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鳥取城北がインターハイ男子バスケ初優勝|アズカの3Pで八王子学園との接戦制す

鳥取城北がついに“日本一”へ|インターハイ決勝で強豪・八王子学園を撃破


2025年8月1日、岡山県・ジップアリーナ岡山にて「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」男子バスケットボール競技の決勝戦が行われ、鳥取城北高校(鳥取)が八王子学園八王子高校(東京)を64−58で破り、県勢として史上初となる全国制覇を成し遂げた。

昨冬のウインターカップ準優勝に続く快進撃で“冬夏連続の決勝進出”を果たした鳥取城北。ついにその挑戦が実を結び、「初の日本一」という偉業が現実のものとなった。

試合序盤|新美鯉星の連続得点で主導権を奪う

ティップオフ直後から両者堅守のロースコアな立ち上がりとなったが、鳥取城北は新美鯉星の連続得点で流れを掴み、第1Qを19−15と4点リードで終える。

第2Qもリードを維持しつつ展開。ディフェンスのギアを上げながら、セカンドチャンスや速攻を確実に得点に結びつけた。ハーフタイム時点では29−26とわずか3点差ながら、ゲームを支配していたのは鳥取だった。

後半の攻防|アズカが攻守で躍動しリードを保つ

後半に入っても点差は拮抗。第3Qでは鳥取城北がややペースを取り戻し、17得点を重ねて46−41とリードを維持する。

この時間帯で躍動したのが、ハロルド・アズカ。3ポイントを沈めれば、守備ではブロックで相手の流れを止める。攻守両面で存在感を発揮し、決勝の舞台でリーダーシップを発揮した。

第4Qの逆転劇と勝負の分かれ目

第4Qに入ると、八王子学園八王子が反撃を開始。照井昇太朗の3Pで同点に追いつくと、花島大良のレイアップでついに52−50と逆転。

だが、そこから鳥取城北が真価を発揮。冷静にバスケットカウントを得て逆転すると、再びアズカのロングレンジからの3Pが炸裂。試合残り21秒、勝負を決定づける“値千金の一撃”で再びリードを広げ、最終スコア64−58で接戦を制した。

ヒーロー・アズカのポテンシャル|3×3への適性も

この試合最大のキーマンとなったアズカは、3P成功・ブロック・リバウンドと、現代型ビッグマンとしての高いスキルを証明。高校生離れしたサイズとシュート力は、GL3x3のようなスペース重視のゲームにも適応可能な素材であり、今後の進路やU19代表選出にも注目が集まる。

また、新美鯉星の1on1スキルやプレッシャー下での判断力、照井昇太朗のシュート力など、今大会の決勝に出場した複数選手が「3×3適性の高い素材」としてスカウト関係者の評価対象に挙がっている。

八王子学園の健闘と“東京の壁”を越えた鳥取

惜しくも敗れた八王子学園八王子高校は、準決勝で全国屈指の強豪・福岡大大濠を撃破し、2010年以来となる全国制覇を目指した。

花島や照井らの3P攻勢、地道なハードディフェンスなど、最後まで食らいつく姿勢は観客を魅了。終盤の逆転劇は見応えがあり、「東京代表の強さ」を見せつけた形だ。

一方で、鳥取城北は「東京の壁」を正面から打ち破り、地方校でも頂点を狙えるという希望を全国の高校に示す形となった。

県勢初の快挙|鳥取バスケの歴史を塗り替えた一戦

鳥取県勢としてインターハイ男子バスケ決勝進出自体が初。さらには、そのまま“優勝”を掴み取った今回の快挙は、県バスケ史に燦然と輝く金字塔といえる。

過去には地方校の躍進例として、佐賀北(2007年甲子園)、金足農業(2018年甲子園)などが知られているが、今大会の鳥取城北は「バスケ版・下剋上」の代表例となるかもしれない。

試合データ|八王子学園 vs 鳥取城北

| クォーター | 八王子学園八王子 | 鳥取城北 |
|————-|———————|————-|
| 第1Q | 15 | 19 |
| 第2Q | 11 | 10 |
| 第3Q | 15 | 17 |
| 第4Q | 17 | 18 |
| 合計 | 58 | 64 |

まとめ|“冬夏連続ファイナル”を制した鳥取城北の進化

昨年の冬にウインターカップ準優勝、そして今夏インターハイでの初優勝。鳥取城北の進化は“偶然”ではなく、“必然”であることを証明した。地方発でも、戦略的な育成・実戦で鍛え抜かれた選手たちが全国制覇を成し遂げられることを世に知らしめた。

GL3x3でも、このような“地方発の才能”が活躍する事例が増えており、今回のインターハイ決勝はその布石となる。

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桜花学園が4年ぶりの夏王者に返り咲き|女子インターハイ史上最多26度目の優勝達成

桜花学園がインターハイ制覇|史上最多26回目の夏優勝で全国に名を刻む


2025年8月1日、全国高等学校総合体育大会(通称:インターハイ)女子バスケットボール競技の決勝がジップアリーナ岡山で開催され、桜花学園高校(愛知県)が日本航空北海道高校(北海道)を63−59で下し、4年ぶりの栄冠に輝いた。

この勝利により、桜花学園は自身が保持する最多優勝記録を更新。通算26回目のインターハイ制覇を達成し、「高校女子バスケ界のレジェンド」としての立ち位置を再び確固たるものとした。

激闘の決勝戦|前半の主導権と後半の我慢比べ

「日本一」の文字を腕に刻み、試合に臨んだ桜花学園は、第1Qから高いディフェンス強度と切れ味鋭いトランジションで主導権を握る。第2Q終了時点で21−15、25−15と点差を広げ、前半を46−30で終えた。

しかし、後半は一転。日本航空北海道が粘り強いプレッシャーディフェンスと高確率のアウトサイドシュートで猛追を開始。特に第3Qでは桜花学園がわずか8得点に抑えられ、一気に緊張感が高まる展開に。

