チーム名:EDEN.EXE
ヨミ:エデン エグゼ
本拠地:栃木県日光市・宇都宮市・小山市
チームカラー:黒
EDEN.EXEとは?Z世代が創設した新しいプロチーム
栃木県小山市を拠点に誕生した「EDEN.EXE(エデン・エグゼ)」は、2023年7月に発足した3人制プロバスケットボールチームです。国内最高峰リーグ「3×3.EXE PREMIER」に参入し、2000年代生まれの若き選手とオーナーが中心となって戦う姿勢が注目を集めています。チームカラーは黒、スローガンは「栃木と共に世界へ」。既存の強豪を打ち破り、日本一を目指す強い意志が込められています。
このチームの最大の特徴は、オーナー・選手ともにZ世代で構成されている点です。オーナーの春山歩夢氏(2000年生まれ/小山市出身)は建築士として大規模プロジェクトに関わった経歴を持ちながらも、安定したキャリアを捨て「夢を形にする」道を選びました。彼は「3年以内に日本一」を掲げ、同世代の仲間たちとともに新しい挑戦をスタートさせています。
選手紹介:若き精鋭ロスター
2025年度のEDEN.EXEの選手は以下の通りです。8名の平均年齢は20代前半。国体やインカレの舞台で実績を残した選手が揃っています。
– #61 鈴木雅之(栃木県出身/神奈川大学/インカレベスト16)
– #3 近藤虎ノ介(栃木県出身/大東文化大学/インカレ3位)
– #11 鴇田風真(東京都出身/日本大学/インカレベスト4)
– #17 若月遼(大阪府出身/明治大学/インカレベスト16)
– #13 菅野達海(東京都出身/青山学院大学/インカレベスト8)
– #35 アビブ・ジエン(セネガル出身/大東文化大学/インカレ3位)
– #59 山田真史(鳥取県出身/日本大学/インカレベスト4)
– #10 工藤魁(青森県出身/日本大学/インカレベスト4)
いずれもスピードやフィジカルに優れた世代で、5人制で培った力を3×3に適応させる挑戦を続けています。
リーグ成績と挑戦の歩み
2024年シーズンの成績は17試合で4勝12敗、勝率23.53%。総得点205に対して総失点は316と、初年度は苦戦を強いられました。しかし、シーズン序盤で初勝利を記録するなど、確かな一歩を踏み出しています。3×3.EXE PREMIERは全36チームが参加し、上位14チームのみがプレーオフに進出可能という厳しい環境。若いチームにとって経験の積み重ねが不可欠ですが、春山オーナーは「3年で頂点を目指す」と明言しています。
地域密着のスポンサー支援
EDEN.EXEの活動を支えるのは、地域企業との強力なパートナーシップです。特に2024年4月には、不動産事業「KAERU不動産」を展開する株式会社PLAYWORKとスポンサー契約を締結。地元コミュニティの一部としてチームを支援する姿勢が話題となりました。PLAYWORKの掛布篤行CEOは「若い選手たちが地域の子供に夢を与える活動に共感した」とコメント。スポーツを通じた地域活性化の象徴的な取り組みとなっています。
そのほかにも、エイジェック、TSUNAGU株式会社、星の杜中学校・高校、日光甚五郎煎餅など、地元栃木を中心とするスポンサーがバックアップ。若きチームに対する期待感が地域全体に広がっています。
アカデミーと育成事業
EDEN.EXEはトップチームだけでなく「EDEN.ACADEMY(U-12・15)」を運営。小学生から中学生を対象に、宇都宮・小山・日光でスクールを展開しています。プロ選手が直接コーチングを行い、基礎スキルだけでなく戦術理解やバスケIQを育成。1ヶ月無料体験やパーソナルレッスンの提供もあり、初心者から経験者まで幅広い層に対応しています。
さらに「EDEN Jr.」というバスケ塾も展開。試合に出られない選手やプロを目指す子供たちに機会を提供し、地域密着型の育成モデルを構築しています。これにより将来のスター選手輩出も期待されます。
ユニークな事業展開:スポーツとライフスタイルの融合
EDENはスポーツ事業に加え、宇都宮市内で脱毛・ホワイトニングサロンを運営。「選手も利用するサロン」としてSNSでも話題を集め、健康や見た目を含めたトータルケアを打ち出しています。これはスポーツとライフスタイルを結びつける新しい取り組みであり、Z世代チームならではの発想といえるでしょう。
オーナー春山歩夢の挑戦とビジョン
春山オーナーは建築士としてのキャリアを持ちながらも安定を捨て、未知の分野であるプロチーム運営に挑みました。宇都宮ライトレールの建設プロジェクトに参加した経験が彼の原動力となり、「自分の夢を叶えるだけでなく地域に還元したい」という信念でチームを創設。スポンサーやスクール事業での収益確保を通じて運営を安定化させています。
さらにAIを活用した戦略分析も導入。映像を解析し戦術を数値化することで、効率的にチーム強化を進めています。データドリブンなアプローチは、既存のチームとの差別化につながりつつあります。
メディアやファンの反応
地元紙「下野新聞」や3×3.EXE公式メディアもEDEN.EXEを取り上げ、若きチームの挑戦を「地域の希望」として紹介。特に「幼なじみで日本一を目指す」というストーリーは、多くのファンの心を掴みました。InstagramやTikTokでの情報発信も積極的で、Z世代らしいデジタル戦略がファン層拡大に寄与しています。
将来展望:3年以内に日本一を
EDEN.EXEはまだ若く、成績面では課題も多いですが、ポテンシャルは計り知れません。Z世代の挑戦心、地元企業の支援、最新テクノロジーの導入、そして地域に根ざした育成活動。これらが結びついたとき、EDEN.EXEは国内3×3シーンを変える存在となる可能性を秘めています。
「栃木と共に世界へ」というスローガンは単なる言葉ではなく、現実的な目標です。地域と共に成長し、3年後には日本一の称号を掴み取る――EDEN.EXEの未来から目が離せません。