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アルバルク東京の強さの秘密とは?トヨタ資本×伝統の戦術が支えるBリーグの名門を徹底解剖

アルバルク東京とは?Bリーグを代表する名門クラブの輪郭


アルバルク東京は、東京都江東区をホームタウンとし、B.LEAGUE(B1リーグ)の中地区に所属するプロバスケットボールクラブである。運営母体はトヨタ自動車が筆頭株主の「トヨタアルバルク東京株式会社」。その成り立ちは1948年に遡り、実業団のトヨタ自動車男子バスケットボール部として創設された。

長い歴史の中で何度も名称変更を経て、2016年にプロ化。現在の「アルバルク東京」へと進化を遂げた。チーム名「アルバルク」は、“勝利を運ぶ箱船(Victory Ark)”と“電撃のようなプレー”を意味するアラビア語「Alvark」から名付けられ、チームスローガン「WE」のもと、個々の力を結集するチーム哲学を体現している。

黄金期の幕開け:Bリーグ発足から2連覇まで


アルバルク東京の真価が発揮されたのは、Bリーグ元年からのシーズンである。2017-18、2018-19の2シーズン連続でBリーグ王者となり、名実ともに日本バスケット界の頂点に立った。

この2年間のチームを率いたのは名将ルカ・パヴィチェヴィッチ。日本代表や欧州での指導歴を持つ彼の戦術は、守備の安定感とオフェンスの効率性を両立させた。その象徴ともいえるのが、インサイドを支えたアレックス・カークと機動力に優れた馬場雄大の存在である。特に馬場はファイナルMVPを獲得し、後にNBA挑戦の道を歩むなど、選手個々の成長にも貢献した。

盤石な経営基盤:トヨタ資本がもたらす安心感

アルバルク東京の大きな強みは、親会社であるトヨタ自動車の存在である。90%の株式を保有するトヨタは、資金面だけでなく施設整備や人材育成にも大きな影響力を持つ。

現在建設が進められている「TOYOTA ARENA TOKYO」はその象徴。2025年秋の開業を予定しており、B.LEAGUE初年度の開幕戦が行われた国立代々木競技場第一体育館に次ぐ、新たな聖地となることが期待される。

このような強固なバックボーンが、チームの長期的な戦略構築と選手層の厚さを支えている。

戦術の変遷:パヴィチェヴィッチからアドマイティスへ

2022-23シーズンから指揮を執るのは、リトアニア代表のヘッドコーチ経験を持つデイニアス・アドマイティス。彼のスタイルは“堅守速攻”に加えて、戦術の柔軟性が特徴である。

前任者パヴィチェヴィッチの守備力重視とは異なり、アドマイティスはオフェンスにおいても自由度の高いシステムを導入。特にガード陣のスピードと判断力を活かした展開力が目立つ。2023-24シーズンにはテーブス海や安藤周人を中心に、相手ディフェンスを切り裂くスピーディーなバスケを展開した。

“WE”の文化が根付く応援スタイルとファンとの関係性

アルバルク東京が他チームと一線を画すのは、ファンとの距離感にもある。スローガン「WE」が示すように、チームとファンが一体となって勝利を目指す文化が根付いている。

チームマスコット「ルーク」は熊をモチーフにした親しみやすい存在で、チアリーダーや公式ファンクラブ「ALVARCARS(アルバルカーズ)」との連携も強化されている。2023-24シーズンには入場者数1万人を突破する試合も複数回発生し、クラブ主催試合としては最多入場者記録を更新した。

ロスターの充実度と注目選手


2024-25シーズンのロスターを見ると、バランスの取れた構成が際立つ。ガード陣にはテーブス海、大倉颯太、岡本飛竜と、機動力とゲームメイク能力に優れた選手が揃う。フォワードにはバランスキー(キャプテン)とメインデル、そしてセンターにはセバスチャン・サイズ、スティーブ・ザックという国際経験豊富なインサイド陣が布陣。

特に注目は、スペイン代表歴のあるセバスチャン・サイズ。高さと機動力を兼ね備えたビッグマンとして、攻守にわたりインパクトを残している。また、2023-24シーズン途中から加入したテーブス海の成長にも期待が集まる。

これまでの栄光と今後の展望

アルバルク東京は過去に、B.LEAGUEだけでなく、スーパーリーグ、天皇杯、FIBAアジアチャンピオンズカップなど数多くのタイトルを獲得している。特に2019年のアジア制覇は、国内クラブとしての存在価値を一段と引き上げた。