それでも第4Q、要所で3ポイントと鋭いドライブからのレイアップが炸裂。最後まで食らいついた日本航空北海道の反撃をなんとか振り切り、桜花学園が歓喜の瞬間を迎えた。

キープレイヤーたちの言葉|濱田と勝部の存在感

攻守にわたりチームを牽引した濱田選手は、勝利後に「この結果はチームメートのおかげ。本当にみんなで勝ち取った」と感謝の意を示した。

また、この決勝戦が誕生日と重なった勝部選手は、「一生忘れない最高の誕生日。ここで終わらず冬に向けてもっと成長したい」と次なる戦い=ウインターカップを早くも見据えた。

桜花学園の快進撃|準決勝ではリベンジ達成も

今大会、桜花学園は2回戦から登場し、以下の強豪校を次々に撃破:

– 2回戦:小林高校(宮崎県)
– 3回戦:大阪薫英女学院高校(大阪府)
– 準々決勝:昌平高校(埼玉県)
– 準決勝:精華女子高校(福岡県) ※前回ウインターカップのリベンジ

準決勝で対戦した精華女子は、2024年のウインターカップ準々決勝で敗れた相手。雪辱を果たし、その勢いのまま決勝でも実力を発揮した。

記録と歴史に名を刻む「26冠」|岡山の地で蘇った王者

桜花学園が初めてインターハイを制覇したのは1986年。そして2025年、初優勝の地・岡山で26度目の優勝を成し遂げた。この偶然とも言える巡り合わせに、ファンの間では「バスケの神様が味方した」と感動の声も。

過去10年のインターハイ優勝校を振り返っても、複数回の優勝を重ねたのは桜花学園だけ。以下は直近10年の優勝校一覧:

| 年度 | 優勝校 |
|——|——–|
| 2015 | 桜花学園 |
| 2016 | 桜花学園 |
| 2017 | 桜花学園 |
| 2018 | 岐阜女子 |
| 2019 | 京都精華学園 |
| 2020 | 中止(コロナ) |
| 2021 | 昭和学院 |
| 2022 | 京都精華学園 |
| 2023 | 岐阜女子 |
| 2024 | 日本航空北海道 |
| 2025 | 桜花学園 |

注目される“冬”への戦略|ウインターカップでの再戦も視野に

この優勝により、桜花学園は冬の「ウインターカップ2025」に向けて一気に主役候補へと躍り出た。特に今大会準優勝の日本航空北海道との再戦は、今から注目を集めている。

桜花学園は近年、冬の大会での苦戦もあり「夏女」の印象が強かったが、この夏の勝利が“年間二冠”への足掛かりとなるか注目される。

ファンとメディアの反応|歓喜と称賛がSNSに溢れる

試合直後からSNSには以下のような投稿が相次いだ:

– 「桜花学園おめでとう!やっぱり伝統校は強い」
– 「勝部ちゃんの誕生日に優勝ってドラマすぎる…」
– 「冬のリベンジ成功、今度はウインターカップで三冠だ!」

また、メディアも「桜花の復活」「高校女子バスケ界の女王帰還」などの見出しで一斉に報道。多くの人々にとって記憶に残る一戦となった。

まとめ|桜花学園の“復活劇”が意味するもの

今回のインターハイ優勝は、単なる1勝ではなく、「桜花学園再興」の象徴となるものだった。栄光の歴史を背負うチームが、再び全国制覇の座に返り咲いたことで、日本の女子高校バスケにおける“新旧交代”の波に一石を投じたとも言える。

GL3x3でも、今後この世代の選手たちが3×3やプロの舞台で活躍することが期待されており、高校女子バスケの熱量は今後ますます高まるだろう。

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鳥取城北が冬夏連続の決勝進出!仙台大明成を破りインターハイ2025優勝へ王手

鳥取城北が冬夏連続の全国決勝進出|インターハイ2025準決勝を制す


2025年7月31日、高校バスケットボール界にまたひとつ、新たな歴史が刻まれた。ジップアリーナ岡山で行われた「令和7年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)男子準決勝」にて、鳥取県代表の鳥取城北高校が宮城県代表・仙台大学附属明成高校を71−68で撃破。昨冬のウインターカップに続き、史上初となる“冬夏連続の決勝進出”を成し遂げた。

鳥取県勢としての快挙はもちろん、バスケットボール後進県といわれてきた地域の希望として、全国のバスケファンに衝撃と感動を与える結果となった。

試合展開|前半は福元源士が圧巻のシュートショー

試合の立ち上がりから主導権を握ったのは、鳥取城北だった。司令塔・福元源士が開始早々のジャンプシュートで先制すると、彼は前半だけで4本の3ポイントを沈め、得点リズムを作り出す。第2Q中盤には最大13点差までリードを拡大し、仙台大明成に圧力をかけた。

しかし、大舞台に慣れた仙台大明成も黙ってはいない。三浦悠太郎のジャンパー、新井慶太の連続3Pシュート、今野瑛心のオフェンスリバウンドと、じわじわと点差を縮め、前半をわずか2点ビハインドの29−31で折り返した。

第3Q|激しいディフェンス合戦の中でリードを広げる

後半は一進一退の展開となったが、流れを再び引き寄せたのは鳥取城北だった。第3Q序盤に7−2のランを決め、再び点差を二桁に。仙台大明成がゾーンとマンツーマンを織り交ぜたチェンジングディフェンスで応戦するも、鳥取城北は冷静なゲームメイクでボールを動かし続けた。

特に、新美鯉星の判断力とパスセンスが光り、相手のディフェンスの綻びを見逃さなかった。終盤にはベンチメンバーも役割を果たし、チーム一体となった戦いが印象的だった。

終盤の攻防|仙台大明成の追撃を振り切る

第4Q、仙台大明成はキャプテン・小田嶌秋斗が意地の3ポイントを沈め、さらなる反撃に出る。フルコートプレスと連動した速攻で点差を詰め、一時は4点差にまで迫る粘りを見せた。

しかし鳥取城北は、ファウルゲームのプレッシャーの中でも冷静だった。福元がフリースローをしっかりと決め、最終的に71−68で試合終了。昨年のウインターカップでの惜敗を経て、ついにインターハイ決勝の舞台に立つ。

