなる未来」を本気で目指している。

そのために同社が掲げるのが、「スポーツに生きる人たちがチャレンジし続けられる未来を創る」というミッション。そして「今」に集中して挑戦することが人生を豊かにするというビジョンのもと、日々活動を続けている。

KoKoKaRaの行動指針「5つの問い」

KoKoKaRaが日々の活動の中で大切にしているのが、次の5つの問いだ。

  • すべてに感謝してるか?
  • それってかっこ悪くないか?
  • その言葉、思いやりあるか?
  • いつでもご機嫌か?
  • 常に挑戦してるか?

この指針が、同社の姿勢と文化を明確に形づくっており、スポーツの世界だけでなく、社会に生きるすべての人々の行動哲学としても響くものがある。

主力事業1:アスリート就職支援

KoKoKaRaは、競技生活で培ったアスリートのスキルや強みを社会で活かせるよう、企業とのマッチング支援を提供している。単なる転職支援ではなく、「人生に挑戦し続ける」ことを重視し、競技と仕事の両立、引退後の未来設計まで包括的にサポートしている。

主力事業2:アスリートの夢を共に叶える「伴走支援」

アスリートが抱える目標や挑戦を、パートナーとして共に進める「アスリートサポート事業」。たとえば海外挑戦、イベント開催、講演活動など、多様な「やってみたい」を実現に導くことで、競技外での成長や社会発信にもつなげている。

主力事業3:3×3プロチーム「YACHIYO FLAGs」の運営

KoKoKaRaの象徴とも言えるのが、八千代市初の3×3プロチーム「YACHIYO FLAGs」の運営。3×3(スリー・エックス・スリー)は東京五輪で正式種目となって以降、若者を中心に注目を集める新世代スポーツであり、その成長市場において地域密着型チームのロールモデルを築いている。

YACHIYO FLAGsは、「地域に愛され、勝ち続けるチーム」を掲げ、スポーツイベントや学校訪問など地域活動も積極的に展開。地元の子どもたちに夢と目標を届ける存在となっている。

主力事業4:アスリート向けメディアの運営

InstagramやNoteなどのSNSを活用し、アスリートの声をダイレクトに発信する情報発信メディアも展開。引退後のキャリアやセカンドライフの事例を紹介し、アスリートが将来を具体的に描けるきっかけ作りを行っている。

これらのメディアは、支援を受けたアスリートが後進のロールモデルとなる好循環を生み、スポーツの可能性と多様な生き方を社会に示す場ともなっている。

YACHIYO FLAGsとともに、八千代から全国・世界へ

同社が運営するYACHIYO FLAGsは、GL3x3リーグにも参加し、2025年以降の本格始動を見据えて強化中。CBDブランド「Medi Naturals」との提携など、リカバリー面での最新テクノロジー導入も進めており、ハード・ソフト両面から選手を支えるチーム体制を整えている。

また、将来的には日本代表選手の輩出や国際大会出場も見据え、グローバルな舞台での活躍を目指している。

KoKoKaRaが描くこれからの未来

「スポーツを通じた社会貢献」という理念を実現するために、KoKoKaRaは単なる勝利やパフォーマンスではなく、アスリートの“生き方”に焦点を当てている。その姿勢は、スポーツ界全体の在り方にも一石を投じていると言えるだろう。

今後は、3×3に限らず多競技への展開、教育機関との連携、さらには地域起業家支援など、さらなる社会的価値創出へ向けて歩みを加速させる見込みだ。

まとめ:「ここから」始まる未来に向けて

株式会社KoKoKaRaは、アスリートが競技を通じて「今」を生き抜き、そして競技後も挑戦し続けられる社会の構築を目指している。「まだまだここから」「ここからいこう」というシンプルで力強い言葉を胸に、彼らの挑戦はこれからも続いていく。

スポーツが持つ可能性と価値を信じ、地域と社会に根差した活動を展開するKoKoKaRa。八千代から日本全国へ、そして世界へ。その取り組みに今後も注目が集まる。

3×3プロチーム「Bay Majesty」がCBDボディケア導入!横浜発チームが世界基準のリカバリーで新時代へ

CBDとバスケットボールが融合する新時代──Bay Majestyが採用する「Medi Naturals」とは

2025年夏、国内の3×3プロバスケットボール界において、画期的なパートナーシップが誕生した。CBD(カンナビジオール)を主成分とするウェルネスブランド「Medi Naturals(メディナチュラルズ)」が、3×3プロチーム「Bay Majesty(ベイマジェスティ)」およびBリーグの横浜ビー・コルセアーズなど複数の競技団体と連携し、アスリートのリカバリーサポートに本格参入したのだ。

