東アジアスーパーリーグ(EASL)2025–26、全出場チームがついに確定
アジアを代表するバスケットボールクラブが競う国際大会「EASL(東アジアスーパーリーグ)」の2025–26シーズンに向け、出場する全12クラブが正式に発表された。8月4日、最後の1枠にフィリピン代表クラブ「メラルコ・ボルツ」が加わったことで、グループ構成や対戦日程が出揃い、日本からは宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングス、アルバルク東京の3チームが参戦することが確定した。
日本からは3クラブが出場、Bリーグの勢力がEASLに集結
今回の日本勢は、Bリーグ2024–25王者の宇都宮ブレックスを筆頭に、昨シーズン好成績を収めた琉球ゴールデンキングスとアルバルク東京。いずれも国内トップクラスの実力を持ち、EASLにおいても優勝候補の筆頭として注目されている。
宇都宮は近年、堅守とトランジションバスケットを武器にBリーグでの存在感を強めており、琉球は外国籍選手との融合とホームアリーナの熱狂的な応援で知られる。アルバルク東京は戦術的完成度の高さと層の厚さで、安定した勝率を誇る常勝軍団だ。
それぞれが異なるバスケスタイルと強みを持つ日本勢が、アジアの強豪クラブとどのような戦いを見せるか注目が集まる。
出場全12クラブとグループ分け一覧
EASL2025–26は、以下の3グループに分かれて大会が開催される。
グループA
- 宇都宮ブレックス(日本)
- 台北富邦ブレーブス(台湾)
- ソウルSKナイツ(韓国)
- 香港イースタン(香港)
グループB
- 琉球ゴールデンキングス(日本)
- 桃園パウイアン・パイロッツ(台湾)
- メラルコ・ボルツ(フィリピン)
- マカオ・ブラックベアーズ(マカオ)
グループC
- アルバルク東京(日本)
- 昌原LGセイカーズ(韓国)
- ニュータイペイ・キングス(台湾)
- ザック・ブロンコス(モンゴル)
各グループでホーム&アウェーの総当たり戦が行われ、勝ち上がったチームはプレーオフステージに進出する予定だ。
日本勢の注目スケジュールと初戦カード
日本勢の初戦は10月8日から順次スタート。全クラブともにアジアの強豪としのぎを削る長い戦いが始まる。以下に、各チームのスケジュールを紹介する。
■宇都宮ブレックス
- 10月8日:vs 台北富邦ブレーブス(アウェー)
- 10月22日:vs ソウルSKナイツ(ホーム)
- 12月17日:vs ソウルSKナイツ(アウェー)
- 1月21日:vs 香港イースタン(ホーム)
- 2月4日:vs 香港イースタン(アウェー)
- 2月11日:vs 台北富邦ブレーブス(ホーム)
■琉球ゴールデンキングス
- 10月8日:vs 桃園パウイアン・パイロッツ(アウェー)
- 10月22日:vs メラルコ・ボルツ(ホーム)
- 12月17日:vs マカオ・ブラックベアーズ(ホーム)
- 1月21日:vs マカオ・ブラックベアーズ(アウェー)
- 2月4日:vs 桃園パウイアン・パイロッツ(ホーム)
- 2月11日:vs メラルコ・ボルツ(アウェー)
■アルバルク東京
- 10月8日:vs ザック・ブロンコス(ホーム)
- 10月22日:vs ニュータイペイ・キングス(アウェー)
- 12月17日:vs 昌原LGセイカーズ(ホーム)
- 1月21日:vs 昌原LGセイカーズ(アウェー)
- 2月4日:vs ニュータイペイ・キングス(ホーム)
- 2月11日:vs ザック・ブロンコス(アウェー)
注目チーム紹介:メラルコ・ボルツの挑戦
今大会で最後の出場枠を勝ち取ったメラルコ・ボルツは、フィリピンのプロリーグPBAを代表するクラブ。歴史あるPBAでは上位進出を繰り返しており、フィジカルコンタクトの強さと爆発力あるスコアリングが魅力だ。
2025–26シーズンでは琉球と2度の対戦が予定されており、フィリピン×日本というアジアバスケの頂上決戦とも言える注目カードになるだろう。
EASLの成長と、アジアバスケ界に与えるインパクト
EASLは2022年のプレ大会を経て本格始動した新興リーグだが、各国のトップクラブが一堂に会することで、アジアにおける“クラブチャンピオンシップ”として確固たる地位を築き始めている。
Bリーグ、PBA、KBL、SBLといった国内リーグの枠を超えて戦うことにより、選手のスキルアップ・戦術の高度化・ファン層の拡大が進んでおり、3×3との連携や人材流動化も加速する可能性がある。
特にGL3x3のような“エンタメ×競技”を志向するリーグにとって、EASLの動きは学びの多いプラットフォームとなるだろう。
まとめ:EASL2025–26の注目点と未来への展望
EASL2025–26は、アジアのクラブバスケを進化させる“実験場”であり、国際的な知名度向上やスポンサーシップの獲得など、様々な経済効果も期待されている。日本勢にとっては、国内リーグとは異なるスタイルのチームと相まみえる貴重な機会であり、チーム・個人の成長に直結する場だ。
GL3x3の観点から見ても、EASLを通じて生まれるスター選手や戦術的トレンドは、今後の3×3シーンにも影響を与えるだろう。クラブ単位での国際化が進む中、日本バスケの存在感をさらに高めるためにも、3チームの活躍から目が離せない。