【NBA東地区最新序列】キャブスが首位奪還へ本気補強!2025オフシーズン・パワーランキング完全解説

NBA東カンファレンス2025オフシーズンパワーランキング発表!1位は“リベンジ”に燃えるキャブス


2025年7月31日(現地時間30日)、NBA公式サイト『NBA.com』が、イースタン・カンファレンス(東地区)15チームの「オフシーズン・パワーランキング」を公開した。記者ジョン・シューマンによるこのランキングは、各チームの補強状況、主力の去就、レーティングなどをもとに順位付けされたもので、来季の戦力評価を把握する上で注目度が高い。

最上位に選ばれたのは、2024–25シーズンの東地区を首位で終えたクリーブランド・キャバリアーズ。プレーオフでは惜しくも敗退したものの、今オフの積極補強により、優勝候補としての評価をさらに高めた。

1位:キャバリアーズが狙う“本気の戴冠”

クリーブランド・キャバリアーズは昨季、64勝18敗という圧倒的なレギュラーシーズン成績を残しながら、ポストシーズンでは悔しい敗退を喫した。その反省を踏まえ、今オフはロンゾ・ボール、ラリー・ナンスJr.といった実績あるプレーヤーを獲得。特にロンゾの加入はディフェンス面で大きなプラスになると見られている。

すでに得点力はリーグ上位で、課題とされたディフェンスの向上が実現すれば、ファイナル進出、ひいてはフランチャイズ史上2度目の優勝が視野に入る。

2位:古豪復活を狙うニューヨーク・ニックス

2位にランクインしたのは、近年じわじわと存在感を取り戻しているニューヨーク・ニックス。主将ジェイレン・ブランソンを中心に、昨季のコアメンバーの残留に成功。さらに、ジョーダン・クラークソンやガーション・ヤブセレの獲得で攻撃のオプションが増えた。

一方で、ボールムーブの停滞は依然として課題であり、いかにブランソン依存から脱却できるかが鍵。マイク・ブラウン新HCの手腕が問われるシーズンとなる。

3位:守備型集団マジックが攻撃力を強化できるか

昨季ディフェンスレーティング全体2位(109.1)という堅守を誇ったオーランド・マジックが3位に浮上。最大の懸念は、得点力不足の改善だ。新加入のデズモンド・ベインがオフェンス面での即戦力と期待されるが、エースのフランツ・ワグナーがいかに3ポイント精度を高められるかもポイントとなる。

“守って勝つ”スタイルに、爆発力あるスコアリングが加われば、上位進出は十分に可能だ。

下位に沈んだ注目チーム:セルティックスとペイサーズ

注目を集めたのが、昨季イースト2位だったボストン・セルティックスの12位という低評価だ。ジェイソン・テイタムのアキレス腱断裂による長期離脱、加えてドリュー・ホリデー、ポルジンギスといった主力の退団が大きく響いた。再建モードに突入しつつある今、どこまで戦力を整えられるかは不透明だ。

一方、インディアナ・ペイサーズは9位と評価を落とした。25年ぶりのNBAファイナル進出を果たしたものの、マイルズ・ターナーの退団、タイリース・ハリバートンの重傷離脱といった悪材料が重なり、来季の先行きは不安視されている。

全15チームのランキングと戦績一覧

以下が、今回発表された全チームの順位と昨季成績である。

■NBA2025オフシーズン・パワーランキング(イースタン・カンファレンス)
1位 キャバリアーズ(64勝18敗/1位)
2位 ニックス(51勝31敗/3位)
3位 マジック(41勝41敗/7位)
4位 ピストンズ(44勝38敗/6位)
5位 ホークス(40勝42敗/9位)
6位 バックス(48勝34敗/5位)
7位 シクサーズ(24勝58敗/13位)
8位 ヒート(37勝45敗/8位)
9位 ペイサーズ(50勝32敗/4位)
10位 ラプターズ(30勝52敗/11位)
11位 ブルズ(39勝43敗/10位)
12位 セルティックス(61勝21敗/2位)
13位 ホーネッツ(19勝63敗/14位)
14位 ウィザーズ(18勝64敗/15位)
15位 ネッツ(26勝56敗/12位)

GL3x3視点:3×3界への波及と注目選手たち

今回のランキングで注目すべきは、ボールやクラークソン、ベインら、3×3にも適性を持つ“万能型ガード”たちの移籍がリーグ全体にどう影響するかだ。

GL3x3のようなスピーディーな展開が求められる3人制バスケでは、こうした選手の俊敏性やスコアリング能力がより一層活きる。特に、ベインやヤブセレはパワーとスピードを兼ね備えたプレイヤーで、3×3スタイルにもマッチしやすい。GL3x3のファンにとっても、彼らの動向は見逃せない。

また、ジェイソン・テイタムの離脱によりセルティックスが再建に動く中、若手台頭が進めば3×3代表候補にも波及効果があるかもしれない。

まとめ:オフの動きが来季の行方を決める

『NBA.com』が発表した2025年イースタン・カンファレンスのパワーランキングは、単なる順位表ではなく、各チームの戦略・補強・再編のヒントが詰まっている。特にトップ3に入ったキャブス、ニックス、マジックは、それぞれ異なるスタイルで優勝争いに食い込む可能性を秘めており、今後のプレシーズンやキャンプでの動きも要注目だ。

一方、下位に甘んじたセルティックスやネッツが、どのような再起を図るのかも、バスケットボールファンにとっては興味深いトピックだろう。

3×3や国際大会においても、こうしたNBAの戦力地図が間接的に影響を与えるケースは少なくない。GL3x3としても、次世代のスター候補や異なるバスケ文化とのつながりにアンテナを張りつつ、NBAとリンクするエンターテインメント型リーグとしての可能性を探っていきたいところだ。