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NBA史上最高額更新!サンダーのSGAが総額407億円のスーパーマックス契約に合意

SGAがNBA歴代最高の年俸契約に合意

2025年7月2日(現地時間7月1日)、NBAで最も注目を集めているオクラホマシティ・サンダーのエース、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)が、球団との間で新たに4年総額2億8500万ドル(約407億円)というスーパーマックス契約を締結したことが『ESPN』の報道で明らかになった。

この契約は、NBA史上最も高額な年俸契約となる。年間平均給与は7125万ドル(日本円換算でおよそ101億円)にのぼり、2029−30シーズンから適用される予定だ。契約は2030−31シーズンまで続き、NBA史に名を刻む大型延長契約となった。

SGAの圧巻のシーズン成績が契約の背景に

現在27歳のSGAは、2024−25シーズンにおいてキャリア最高の成果を収めた。198センチ90キロの長身ガードは、シーズン平均32.7得点を記録し、自身初となる得点王に輝いた。また、サンダーをリーグ最多の68勝14敗に導き、シーズンMVP、ウェストファイナルMVP、NBAファイナルMVPのすべてを受賞するなど、チームを初の優勝に牽引した。

加えて、過去3シーズンにわたり平均30得点以上を記録し、フィールドゴール成功率50%以上という驚異的なスタッツを継続。オールスター選出とオールNBAファーストチーム選出も3年連続で達成しており、リーグトップレベルのプレイヤーとしての地位を不動のものにしている。

サンダーはチーム強化も同時進行

SGAとの歴史的契約に加え、オクラホマシティ・サンダーはチームの将来を見据えた補強にも着手。6月30日にはフォワードのジェイリン・ウィリアムズと新たに3年契約(2400万ドル=約34億円)を締結。また、ガードのエイジェイ・ミッチェルとも3年900万ドル(約12.8億円)で契約を交わした。

これらの動きからも、サンダーがチームのコアを維持しつつ、競争力を保ち続けようとしていることが伺える。SGAという絶対的エースを中心に、新たなダイナスティを築く可能性が高まっている。

NBA契約市場に与える影響とは

今回のSGAの契約は、NBA全体にとっても象徴的な出来事となった。平均年俸7125万ドルという新基準は、今後スーパースター選手たちの契約交渉にも大きな影響を与えるだろう。サラリーキャップの拡大や放映権収入の増加が続くNBAでは、このような超高額契約が新たなスタンダードになりつつある。

さらに、サンダーのような若く再建中だったチームが、わずか数年でリーグの頂点に立ち、スター選手と長期契約を結べる環境を整えたことは、他球団にとっても大きな指針となるはずだ。

SGAのこれまでとこれから

カナダ出身のSGAは、2018年にNBAデビューして以来、着実に成長を続けてきた。当初はロサンゼルス・クリッパーズでキャリアをスタートし、その後サンダーへのトレードを経て、今ではリーグ屈指のスーパースターへと変貌を遂げた。

彼のプレースタイルは多彩で、ペネトレーション、ジャンプシュート、フリースロー獲得能力のいずれもが高水準。ディフェンス面でも安定感があり、オフェンスとディフェンスの両面でチームを支える存在として、今後もNBAの中心選手として注目されることは間違いない。

契約延長で見えてきたサンダーの未来

SGAの契約延長によって、オクラホマシティ・サンダーの未来はさらに明るくなった。若手選手の成長とともに、安定したスター選手の存在がチームに継続的な競争力を与える。今後のサンダーは、西の強豪チームとして長期的なタイトル争いに絡んでいく可能性が高い。

2025−26シーズン以降、SGAがさらに進化を遂げるのか、そしてサンダーが連覇に挑戦できるのか。NBAの新時代の象徴とも言えるこの契約を皮切りに、リーグ全体の勢力図も大きく動き出している。

ナゲッツが今オフ積極補強!ジョンソン、ブラウン、ハーダウェイJr.、バランチュナスを獲得で戦力拡充

デンバー・ナゲッツ、今オフで戦力を一新

2023年のNBA王者、デンバー・ナゲッツが今オフに入り積極的な補強を展開している。ニコラ・ヨキッチとジャマール・マレーを中核とした強力なロスターに加え、ウイング、ベンチガード、シューター、控えセンターと複数のポジションを一気に強化した。

キャメロン・ジョンソン獲得でウイング強化

ナゲッツは現地時間6月30日、ブルックリン・ネッツとのトレードでマイケル・ポーターJr.と2032年のドラフト1巡目指名権を放出し、ウイングのキャメロン・ジョンソンを獲得。ジョンソンは203cm・95kgの“3&D”タイプの選手で、昨季は57試合に出場し平均18.8得点、4.3リバウンド、3.4アシスト、3P成功率39.0%(平均2.8本成功)という安定した成績を残している。ナゲッツでは先発SFとして起用される見込みだ。