チーム背景|鳥取城北の成長と戦いの足跡

鳥取城北高校は、ここ数年で急速に力を伸ばしてきた新鋭チーム。指揮を執るのは元プロバスケ選手でもある指導者で、走力とアウトサイドを活かすスタイルが特徴だ。今大会では、羽黒(山形)、柳ヶ浦(大分)、帝京長岡(新潟)という強豪校を次々と撃破し、準決勝では名門・仙台大明成をも退けた。

2024年ウインターカップ準優勝の悔しさを糧に、選手たちは全国の舞台での経験値を着実に成果へとつなげている。

GL3x3的視点|地方の台頭と3×3への波及

この鳥取城北の快進撃は、3×3シーンにも示唆を与える。地方の学校がフィジカル・戦術・メンタルの3要素をバランスよく高め、名門を撃破するプロセスは、GL3x3が掲げる“挑戦の連鎖”とも重なる。

また、福元源士や新美鯉星のように、3Pシュート力と意思決定の速さを持つ選手は、3×3でも即戦力として活躍可能だ。特にトランジションの判断力や、1対1の強度の中でも冷静さを保てるメンタリティは、3×3特有のリズムに適応するうえで非常に重要なスキルとなる。

GL3x3では、こうした高校世代のスター候補を将来的にリーグに招くことも視野に入れている。

試合データ|スコア詳細

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
鳥取城北 21 10 22 18 71
仙台大明成 13 16 14 25 68

次戦|決勝の相手は八王子学園に決定

鳥取城北の決勝戦の相手は、同日行われた準決勝で福大大濠を破った八王子学園八王子高校。ゾーンディフェンスを武器に勢いを増す東京の雄と、鳥取の新勢力との“初対決”が日本一を決する一戦となる。

冬に涙をのんだ鳥取城北が、ついに夏の頂点へ。高校バスケ2025年シーズンのクライマックスに、全国が注目している。

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八王子学園が福大大濠を撃破!ゾーンディフェンスで優勝候補を封じインターハイベスト4進出

福大大濠の壁を破った八王子の戦術的勝利


2025年7月30日、岡山県のジップアリーナで開催されたインターハイ男子準々決勝において、八王子学園八王子高校(東京都)が福岡大学附属大濠高校(福岡県)を71−63で破る快挙を成し遂げた。この結果、八王子は見事ベスト4進出を果たし、大会の台風の目として存在感を強めている。

注目すべきは、八王子が採用した2-3ゾーンディフェンス。福大大濠という攻撃力に定評のある名門校を相手に、ティップオフから徹底して守備を固め、試合全体を通じて相手のオフェンスリズムを寸断した。ゾーンによってパス回しを遅らせ、外角からの3ポイントに頼らせたことで、大濠の持ち味であるインサイド攻撃を封じることに成功した。

試合の流れ:前半でリードを奪った八王子

試合開始直後から八王子は積極的なゾーンで大濠のドライブを封じ、わずかに得点が伸び悩む展開に持ち込む。前半終了時点で36-26とリードし、試合を優位に進めた。

福大大濠は第3クォーターでディフェンス強度を高め、村上敬之丞の3ポイントや速攻を軸に反撃。第3Q終了時にはわずか5点差(46-51)まで迫ったが、最後まで逆転には至らなかった。

八王子のヒーロー:ニャン・セハセダトの圧巻パフォーマンス


この試合で最も印象的だったのは、八王子のニャン・セハセダトのパフォーマンスだ。彼は25得点17リバウンドという驚異的なダブルダブルを達成し、インサイドでの支配力を証明した。オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスや、ペイント内でのタフショットを沈めるなど、大濠にとって最大の脅威となった。

加えて、花島大良が16得点、照井昇太朗が15得点を挙げるなど、チーム全体の得点バランスも光った。

反撃も届かず…福大大濠の惜敗

一方、福大大濠は村上敬之丞が24得点(うち3ポイント4本)を挙げ、攻撃の要として奮闘。サントス・マノエルハジメも13得点を記録したが、チーム全体としてはゾーンディフェンスに対する解決策を最後まで見出せず、苦戦を強いられた。

終盤には榎木璃旺が意地の3ポイントを決める場面もあったが、勝負どころでファウルゲームに突入。これに対し、八王子の畠山颯大が冷静にフリースローを沈め、勝利を確実なものにした。

インターハイ2025 男子準々決勝 試合結果

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
福大大濠 18 8 21 16 63
八王子 17 19 15 20 71

注目校・福大大濠の過去実績と今大会での展望

福岡大学附属大濠高校は、全国大会での優勝経験もあり、常にインターハイ優勝候補に名前が挙がる強豪校である。今大会でもその地力は健在であり、個々のスキルの高さや選手層の厚さには定評がある。

だが今回、ゾーンディフェンスへの対応に苦戦したことは、全国制覇に向けた課題として浮き彫りとなった。特に、インサイドへのアタック力が低下した場面では、外角に頼らざるを得なかった点が大きな要因といえる。

過去の波乱劇との比較:王者撃破はインターハイの醍醐味

インターハイでは過去にも「番狂わせ」と呼ばれるような試合が数多く存在する。たとえば、2021年には無名校がベスト8入りするなど、地方勢が強豪校を破る事例も珍しくない。八王子の勝利は、こうした「一発勝負」のインターハイ特有のドラマの一幕として語り継がれるだろう。

GL3x3にも通じる“ゾーン攻略”と“個の強さ”

この試合は、GL3x3の視点からも非常に学びが多い。ゾーンディフェンスに対してパスのテンポを変える、外角シュートの的確な選択、そしてセハセダトのようにゴール下で勝負できるプレーヤーの重要性は、3×3バスケでも活きる戦術要素である。

