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背番号0の悲劇──NBAプレーオフで相次いだアキレス腱断裂とその偶然の一致

熾烈なファイナル第7戦で主力離脱、サンダーが悲願の初優勝

2025年6月22日(現地時間)、NBAファイナル第7戦が行われ、オクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを下し、移転後初のリーグ制覇を成し遂げた。ペイサーズはイースタン・カンファレンス第4シードから快進撃を見せ、強敵クリーブランド・キャバリアーズやニューヨーク・ニックスを撃破してのファイナル進出。最後まで接戦を演じたが、惜しくも頂点には届かなかった。

ハリバートン、勝負の第7戦で無念のアクシデント


ペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンは、第6戦で右ふくらはぎを痛めながらも強行出場。決戦の第7戦では開始早々からスリーポイントを連続で沈め、チームの士気を高めた。しかし、第1クォーター残り5分というタイミングで、アキレス腱を断裂。担架で運び出され、以後コートに戻ることはなかった。
翌日、検査結果が正式に発表され、長期離脱が避けられないことが明らかとなった。2025-26シーズンの復帰は絶望視されている。

リラードとテイタムも同様の負傷、偶然とは思えない“連鎖”


実は、このポストシーズンでアキレス腱断裂に見舞われたのはハリバートンだけではない。
まずミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードが、プレーオフ第1ラウンド第4戦でのルーズボール争い中に倒れ、アキレス腱を損傷。続いて、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムも、カンファレンス準決勝第4戦で同様のシチュエーションから負傷退場となった。

背番号「0」が3人を繋ぐ“偶然の一致”

この衝撃の負傷連鎖には、いくつかの共通点が存在する。
ひとつは、3選手全員がイースタン・カンファレンス所属であること。もうひとつは、いずれも背番号「0」を着けていた点である。この共通性は、現地メディア『ClutchPoints』を中心にSNSでも話題となり、「ゼロ番の呪い」として拡散された。

トロフィー獲得の直後に訪れた悲劇

さらに、3人の所属チームはいずれも過去1年以内にタイトルを手にしていた。
セルティックスは2024年のNBAチャンピオン。バックスは同シーズン中に開催された「NBAカップ」を制覇。そしてペイサーズは、今季イースタン・カンファレンスを制して優勝トロフィーを掲げた直後にハリバートンが負傷した。
これらの偶然が重なったことも、今回の出来事をより印象的な「偶発的連鎖」として広める要因となった。

過酷な日程とスター選手の負担

NBAは82試合に及ぶレギュラーシーズンに加え、プレーイン・トーナメント、そしてハードなプレーオフが続く長丁場のリーグだ。
特にオールスタークラスの選手に課されるプレッシャーと負担は計り知れず、連戦に次ぐ連戦が肉体的・精神的ダメージとして蓄積されていく。今回のアキレス腱断裂という重大なケガの連鎖は、リーグの日程や選手管理体制に一石を投じるかもしれない。

“背番号0”を巡るジンクスは続くのか?

2025年のNBAチャンピオンに輝いたサンダーには、背番号「0」を背負う選手は在籍していない。このため、来季以降に向けてこのジンクスが継続するかどうかは定かではない。
ただし、スター選手がシーズン終盤やプレーオフで長期離脱を余儀なくされる事態が続けば、NBAの競技日程やロスター運用に対してリーグ全体での再考を迫られることも十分に考えられる。

負傷した3選手の復帰時期と今後の展望


ハリバートン、テイタム、リラードという各チームの中核を担うスターの離脱は、それぞれのチーム戦略にも大きな影響を与えるだろう。
特にハリバートンは、チームのプレーメーカーとして不可欠な存在であり、その欠場期間中にペイサ

オクラホマシティ・サンダーがNBA初優勝!ファイナル第7戦でペイサーズを撃破、”背番号0″に起きた悲劇とは?

