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ケーレブ・ターズースキーが群馬クレインサンダーズを退団|3年間の貢献と別れの言葉

ケーレブ・ターズースキー、群馬を退団へ

2025年6月25日、B1リーグの群馬クレインサンダーズは、自由交渉選手リストに公示されていたケーレブ・ターズースキーとの契約が2024-25シーズンをもって満了となり、退団することを正式発表しました。これにより、チームのインサイドを支えてきたベテランセンターが3シーズンの在籍を経てチームを離れることとなります。

アリゾナ大から欧州・日本へ渡った実力派ビッグマン

ターズースキーはアメリカ・サウスダコタ州出身で現在32歳。212cm、112kgという恵まれた体格を持つセンタープレーヤーで、アリゾナ大学では4年間にわたり先発センターを務め、全米屈指のインサイドプレーヤーとして高い評価を受けました。

大学卒業後はNBA入りは果たさなかったものの、Gリーグ(オクラホマシティ・ブルー)でのプレーを経て、ヨーロッパの強豪オリンピア・ミラノ(イタリア)へ加入。ここでの経験を糧に、2022-23シーズンからは日本のB1リーグ・群馬クレインサンダーズに加わりました。

群馬での3年間|攻守の軸として存在感を発揮

ターズースキーは群馬に加入して以降、安定したパフォーマンスでチームの中核を担いました。2024-25シーズンにはB1リーグ戦全60試合に先発出場。1試合平均10.8得点、7.3リバウンド、2.4アシストと、インサイドの主力として攻守にわたって多大な貢献を果たしました。

特にディフェンス面での存在感は際立っており、リムプロテクターとしてチームの守備に安定感を与えたほか、ピック&ロールの展開時にはスクリーンとロールでの役割も的確に遂行。ベテランらしいクレバーなプレーで若手選手の成長も支えました。

このシーズン、群馬はクラブ史上初となるB1チャンピオンシップ進出を達成。ターズースキーの献身的なプレーが大きな推進力となったことは間違いありません。

ファンへの感謝を込めた退団コメント

退団発表に伴い、ターズースキーはクラブを通じて次のようなコメントを発表しました。

サンダーズファンの皆さん、群馬を離れるのはとてもさびしいですが、素晴らしいファン、コーチ陣、チームメートと過ごした時間は本当に楽しいものでした。ここでとても多くの素晴らしい人たちに出会い、群馬での3年間は決して忘れられないものになりました。皆さんの応援に心から感謝しています。またどこかでお会いできることを願っています。

温かい言葉の数々からは、群馬での時間が彼にとってどれだけ特別だったかがうかがえます。チームメート、スタッフ、そしてファンに対する深い感謝の思いが込められており、その誠実な姿勢はプロ選手としての矜持を感じさせます。

群馬クレインサンダーズにとっての意義と今後の課題

ターズースキーの退団は、群馬クレインサンダーズにとって大きな戦力的損失であると同時に、新たなチーム構成を検討する転機でもあります。3シーズンにわたりセンターとして君臨してきた存在を欠くことで、フロントコートの再構築が急務となるのは間違いありません。

今後は、国内外のビッグマン補強が焦点となり、ターズースキーに代わるリムプロテクターかつスコアリング能力を持つ選手の獲得がチーム編成のカギとなるでしょう。

新天地はどこへ?今後の去就に注目集まる

ターズースキーはまだ32歳という年齢からも、現役続行の可能性が高く、今後の新天地が注目されています。日本国内の他クラブへの移籍か、それとも再び海外リーグへの挑戦か――。長年にわたり多国籍リーグで経験を積んできたターズースキーだけに、複数の選択肢が想定されます。

B1での実績と信頼感のあるプレースタイルを武器に、今後もいずれかの舞台でその存在感を発揮することが期待されています。

まとめ|「ありがとうターズースキー」群馬ファンが送る感謝

3シーズンにわたり群馬のインサイドを支え続けたケーレブ・ターズースキー。彼の獲得が群馬にもたらしたのは、単なる戦力だけでなく、経験とプロフェッショナリズムに裏打ちされた勝利へのメンタリティでした。

クラブ初のチャンピオンシップ進出という歴史的成果の裏には、確実に彼の存在があったと言えるでしょう。別れは惜しまれますが、ターズースキーの次なるステージでの活躍と、群馬のさらなる飛躍を心から願いたいところです。