しかし、ここ数シーズンはチャンピオンシップでの惜敗が続いており、“次なる頂点”への課題も浮き彫りになっている。2024-25シーズンもクォーターファイナルで敗退し、三度栄冠に届かなかった。新アリーナ完成に向けて、「真の王者」へ返り咲くことが、クラブとファンの共通目標となっている。

メディアとファンの反応:アルバルクが築いた“信頼”

多くのバスケ専門メディアやファンから、アルバルク東京は「常勝軍団」としてのブランド力を維持しているとの評価を受けている。SNSでも、試合当日の動員数やプレーのハイライト動画が話題になりやすく、バスケ界における情報発信力の強さは群を抜く。

その背景には、安定したフロントの経営姿勢、選手との綿密な契約マネジメント、そして地域との強いつながりがある。ファンにとって、応援することが“誇り”となるチーム。それがアルバルク東京の強さの根源だ。

まとめ:アルバルク東京の挑戦は続く

アルバルク東京は、Bリーグにおけるトップクラブであり続けるために、常に変化と進化を追い求めている。戦術、選手、ファン、施設、経営、そのすべてにおいて“完成度の高いクラブ”としての評価を受けながら、再びのリーグ制覇を狙う。

新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」の完成、若手選手の台頭、そしてファンとの“WE”の輪のさらなる拡大により、2025年以降のアルバルクは再び頂点に返り咲く可能性を秘めている。

その行方から、今後も目が離せない。

【さいたまブロンコス徹底解説】B3の歴史あるクラブが目指す未来|変遷・成績・注目選手まとめ

さいたまブロンコスとは?B3リーグ屈指の老舗クラブ

さいたまブロンコスは、埼玉県さいたま市と所沢市を拠点とするプロバスケットボールクラブで、現在はB.LEAGUEのB3リーグに所属しています。1996年の創設以来、実業団時代からbjリーグ、B.LEAGUEと激動の時代を歩んできた老舗クラブであり、日本のプロバスケ黎明期から活動している数少ない存在でもあります。

「ブロンコス(BRONCOS)」は英語で「暴れ馬」を意味し、その名の通り、起伏に富んだチームの歴史を象徴するかのように、数多の挑戦と再建を繰り返してきました。

創設からbjリーグ参戦までの道のり

前身は1982年に結成された実業団チーム「マツダオート東京」。その後「アンフィニ東京」となり、日本リーグ2部、1部を駆け上がる実力派集団でした。しかしバブル崩壊による企業スポーツ衰退の流れを受け、1996年にクラブチーム化。「ME所沢ブロンコス」として再出発し、1998年に「所沢ブロンコス」として日本リーグに復帰します。

2000年代初頭には日本リーグ(旧JBL)で2連覇を果たすなど輝かしい成績を残し、2005年にはプロリーグ「bjリーグ」の創設メンバーとして埼玉ブロンコスが誕生します。これは日本におけるバスケットボールのプロ化の大きな転機でした。

bjリーグ時代:苦戦と栄光が交錯した10年

bjリーグ初年度の2005-06シーズンでは苦戦を強いられ、19連敗というリーグワースト記録を記録。しかしその後はデービッド・ベンワーやチャールズ・ジョンソンといった実力者の活躍で徐々に上位争いに食い込むようになります。2007-08シーズンには過去最高の21勝を記録し、あと一歩でプレーオフ進出を逃すという惜しいシーズンとなりました。

一方で、外国籍選手の入れ替えや監督交代が頻発したこともあり、チームの安定には苦しみ続けました。2011-12シーズンにはbjリーグ史上初の女性ヘッドコーチ(ナタリー・ナカセ)を起用し、メディアから注目を集めたものの、成績は振るいませんでした。

B.LEAGUE発足と新たなチャレンジ

bjリーグとNBLの統合により2016年にB.LEAGUEが発足。さいたまブロンコスはB3リーグに所属し、下部リーグからの再スタートを切ります。成績は年々改善傾向にあり、2022-23シーズンには43勝9敗、勝率.827でリーグ2位という快挙を成し遂げました。プレーオフ準決勝では惜しくも敗退しB2昇格は逃しましたが、チーム力の大幅な向上を証明しました。