ブルース・ブラウンが1年契約で復帰

さらに、ナゲッツは2023年の優勝時にシックスマンとして貢献したブルース・ブラウンとも再契約。193cm・91kgのブラウンは、昨季トロント・ラプターズとニューオーリンズ・ペリカンズで計41試合に出場し、平均8.3得点、4.0リバウンド、2.0アシストを記録。多才な守備力と高い適応力が評価されている。

ベテランシューター、ティム・ハーダウェイJr.が加入

ナゲッツは7月2日、FA市場でティム・ハーダウェイJr.と1年契約に合意。NBAで12年のキャリアを持つ33歳のハーダウェイJr.は、昨季デトロイト・ピストンズで77試合に出場し、平均11.0得点、2.4リバウンド、3P成功率36.8%(平均2.2本成功)という安定したシューターとしての能力を発揮した。

ヨキッチのバックアップにヨナス・バランチュナスを補強

そしてナゲッツは、サクラメント・キングスとのトレードでヨナス・バランチュナスを獲得。代わってダリオ・シャリッチを放出した。バランチュナスは211cm・120kgの体格を誇るパワフルなインサイドプレーヤーで、13年目の昨季はワシントン・ウィザーズとキングスで計81試合に出場し、平均10.4得点、7.7リバウンド、2.0アシスト、FG成功率55.0%を記録。ヨキッチの控えとして強力な存在感を発揮することが期待されている。

充実のロスターで再び優勝を狙うナゲッツ

これらの補強により、ナゲッツのロスターは攻守のバランスに優れた形へと進化。特に、ヨキッチの稼働時間を管理するためのセンター補強や、外からの得点力アップがポイントとなった。10月22日のレギュラーシーズン開幕を前に、さらなるトレードや契約の動きも予想されるが、現時点でもナゲッツは再びNBAファイナル進出を狙える陣容を整えている。

新シーズンへの期待と展望

補強により戦力の厚みが増したナゲッツは、ヨキッチを中心としたオフェンスにさらなる選択肢を持ち、マレー、ゴードン、ジョンソンらがどのようにフィットしていくかが鍵となる。また、ハーダウェイJr.やブラウンのベンチ起用により、セカンドユニットの攻撃力も向上。新シーズンのナゲッツは「連覇」も現実的な目標として見据えている。

デニス・シュルーダーがキングスと3年契約!新体制のバックコート再編成へ

デニス・シュルーダー、キングスと3年契約を締結

2025年7月2日(現地時間1日)、NBAのベテランガードであるデニス・シュルーダーがサクラメント・キングスと3年総額4500万ドル(約64億3500万円)の契約に合意したことが明らかとなりました。報じたのは『ESPN』の信頼できる記者、シャムズ・シャラニア氏。制限なしフリーエージェント(UFA)となっていたシュルーダーにとって、新たな挑戦の場となります。

ディアロン・フォックス放出後のPG再構築


キングスは2025年2月、ディアロン・フォックスを含む3チーム間トレードでサンアントニオ・スパーズへ放出。それにより先発ポイントガードの座が空白となり、代役にはマリーク・モンクやキーオン・エリスが一時的に起用されていました。

しかし、安定したゲームメイカーの不在はチームの継続性に影を落とし、プレーオフ進出を狙ううえでの懸念材料となっていました。今回のシュルーダー獲得は、まさにこの穴を埋めるべくしての補強といえるでしょう。

12年目を迎えるシュルーダー、実績と経験豊富なPG


デニス・シュルーダーはドイツ出身の185cm、78kgのポイントガード。NBAキャリア12年目となった昨季は、ブルックリン・ネッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、デトロイト・ピストンズの3チームで合計75試合に出場しました。

平均出場時間28.1分で、13.1得点、2.6リバウンド、5.4アシストという安定したスタッツを記録。多くのチームを渡り歩きながらも、堅実なプレーメイクと得点能力を発揮し続けています。これまでに通算10チーム目となる今回のキングス加入は、彼のキャリアにおける新たな章の幕開けでもあります。

新たなバックコート形成|モンク、エリス、ラビーンと共闘

シュルーダーの加入により、キングスのバックコート陣は再編成される見通しです。マリーク・モンクやキーオン・エリス、そしてザック・ラビーンといった既存戦力とのコンビネーションが注目されます。

得点力の高いガード陣に、シュルーダーのようなパサー兼フィニッシャーが加わることで、オフェンスの選択肢は飛躍的に広がることが期待されます。また、守備面でも機動力と経験を備える彼のプレーが、ディフェンス強化に貢献するでしょう。

キングスの補強戦略|フロントコートも強化

キングスはガード補強だけでなく、フロントコートの再構築も進めています。直近では、ロサンゼルス・クリッパーズからウェイブされたセンター、ドリュー・ユーバンクスと1年契約を結びました。

さらに、7月2日にはデンバー・ナゲッツとのトレードを実施。ヨナス・バランチュナスを放出し、代わりにダリオ・シャリッチを獲得する動きも見せました。これにより、ペイントエリアでのバランスと柔軟性の向上が期待されています。