CBDは、近年世界のスポーツ業界で注目を集める植物由来の成分。抗炎症やリラックス効果が期待されており、運動後の疲労回復や精神的コンディションの維持を支える存在として、NBAやNFLなどでも導入が進む。日本でも2024年12月の関連法改正を機に、信頼性の高いCBD製品の普及が進みつつある。

プロチームの実戦導入──Bay Majestyと横浜BCのケース

今回の導入で注目を集めるのが、3×3リーグ「3XS(トライクロス)」に参入したBay Majestyの動きだ。5on5と並行して3×3のトップカテゴリーに進出する同クラブは、選手の酷使が激しいシーズンを乗り切るため、CBDを活用したコンディショニング強化を選択した。

また、B1リーグ所属の横浜ビー・コルセアーズや、大学バスケット界で長年トップを維持する大東文化大学でも「Medi Naturals」の製品が採用されており、信頼性の高さと競技レベルに関係なく活用できる柔軟性が証明されている。

リカバリーの“標準装備”へ──Medi Naturalsのブランド哲学

「Medi Naturals」は、米国デラウェア州に拠点を持ち、CBD業界の先駆者ミシェル・サイズが設立した新ブランド。従来の「HempMeds」ブランドの流れを汲みながら、より高濃度・高品質な製品を提供することに注力している。

特徴はその品質管理と法令遵守体制にある。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の基準をクリアした製品開発を行い、競技アスリートでも安心して利用可能。天然成分をベースとしたオールナチュラル設計と、アメリカ国内の先端ラボでの研究開発に基づいた配合設計で、国内外のプロ選手から高い評価を得ている。

製品ラインナップ──アスリートを支えるCBDの力

中でも注目されるのが「Recovery Relief Roll-on」。1,500mgのCBDに加え、メントールやアルニカ、生薬エキスを配合したロールオン型のマッサージクリームで、首・肩・腰・膝などの広範囲を手軽にケアできる仕様となっている。速乾性のあるテクスチャーは、外出先や試合会場などでの使用にも適しており、多忙なアスリートにとって利便性の高い設計だ。

これら製品は、教育機関やスポーツ団体でも導入が進んでおり、競技レベルを問わずあらゆるアスリートの健康管理に貢献している。

CBDを通じたまちづくりとスポーツ振興──広がる社会的役割

Medi Naturalsは、CBD製品の提供にとどまらず、地域に根ざしたスポーツ振興やウェルネス支援にも力を入れている。Bay Majestyが本拠とする横浜市では、アンダーカテゴリーの選手育成を含めた地域活性プロジェクトが進行中。CBDを通じて「競技力の向上」と「街の健康づくり」を両立させるモデルケースとしても注目されている。

また、今後はBリーグをはじめとしたプロスポーツ団体との協業を深め、トップリーグでの展開も視野に入れているという。アスリートを起点としたヘルスケアモデルの創造が、日本のスポーツ界に新たな価値をもたらす可能性がある。

安心と成果を両立させる「選択肢」としてのCBD

かつては誤解の多かったCBDだが、科学的な裏付けと国際的な基準に基づいた製品開発が進んだことで、現在ではアスリートにとって「信頼できるリカバリー手段」のひとつに位置づけられるようになっている。

特に、バスケットボールのように瞬発力・持久力・精神集中を必要とする競技において、心身のバランスを整えるCBDの活用は非常に合理的だ。Bay Majestyや横浜BCといったクラブの導入事例が、その効果と信頼性を物語っている。

まとめ:スポーツ×ウェルネスの未来──Medi Naturalsの挑戦

CBDとスポーツが交差する時代──その最前線に立つのが「Medi Naturals」だ。Bay Majesty、横浜ビー・コルセアーズ、大東文化大学といった実績をもとに、日本国内での普及が急速に進む中、同ブランドは単なる製品提供を超えた「スポーツと地域の未来づくり」に貢献しようとしている。

今後はより多くのプロチームや教育機関への展開が期待され、スポーツとウェルネスをつなぐプラットフォームとして、Medi Naturalsはその存在感を一層高めていくだろう。

アスリートの真のパフォーマンスは、体の内外から整える時代へ──。その一歩を、日本のバスケットボールが踏み出した。

3×3日本代表元HC・長谷川誠がSSのテクニカルディレクター就任!世界を見据える新体制の全貌

長谷川誠氏、SSのテクニカルディレクターに就任──「世界一」を見据えた新プロクラブの船出

2025年7月9日、日本バスケットボール界に新たなニュースが飛び込んだ。SS株式会社(本社:千葉県我孫子市)は、同社が運営する新プロバスケットボールクラブのテクニカルディレクターに、元日本代表であり3×3日本代表前ヘッドコーチの長谷川誠氏が就任したことを発表した。これにより、SSは2025-26シーズンからの3×3国内主要リーグ参入に向けて本格始動し、“世界一”という大きなビジョンへ向けて大きな一歩を踏み出す。