2024-25シーズン:巻き返しを狙う注目の布陣

4年目となる泉秀岳HC体制の下、新たな補強が注目を集めています。注目選手には、圧倒的なリバウンド力を誇るライアン・ワトキンス(2022-23で平均12.23本/試合)、Bリーグ経験豊富な松井啓十郎、アジア枠で加入したモーゼス・モーガンなどが名を連ねます。

チームは2024年シーズン前半戦で苦戦を強いられたものの、12月には怒涛の8連勝を記録し一時は7位まで浮上。しかしPG陣の相次ぐ故障や主力選手の離脱が影響し、最終順位は12位に終わりました。

地域密着と経営再建:クラブのもう一つの挑戦

運営会社「株式会社ブロンコス20」は、2020年に設立された新法人です。代表には福田剛紀氏が就任し、地域密着型クラブとしての基盤づくりを推進してきました。近年は文化放送との業務提携、ユースチーム設立、スポンサー拡大など、経営面でも安定化の兆しを見せています。

2024年8月には、株式会社エーシークリエイトが筆頭株主となり、新たなオーナー体制がスタート。チーム名やロゴも刷新され、「さいたま」を冠することで地域との結びつきを強調しています。

過去の名選手・指導者たち

  • チャールズ・ジョンソン(元MVP)
  • アイザック・ソジャナー(2連覇時の要)
  • ジョン・ハンフリー(bjリーグ得点王)
  • デービッド・ベンワー(初代エース)

さらに、2010年のヘッドコーチ・ボブ・ナッシュ(元ハワイ大HC)や、ナタリー・ナカセ(NBAアシスタント経験)など、多彩な指導者たちがブロンコスを率いてきました。

チームの将来展望:B2昇格へ向けた次の一手

B2昇格を逃した2年を経て、2024-25シーズンはチーム再建とプレーオフ復帰が課題です。ミルコ・ビエリツァ(元アルバルク東京)や志冨田温大らの経験値が鍵を握ると見られています。

新体制の下、経営の安定と観客動員の増加、そして育成と強化を同時並行で進めることが重要です。地元ファンの支持も厚く、SNSや地域イベントでの露出も積極的に行われており、地域とともに歩むクラブとしての姿勢が光っています。

まとめ:再起を期す暴れ馬、さいたまブロンコスに注目!

さいたまブロンコスは、単なるバスケットボールチームではなく、埼玉地域の誇りであり、再建と挑戦を繰り返す「暴れ馬」です。B3での経験を糧に、再びB2、さらにはB1の舞台を目指す道のりは続きます。

GL3x3としても、3×3の領域での地域貢献やクラブ連携の可能性があり、今後の取り組みにも注目が集まることでしょう。

本記事をきっかけに、ぜひ試合会場に足を運び、熱い声援を送りましょう。

【ユニバ女子日本代表がジョーンズカップ初制覇】樋口鈴乃&藤澤夢叶がベスト5選出、FISU世界大会へ好発進!

ユニバ女子日本代表、ジョーンズカップ制覇で“世界一”への第一歩


2025年7月6日、台湾・台北で開催されていた「第44回ウィリアム・ジョーンズカップ」女子の部で、ユニバーシアード(ユニバ)女子日本代表が優勝を果たした。今大会にはFIBAアジア圏の強豪を含む6カ国が参加し、総当たり形式で競われた中、4勝1敗という堂々たる成績で頂点に立った日本代表は、7月16日より開幕するFISUワールドユニバーシティゲームズ(以下、ユニバーシティゲームズ)に向けて大きな弾みをつけた。

レベルの高い国際大会で得た確かな自信

今大会に参加した国々は、タイ代表、韓国代表、フィリピン代表、チャイニーズ・タイペイ代表、ユニバチャイニーズ・タイペイ代表、そしてユニバ女子日本代表の計6チーム。それぞれがFIBA女子アジアカップ2025に向けて準備を進める中、日本代表は攻守に渡って高い完成度を示した。

試合結果は以下の通り。

– 日本 103-49 タイ
– 日本 75-69 韓国
– 日本 72-51 ユニバチャイニーズ・タイペイ
– 日本 94-74 フィリピン
– 日本 79-89 チャイニーズ・タイペイ

最終戦でチャイニーズ・タイペイに敗れたものの、それまでの4試合を制しており、得失点差などから総合順位で1位を獲得。アジア諸国がフル代表クラスの選手を揃える中での優勝は、日本の底力と将来性を改めて世界に示す結果となった。