まとめ|シュルーダーとともに新章へ踏み出すキングス


デニス・シュルーダーのサクラメント・キングス加入は、単なる補強にとどまらず、チームの指針転換を示す象徴的な動きです。フォックス離脱以降の課題であったPGの空白を埋める存在として、シュルーダーの経験値は極めて貴重な戦力となるでしょう。

今後は、バックコート陣の連携構築と共に、フロントコートとのバランス調整が課題となります。新体制で迎える2025-26シーズン、キングスがどのような進化を遂げるのか、今後の動向から目が離せません。

ピストンズがロビンソン&ルバートを補強!射程と突破力で攻撃力を強化

ピストンズが2人の実力派を獲得、攻撃力アップへ本格始動

2025年7月1日(現地時間6月30日)、デトロイト・ピストンズはフリーエージェント(FA)となっていたシューターのダンカン・ロビンソンと3年契約を締結。また、キャリス・ルバートとも2年契約を交わしたことが報じられた。昨季イースタン・カンファレンス6位でプレーオフ出場を果たしたチームは、さらなる飛躍に向けて着々と戦力の補強を進めている。

ダンカン・ロビンソン、屈指のシューターがピストンズに加わる

ピストンズは、マイアミ・ヒートからFAとなっていたダンカン・ロビンソンと3年総額4800万ドル(約68億円)で契約。契約はサイン&トレード形式で成立し、見返りとしてフォワードのシモーネ・フォンテッキオをヒートに送る形となった。

ロビンソンは身長201cm・体重97kgのウイングプレーヤーで、ドラフト外からヒートに加入し頭角を現した苦労人。昨シーズンは74試合に出場し、平均24.1分間のプレーで11.0得点、2.3リバウンド、2.4アシストを記録。3ポイント成功率は39.3%と高水準を維持し、1試合平均2.6本を成功させた。

特筆すべきは、ロビンソンのシューターとしての安定性と経験値。かつてNBAファイナルの舞台も踏んでおり、ピストンズにとってはオフ・ボールでも脅威となる貴重な戦力だ。

マリーク・ビーズリー問題とロビンソン獲得の背景

実はピストンズは、当初マリーク・ビーズリーと同額(3年4800万ドル)での再契約を予定していた。ビーズリーは昨季、平均16.3得点、3P成功率41.6%とロビンソン以上の数字を記録していたが、スポーツ賭博への関与が疑われ連邦捜査の対象となったことで契約交渉が頓挫。この状況を受け、代替案として浮上したのがロビンソンだった。

その結果、シュート力という点ではビーズリーに匹敵し、チームのスタイルにフィットしやすいロビンソンの獲得に踏み切った形となる。

キャリス・ルバートも獲得、攻撃の多様性を確保

同日に報じられたもう1つの補強がキャリス・ルバートとの契約だ。ピストンズはルバートと2年2900万ドル(約41億円)で契約に合意。昨シーズン、ルバートはクリーブランド・キャバリアーズとアトランタ・ホークスで計64試合に出場し、平均24.9分で12.1得点、3.2リバウンド、3.4アシストを記録した。

198cm・92kgの体格を活かし、スラッシャーとしての突破力と得点力を兼ね備えるルバートは、ピストンズのセカンドユニットや終盤の勝負所で大きな役割を担うことが期待されている。特にケイド・カニングハムとのガードコンビは、多彩なオフェンス展開を可能にするだろう。

若手主力とベテラン新戦力の融合が鍵

今回の補強により、ピストンズのロスターはさらに厚みを増した。すでに契約下にあるのは、エースのカニングハムに加え、センターのジェイレン・デューレン、ベテランのトバイアス・ハリス、爆発力を秘めたジェイデン・アイビー、守備の要アサー・トンプソン、そしてアイザイア・スチュワートといったタレントたちだ。

そこにロビンソンとルバートという即戦力が加わることで、外角とペネトレイト両面においてバランスの取れたオフェンスが組めるようになる。特にロビンソンはディフェンスを外に引き付ける役割、ルバートはドライブからの得点とディッシュが持ち味であり、ピストンズの攻撃に新たな選択肢をもたらす。

2025年シーズンの展望と注目ポイント

プレーオフ復帰を果たした2024-25シーズンを経て、さらなる上位進出を目指すピストンズにとって、今回の補強は単なる戦力追加にとどまらず、チームの方向性を象徴するものとなるだろう。若手の成長とベテランの安定感の融合、そして明確なシュート戦略の構築がシーズンの鍵を握る。

これまで下位に甘んじてきた時期を経て、再建から本格的な競争へと舵を切るピストンズ。新たなシーズンは、チームにとって重要な転換点となるに違いない。

【NBA挑戦】ケヴェ・アルマがシクサーズで3度目のサマーリーグ出場へ!Bリーグから再びアメリカの舞台に挑戦

ケヴェ・アルマ、NBAサマーリーグでシクサーズと再び挑戦


2025年7月2日、Bリーグの琉球ゴールデンキングスは、所属するケヴェ・アルマがフィラデルフィア・セブンティシクサーズの一員としてNBAサマーリーグに出場することを公式発表しました。アルマにとって今回が3度目のサマーリーグ挑戦となり、アメリカの舞台での再起に期待が集まります。

