FIBA 3×3ワールドカップ2025が世界記録を更新!モンゴル開催でデジタル&観客動員ともに大成功

モンゴル開催のFIBA 3×3ワールドカップ2025が歴史的成功


2025年7月にモンゴル・ウランバートルで開催されたFIBA 3×3ワールドカップは、これまでにない規模と熱狂で世界中のファンを魅了し、SNSや放送面で前例のない記録を打ち立てました。本大会は、3×3バスケットボールという競技のポテンシャルを証明し、都市型スポーツの新たな地平を開いた象徴的なイベントとなりました。

動画再生回数2.5億超、SNS指標すべてで過去最高を記録

FIBA 3×3の公式SNSや配信チャネルでは、大会期間中に合計2億5300万回の動画再生を記録。これは2023年大会の1億6000万回を大きく上回る数字で、3×3バスケの世界的注目度が急上昇していることを裏付けています。

また、投稿インプレッション数は2億5700万回に達し、900万回以上のエンゲージメント(いいね、シェア、コメントなど)を獲得。SNSプラットフォーム上でのインタラクション数はFIBA主催のイベントとして過去最高レベルに到達しました。

この結果を受けて、FIBA 3×3マネージングディレクターのアレックス・サンチェス氏は、「今回の記録的なオンラインファンの反応は、選手の情熱的なプレー、熱狂的な観客、そして高品質な大会運営が生み出した成果」とコメントしています。

大会を通じて新規フォロワー数20万人以上を獲得

大会の盛り上がりは単発の話題性にとどまらず、FIBA 3×3関連アカウント全体で20万人以上の新規フォロワーを獲得。新たなファン層の流入が確認されており、3×3が持つ短時間・高密度のゲーム展開、アーバンカルチャーとの融合といった魅力が、グローバルで若年層を中心に受け入れられていることが明らかになりました。

これはSNSという“デジタルハーフコート”における3×3の躍進であり、今後の競技拡大にも直結するポジティブなトレンドといえるでしょう。

テレビ・配信でも拡大、放送地域は160→200へ拡大


FIBA 3×3ワールドカップ2025は、ソーシャルメディアだけでなく、従来型の放送分野でも大きな前進を遂げました。放送パートナーは前年の23社から26社へ増加し、配信エリアも160地域から200地域超へと拡大。

これにより、世界各国の視聴者がモンゴルの中心地・スフバートル広場で繰り広げられたハイレベルな試合をリアルタイムで体感することが可能となりました。

現地観客は5万人超!都市型スポーツイベントの成功事例

大会は全日程で高い動員を記録。トーナメントラウンドでは連日満員御礼となり、現地観客数は累計で5万人を突破しました。

特に注目すべきは、大会パートナーであるCoca-Cola Mongoliaなどの企業によるイベントブース。大会期間中に開催されたプロモーションは毎日満員となり、スポーツと企業が共鳴するイベントモデルの成功例として評価されています。

ウランバートルという都市空間において、3×3がいかに“街の一部”として機能するかが見事に表現された大会でした。

非伝統国からの台頭──オランダとモンゴルの快進撃


今回の大会では、伝統的なバスケ強国ではない国々の活躍も光りました。特にオランダ女子代表と地元モンゴル女子代表がメダルを獲得したことは、3×3という競技がいかにグローバルで開かれた舞台であるかを象徴しています。

これらの国々は、選手の育成や国内リーグの整備、戦略的な強化プログラムに数年単位で投資してきた背景があり、その成果が形となって現れた大会だったといえます。

都市と競技の融合:アーバンカルチャーとしての3×3

3×3は単なる“ミニバスケットボール”ではなく、音楽・ファッション・ダンスなど都市文化と密接に結びついた競技として認知されています。特に今回のモンゴル大会では、ストリートアートやDJパフォーマンスが会場を彩り、3×3の本質的な魅力が存分に発揮されました。

都市空間を活用したスポーツイベントは今後も世界中で注目されることが予想されており、3×3はその中でも先導的なポジションを確立しつつあります。

FIBAの次なる展開──2027年アジアカップもモンゴル開催へ

FIBAは大会後、モンゴルが2027年のFIBA 3×3アジアカップの開催地に正式決定したと発表。開催予定日は2027年3月31日〜4月4日で、再びウランバートルの中心部が3×3の熱狂に包まれる予定です。

2年連続で国際大会を成功させたモンゴルに対する国際的評価は高く、今後は中央アジアにおける3×3のハブとしての地位を強化する可能性が見込まれています。

次回ワールドカップは2026年、開催地はポーランド・ワルシャワ

次回のFIBA 3×3ワールドカップは、2026年6月1日〜7日にかけてポーランド・ワルシャワで開催される予定です。ヨーロッパの中心地に位置するこの都市での大会は、さらなる観客動員と競技レベルの向上を見込まれており、3×3のグローバル化を後押しする重要なマイルストーンとなるでしょう。

まとめ:3×3は“数字”と“熱量”で世界を変える

FIBA 3×3ワールドカップ2025は、単なる競技大会にとどまらず、3×3という新興競技がいかに世界の注目を集め、国境や文化を越えて広がっているかを数字と熱量で証明したイベントでした。

この勢いを活かし、次回大会、さらには将来のオリンピックなどでも3×3がさらなる進化を遂げていくことが期待されています。都市と人々をつなぐ“アーバンスポーツ”としての魅力を世界中に届ける3×3の未来に、今後も注目が集まることは間違いありません。