また、3×3は1on1の強さが直結する競技であり、今回のように「個のフィジカル」と「戦術の融合」が試合を決める鍵となる点は共通している。

次戦以降の注目ポイントと八王子の躍進予測

ベスト4へと駒を進めた八王子学園八王子高校は、次戦以降も勢いを持って臨むことになるだろう。今大会では、組織力と個の力の融合が光っており、セハセダトの活躍を筆頭に、全員が自分の役割を徹底して遂行している。

準決勝以降はさらなる強豪校との対戦が予想されるが、ゾーンディフェンスを基軸とした堅守速攻が機能すれば、決勝進出も夢ではない。

ファン・メディアの反応:「八王子旋風」に期待高まる

SNSやスポーツメディアでも、「八王子旋風」「セハセダト無双」などのワードが飛び交い、ファンの間でも高い関心が寄せられている。特に、「優勝候補撃破」のインパクトは大きく、今大会最大のハイライトとも言えるだろう。

一方で、福大大濠の敗戦については「大濠らしくないミスが多かった」との指摘もあり、強豪校としての真価が問われる結果となった。

まとめ:八王子の快進撃はまだ終わらない

2−3ゾーンという明確な戦術で強豪・福大大濠を下した八王子学園八王子高校。その背景には、チーム全体の徹底された準備と、セハセダトら選手のハードワークがある。GL3x3的観点でも「守備戦術×個の突出力」の融合は参考になる要素だ。

今後の準決勝・決勝の舞台でも、彼らのプレースタイルがどこまで通用するかに注目が集まる。次なる一戦を前に、「八王子旋風」はさらに加速していきそうだ。

【女子インターハイ2025】八雲学園の怪物アダマが“60得点25リバウンド”の衝撃!柴田学園を撃破し2回戦へ

衝撃の60得点!女子インターハイに舞い降りた“異次元スコアラー”


2025年7月27日、岡山市総合文化体育館にて開幕した「令和7年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(通称:インターハイ)」女子1回戦で、八雲学園高校(東京)が柴田学園大学附属柴田学園高校(青森)を101-81で下し、2回戦進出を決めた。

この試合で最も注目を浴びたのが、八雲学園の留学生フォワード、テウ・アダマ。フル出場で記録した“60得点・25リバウンド・6ブロック”という規格外のスタッツは、同大会の記録にも残る歴史的パフォーマンスだ。

女子高校バスケ界において“60得点”は極めて稀であり、その得点力の裏にはフィジカルの優位性とインテリジェンスを兼ね備えたプレースタイルがある。彼女の爆発により、序盤からリードを奪った八雲学園は、柴田学園の粘りを振り切り、最後は第4Qで23-13と突き放して勝利を収めた。

電光石火の先制と序盤の主導権掌握

試合は開始直後から大きく動いた。わずか4秒でアダマがゴール下を制し先制点を奪うと、続けざまに7-0のラン。会場を一気に八雲ペースへと染め上げた。

この序盤のラッシュは、アダマの1on1スキルだけでなく、ガード陣の的確なパスワークやアウトサイドとの連携があってこそ成り立つ。特に松崎菜緒や川名漣といったサイドプレイヤーが高い位置でボールを保持し、スペースを広く使った展開が功を奏した。

また、攻守の切り替えが速いのも八雲学園の特長。リバウンドを取ってからの走力と判断スピードは3×3に通ずる“即興性と切り返しの速さ”があり、3×3シーンでも注目されるプレー構造を随所に見せた。

柴田学園の粘りと“あと一歩”の差

一方、敗れた柴田学園も見せ場を多く作った。波多野陽南を中心にファストブレイクや連携プレーで応戦し、第3Qには一時1ポゼッション差にまで詰め寄る場面も。

特に後半は、カッティングやスクリーンからの合わせで流れをつかみかけたが、要所でアダマにシュートブロックやリバウンドで阻まれる展開が続いた。サイズ差だけでなく、ポジショニングの巧みさでも押された印象で、点差が開いてしまった。

“60得点25リバウンド6ブロック”の内訳とプレースタイル

アダマの60得点は、内訳としてゴール下のフィニッシュが約30点分、中距離からのジャンパーが15点分、トランジションやファウル獲得からのフリースローで15点ほど。身体能力だけではなく、ミドルシュートやピック&ロールの理解度も高い。

さらに特筆すべきは25リバウンド、うちオフェンスリバウンドが9本という数字。セカンドチャンスの創出力が、チーム全体の得点力を底上げした。

ディフェンスでも6ブロックを記録しており、1対1での守備力やヘルプディフェンスでも抜群の読みを見せていた。

八雲学園とアダマ選手のプロフィールと背景


テウ・アダマ選手は西アフリカ出身。2024年に八雲学園へ加入後、関東新人大会や関東大会でもその圧倒的存在感を発揮しており、今季は“インターハイ制覇のキープレイヤー”と目されていた。

八雲学園はこれまでに何度も全国大会に出場し、関東勢の中でも高い評価を受ける強豪校。アダマの加入によってペイントエリアの強さに加え、ガード陣のスキルが融合した“インサイドアウト型”のバスケへと進化している。

彼女自身はWリーグや大学進学後の3×3転向も視野に入れているとされ、今大会のパフォーマンスはそのプロスペクトとしての評価を大きく引き上げた。

過去のインターハイと女子高校バスケの進化

女子高校バスケにおいて“個人で60点”というのは極めて異例。近年では山田いろは(岐阜女)の50点ゲームが話題となったが、それを大きく上回る結果だ。

また、女子バスケ全体としても、フィジカルなインサイドプレーとスピード重視のトランジションが共存する傾向が強まり、アダマのような“万能型インサイド”の価値が急上昇している。

過去のインターハイに比べ、2025年大会は留学生選手の影響力が特に高く、チーム戦術と個人技の融合が勝敗を左右するトレンドとなっている。

メディアとファンの反応:「次元が違う」「将来が楽しみ」

SNS上では、アダマの活躍に驚きと称賛が渦巻いている。

「この子、もう日本の高校レベルじゃない」「プロでも即戦力」「Wリーグか3×3で見たい」といった声が相次ぎ、X(旧Twitter)やInstagramでは当該試合の動画クリップが拡散されている。