日本バスケ界の生けるレジェンド、長谷川誠とは

秋田県出身の長谷川誠氏は、バスケットボールの名門・能代工業高校にて1年生から全国大会に出場。3年時にはインターハイ制覇を成し遂げ、日本大学では大学3冠を達成。実業団では新人王とMVPを獲得し、2000年には日本人初の海外プロ選手(米ABAサンディエゴ・ワイルドファイヤ)となった。

その後、bjリーグ発足に際して新潟アルビレックスBBに加入。プレーイングマネージャーとして歴史を作り、現役引退後は秋田ノーザンハピネッツのテクニカルディレクター、ヘッドコーチを歴任。近年では2023年に3×3日本代表のヘッドコーチを務め、アジアカップやワールドツアーでの実績を残した。

SSの挑戦:「こころ、おどる」を理念に掲げる異色のプロクラブ

SS株式会社は、「こころ、おどる」をキーワードに、子どもたちに夢と希望を届けるスポーツコンテンツを提供してきた企業だ。2025-26シーズンからは本格的に3×3国内主要リーグへ参入予定。単なるクラブ活動にとどまらず、「世界一を目指す」ビジョンを掲げ、グローバル展開と次世代育成、エンタメ融合を視野に入れている。

その最初のピースとして、実績・知名度・戦略性を兼ね備えた長谷川氏の起用は、クラブとしての覚悟と本気度を世に示す重要なメッセージとなった。

SS代表・関口サムエル氏のコメントににじむ期待と信頼

SS株式会社 代表取締役の関口サムエル氏は、今回の就任発表にあたって以下のようにコメントしている:

「長谷川さんは、国内外での圧倒的な実績だけでなく、3×3日本代表の指導を通じて世界のトップレベルを知り尽くした方です。そんな方がSSに加わってくださることは、私たちにとってこれ以上ないほど心強く、大きな後押しになります」

関口氏と長谷川氏はBリーグ時代からの旧知の仲。過去に共に挑戦した経験を踏まえたうえで、「世界一を目指す」という高い理想を共有できるパートナーとして再びタッグを組むかたちとなった。

3×3日本代表で培った「世界基準の戦術眼」

長谷川氏が率いた3×3日本代表は、2023年にアジアカップでの快進撃を演じ、世界ランキング上昇の礎を築いた。世界のトップ勢と渡り合うには、「状況判断の速さ」「身体的強度への対応」「ミスマッチ活用」など、5人制以上に複雑な知見が求められる。

そのノウハウをクラブ運営に反映できる人物は限られている中で、実際に日本代表を率いた長谷川氏の加入は、選手育成やスカウティング面でも大きなアドバンテージとなる。

SSが目指すのは単なる勝利ではない──「世界一」の意味とは

関口代表が掲げる「世界一を目指す」というビジョンは、単に3×3の大会で優勝することだけを指していない。そこには以下のような複合的な要素が含まれている:

  • 競技力の向上と結果による証明(例:FIBA World Tour制覇)
  • 地域貢献と社会的意義の発信(例:ユース育成や教育連携)
  • デジタル×エンタメ×スポーツの融合型コンテンツ発信
  • “観客の心を動かす”興行演出

つまり、世界一というのは「トロフィー」だけでなく、スポーツの力を最大限活用し、「社会を動かす影響力を持つ存在」となることを意味している。

今後の注目ポイント:チーム体制、選手獲得、国内参入リーグは?

現時点でSSのチーム名称や所属選手は明らかにされていないが、以下のような注目ポイントがある:

  • どのリーグに参入するのか:国内3×3には3×3.EXE PREMIER、JAPAN TOUR、B3x3など複数のトップリーグが存在
  • 選手構成:3×3日本代表経験者や海外帰りの即戦力が名を連ねる可能性も
  • ユース育成:次世代3×3選手の登竜門となる育成制度の創設にも注目
  • パートナー戦略:グローバルブランドや地域企業との連携による「地域×世界」のモデルづくり

過去の事例に見る「指導者起用による成功パターン」

日本バスケ界では、クラブ創設時にレジェンド級指導者を招聘する事例が増えている。例として:

  • アルバルク東京:ルカ・パヴィチェヴィッチ体制で一気に強豪化
  • 琉球ゴールデンキングスU18:浜口炎氏が育成部門を強化

こうした成功事例に倣う形で、SSも長谷川氏を軸に据えることで、短期的な成果と中長期のブランド構築を両立させようとしている。

まとめ:長谷川誠×SS、3×3バスケ新時代の扉を開く

SSのテクニカルディレクターに就任した長谷川誠氏は、日本のバスケットボールの礎を築いた人物であり、その実績と戦術眼は今なお一線級だ。彼の経験と、SSの「世界一を目指す」という壮大なビジョンが合わさることで、日本の3×3バスケは新たなフェーズに突入する。

2025-26シーズンはその幕開けとなる。果たして、SSがどのようなチームを作り、どのリーグで、どんな旋風を巻き起こすのか──そのすべてが、今から楽しみでならない。

BIG3とは?アイス・キューブ主宰3×3バスケリーグの魅力と2025年の都市別チーム化を徹底解説

ゴールデンリーグ3×3は、「スポーツ × エンタメ」の融合を掲げる新感覚リーグです。
今回は、そのスタイルに通じる他の革新的なリーグもあわせてご紹介します。

BIG3とは?アイス・キューブが創設した新感覚3×3バスケリーグ

BIG3は、ヒップホップ界のレジェンドであるアイス・キューブとプロデューサーのジェフ・クワティネッツによって2017年に創設された、3人制プロバスケットボールリーグです。NBAで活躍した元選手を中心に構成され、従来の3×3とは一線を画すルールと演出が特徴です。
本記事では、このBIG3リーグの成り立ちやルール、注目のトピック、そして2025年に行われた都市拠点化など、最新動向まで網羅的に解説します。

リーグの誕生と発展:エンタメと競技の融合

2017年1月、ニューヨークで記者会見が開かれ、BIG3リーグの立ち上げが発表されました。初代コミッショナーには元NBA選手のロジャー・メイソンJr.が就任し、同年6月にはブルックリンのバークレイズ・センターで初の試合が開催。
開幕年には全8チームによる8週間のレギュラーシーズンとプレーオフが行われ、最終的に“Trilogy”が初代王者となりました。

BIG3独自のルール:Fireball3という進化形

BIG3は、FIBAの3×3とは異なる「Fireball3」というルールを採用。主な特徴は以下の通りです。

  • NBAと同じサイズのボール(「Fireball」)を使用
  • 4ポイントシュートゾーンの採用(30フィート地点)
  • 試合は50点先取・2点差がつくまで続く
  • 試合開始は「4ポイントシュート対決」で決定
  • 「Bring the Fire」チャレンジ制度:ファウル判定を1on1で争う
  • 14秒ショットクロック(FIBA 3×3は12秒)
  • ハンドチェックOK、インスタントリプレイ導入可

このように、BIG3は戦略性とエンターテインメント性を両立させる独自路線を追求しています。

リーグを彩るスターたちと話題性

BIG3の魅力のひとつは、過去にNBAを沸かせたスター選手たちの再登場。レジェンドのジュリアス・アービング(Dr.J)がヘッドコーチを務めるチームや、チャールズ・オークリー、リック・バリー、リサ・レスリーといった名前が各チームに名を連ねています。
2023年には、現役NBA選手のジェイレン・ブラウンがオールスターゲームに出場し、BIG3初の“現役NBA選手出場”として注目を集めました。

2025年の大改革:都市拠点型モデルへの移行

これまでのBIG3は、いわば「ツアー型リーグ」であり、試合は週替わりで全米各地を転戦する形式でした。しかし2024年5月、アイス・キューブは「BIG3を地域密着型に移行する」と発表。
2025年からはチームがそれぞれの都市に本拠を置く“地域フランチャイズ制”へと完全移行。これはファンベースの確立とスポンサー誘致を狙った新戦略です。

2025年デビューの都市別チーム一覧

2025年シーズンから登場した都市拠点チームは以下の通りです(投資額は1チームあたり約1000万ドル)。

  • ロサンゼルス:LA Riot(ニック・ヤング)
  • マイアミ:Miami 305(マイケル・クーパー)
  • ヒューストン:Houston Rig Hands(カルビン・マーフィー)
  • デトロイト:Detroit Amps(ジョージ・ガービン)

今後もニューヨークやアトランタなどへの拡張が見込まれており、BIG3の“市民権”獲得は加速しています。

メディア・放送体制の進化:CBS・YouTube・X配信も

初年度はFOX Sportsが録画中継を中心に放映。2019年からはCBSが中継権を取得し、試合は全米で生放送されるようになりました。
さらに2022年にはDAZN、2023年にはYouTube公式「BIG3tv」、2024年にはSNS「X(旧Twitter)」でのライブ配信も実施。2025年にはVICE TVとも提携し、放映の多角化が進行しています。