樋口鈴乃&藤澤夢叶が大会ベスト5に選出


大会を通じてひときわ目立った活躍を見せたのが、日立ハイテククーガーズ所属の樋口鈴乃と、山梨学院大学の藤澤夢叶の2人だ。両名は大会のベスト5に選出されるとともに、樋口は1試合平均11.2得点を記録し、MVPにも輝いた。

樋口は受賞の喜びを次のように語っている。
「自分で良いのかなって思いました。このチームの強みは、誰が出ても同じように活躍して、みんなが得点を取れること。今回の受賞はたまたまの結果にすぎません。最後の試合に勝ちきれなかったのは、私たちの甘さ。ユニバーシティゲームズに向けて、しっかり改善していきたいです」

ベスト5選出はチーム全体の力を象徴するものであり、個の力だけでなく、チーム戦術と役割分担がしっかりと機能している証でもあった。

ヘッドコーチが語る“収穫”と“課題”

チームを率いた小笠原真人ヘッドコーチも、ジョーンズカップの意義を強調する。

「どの国もフル代表を送り込んできた大会で、非常にレベルの高い試合が続きました。フィリピンやチャイニーズ・タイペイには190cm台の選手がいて、サイズとスキルを兼ね備えた相手と戦えたことは、ユニバーシティゲームズ前の絶好の実戦経験になったと感じています」

特に指摘されたのは、最終戦の敗戦に表れたディフェンス面での課題。1対1の対応力やスクリーンへの対処など、まだ伸ばすべきポイントがあることを自覚した上で、次戦への準備に入るという。

前回の雪辱へ。キャプテン・三浦舞華が掲げる「最強のチーム」

前回のユニバーシティゲームズでは惜しくも優勝を逃したユニバ女子日本代表。今回はその悔しさを胸に、悲願の金メダルを目指す戦いとなる。キャプテンを務める三浦舞華(トヨタ自動車アンテロープス)は、次のように意気込みを語っている。

「本当に良い選手が揃っています。もっとお互いの良さを引き出し合いながら、最強のチームになって、今度こそ優勝したい」

チームの平均年齢は21歳前後と若く、フィジカルやスキル以上に「成長余地の大きさ」が最大の魅力。組織的なバスケットをベースにしつつ、各選手の個性と役割を最大限に活かすスタイルは、今後の世界戦でも通用することが証明された。

日本女子バスケの将来を担う新世代


今回のジョーンズカップ優勝を経て、ユニバ世代の選手たちは国内外から注目を浴びる存在となった。特に樋口や藤澤のような若手が国際舞台で評価されることは、Wリーグや3×3女子リーグの発展にもつながる。

また、今回の代表メンバーの多くは大学在学中または卒業直後の選手であり、「大学バスケ×国際経験」というキャリア形成モデルが現実味を帯びてきた。FISU大会は、プロ契約前の若手が世界基準で力を試す貴重な機会でもある。

日本バスケットボール協会(JBA)は、2024年からユニバ世代の強化を強く推進しており、2025年のジョーンズカップ優勝もその成果の一つといえる。複数年にわたる長期強化計画と、現場レベルでの細やかなコーチングの融合が、結果として表れている。

注目のユニバーシティゲームズ、次なる戦いは7月16日開幕

次に控えるのは、7月16日から開催される「FISUワールドユニバーシティゲームズ」。バスケットボール競技には世界各国の精鋭チームが参加し、よりハイレベルな争いが予想される。

日本代表は、ジョーンズカップで得た戦術・フィジカル・メンタルの全てを武器に、今度こそ世界一を狙う。その初戦には、再びチャイニーズ・タイペイや韓国といったアジアのライバルが待ち受けている可能性もあり、リベンジマッチの行方にも注目が集まる。

若き“ジャパンウィメン”たちは、いかにして世界を驚かせるのか。彼女たちの戦いは、すでに始まっている。

男子日本代表、韓国遠征メンバー発表!オランダ戦と同じ16名でアジアカップに向けた強化を進める

男子日本代表、韓国遠征メンバー発表!オランダ戦と同じ16名でアジアカップに向けた強化を進める

2025年7月8日、日本バスケットボール協会は、男子日本代表の第2次強化合宿(韓国遠征)に参加するメンバー16名を発表しました。このメンバーは、7月5日と6日に行われたオランダ代表との「日本生命カップ2025(東京大会)」に出場したメンバーと同じ顔ぶれとなり、アジアカップ2025に向けたさらなる強化を進めています。

