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【NCAA男子2025】フロリダ大学が18年ぶり王座奪還!接戦制し3度目の優勝を達成

NCAA男子バスケットボールトーナメント、2025年王者はフロリダ大学!

アメリカ大学バスケットボール界の頂点を決する「NCAA男子トーナメント2025」が、テキサス州サンアントニオで熱戦のフィナーレを迎えた。現地時間4月5日にはFINAL4が行われ、フロリダ大学、ヒューストン大学、デューク大学、オーバーン大学の4校が全国王座を懸けて激突。そして、決勝戦の末に栄光をつかんだのは、18年ぶりにタイトルを取り戻したフロリダ大学だった。

準決勝①:フロリダ大学が接戦を制して決勝進出

第1試合では、フロリダ大学とオーバーン大学が対戦。序盤から両チームが3ポイントを軸にした激しい点の取り合いを展開。オーバーン大学は、インサイドを支配したジョニー・ブルームを中心にリードを広げ、前半をリードして折り返した。

しかし後半に入ると、フロリダ大学が一気にギアを上げ、連続3ポイントで49-49の同点に追いつく。その後も拮抗状態が続き、試合終盤に突入。残り2分を切った場面で、フロリダ大学が連続バスケットカウントを決めるなど、勝負どころで勝負強さを発揮。最終的に**79-73**でオーバーン大学を退け、見事にチャンピオンシップへの切符を手にした。

準決勝②:ヒューストン大学が劇的な逆転勝利

続く第2試合は、NBAドラフト2025で全体1位指名の有力候補と目されるクーパー・フラッグ擁するデューク大学と、ヒューストン大学の一戦。序盤はフラッグの圧巻のプレーが光り、ダブルクラッチなどでデューク大学が11点差をつける展開に。

だが、ヒューストン大学はミロス・ウザンの3ポイントや堅いディフェンスで徐々に差を詰めると、後半は試合終盤に大逆転劇を演じる。残り19.6秒、1点差に詰めたヒューストン大が獲得したフリースローを2本沈め、**70-67**での逆転勝利を収めた。

決勝戦:激闘の末にフロリダ大学が王座奪還

現地時間4月7日に行われた決勝戦は、フロリダ大学とヒューストン大学が激突。序盤から両校ともにディフェンスの強度を高く保ち、ロースコアの展開に。前半はヒューストン大学が3点リードで折り返す。

後半も接戦が続き、残り1分でフロリダ大学が1点のビハインドという状況に。その中で、アリヤ・マーティンがブロックからの速攻でファストブレイクを成功させ、フリースローも2本沈めて逆転に成功。さらに、ヒューストンのターンオーバーを誘発し、再びフリースローでリードを広げた。

最後のポゼッションでは、ヒューストン大学のエマニュエル・シャープが逆転を狙う3ポイントを放つも、フロリダのディフェンスが反応。ボールがこぼれ、ルーズボールをフロリダが保持した瞬間、試合終了のブザーが鳴り響いた。

優勝の立役者とチームバスケットの真髄

チームの優勝をけん引したのは、4本の3ポイントを含む18得点を挙げたウィル・リチャード。彼を筆頭に、フロリダ大学は**3選手が2ケタ得点**を記録し、バランスのとれたチームバスケットを展開した。

特筆すべきはアシスト数で、フロリダ大学が14本に対し、ヒューストン大学はわずか5本。この9本差が、チーム全体での連携とボールムーブメントの質の違いを物語っていた。

NCAA男子バスケ、18年ぶりの栄冠をつかんだフロリダ大

この勝利により、フロリダ大学は**2007年以来18年ぶり、通算3度目**の全米チャンピオンに輝いた。過去の2連覇(2006・2007)から長らく遠ざかっていた頂点へ、再び登り詰めた瞬間であった。

チームバスケットの完成度、終盤の勝負強さ、そして一人ひとりの献身が、最高の結果を生んだ。今後もこのチームからは多くのNBA選手が誕生することが期待される。

試合結果まとめ

  • 準決勝①:フロリダ大 79 – 73 オーバーン大
  • 準決勝②:ヒューストン大 70 – 67 デューク大
  • 決勝戦:フロリダ大 〇 – × ヒューストン大(スコア非公開)

まとめ:フロリダ大学の再興とNCAAの未来

今大会は、注目のNBAプロスペクトが多数出場する中で、最終的に頂点に立ったのは「チーム力」に徹したフロリダ大学だった。オフェンスとディフェンスの両面でハイレベルなバス