BIG3と社会貢献:「Young3」などの育成プログラム

BIG3はただの娯楽リーグではなく、社会貢献にも注力。Adidasと提携して展開する「Young3」は、全米の少年少女たちに向けたバスケ普及プログラムで、毎年複数都市で開催されています。
また、プレー年齢制限を22歳以上に引き下げたことで、若手選手への門戸も広がりつつあります。

まとめ:BIG3がもたらす3×3バスケの新たな未来

FIBA公認の3×3とは違い、エンタメと競技を融合した「Fireball3」で観客を魅了するBIG3。2025年からの地域密着型移行は、3×3リーグの新しい形を提示する試金石となるでしょう。
アイス・キューブの言葉を借りれば「BIG3は自分の人生の中で最も誇れる成果のひとつ」。その熱意と革新性が、バスケットボール界に新たな息吹を与えています。

小澤崚が得点王レース首位!3×3男子日本代表がプレーイン進出【FIBA 3×3ワールドカップ2025】

日本代表が2大会連続のベスト8進出を狙う!


2025年6月23日〜29日、モンゴル・ウランバートルにて開催中の「FIBA 3×3ワールドカップ2025」。男子日本代表は予選プールBで2勝2敗の成績を収め3位通過となり、6月27日(金)に開催されるプレーイントーナメント進出を決めた。

この大会で注目を集めているのが、日本のエース・小澤崚の圧倒的な得点力。予選4試合で合計46得点(平均11.5点)をマークし、得点ランキングで暫定トップに立っている。

予選プールB:強豪ひしめく中で粘りの2勝

日本はアメリカ、ラトビア、モンテネグロ、モンゴルと同組となった予選プールBで奮闘。以下が各試合の結果である。

  • 第1戦:日本 14 – 21 アメリカ(敗戦)
  • 第2戦:日本 21 – 15 モンテネグロ(勝利)
  • 第3戦:日本 14 – 21 ラトビア(敗戦)
  • 第4戦:日本 21 – 20 モンゴル(勝利)

開幕戦のアメリカ戦では小澤の2ポイントシュートが冴えたが、終盤のファウルトラブルが響き敗戦。しかしモンテネグロ戦では堅実なフリースローで初勝利を掴み取った。

ラトビア戦では高さで劣る中、最後まで粘ったが力及ばず。それでも最終戦のモンゴル戦では、小澤のフリースローが決勝点となり2勝目を奪取。合計2勝2敗で3位通過を果たした。

小澤崚が得点王レースを牽引!

今大会で最も輝きを放っているのが、日本の背番号1・小澤崚。4試合で合計46点、平均11.5点という驚異的な得点力を見せ、得点ランキングで暫定1位となっている。

彼のプレースタイルは、身体の強さとスピードに加え、2ポイントシュートの精度と、フリースローでの冷静さが際立っており、FIBAの公式SNSでもその活躍が紹介されている。

プレーイントーナメントは6月27日(金)

男子日本代表は、次戦のプレーイントーナメントに進出。ここで勝利すれば、2023年大会に続いて2大会連続のベスト8進出が決まる。

対戦相手はプールCの2位チームとなるが、現時点でのプールCは激戦模様。中国が首位を走る中、カナダ・プエルトリコ・オーストリアが1勝1敗で並び、フランスが未勝利ながら強豪として控えている。

どの国が対戦相手となっても厳しい戦いが予想されるが、小澤を中心にした現在の日本代表には大きな期待が寄せられている。

女子代表も好調なスタートを切る

一方で女子日本代表も好調なスタートを見せている。世界ランク1位のオランダを21-16で撃破し、続くチリ戦ではKO勝利と2連勝をマークした。

ただし、アメリカ戦では8-21の大差で敗戦。現在は最終戦・チェコ戦の結果次第でプールBの2位進出が決まる展開となっている。

悪天候により開始が遅れているが、勝利すれば男子と同様にプレーイントーナメントへ進出可能な状況だ。

FIBA 3×3ワールドカップ2025 概要と今後のスケジュール

  • 開催期間:2025年6月23日(日)~29日(土)
  • 開催地:モンゴル・ウランバートル
  • 6月27日:プレーイントーナメント(各プール2位 vs 3位)
  • 6月28日:準々決勝(各プール1位 vs 勝者)
  • 6月29日:準決勝、3位決定戦、決勝