また、3×3関係者からも「フィジカルと判断力の両立は3×3向き」「1on1と即決力が武器になる」との評価が聞かれ、今後の進路に注目が集まっている。

まとめ:アダマの躍進が女子高校バスケの未来を変える

1回戦から60得点というセンセーショナルな結果を残したテウ・アダマと八雲学園。2回戦以降はさらに強豪校との戦いが待ち構えるが、彼女の存在がある限り“全勝優勝”も夢ではない。

そしてこの試合は、単なる1勝ではなく、女子高校バスケの進化と未来を象徴する一戦だったと言えるだろう。GL3x3としても、今後3×3転向が期待される“超高校級プレイヤー”たちの台頭に注目していきたい。

インターハイ2025男子組み合わせ決定!福大大濠・東山・鳥取城北・藤枝明誠がシード校に

インターハイ2025男子組み合わせ発表!シード校には福大大濠、東山、鳥取城北、藤枝明誠が選出


公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)は、2025年7月7日、「令和7年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ2025男子)」の組み合わせを正式発表した。

今大会の第1シードには、九州の雄・福岡大学附属大濠高校(福岡県)が選出。さらに、2024年度王者の東山高校(京都府)、安定した全国成績を残す鳥取城北高校(鳥取県)、静岡の強豪・藤枝明誠高校(静岡県)もシード権を獲得。全国の実力校52チームが激突するこの大会は、7月27日(土)に開幕し、8月1日(木)の決勝戦まで、岡山県の2会場を舞台に熱戦が繰り広げられる。

東山、福大大濠ら優勝候補が順当にシード入り


前回大会で初の全国制覇を果たした東山高校は、今大会もシード校として2回戦からの登場が決定。第2戦では、つくば秀英高校(茨城県)と県立宇部工業高校(山口県)の勝者と対戦する。

その東山と並ぶ優勝候補に挙げられるのが福大大濠高校。毎年安定して全国ベスト4以上に名を連ねる名門で、今回も初戦を突破して勝ち上がれば、準々決勝以降の戦いでも注目が集まる。

また、鳥取城北は中国地方の筆頭校として成長を遂げ、2年連続のシード獲得。昨年大会でも存在感を示しており、全国制覇を目指すチームとして要注目だ。さらに、東海地方の代表格・藤枝明誠もシード入りを果たし、安定感のあるチームバスケットが武器となる。

インターハイ2025男子大会は岡山県で開催、6日間の熱戦へ

今大会は岡山県内2会場(ジップアリーナ岡山と岡山市総合文化体育館)で行われ、全6日間にわたって実施される。開幕日は7月27日(土)、決勝戦は8月1日(木)に予定されており、全国の高校バスケファン注目の舞台が整った。

大会には全52校が出場。1回戦32チームが戦い、勝者がシード校20校と合流して2回戦に突入する形式となる。

注目の1回戦カードに強豪校の姿も

1回戦では以下のような注目カードが決定している:

– 東海大相模(神奈川) vs 九州学院(熊本)
– 近大附属(大阪) vs 福島商(福島)
– 習志野(千葉) vs 広島皆実(広島)
– 國學院久我山(東京) vs 宮崎工(宮崎)

名門・東海大相模や國學院久我山は、近年の全国大会でも好成績を残している常連校だ。特に國學院久我山は東京都予選を勝ち抜いた実力校で、1回戦から接戦が予想される。

2回戦からの登場校には全国大会常連が多数


2回戦からはシード校が登場。福大大濠は初戦で富山商業vs新田の勝者と対戦し、いきなり中部・四国の実力校と当たる可能性がある。

また、仙台大明成(宮城)、尽誠学園(香川)、帝京長岡(新潟)といった実績校も2回戦から登場し、序盤から全国レベルの対決が実現する。

– 藤枝明誠 vs 北陸学院 - 八戸学院光星の勝者
– 鳥取城北 vs 高知中央 - 羽黒の勝者
– 帝京長岡 vs 光泉カトリック - 桐生第一の勝者
– 仙台大明成 vs 奈良育英 - 松江東の勝者

このように、2回戦以降は各地のチャンピオン校が火花を散らす激戦が連続することは必至だ。

《★加筆》大会注目選手に見る“主役候補”たちの存在

今大会で注目を集める選手も多い。福大大濠のポイントガード・中島陽翔(3年)は、高いゲームメイク力とディフェンスの強度で評価され、U16日本代表経験も持つ逸材だ。東山のフォワード・白井蒼士(2年)は、得点能力に加えてリバウンドやアシストにも長けた万能型。2年生ながら昨年の全国優勝に貢献しており、今大会でもキープレーヤーとなる。

また、藤枝明誠の3年生コンビ・内田颯斗&矢部凌雅も得点力に優れたダブルスコアラーとして、爆発力ある攻撃を牽引。チーム戦術に組み込まれたスリーピースのピックアンドロールは完成度が高く、ゾーンに強い点も特徴だ。

《★加筆》注目カードの展望や、各地の旋風候補にも要注意

毎年インターハイでは“地方の新鋭校”が波乱を起こす構図もある。今年でいえば、八戸学院光星(青森)や初芝橋本(和歌山)、光泉カトリック(滋賀)などがダークホース候補として浮上している。特に、初芝橋本は近畿大会で大阪府勢と互角の試合を展開しており、組み合わせ次第ではシード校への波乱も起こしかねない。

さらに、関東勢の強豪としては東海大相模や正智深谷などがトーナメント中盤での激突が予想されており、2回戦以降は1試合ごとに“全国準決勝レベル”のカードが実現する可能性も高い。

まとめ:頂点を目指す高校バスケ界の熱い夏、まもなく開幕!