アルマのプロフィールとこれまでのキャリア

現在26歳のケヴェ・アルマは、身長206cm、体重107kgのパワーフォワード兼センター。バージニア工科大学を卒業後、2022−23シーズンに新潟アルビレックスBBでプロキャリアをスタートしました。その後、韓国KBLの蔚山モービスフィバスで1シーズンを過ごし、2024−25シーズンから琉球ゴールデンキングスに加入しています。

琉球での最新シーズンでは、レギュラーシーズン55試合に出場し、1試合平均13.3得点、5.6リバウンド、2.0アシストという安定したパフォーマンスを披露。インサイドの柱としてチームを支えました。

サマーリーグでの過去の実績と今回の日程


アルマが初めてNBAサマーリーグに出場したのは2022年、メンフィス・グリズリーズの一員として参加。その後2024年にはシクサーズのサマーリーグメンバーに選ばれ、8試合で平均9.8得点、5.4リバウンドといった成績を残しました。

今回の2025年のサマーリーグでは、シクサーズは現地時間7月5日に開幕。ソルトレイクシティでの3試合、続いてラスベガスで4試合を予定しています。アルマにとっては自らの実力をアピールする貴重な機会となります。

NBAを目指すBリーグ選手の中でも貴重な存在

Bリーグ所属選手でNBAサマーリーグに参加するのは、アルマで今季3人目。これに先立ち、富永啓生(レバンガ北海道)はインディアナ・ペイサーズと、馬場雄大(長崎ヴェルカ)はニューヨーク・ニックスとそれぞれサマーリーグ契約を結び、アメリカの舞台に挑戦しています。

アルマは外国籍選手ながらもBリーグ経由で再びNBAへの扉を叩こうとしており、Bリーグの存在感を国際的に高める存在としても注目されています。

アルマが目指すNBA契約への道


NBAサマーリーグは、若手やフリーエージェントが本契約を勝ち取るための登竜門です。アルマが所属するシクサーズは近年、選手育成に定評のある球団としても知られ、多くのGリーグ出身者やサマーリーグ組がロスター入りしています。

アルマが今回のシリーズでインパクトを残すことができれば、NBAやGリーグ、あるいはヨーロッパリーグからのオファーが舞い込む可能性も。彼にとって重要なキャリアの転換点となるのは間違いありません。

BリーグとNBAの橋渡し役としての価値

ケヴェ・アルマのように、日本のプロリーグで活躍しながら海外へ挑戦する選手が増えることで、Bリーグの国際的評価も着実に上昇しています。今後もBリーグを経由したNBA挑戦ルートが一般化していけば、リーグ全体の魅力と競争力向上にもつながるでしょう。

また、Bリーグファンにとっても、所属クラブの選手が世界の舞台で戦う姿を見ることは大きな誇りであり、バスケットボール人気のさらなる拡大にも寄与すると期待されます。

まとめ|3度目の挑戦、ケヴェ・アルマが掴むかNBAの夢

NBAサマーリーグ2025にて、ケヴェ・アルマがフィラデルフィア・セブンティシクサーズの一員として3度目の挑戦に挑みます。過去の経験とBリーグでの実績を武器に、今夏こそ本契約を掴み取れるのか。注目の戦いが、ソルトレイクシティとラスベガスで間もなく幕を開けます。

マイルズ・ターナーがバックス移籍!リラード解雇の背景に2つのアキレス腱断裂の悲劇

マイルズ・ターナーがミルウォーキー・バックスと大型契約を締結

2025年7月2日、ミルウォーキー・バックスがフリーエージェント(FA)となっていたビッグマン、マイルズ・ターナーと契約を締結したことが明らかになりました。現地メディア『ESPN』の記者シャムズ・シャラニアによれば、契約内容は4年総額1億700万ドル(約153億円)で、最終年となる2028-29シーズンはプレイヤーオプションが付帯しています。

ターナーはこれまでインディアナ・ペイサーズ一筋でプレーしてきた中心選手であり、今回の移籍はリーグ全体に衝撃を与えるニュースとなりました。

ペイサーズ残留を望んだターナー、チームの方針転換で決断


ターナーは2015年NBAドラフトで全体11位指名を受け、ペイサーズに入団。以降10シーズンにわたり同チームで活躍し、2019年・2021年にはリーグのブロック王に輝いた実績を持ちます。守備においては屈指の存在感を放ち、「ペイント内の番人」として高く評価されてきました。

そんなターナー自身は、ペイサーズ残留を強く希望していたとされますが、主力ガードであるタイリース・ハリバートンがアキレス腱断裂という重傷を負い、長期離脱が確定。これを受けて球団は再編とラグジュアリータックスの回避を優先し、方針を転換。ターナーとの再契約交渉は打ち切られる形となり、FA市場での移籍が現実となりました。