まとめ:小澤崚とともに、世界の舞台で躍動する日本

FIBA 3×3ワールドカップ2025は、個人の能力が試される短時間勝負の戦い。そんな中、小澤崚の得点力と日本チームの粘り強さが光る大会となっている。

プレーインでの勝利が決まれば、世界ベスト8入りという快挙が待っている。3×3ファン、そしてバスケットボールファンにとって、目が離せない大会となりそうだ。

GL3x3でも、小澤崚のようなスーパースコアラーの登場を期待したい。

【無料開放】プレミストドームに3X3専用バスケコート「LEVANGA COURT」が誕生!予約不要で誰でも利用可能

北海道に誕生した新たなバスケ拠点「LEVANGA COURT」


2025年6月26日、北海道札幌市にある「大和ハウスプレミストドーム」敷地内に、新たな3人制バスケットボール専用コート「LEVANGA COURT(レバンガコート)」がオープンしました。運営元はプロバスケットボールクラブ「レバンガ北海道」であり、地域貢献とバスケットボール普及を目的としたプロジェクトの一環として設置されたこのコートは、無料・予約不要で誰でも利用できる画期的な公共スペースです。

コート設置の背景:「リングがない」北海道の実情

LEVANGA COURT設置の背景には、レバンガ北海道の代表取締役である折茂武彦氏の強い想いがあります。かつて現役選手としても日本を代表するシューターであった折茂氏は、北海道に来た当初、こう語っています。

「北海道に来たとき、街中や小中学校含めて、外にリングがないことに驚いた」

都市部であっても、公共の場に自由に使えるバスケットゴールが設置されていないという現実。特に3×3のようなスモールサイズのコートは設置のハードルが低いにも関わらず、地域社会にはまだまだ浸透していませんでした。こうした状況を変えるべく、レバンガ北海道は「バスケットに触れる最初のきっかけとなる場」を整備することに力を入れました。

3×3特化型の屋外バスケットボールコート

LEVANGA COURTの最大の特徴は、3×3(スリーエックススリー)専用に設計されていることです。3×3は、世界的にも急成長を遂げているバスケットボールの新形態であり、2020年の東京オリンピックでも正式種目として採用された注目の競技です。

このコートでは、FIBA公認サイズに準拠したレイアウトで、リングの高さは一般的な305cm(10フィート)を確保。3ポイントラインの設定や塗装のデザインも本格仕様となっており、競技志向のプレイヤーも満足できる環境が整っています。

無料&予約不要の「開かれたコート」

LEVANGA COURTのもう一つの大きな魅力は、誰でも自由に使えるという点です。

  • 利用料金:完全無料
  • 予約:不要(先着順)
  • 持ち込み:ボールやシューズは持参
  • 利用時間:敷地の開放時間内で随時使用可能

このようなオープンな姿勢は、公共のスポーツ施設では非常に珍しく、特に学生や子どもたちにとっては、身近に「試合感覚」を養える場所として大きな意義があります。

レバンガ北海道が目指す「地域密着型クラブ」の姿

今回のLEVANGA COURTの設置は、単なるインフラ整備にとどまりません。レバンガ北海道は、プロクラブとしての使命を「地域に根ざす存在」と定義しており、以下のようなビジョンを掲げています。

・北海道の子どもたちに夢と希望を与える存在に
・バスケットボール文化の裾野を広げるための「入口」を提供
・プロの試合観戦だけでなく「自分がプレーする」喜びも届けたい

折茂代表は、「このLEVANGA COURTには、たくさんの子どもたちが来てくれると思う。ぜひこの場でバスケットボールを楽しんでほしい」とコメントを寄せています。

LEVANGA COURTから広がる3×3文化

近年、国内でも3×3バスケットボールの注目度は急上昇しており、GL3x3をはじめとした各地のリーグ、草の根イベント、そして地域主導のコート設置が進んでいます。

LEVANGA COURTのような事例は、全国のクラブや自治体にとっても大きなヒントとなるはずです。「プロが作ったコートを無料で使える」というモデルケースは、競技人口の拡大にも直結します。

まとめ:地域とバスケをつなぐ新しい拠点

LEVANGA COURTのオープンは、単なる施設整備ではなく、「すべての人にバスケットの楽しさを届ける」というメッセージを体現したプロジェクトです。レバンガ北海道のように、プロクラブが地域とスポーツをつなぐ役割を担い、未来のプレイヤーを育てる場を作っていく──このような取り組みが、今後ますます求められる時代になっていくでしょう。

今、あなたもLEVANGA COURTで、シュート1本からバスケットの楽しさを体感してみてはいかがでしょうか?