高校バスケ界の頂点を懸けた「インターハイ2025男子」がいよいよ開幕する。世代交代が進む中、全国から集った52校が栄光を目指し、6日間にわたる熱戦を繰り広げる。

頂点に立つのは、王者・東山か、復権を狙う名門か、それとも新たな旋風を巻き起こす地方のダークホースか——。
真夏のバスケ大一番が、まもなく幕を開ける。

【高校バスケ】福大大濠、控え選手の奮闘で国際大会から成長の兆し──インターハイへ向けた収穫と課題

福大大濠、初の国際大会で経験を積みインターハイへ照準


福岡大学附属大濠高校男子バスケットボール部(以下、福大大濠)が、シンガポールで開催された「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」に参加し、大きな経験と課題を得て帰国した。同大会は、アジア太平洋地域の11カ国の高校生チームが集結し、NBAが主催した初の国際大会として注目を集めた。

日本からは福大大濠と京都精華学園(女子)が出場。福大大濠は、準決勝で韓国の龍山高校に65-75で敗退したものの、控え選手の奮闘や戦術的対応など、多くの収穫を得る大会となった。

韓国の強豪に挑んだ準決勝、見えたディフェンス戦術の成果


準決勝の相手は、後に初代チャンピオンとなる龍山高校。福大大濠は、ゾーンとマンツーマンを使い分けるチェンジング・ディフェンスで挑み、序盤は優れた対応力を見せた。片峯聡太コーチは「前半はほぼ計算通り。チェンジングディフェンスが機能し、落ち着いて試合を進められた」と語る。

しかし、後半に入ると龍山のゾーンディフェンスがアグレッシブさを増し、福大大濠の攻撃は停滞。試合の鍵を握った韓国の22番選手には、ショートコーナーから何度も攻撃の起点を作られ、最終的には10点差で敗れた。

榎木璃旺の積極性に手応え、今後の成長に期待

ポイントガードの榎木璃旺は、ゾーン相手にも積極的なシュートとプレーメイクで存在感を示した。片峯コーチは「強気で打ち切ってくれたのは大きな収穫。ゾーン攻略にはシュート力が必要。そこから展開を準備する力が今後の鍵」とコメントし、今後のステップアップに期待を寄せた。

主力不在でも躍動した控え選手たち

大会には、得点源の本田蕗以が体調不良で欠場。さらに櫻井照大と白谷柱誠ジャックがU16日本代表活動に参加しており、ベストメンバーでの出場は叶わなかった。そんな中、控え選手たちが実力を発揮した。

特に村上敬之丞は、アグレッシブなドライブと3Pで攻撃の起点に。「ドライブの強さ、意思は素晴らしい。判断力の向上が今後の鍵」と片峯コーチは評価する。一方で、大事な場面でのターンオーバーには改善が必要と指摘した。

もう1人の注目株、栗原咲太郎もランプレーやスリーポイントで好パフォーマンス。守備力への課題を残しながらも、「攻守両面での働きができれば戦力になる」と評価を得た。

チーム力の底上げとコミュニケーション力の課題

「今大会は控え選手たちに経験を積ませるのが目的だった」と語る片峯コーチ。村上や栗原らの台頭に加え、他の選手たちも実戦の中での対応力を試された。だが、全体としては「コミュニケーションの課題」が浮き彫りに。

「プレーのミスは仕方がないが、声かけで防げるケアレスミスは減らすべき」とし、今後2~3週間での修正に意欲を示した。

インターハイへ向けた準備と展望


昨年は地元・福岡で開催されたインターハイでベスト4にとどまった福大大濠。今大会で得た課題と収穫を手土産に、今年こそ日本一を目指す準備が着々と進んでいる。

「大会での経験が、チームとしての成熟に直結する」と語る片峯コーチ。主力の復帰も見込まれる中で、控え選手たちの台頭と融合がチーム力を一段と押し上げるだろう。

今後は課題であるコミュニケーションの精度向上、ゾーン対策の洗練、そしてガード陣の判断力強化など、より高次元の完成度が求められる。全国の強豪がひしめくインターハイで、福大大濠が真価を発揮する日も近い。

まとめ:控えの成長がチームを進化させる


今回の国際大会は、福大大濠にとって主力不在というハンディの中、控え選手たちが経験を積む貴重な機会となった。それぞれが与えられた役割を果たし、個人として、そしてチームとしての成長を実感できた大会である。

この経験が、全国の舞台でどう花開くか。控えから主力へ、脇役から主役へと進化を遂げた選手たちの姿に注目が集まる。2025年のインターハイでは、今度こそ「頂点」という結果で、その成長を証明してほしい。

【U18日本代表】本田蕗以やトンプソンヨセフハサンら17名が日韓中ジュニア大会に向けて始動!エントリーキャンプ招集メンバーを発表

U18男子日本代表、2025年「日・韓・中ジュニア交流競技会」に向けて本格始動


日本バスケットボール協会(JBA)は2025年7月2日、U18男子日本代表が8月に開催予定の「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」に向けたエントリーキャンプの実施を発表し、あわせて参加メンバー17名のリストを公開しました。

今回の代表チームを率いるのは、名門・福岡大学附属大濠高校の片峯聡太コーチ。将来の日本代表を担うであろう逸材たちが一堂に会するこのキャンプでは、国内外の注目を集める選手たちが名を連ねています。

平均身長187.1cm、平均年齢16.5歳の次世代戦士たち

エントリーキャンプに招集された17名は、平均身長187.1cm、平均年齢16.5歳と、既にフィジカル面でも高いポテンシャルを有しています。

注目選手の一人が、「Basketball Without Borders Asia 2025(BWB Asia 2025)」に選出された本田蕗以(福大大濠)。国際舞台での経験を持ち、多彩なスキルと柔軟な対応力が持ち味のスモールフォワードです。

また、福岡第一高校のトンプソンヨセフハサンは攻守に優れた万能型SGとして評価が高く、東山高校の中村颯斗もJr.NBAショーケース出場経験を持つ実力派ポイントガードです。

強豪校からの選出とユースクラブからの注目選手


新潟の名門・開志国際高校からは今回最多となる3名が選出されました。ジョーンズ堅太(PG)髙橋歩路(SG/SF)池田楓真(PG)はいずれも攻守のバランスに優れた選手で、チーム全体の戦術理解にも長けた人材です。