ターナーの加入でフロントライン強化を図るバックス

ターナーが加わることで、バックスのフロントコートはさらに強固なものとなります。彼のリムプロテクト能力やピック&ロールへの対応力、さらには3ポイントシュートも放てる現代型センターとしての万能性は、ヤニス・アデトクンボとの共存にも適しており、大きな武器となるでしょう。

バックスは2024-25シーズンに『NBAカップ』を制覇するなど高い競争力を誇りましたが、さらなるタイトル獲得を目指してロスターの再構築を急いでいます。その中心に据えられるのが、ターナーの存在というわけです。

リラード解雇の衝撃:アキレス腱断裂が引き金に


今回のターナー獲得にあたり、バックスはキャップスペース確保のため、デイミアン・リラードを解雇するという衝撃的な決断を下しました。2023年にポートランド・トレイルブレイザーズからバックスに移籍したリラードは、加入直後からアデトクンボとともにチームの中核を担い、『NBAカップ』制覇にも貢献しました。

しかし、2025年3月に深部静脈血栓症と診断され離脱。その後プレーオフ第1ラウンドで復帰するも、第4戦でアキレス腱を断裂するという不運に見舞われました。これにより長期離脱が決定的となり、バックスは将来を見据えた戦略として彼を放出する判断を下したとされています。

リラードとの契約残額は5年分割で支払いへ

リラードとの契約はまだ2年1億1300万ドル(約162億円)分が残っており、バックスはこの金額を今後5年間にわたって分割して支払うことになりました。サラリーキャップに対する影響を抑えつつ、戦力の若返りと再構築を進める方針が浮き彫りとなった形です。

一方で、リラード自身が完全復活した際には再びリーグのトップレベルで活躍する可能性も高く、今後の去就にも大きな注目が集まっています。

2人のビッグネームに共通するアキレス腱断裂という不運

今回の動きで特筆すべきは、マイルズ・ターナーとデイミアン・リラード、そしてタイリース・ハリバートンといった主力選手たちが相次いでアキレス腱断裂という重傷に見舞われたことです。この“負傷ドミノ”が、チーム編成に大きな影響を与え、連鎖的にFA市場やキャップ運用にまで影響を及ぼしました。

いずれの選手もチームの中心であり、かつてのNBAを牽引してきたスターであるだけに、その離脱と移籍劇はファンにとっても衝撃的な出来事でした。

バックスの今後は?アデトクンボ&ターナー新体制に注目

リラードを放出し、マイルズ・ターナーという新たなピースを得たバックスは、ヤニス・アデトクンボを中心に新たな体制を構築しようとしています。サイズと機動力を兼ね備えたターナーは、ディフェンスの要として機能することが期待されており、攻守両面での相乗効果が注目されます。

また、若手選手の成長も重要な要素となりそうです。ターナーの加入によって、内外でのバランスが整い、より多様な戦術が可能になると見られています。

スター選手の去就がチームの命運を左右する時代へ


今回の一連の動きは、現代NBAにおいてスター選手の去就がいかにチームの将来を左右するかを如実に示した例となりました。1つの負傷が複数の移籍・解雇・契約構造にまで波及するという現象は、今後も続く可能性があります。

ミルウォーキー・バックスとマイルズ・ターナーの新たな挑戦、そしてリラードの再起に、多くのバスケットファンが注目する2025−26シーズンとなりそうです。

【NBA移籍】ジョーダン・クラークソンがジャズ退団へ|ニックスと契約合意間近

ジョーダン・クラークソンがユタ・ジャズを退団|FAで新天地へ

2025年7月1日(現地時間6月30日)、NBA屈指のスコアラーであるジョーダン・クラークソンが、ユタ・ジャズとの契約をバイアウト(買い取り)により終了し、完全フリーエージェント(FA)となることが報じられた。新天地としては、ニューヨーク・ニックスとの契約が最有力と見られている。

クラークソンは長年にわたりジャズの得点源として活躍し、特にベンチからの出場で存在感を放ってきた。今回のFA化は、ニックスのセカンドユニット強化の鍵を握る大きな動きとして注目されている。

ジョーダン・クラークソンとは?プレースタイルと実績

現在33歳のジョーダン・クラークソンは、身長190cm・体重87kgのコンボガード。ガードとしてはサイズに恵まれ、爆発的な得点力と瞬発力を武器とするスコアラー型プレイヤーだ。

2020–21シーズンにはNBA最優秀シックスマン賞を受賞。その実績は伊達ではなく、ベンチスタートながら試合の流れを変えるインスタントオフェンスとしてリーグ屈指の評価を得ている。

2024–25シーズンの主なスタッツ(ジャズ)

  • 出場試合数:37試合
  • 平均得点:16.2点
  • 平均リバウンド:3.2本
  • 平均アシスト:3.7本
  • 3ポイント成功率:36.2%(平均2.3本成功)