3×3女子日本代表、W杯初戦で格上オランダを撃破|高橋芙由子がゲーム最多12得点

モンゴルで幕を開けた世界大会、初戦はランキング1位との対戦

2025年6月24日、モンゴルの首都ウランバートルにてFIBA 3×3ワールドカップ2025が開幕した。この国際大会は3人制バスケットボールの世界最高峰の舞台として知られ、各国のトップ選手たちがスピーディーで技巧的なプレーを競い合う。女子日本代表は予選プールBに配置され、初戦でいきなり世界ランキング1位のオランダ代表との対戦が組まれた。

代表メンバーにはWリーグの実力派が集結

今回の日本代表には、国内外で経験を積んだ選手たちが揃った。アジアカップで銀メダルを獲得し、FLOWLISH GUNMAでも活躍を見せる高橋芙由子を筆頭に、トヨタ紡織サンシャインラビッツ/ZOOS所属の桂葵、アイシンウィングスの高橋未来、そして富士通レッドウェーブで安定したパフォーマンスを続ける宮下希保が名を連ねている。

FIBAランキングでは16位の日本だが、国内リーグで日々高いレベルのプレーを経験しているメンバーの構成は、大会でも十分に戦える力を有していることを示していた。

試合は日本の鋭い立ち上がりでスタート

試合開始から主導権を握ったのは日本だった。桂葵がロングレンジから2ポイントを沈め、勢いをもたらすと、高橋芙由子と高橋未来の2人の“ダブル高橋”が得点を積み上げて7−2と先行。スピードと判断力を活かした日本のオフェンスがオランダの守備を切り裂き、序盤からリズムをつかんだ。

しかし、世界ランキング1位の実力を持つオランダもすぐに応戦。得点を返され、試合は一時逆転を許す展開へと変わった。長身選手を活かしたインサイドのプレッシャーと、フィジカルでの押し込みで日本を苦しめるが、それでも日本は冷静さを保った。

勝負どころでの集中力、ファウル誘発とフリースロー成功

接戦のまま終盤に突入したが、日本は重要な場面でしっかりとファウルを誘い、得点に繋げた。特に高橋芙由子は4本のフリースローを獲得し、すべてを成功させる冷静なシュート力を発揮。スコアを20−16とした場面で、勝利をグッと引き寄せる要因となった。

最後のワンプレーでは、宮下希保がトップから左ドライブで鋭く切り込み、ディフェンスをかわしてレイアップを沈めた。試合終了のブザーと同時に21点目が決まり、日本代表が21−16で大金星を収めた瞬間だった。

高橋芙由子がゲーム最多12得点、攻守で存在感

この試合で日本代表の勝利に最も大きく貢献したのは、やはり高橋芙由子だった。全体の約半数にあたる12得点をマークし、フリースロー成功率の高さ、積極的なペネトレイト、守備でも相手のエースを封じる動きなど、まさに攻守において“軸”となるプレーを披露した。

3×3においては、限られたプレー時間と選手数の中で、個々のパフォーマンスが試合結果を大きく左右する。その意味で高橋の安定したパフォーマンスは、今後の戦いにも直結する極めて重要な要素となる。

オランダ代表の実績と背景

今回対戦したオランダ代表は、2023年大会ではアメリカとの決勝で敗れたものの、堂々の準優勝を果たした実力国である。長身選手を中心としたインサイド支配と、フィジカルに優れた選手層は世界でもトップクラス。今回の敗戦は彼女たちにとって予想外だったかもしれないが、日本の粘り強い守備と正確な攻撃がその上をいった。

女子3×3日本代表の可能性と今後の注目ポイント

今回の勝利によって、女子日本代表はグループ突破に向けて大きな弾みをつけた。次戦以降の相手も油断できないチームばかりだが、オランダという“世界一”の肩書きを持つチームに勝利したことで、他国からのマークもより一層強くなるだろう。

今後の課題は、ペースを乱された際の対応やフィジカル勝負での押し返し、そして選手間のローテーションの安定化などが挙げられる。それでも、戦術遂行力と個々の技術力の高さは折り紙付きであり、上位進出は十分に現実的な目標だ。

次戦はいつ?日本代表の戦いはまだ始まったばかり

次戦は予選プールBの他国との対戦が控えており、試合日時はFIBA公式スケジュールで順次発表される予定。グループステージは総当たり形式で進行し、上位チームが決勝トーナメントへと進出する。

高橋芙由子を中心に、桂、高橋未来、宮下の4人がどれだけ安定してパフォーマンスを発揮できるかが鍵になる。戦術面ではドライブ&キックの精度や、オフボールの動きの質向上が求められる中で、どのような成長を見せるのか注目が集まる。

