男子バスケ日本代表がアジアカップ2025直前合宿メンバー発表!富樫・馬場・富永ら精鋭12名が集結

アジアカップ2025直前、日本代表が精鋭12名を招集


2025年7月24日、日本バスケットボール協会(JBA)は、『FIBAアジアカップ2025』に向けた男子日本代表の直前合宿メンバーを発表した。8月5日に開幕する本大会へ向け、戦いの最終段階を見据えた重要なメンバー構成が明らかとなった。

注目は、NBAサマーリーグを終えたばかりの馬場雄大と富永啓生、そして日本代表不動の司令塔・富樫勇樹の復帰だ。3人はいずれも世界での経験を武器に、チームに厚みとスピードをもたらす存在といえる。

エリート揃いの12名:若さと経験の融合

今回発表された直前合宿のメンバーは以下の通り。平均身長193.6cm、平均年齢25.7歳というフレッシュさと安定感が共存する構成になっている。

  • #2 富樫勇樹(PG/167cm/31歳) – 千葉ジェッツ。Bリーグを代表するポイントガード。
  • #4 ジェイコブス晶(SF/203cm/21歳) – フォーダム大学在籍。アメリカ育ちの次世代ウィング。
  • #7 テーブス海(PG/188cm/26歳) – アルバルク東京。視野と展開力が武器。
  • #13 金近廉(SF/196cm/22歳) – 千葉ジェッツ。大学バスケ界から急成長中のシューター。
  • #14 狩野富成(C/206cm/23歳) – サンロッカーズ渋谷。サイズと運動量で注目。
  • #18 馬場雄大(SF/196cm/29歳) – 無所属(NBAサマーリーグ出場)。爆発力あるアスリート。
  • #19 西田優大(SG/190cm/26歳) – シーホース三河。勝負どころで頼りになるクラッチシューター。
  • #23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181cm/22歳) – サンロッカーズ渋谷。急成長中のフロアリーダー。
  • #24 ジョシュ・ホーキンソン(C/PF/208cm/30歳) – 帰化選手としてペイントを支配。
  • #30 富永啓生(SG/188cm/24歳) – レバンガ北海道。アウトサイドシュートのスペシャリスト。
  • #91 吉井裕鷹(SF/196cm/27歳) – 三遠ネオフェニックス。泥臭くも着実なディフェンダー。
  • #99 川真田紘也(C/204cm/27歳) – 長崎ヴェルカ。リムプロテクターとして期待。

この顔ぶれを見ると、Bリーグでの実績と大学・海外経験のバランスを取りつつ、現在の戦術にフィットする選手たちが慎重に選ばれている印象だ。

選外メンバーとその理由:河村勇輝の不在


デンマーク戦に出場していた中村太地や川島悠翔、湧川颯斗らは今回は選外。また、NBAのシカゴ・ブルズと2Way契約を結んだ河村勇輝の不在も注目されている。

2Way契約選手の派遣はチーム側の判断も関わるため、本人の希望とは別にクラブ事情が影響した可能性がある。いずれにせよ、パリ五輪予選後に台頭した若手のふるい落としは、代表における「競争の常態化」を示している。

富樫・馬場・富永のインパクトと再招集の意図

富樫勇樹は、アジアカップ2017以降、日本代表の司令塔として不動の地位を築いた。世界的には小柄だが、スピードと判断力はアジア随一。馬場はパリ五輪予選での3P精度改善が話題となり、富永は“和製ステフ・カリー”の異名を持つ存在だ。

この3人の復帰は、日本代表が再び“実績”と“経験”に軸足を置いた証でもあり、初戦から確実に勝ちを狙う構えといえる。

ホーバスジャパンの“第2章”へ


トム・ホーバスHCはこれまで“勝てる文化”の定着を掲げてきた。パリ五輪予選での課題――リバウンド、得点効率、インサイドの厚み――を踏まえた今回の選考は、「理想」と「現実」のバランスを模索した結果だろう。

また、アシスタントコーチには川崎の勝久ジェフリー、琉球の佐々宜央らが並び、BリーグトップHCのノウハウを結集している点にも注目だ。

GL3x3との接点:3×3化する日本代表バスケ

近年の日本代表は5on5に加え、3×3への選手転用が現実味を帯びてきている。特に富永のような高精度シューターや、西田のようなフィジカルとクイックネスを兼ね備えた選手は、3×3においても“主役”を張れる。

GL3x3が掲げる“スピード・スキル・エンタメ”の価値観と、日本代表の近代化は極めて親和性が高い。代表選手の一部がGL3x3イベントに登場する未来も、現実味を帯びてきた。

ファンの反応と報道の評価

X(旧Twitter)では「富永は絶対に必要な存在」「馬場が戻ってくるのは心強い」「河村いないのは残念」など、賛否が交錯している。

一部メディアでは「現時点で最強の布陣」「富樫とテーブスのW司令塔体制が鍵」など、戦術的展望にも言及が始まっている。

まとめ:勝利のための12人、そして未来へ

『FIBAアジアカップ2025』は、日本にとって「再構築」から「定着」へと移行するフェーズを象徴する大会となる。過去の栄光やスタッツに依存せず、今を見据えた選考がされた今回のメンバーは、まさに“勝ちに行く”ための構成だ。

GL3x3や3×3国際大会との橋渡し役としても、今回の代表は新時代の日本バスケを象徴する存在となるだろう。次なる飛躍への一歩が、ここから始まる。