試合数こそ限られていたものの、シュート効率とプレーメイクの両面で安定感のある成績を残している。

ベンチからの得点力はリーグ随一

NBAのスタッツメディア『StatMuse』によると、クラークソンは2020年以降、ベンチ出場で通算4,589得点を記録。これは同期間のベンチスコアランキングでリーグ1位に相当する数字であり、2位のマリーク・モンク(3,882点)を大きく上回る。

この記録が示す通り、ベンチにいるだけでチームの攻撃力が飛躍的に向上するのがクラークソンの強みだ。

新天地はニックスへ|ブランソン&ブリッジズとの共演に期待

ESPNの報道によれば、クラークソンはニューヨーク・ニックスとの契約が間近に迫っており、すでに交渉は最終段階に入っている模様。

今季のニックスは、ジェイレン・ブランソンや新加入のミケル・ブリッジズなどを中心にプレーオフ進出を狙うチーム編成を進行中。クラークソンの加入により、ベンチユニットの得点力と経験値が大幅にアップする見込みだ。

特にブランソンが先発として大量の得点を担う中、クラークソンが交代で試合のテンポを変える“第2の火力”として機能すれば、ニックスはより柔軟で厚みのある攻撃オプションを手にすることになる。

キャリアの再構築か?クラークソンが狙うもう一花

クラークソンはロサンゼルス・レイカーズでキャリアをスタートさせ、その後キャブス、ジャズと移籍を重ねてきた。ジャズ在籍中は約6年間にわたり中心選手として信頼を集め、2020–21のシックスマン賞受賞もその集大成だった。

しかし、ジャズは現在再建モードに入りつつあり、クラークソンのような即戦力型スコアラーよりも若手中心の育成へと舵を切っている。そうしたチーム方針の変化を受け、今回のバイアウトに至ったと見られる。

新たに加入が見込まれるニックスでは、プレーオフ進出はもちろん、チャンピオンシップを狙う上で重要な「勝てるベテラン」としての役割が期待されている。

まとめ|ジョーダン・クラークソン、勝負の1年へ

ベンチから試合を決められる数少ないスコアラー、ジョーダン・クラークソン。彼の退団はジャズにとって一つの時代の終わりを意味し、ニックスにとっては再びプレーオフ上位進出を狙う大きな材料となる。

「シックスマンの代名詞」とも言えるクラークソンの新たな挑戦が、どのような結果を生むのか。今後の動向から目が離せない。

元ドラフト1位エイトンがFA市場へ!ブレイザーズと決別し新天地を模索

元ドラフト全体1位、エイトンがFA市場に登場

2024年6月30日(現地時間29日)、ディアンドレ・エイトンが所属していたポートランド・トレイルブレイザーズとの契約をバイアウト(買い取り)で合意し、完全FA(フリーエージェント)として市場に出ることが『ESPN』によって報じられた。

この動きにより、来月27歳の誕生日を迎えるエイトンは、新たな所属先を自由に選択できる立場となる。

2018年NBAドラフト全体1位指名の実力者

エイトンは213cm・113kgのサイズを誇るセンターで、2018年のNBAドラフトにおいてフェニックス・サンズから全体1位で指名された実績を持つビッグマン。パワーとスキルのバランスに優れ、NBA入り当初から即戦力として評価されていた。

サンズでは主力としてプレーし続け、NBAファイナル進出にも大きく貢献。その後、2023年にブレイザーズへと移籍し、若手主体の再建チームの中でリーダーとしての役割を担っていた。

2024シーズンは故障に泣くも安定の成績

今シーズンのエイトンは、左ふくらはぎの肉離れによって2月中旬から長期離脱を余儀なくされ、レギュラーシーズン40試合の出場にとどまった。しかし、その40試合すべてで先発出場を果たし、以下の安定したスタッツを記録している:

  • 平均出場時間:30.2分
  • 平均得点:14.4点
  • 平均リバウンド:10.2本
  • 平均アシスト:1.6本
  • 平均ブロック:1.0本
  • FG成功率:56.6%

特筆すべきは、NBAデビューから7年連続で「平均ダブルダブル」を達成している点で、これはドワイト・ハワード以来の快挙。出場数の制限がある中でも、高いパフォーマンスを維持したことはFA市場でも高く評価されるだろう。

バイアウトにより高額契約解除、年俸約51億円

エイトンは現在、残り1年・約3555万ドル(約51億円)の契約をブレイザーズと結んでいた。しかし今回、両者合意のもとバイアウトが成立。これによりサラリーキャップの柔軟性を獲得したブレイザーズは若手中心の育成路線へと舵を切った形となる。

エイトンにとっても、プレータイムや役割、優勝争いに関与できる環境を求めてのFA入りと見られている。

ブレイザーズのセンター陣と世代交代

エイトン退団後、ポートランドには以下のビッグマンたちが控えている:

  • ドノバン・クリンガン:ルーキーながら先発へ昇格
  • ロバート・ウィリアムズ3世:リムプロテクターとして高評価
  • デュオップ・リース:インサイドのバックアップ
  • ヤン・ハンセン:中国出身のビッグマン、メンフィスからトレード加入

このラインナップからも明らかなように、ブレイザーズは世代交代を進めつつある。若手を中心とした新体制の中で、ベテランのエイトンが退団するのは自然な流れと言える。

注目のFA市場、新天地はどこに?