しながわシティが3×3プロチームを設立|落合知也が選手兼社長に就任し世界挑戦へ

しながわシティが3人制プロチーム「SHINAGAWA CITY.EXE」を立ち上げ

B3リーグに所属するしながわシティバスケットボールクラブは、2024年1月31日に新たなチーム設立を発表した。その名も「SHINAGAWA CITY.EXE」。このチームは国際バスケットボール連盟(FIBA)が公認する3×3バスケットボールの世界的リーグ「3×3.EXE PREMIER」への参入がすでに決定しており、2025年4月1日から正式に活動を開始する。

母体となるのは「東京プロバスケットボールクラブ株式会社」で、活動拠点は東京都品川区。プロ3×3クラブとして、国内リーグのみならず国際大会での戦いも視野に入れており、「品川から世界へ」というコンセプトのもと、競技普及と地域貢献を両立させるクラブ運営を目指している。

落合知也が選手兼社長に就任、競技と経営の両立に挑戦

新チームの顔として注目されるのが、3×3日本代表のエースとして長年活躍してきた落合知也の存在だ。落合はこの新チーム「しながわシティ3×3バスケットボールクラブ」において、選手兼球団社長という二足の草鞋を履くことが発表された。

落合は東京都出身の37歳。195cm、95kgという恵まれた体格と、高い身体能力を活かしたオールラウンドなプレースタイルが特徴のフォワードだ。2013年に大塚商会アルファーズ(現・越谷アルファーズ)でプロキャリアをスタートし、翌2014年からは3×3日本代表として本格的な活動を開始。以来、国内外の大会で数々の実績を残してきた。

アジアカップ銅メダル、東京五輪出場など輝かしい実績

落合のキャリアを語る上で欠かせないのが、2018年に開催された「FIBA 3×3アジアカップ」での銅メダル獲得と、2021年の東京オリンピック出場だ。特に東京五輪では3×3種目が初採用され、日本代表のエースとして世界の強豪国と渡り合い、最終的に6位入賞という結果を残した。

それだけにとどまらず、越谷時代にも選手兼代表取締役という異例の役職を務めていた経験があり、今回の「選手兼社長」という役割は彼にとっても再チャレンジの場となる。プレイヤーとしての実力はもちろんのこと、経営者としてのビジョンにも注目が集まっている。

3×3.EXE PREMIERとは?世界とつながるプロリーグ

SHINAGAWA CITY.EXEが参戦する「3×3.EXE PREMIER」は、FIBAが公式に承認した3人制バスケットボールの国際リーグ。アジア、オセアニア、ヨーロッパなど複数の地域をまたいで開催されており、FIBAランキングポイントを獲得できる数少ない大会の一つだ。

プロ化された3×3チームが世界中から参加し、グローバルな競技力の向上と3×3文化の発展を目的としている。日本からも複数の強豪クラブが参戦しており、しながわシティの参入はこのリーグ全体にも新たな風を吹き込む可能性がある。

落合社長が語るチームへの想いと地域への誓い

今回の発表にあたり、落合はクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

このたび東京プロバスケットボールクラブ株式会社を母体とし、しながわシティ3×3バスケットボールクラブを立ち上げ、2025年4月1日からチーム始動のお知らせ申し上げます。本チームは、品川区を拠点とし海外へ挑戦しながら、国内リーグや様々な大会にも挑戦していきます。活動を通して、地域の活性化や夢に向かって走る子供たちを応援し、日本の3×3界の発展や競技レベル向上に貢献出来ることを願っております。しながわシティから世界へ、日本を代表する選手の輩出に向けて、チーム一同誠心誠意努力する所存です。

このコメントからは、単なるプロチーム設立という枠を超え、地域との共生、若年層の育成、日本代表輩出といった多角的な目標が読み取れる。競技者であり、地域のリーダーでもある落合がどのようなビジョンを実現していくのか、注目が集まる。

活動開始は2025年4月から、今後の動向にも注目

SHINAGAWA CITY.EXEは、2025年4月1日から正式に活動を開始する予定。今後、ロスター発表、スポンサー契約、地域イベントなどの情報も随時公開されていく見通しだ。選手としての落合知也のパフォーマンスに加え、組織運営者としての手腕にも期待が集まる。

プロバスケットボールクラブが新たに3×3部門を立ち上げるケースは徐々に増えており、今回のしながわシティの取り組みはその最前線と言える。地域密着とグローバル志向を融合させたこのクラブが、どのようにしてファンの心をつかみ、国際的な舞台で存在感を発揮していくのか、今後の展開から目が離せない。