オクラホマシティ・サンダーが悲願のNBA制覇、歴史に残る初優勝を達成

2025年6月23日(現地時間22日)、ついに「NBAファイナル2025」の頂上決戦が幕を閉じた。第7戦までもつれ込んだ激闘の末、オクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを破り、フランチャイズ移転後初となるNBAチャンピオンの座に輝いた。

サンダーにとってこの優勝は、旧シアトル・スーパーソニックス時代を含めても実に長い歴史の中で、移転後初の栄光。今季レギュラーシーズンではリーグトップの勝率を誇り、プレーオフでも安定した戦いぶりで頂点にたどり着いた。

ペイサーズも奮闘、下剋上でファイナルへ

敗れたインディアナ・ペイサーズも、東カンファレンス第4シードから快進撃を見せたチームのひとつだった。カンファレンスセミファイナルではクリーブランド・キャバリアーズ、カンファレンスファイナルではニューヨーク・ニックスという強豪を撃破。特にニックス戦での劇的な勝利は多くのファンの心を打ち、ファイナルでも最終第7戦まで持ち込む粘りを見せた。

インサイド、アウトサイドともにバランスの取れたチーム構成で、今季の快進撃は一過性ではない実力の証明となった。

第7戦で起きた悲劇…ハリバートンがアキレス腱断裂

インディアナの司令塔であり、今季大ブレイクを果たしたタイリース・ハリバートンに悲劇が訪れたのは、第7戦の序盤だった。第6戦で右ふくらはぎを負傷しながらも先発出場したハリバートンは、第1クォーターに3本の3ポイントを沈めるなど気迫のプレーを見せていた。

しかし、第1Q残り5分でプレー中に転倒し、後にアキレス腱断裂と診断される大怪我を負ってしまう。試合後にクラブが発表した内容によれば、回復には長期を要し、来シーズンの大半を欠場する可能性が高いとされている。

続くアキレス腱の負傷、スター選手に何が起きているのか

今回のポストシーズンでアキレス腱を断裂したのは、ハリバートンだけではない。デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)は1回戦で、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)は準決勝で、それぞれルーズボールを追う中でアキレス腱を負傷。いずれもシーズンを終える致命的な怪我となった。

この3選手に共通するのは、いずれも東カンファレンス所属であること、そして背番号が「0」であること。さらに、所属チームが直近1年間で何らかのトロフィーを手にしていたという点も興味深い。

  • ハリバートン:ペイサーズでカンファレンス制覇
  • リラード:NBAカップ2024(レギュラーシーズン中大会)優勝
  • テイタム:NBAファイナル2024 優勝(セルティックス)

SNSで話題に「背番号0の呪い」

アメリカのバスケットボールメディア『ClutchPoints』は、これらの共通点に注目。「背番号0を背負うスター選手にアキレス腱断裂が集中している」との投稿がSNSで拡散され、“ゼロのジンクス”として話題を呼んでいる。特に、3選手すべてが今季注目のプレーヤーであったこともあり、ファンの間では偶然では済まされないとの声も出ている。

なお、今回優勝したオクラホマシティ・サンダーには背番号「0」をつける選手はいなかったことから、少なくともこのジンクスが続くことはなさそうだ。

82試合+ポストシーズンの過密スケジュールが引き金か

NBAは通常のレギュラーシーズンだけでも82試合という長丁場。それに加えて、ポストシーズン、そして昨今では「インシーズン・トーナメント(NBAカップ)」といった新大会も導入され、選手の身体的負荷は年々増している。

特にオールスター級の選手においては、出場時間も長く、シーズン中の稼働率は非常に高い。プレーイン・トーナメントを含めた過密日程は、確実に選手の怪我リスクを増大させており、今回のアキレス腱断裂続出はリーグ運営にとっても見過ごせない事象となっている。

NBAの今後に問われる「選手保護とリーグ興行」の両立

今シーズンのファイナルは歴史的な試合として語り継がれる一方で、スター選手の負傷が象徴する「過密日程の代償」という暗い影も残した。NBAとしては、ファン獲得や視聴率のための大会拡張・興行面強化と、選手の安全や健康維持をいかに両立させていくかが今後の大きなテーマとなりそうだ。

アキレス腱断裂という重傷から復帰するのは簡単ではない。しかし、ハリバートン、リラード、テイタムの3人が再びコートに戻り、輝きを放つその日まで、リーグとファンの双方が選手たちの健闘と回復を支えていく必要がある。