FA市場に名を連ねたエイトンには、即戦力センターを求める複数チームが関心を示すと予想される。特にリバウンドやペイント内での得点力、スクリーンプレーにおいて貢献度が高い彼は、優勝候補チームにとって貴重なピースとなる可能性がある。

現時点では去就先の情報は明らかになっていないが、プレーオフ常連チームやインサイドに不安を抱えるチームにとっては魅力的な補強ターゲットになることは間違いない。

2018年のドラフト全体1位として期待を背負い続けてきたディアンドレ・エイトン。次なる舞台で、彼がどのような存在感を示すのか注目が集まる。

アービング、マブスと3年171億円の延長契約へ|ACL断裂からの復帰と代役PG補強が焦点に

カイリー・アービング、マブスと大型延長契約で合意へ


2025年6月25日(現地時間24日)、『ESPN』はダラス・マーベリックスのカイリー・アービングが、2025-26シーズンのプレーヤーオプション(約4296万ドル=約61億8600万円)を破棄し、チームとの間で新たに3年1億1900万ドル(約171億3600万円)の延長契約を結ぶ意向であると報じました。

この契約により、アービングは少なくとも2026-27シーズン終了までマブスに所属することが決まり、契約最終年(2027-28シーズン)にはプレーヤーオプションが付帯。マブスは長期的にエースPGの地位を確保した格好です。

ACL断裂の影響で2025-26序盤は欠場、復帰は2026年1月か

とはいえ、アービングは2025年3月に左ヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂しており、来シーズンの開幕には間に合わない見込み。順調にリハビリが進んでも復帰時期は2026年1月前後とされ、マブスはアービングの穴を埋める即戦力PGの補強が急務となっています。

現時点で来季のロスターに残るPGはブランドン・ウィリアムズのみ。2025年4月に2ウェイ契約から本契約へ昇格した25歳ですが、先発クラスとしては未知数です。さらにスペンサー・ディンウィディーとダンテ・エクサムは制限なしFAとなり、バックコートの選手層は極めて不安定な状況です。

補強候補に名を連ねるベテランPGたち

『ESPN』によると、マブスは570万ドル(約8億2000万円)の「タックスペイヤー・ミッドレベル・エクセプション」を活用し、経験豊富なベテランPGの獲得を模索中。候補には以下の選手が挙げられています。

  • デニス・シュルーダー(31歳/デトロイト・ピストンズ)
  • ディアンジェロ・ラッセル(29歳/ブルックリン・ネッツ)
  • クリス・ポール(40歳/サンアントニオ・スパーズ)
  • マルコム・ブログドン(32歳/ワシントン・ウィザーズ)

いずれも制限なしFAとして市場に出ており、即戦力かつプレーメイク能力を兼ね備えた選手たち。マブスのシステムにフィットするか否かが獲得のカギとなります。

ベテランPGの今季成績をチェック


各選手の2024-25シーズンの主なスタッツは以下の通りです。

  • シュルーダー:75試合出場、平均13.1得点、5.4アシスト、2.6リバウンド
  • ラッセル:58試合出場、平均12.6得点、5.1アシスト、2.8リバウンド
  • ポール:82試合出場(全試合)、平均8.8得点、7.4アシスト、3.6リバウンド、1.3スティール
  • ブログドン:24試合出場、平均12.7得点、4.1アシスト、3.8リバウンド

ポールは今季40歳ながらフル出場を果たし、依然として高水準のプレーメイク力を発揮。シュルーダーとブログドンも攻守のバランスに優れた選手で、控えPGとして心強い存在となり得ます。

マブス、主力陣との再契約も順調に進行

アービングの延長契約に加え、マブスはダニエル・ギャフォードとも3年5400万ドル(約77億7600万円)の延長契約を結ぶ方向で合意。ビッグマンの安定的確保に成功しています。その他にも、PJ・ワシントン、クレイ・トンプソン、ナジ・マーシャル、ケイレブ・マーティン、デレック・ライブリー2世らが来季も契約下にあり、戦力の骨格は維持されています。

特にクレイ・トンプソンの加入は外角からの得点力を強化し、ドンチッチ不在後のシュートオプション拡充につながる可能性があります。

注目のNBAドラフト2025、1位指名はクーパー・フラッグへ

6月26日に開催予定の「NBAドラフト2025」において、マブスは全体1位指名権を保有。下馬評では、デューク大学の逸材フォワード、クーパー・フラッグの指名が確実視されています。