また、今回唯一のBリーグユース所属選手として、横浜ビー・コルセアーズU18の江原行佐(SF/PF)が参加。プロ直下の育成システムで鍛えられた彼のプレーには特に注目が集まります。

未来のスター候補が集う!キャンプ参加メンバー一覧


以下は、JBAが発表したU18男子代表候補の全17名のリストです。

  • 鈴木辰季(C/195cm/17歳/桐光学園高校)
  • 畠山颯大(PG/174cm/17歳/八王子学園八王子高校)
  • トンプソンヨセフハサン(SG/184cm/17歳/福岡第一高校)
  • 馬越光希(SG/189cm/17歳/中部大学第一高校)
  • ジョーンズ堅太(PG/183cm/17歳/開志国際高校)
  • 中村颯斗(PG/178cm/17歳/東山高校)
  • 音山繋太(SF/195cm/17歳/中部大学第一高校)
  • マクミランアレックス(PF/195cm/17歳/沖縄水産高校)
  • 髙橋歩路(SG/SF/187cm/16歳/開志国際高校)
  • 藤原弘大(SG/182cm/16歳/北陸学院高校)
  • 本田蕗以(SF/190cm/16歳/福岡大学附属大濠高校)
  • 新井伸之助(SG/188cm/16歳/東山高校)
  • 澤近一颯(SG/188cm/16歳/高知学芸高校)
  • 飯田渚颯(C/193cm/16歳/土浦日本大学高校)
  • 江原行佐(SF/PF/193cm/16歳/横浜ビー・コルセアーズU18)
  • 池田楓真(PG/172cm/16歳/開志国際高校)
  • 後藤大駕(C/195cm/16歳/浜松開誠館高校)

スタッフ体制も充実、経験豊富な指導陣がサポート

選手たちをサポートするコーチ陣・スタッフも、全国レベルでの指導経験を持つ精鋭がそろっています。チーム作りの鍵を握る指導体制は以下の通りです。

  • ヘッドコーチ:片峯聡太(福岡大学附属大濠高校)
  • アシスタントコーチ:泉直哉(徳島県立鳴門渦潮高校)
  • アシスタントコーチ:濱屋史篤(北陸学院高校)
  • チームリーダー:常田健(中部大学第一高校)
  • アスレチックトレーナー:山本愛乃(JBA)
  • チームマネージャー:髙木歩幸(JBA)

キャンプは7月3日スタート、味の素ナショナルトレーニングセンターで実施

エントリーキャンプは2025年7月3日から東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでスタート。ここでの成果が、8月の「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」本番でのパフォーマンスに直結します。

この交流競技会は、日中韓3か国のU18代表が集結する国際舞台であり、若手選手にとっては海外の強豪と対戦できる貴重な機会です。

次世代の日本代表候補たちの成長に期待

U18カテゴリーは、将来的にA代表を担う選手を輩出する“登竜門”です。近年では河村勇輝や富永啓生など、U世代代表を経て世界に羽ばたいた選手も多く、今回のメンバーにもその可能性を秘めた選手が揃っています。

今後の彼らの動向は、日本バスケットボール界全体にとって重要な意味を持ちます。キャンプの成果、代表本番でのプレー内容にも引き続き注目していきましょう。

まとめ:若き才能たちが切り拓く日本バスケの未来

U18男子日本代表のエントリーキャンプには、全国の有望選手が集結しました。彼らの成長と挑戦は、日本バスケの未来を照らす希望そのものです。

「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」での活躍に期待が高まる中、国内外からの注目も集まることでしょう。今後もU18代表の動向を追い続け、日本の若きスターたちの軌跡を見届けましょう。

全国の精鋭中学生が福大大濠でプロ指導を体験|88 Special Campで見えた成長の軌跡

福大大濠で全国の中学生がプロの指導を体験

2025年6月14日〜15日、福岡大学附属大濠高等学校の体育館で、中学生向けのバスケットボール育成合宿「88 Special Camp×福大大濠トロージャンズ」が開催された。この合宿は、川崎ブレイブサンダースの篠山竜青、ベルテックス静岡の橋本竜馬、そして元Bリーガーの湊谷安玲久司朱ら、1988年生まれのプロOBを中心に構成された「88 Basketball」による特別企画。全国から約100名の応募があり、その中から選抜された28名の中学生が参加した。

会場となったのは、ウィンターカップとU18日清食品トップリーグの2冠を達成した福大大濠高校の体育館。全国屈指のバスケットボール強豪校で、未来のトッププレーヤーたちが夢を育む2日間が始まった。

プロ仕様の指導が成長を加速させる

今回の合宿には篠山・橋本に加え、現役Bリーグのコーチ6名が参加。初日は実戦を意識したドリルを中心に、2日目にはビデオセッションによるフィードバックと個別課題の洗い出しが行われ、まさにプロが実践するトレーニングがそのまま提供された。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズACの川原侑大氏は、「自分がどんな選手になりたいか、明確にイメージすることが重要」と語り、大森勇氏(トライフープ岡山HC)は「毎日の練習の質がそのまま未来に繋がる」と、積み重ねの大切さを中学生に訴えた。

実技指導の中では、篠山が「コーナーで構えて打てる準備を常にしておくこと」とポジショニングの重要性を説き、参加者たちは基礎技術の意味を実感。「どうして基礎が大切なのか分かった」といった声が多く聞かれた。

全国の仲間と切磋琢磨し見えた課題

琉球ゴールデンキングスU15に所属する川満佑絃選手は、「1on1のスキルは通用したが、ディフェンス面で課題が見つかった」と語り、自身の現状と向き合う機会となった。全国から集まった同年代の仲間との交流は、自分の現在地を知り、目指すべき未来を描くための貴重な機会でもある。

さらに、2日目の午後に行われたチーム対抗戦では、昼休みの自主練習から参加者の自発性が発揮され、試合を重ねるごとに連携の質が向上。「誰がどこのポジションか分からない中でミスが起きたが、しっかり話し合って改善できた」と語ったTokyo Samurai所属の保科天晴は、コミュニケーションの重要性を体感した。

