ルカ・ドンチッチが肉体改造で批判に反論「誰がなんと言おうと」…レイカーズでの第2章に挑む理由

ルカ・ドンチッチ、批判に打ち勝つ肉体改造と“キャリア第2章”

2025年7月31日(現地時間30日)、ロサンゼルス・レイカーズのスーパースター、ルカ・ドンチッチがアメリカの人気番組『TODAY Show』にゲスト出演。これまでたびたび話題となってきた“コンディション不良”に関する世間の批判に対して、ついに自ら言及し、その上で自身の進化と未来への展望を明かした。

度重なるコンディショニング批判に晒された過去

ドンチッチはNBA入り以降、スロベニア出身の天才プレーメーカーとして高い評価を受ける一方、身体の重さやオフシーズンの体型変化について繰り返し批判を浴びてきた。特にダラス・マーベリックス在籍時には、プレーの質の高さとは裏腹に「体脂肪率が高い」「すぐバテる」「リーグで最も非アスリート的なスター」など、辛辣な声も少なくなかった。

しかし、2025年現在、ドンチッチはそんなネガティブな評価に正面から向き合い、自らの肉体を変革する決意を固めている。

ドンチッチが選んだ「3つの改革」:食事・断食・高タンパク


『Men’s Health Magazine』の最新号(7月28日公開)の表紙を飾ったドンチッチの姿は、かつての姿とは一線を画すシャープな肉体だった。インタビューによれば、彼はこの2ヶ月間、以下の3つのアプローチを徹底しているという:

– **グルテンフリーの食事**:消化負担を減らし、体内炎症を抑える食生活。
– **低糖質+間欠的断食**:脂肪燃焼を促進するため、朝食を抜く16:8式の断食法を導入。
– **高タンパク質摂取**:1日あたり250グラム以上のたんぱく質を摂取し、筋量維持と代謝向上を狙う。

NBAトップレベルのスケジュールをこなしながらのボディメイクは容易なことではないが、彼の変貌ぶりは「プロ意識の覚醒」を感じさせるものだ。

批判に対する反論:「誰がなんと言おうと、俺は優れた選手だった」

番組内でMCから「コンディショニング批判」について問われたドンチッチは、笑みを浮かべながらもきっぱりと次のように答えた。

> 「もちろん、僕はそういった内容はあまり読まないようにして、集中するようにしている。その頃でさえ、僕は優れたバスケットボールプレーヤーだったと思っている。誰がなんと言おうとね」

この発言には、周囲の声に惑わされず自分の道を信じる強い意志が込められている。さらに、彼はこう続けた。

> 「これは僕のキャリアにおける“次のステップ”だと思っている。僕はまだ26歳で、これから長い道がある。だからこれはいいステップなんだ」

新天地レイカーズで始まる“第2章”

2025年途中、マーベリックスからレイカーズへ電撃移籍を果たしたドンチッチ。その背景には、ダラスでの長年のビジョンとのズレ、チーム編成への不満などがあったとされるが、今や彼はロサンゼルスで“再起動”を果たしつつある。

今夏にはレイカーズとの延長契約も控えており、チームの“フランチャイズプレーヤー”としての道を歩む可能性が高い。レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスといった重鎮たちからの信頼も厚く、「新たな黄金期の核」としての期待がかかっている。

8月にはFIBAユーロバスケット出場も予定

クラブでの再出発と並行して、ドンチッチは祖国スロベニア代表の一員として、8月下旬に開幕する『FIBAユーロバスケット2025』に出場する予定だ。ユーロバスケットでは、NBA選手が多数出場する中でもドンチッチの存在感は群を抜いており、2017年大会での優勝再現が期待されている。

GL3x3やFIBA 3×3などの競技形態でも近年、NBA選手の代表参加が目立つようになり、ドンチッチのような“万能型プレイヤー”がいかに国際大会で通用するかにも注目が集まる。

GL3x3視点:ドンチッチの“フィジカルIQ”は3×3にも通じる

GL3x3的視点から見れば、ドンチッチのようなプレーメイク力・ポストプレー・外角シュートをすべて兼ね備えた“オールラウンダー”は、3×3においても最強の存在となり得る。特に、彼のフィジカルコンタクトの巧みさとスペーシングの意識は、狭いコートで戦う3×3の舞台においても有効だ。

今後、3×3の世界大会におけるNBAスターの参戦が現実のものとなった場合、ドンチッチはその象徴的存在になる可能性がある。

ファン・メディアの反応:「批判より進化が勝った」

今回のドンチッチの肉体改造と発言には、SNSを中心に多くの称賛の声が寄せられている。「本気のドンチッチは止まらない」「痩せたドンチッチはMVP確定」「レイカーズで優勝を狙える」など、肯定的な反応が多数。

一方で、批判を重ねてきたメディア関係者からも「彼の意志を侮っていた」「ここからが彼の真価」といった自己反省的なコメントも見受けられる。

まとめ:肉体もキャリアも“次のステージ”へ

批判をエネルギーに変え、肉体を徹底的に鍛え直したルカ・ドンチッチ。レイカーズでの延長契約、ユーロバスケットへの出場、そしてその先に広がる“第2章”の物語は、今後のバスケットボール界にとって極めて重要なテーマとなる。

GL3x3もまた、こうした“進化するスター”と共に、世界のバスケカルチャーをより熱く、より深く発信し続けていきたい。