フラッグは全米でも屈指の万能型ウィングとして評価され、即戦力としてローテーション入りが期待されている存在。アービング不在の間に攻撃の一角を担う可能性もあり、彼の起用法も今後の注目点です。

ルカ・ドンチッチ放出のインパクトと今後の布陣


マブスはこのオフ、看板スターだったルカ・ドンチッチをロサンゼルス・レイカーズへトレードで放出。代わりにアンソニー・デイビスとマックス・クリスティを獲得し、チームの再編に大きく舵を切りました。

ドンチッチ放出は一大決断でしたが、ADの加入により守備力とインサイドの安定感は格段に向上。また、クレイやマーティンといったスイングマンの層も厚く、現代バスケットボールのトレンドに即した布陣に生まれ変わりつつあります。

まとめ:アービング復帰までの戦略が鍵を握る

アービングの長期契約延長はマブスにとってポジティブな一手ですが、彼のACLからの復帰までは代役PGの確保が急務。補強候補は豊富にいるものの、サラリーキャップやチーム戦術への適応も考慮する必要があります。

NBAドラフト、FA戦線、そしてアービングの復帰時期と、今後の数か月でマブスの未来は大きく変わる可能性を秘めています。カイリー中心の再構築がどのような結果をもたらすのか、ファンの期待が高まる中で、その戦略の成否が問われる2025-26シーズンとなるでしょう。

背番号0の悲劇──NBAプレーオフで相次いだアキレス腱断裂とその偶然の一致

熾烈なファイナル第7戦で主力離脱、サンダーが悲願の初優勝

2025年6月22日(現地時間)、NBAファイナル第7戦が行われ、オクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを下し、移転後初のリーグ制覇を成し遂げた。ペイサーズはイースタン・カンファレンス第4シードから快進撃を見せ、強敵クリーブランド・キャバリアーズやニューヨーク・ニックスを撃破してのファイナル進出。最後まで接戦を演じたが、惜しくも頂点には届かなかった。

ハリバートン、勝負の第7戦で無念のアクシデント


ペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンは、第6戦で右ふくらはぎを痛めながらも強行出場。決戦の第7戦では開始早々からスリーポイントを連続で沈め、チームの士気を高めた。しかし、第1クォーター残り5分というタイミングで、アキレス腱を断裂。担架で運び出され、以後コートに戻ることはなかった。
翌日、検査結果が正式に発表され、長期離脱が避けられないことが明らかとなった。2025-26シーズンの復帰は絶望視されている。

リラードとテイタムも同様の負傷、偶然とは思えない“連鎖”


実は、このポストシーズンでアキレス腱断裂に見舞われたのはハリバートンだけではない。
まずミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードが、プレーオフ第1ラウンド第4戦でのルーズボール争い中に倒れ、アキレス腱を損傷。続いて、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムも、カンファレンス準決勝第4戦で同様のシチュエーションから負傷退場となった。

背番号「0」が3人を繋ぐ“偶然の一致”

この衝撃の負傷連鎖には、いくつかの共通点が存在する。
ひとつは、3選手全員がイースタン・カンファレンス所属であること。もうひとつは、いずれも背番号「0」を着けていた点である。この共通性は、現地メディア『ClutchPoints』を中心にSNSでも話題となり、「ゼロ番の呪い」として拡散された。

トロフィー獲得の直後に訪れた悲劇

さらに、3人の所属チームはいずれも過去1年以内にタイトルを手にしていた。
セルティックスは2024年のNBAチャンピオン。バックスは同シーズン中に開催された「NBAカップ」を制覇。そしてペイサーズは、今季イースタン・カンファレンスを制して優勝トロフィーを掲げた直後にハリバートンが負傷した。
これらの偶然が重なったことも、今回の出来事をより印象的な「偶発的連鎖」として広める要因となった。

過酷な日程とスター選手の負担

NBAは82試合に及ぶレギュラーシーズンに加え、プレーイン・トーナメント、そしてハードなプレーオフが続く長丁場のリーグだ。
特にオールスタークラスの選手に課されるプレッシャーと負担は計り知れず、連戦に次ぐ連戦が肉体的・精神的ダメージとして蓄積されていく。今回のアキレス腱断裂という重大なケガの連鎖は、リーグの日程や選手管理体制に一石を投じるかもしれない。

“背番号0”を巡るジンクスは続くのか?

2025年のNBAチャンピオンに輝いたサンダーには、背番号「0」を背負う選手は在籍していない。このため、来季以降に向けてこのジンクスが継続するかどうかは定かではない。
ただし、スター選手がシーズン終盤やプレーオフで長期離脱を余儀なくされる事態が続けば、NBAの競技日程やロスター運用に対してリーグ全体での再考を迫られることも十分に考えられる。

負傷した3選手の復帰時期と今後の展望


ハリバートン、テイタム、リラードという各チームの中核を担うスターの離脱は、それぞれのチーム戦略にも大きな影響を与えるだろう。
特にハリバートンは、チームのプレーメーカーとして不可欠な存在であり、その欠場期間中にペイサ