福大大濠の「文化」も成長の糧に

この合宿では、技術や戦術だけでなく、環境づくりや人間性に触れることもできた。参加者の秋大貴(仙台89ERS U15)は、「大濠の生徒が自分たちの練習ではないのに床を拭いたり、声を出して盛り上げてくれた」と、名門校の文化を肌で感じた様子。

福大大濠の現役生でU16代表合宿にも招集された村上敬之丞は、「バスケを楽しむことが一番」と語りつつ、「チャレンジしないとチャンスもない」と参加者を鼓舞。名門が大切にする精神的な柱を、参加者にしっかりと伝えていた。

「いままで≠これから」片峯コーチの言葉

合宿を締めくくるミーティングでは、片峯聡太コーチが「いままで≠これから」という言葉を投げかけた。「これまで出来ていたことも、努力をやめれば出来なくなる。でも、今はできないことだって工夫と努力で必ずできるようになる」と参加者の背中を押した。

参加者の多くは、憧れの高校の体育館でプロやトップコーチから直接学び、同年代の仲間と本気でバスケに向き合うことで、単なるスキルアップだけでなく、自立・協調・継続といった人生に必要な要素までをも体得していった。

合宿を終えて|“体験”が未来への第一歩に

この合宿で得た学びは、単なる2日間の出来事に留まらない。実力者による指導、福大大濠という憧れの場所での実戦、全国の仲間との競争と協力——。そのすべてが参加者の内面と外面を成長させるきっかけとなった。

88 Special Camp×福大大濠トロージャンズは、中学生たちに「上手くなるとは何か」「夢に向かって何をすべきか」を問いかけ、答えを見つけるための本気の体験を提供した。将来この中から、プロの舞台で活躍する選手が現れることは想像に難くない。

京都精華学園が109-15の圧勝で準決勝進出!NBAライジングスターズ・インビテーショナルで快進撃続く

京都精華学園がヒンファ高校に大勝、開幕2連勝で準決勝進出決定


2025年6月26日、シンガポールで開催中の高校バスケットボール大会『NBAライジングスターズ・インビテーショナル』にて、日本代表として参加している京都精華学園高校(女子)が、グループステージ第2戦でヒンファ高校(マレーシア)109-15と圧倒的なスコアで勝利を収めました。

これにより京都精華学園は、開幕から2連勝を飾り、グループ首位で準決勝進出を決めています。

ロケットスタートから圧巻の試合運び、100点ゲームで格の違いを示す


この試合では、前日の初戦と同様に吉田ひかり、金谷悠加、ンガルラムクナリヤ、石渡セリーナ、坂口美果の5人がスターティングメンバーとして起用されました。

試合開始からエンジン全開の京都精華学園は、ンガルラムクナリヤ(通称:リヤ)のレイアップで先制すると、続けて満生小珀(みつおこはく)や坂口の3ポイントシュートが決まり、開始4分で16-0と大きくリード。第1クォーターは36-6と大差をつけました。

第2クォーターも30-7と一方的に試合を支配し、前半終了時点で66-13。後半はさらに圧巻で、第3クォーターはなんと21-0の完封劇。そして第4クォーターも22-2と試合の主導権を最後まで渡すことなく、今大会初の100点超えを達成しました。

6名が二桁得点、リヤが最多20得点の活躍


個人スタッツの速報値では、チームの得点源として躍動したンガルラムクナリヤ(リヤ)がこの試合で20得点を記録。続いて谷彩南が13得点、吉田ひかりが12得点、フェリックスチヂマクララ石綿文も12得点と、合計6名が二桁得点をマークしました。

さらに、オディアカウェルリッツ12得点・10リバウンドのダブルダブルを達成するなど、攻守両面で安定したチーム力を見せつけました。

このように全員が役割を果たし、戦力の底上げができている点は、トーナメント後半に向けても大きな強みと言えるでしょう。

日本勢の快進撃、男子の福大大濠とともに準決勝進出

NBAライジングスターズ・インビテーショナル』は2025年に初開催された新設大会で、アジア太平洋地域の11カ国の高校代表チームが集結し、国際経験を積む場として注目されています。

日本からは福岡大学附属大濠高校(男子)京都精華学園高校(女子)がそれぞれ代表として参戦中。どちらのチームも開幕2連勝でグループ首位を決め、準決勝進出という好成績を収めています。

世界に通用するプレーヤー育成のための舞台で、着実にその存在感を示している日本勢。その中でも京都精華学園は、国内でもトップレベルの実績を持ち、今回の国際大会でもその名を世界に広げつつあります。

京都精華学園の強さの秘密は「全員バスケ」

今回の試合を通して再確認されたのは、京都精華学園の“全員バスケ”の完成度です。スタメンのみならずベンチメンバーも試合に積極的に関与し、誰が出ても得点・ディフェンス・リバウンドで結果を残しています。

また、早いパス回しと判断力のあるプレー、そして何よりもディフェンスへの集中力が際立っており、ヒンファ高校を第3クォーター無得点に抑えた守備力は、今大会のどのチームと対戦しても大きな武器になるでしょう。

チームとしての完成度が高く、エースに依存しない点も評価されており、準決勝以降も高いレベルのパフォーマンスが期待されます。

今後の展望|決勝進出、そして初代王者へ

京都精華学園は次戦、準決勝で他グループの上位チームと対戦します。対戦相手の詳細は未定ですが、ここまでのパフォーマンスを見れば、優勝候補の筆頭と言っても過言ではありません。

この大会を通じて、選手たちは国内大会とは異なる環境・文化の中で新たな刺激を受け、次のウインターカップや将来の日本代表としての飛躍にもつながる貴重な経験となるはずです。

果たして京都精華学園はこの勢いのまま初代王者の座に輝けるのか──女子高校バスケット界の名門が、いま世界に向けて大きな挑戦を続けています。

試合結果まとめ

■試合スコア(予選グループC 第2戦)
京都精華学園高校(日本) 109-15 ヒンファ高校(マレーシア)
JPN|36|30|21|22|=109
MYS| 6| 7| 0| 2|=15