日本代表メンバー16名が発表

日本代表の第2次強化合宿に選出されたメンバーは、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)、テーブス海(アルバルク東京)、吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)など、オランダ戦で中心選手として活躍した選手たちをはじめ、アピールに成功した中村太地(島根スサノオマジック)や新星選手たちが名を連ねています。

このメンバーは、韓国代表との対戦を経て、8月5日にサウジアラビアで開幕する「FIBAアジアカップ2025」に向けた最終調整を行うことになります。特に、韓国遠征での戦いが、アジアカップ本番にどれだけ結びつくかが注目されています。

男子日本代表の韓国遠征日程と対戦相手

韓国遠征では、11日と13日にそれぞれ韓国代表(FIBAランキング53位)との2試合を行います。これらの試合では、韓国との直接対決を通じて、チームとしての戦術をさらに練り上げることが求められます。また、韓国戦での結果がアジアカップでの戦いに大きな影響を与えることは間違いありません。

オランダ戦で見せたチームの成長

オランダ戦では、第1戦を70−78で落とし、第2戦で74−53と快勝するという展開となりました。ホーバスHCは試合後、特にディフェンス面での修正を加えた結果、第2戦では若手選手が躍動し、チーム全体のエネルギーが向上したことを評価しました。特に、ディフェンスのプレッシャーと選手のアジャストメントが、試合の流れを変える重要な要因となったと言えます。

試合を通じて見せた若手選手たちの活躍は、今後のアジアカップに向けて大きな自信をもたらしました。特に、ディフェンスで強い存在感を発揮した狩野富成(サンロッカーズ渋谷)や、4本の3ポイントを決めた中村太地(島根スサノオマジック)の活躍が光りました。また、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(サンロッカーズ渋谷)も、自らの課題を克服しステップアップしたプレーを見せました。

選手たちの成長と今後の展望

韓国遠征に向けて選ばれた16名の選手たちは、これまで以上にチームとしての結束力を高め、個々のスキルを向上させる必要があります。特に、テーブス海(アルバルク東京)やジェイコブス晶(フォーダム大学)などの若手選手が、今後の代表にどのように貢献するかが注目されています。

また、川島悠翔(シアトル大学)や渡邉伶音(東海大学)など、今後の日本代表の成長を担う選手たちも、この韓国遠征を通じて重要な経験を積むことが期待されます。これらの選手たちがどれだけチームに貢献できるか、またアジアカップでの活躍に向けてどのように成長していくのかが、ホーバスジャパンの成否に大きな影響を与えることでしょう。

アジアカップ2025に向けた強化の一環

今回の韓国遠征は、アジアカップ2025に向けた強化の一環として非常に重要です。試合の中で選手たちは、チームとしての戦術やディフェンス、オフェンスの調整を行い、アジアカップ本番に向けてさらに一歩進んだレベルに到達する必要があります。

ホーバスHCは、若手選手たちをしっかりと育て上げ、アジアカップに向けて最適なチーム作りを進めています。この遠征で得た経験を活かし、どれだけチームが成長するのか、アジアカップでの結果に注目が集まります。

メンバー16名の特徴と注目選手

韓国遠征メンバー16名は、各ポジションでバランスの取れたラインナップとなっており、それぞれが自分の強みを活かしながらチームに貢献しています。特に注目すべき選手は、以下の通りです:

  • ジェイコブス晶(フォーダム大学) – 203センチのスモールフォワードで、攻守両面での活躍が期待されます。
  • テーブス海(アルバルク東京) – チームの司令塔として、試合のテンポを作り上げる重要な役割を担います。
  • 狩野富成(サンロッカーズ渋谷) – ディフェンス力が高く、インサイドでの存在感を強調しています。
  • 中村太地(島根スサノオマジック) – 3ポイントシュートやオフェンスでの活躍が光る若手ガード。

まとめ

男子日本代表の韓国遠征は、アジアカップ2025に向けた重要なステップとなります。選手たちがどれだけ成長し、チームとしてどれだけ成熟できるかが、今後の大会に向けての鍵となります。今回選出された16名の選手たちは、それぞれが自分の役割をしっかりと果たし、チームの目標達成に向けて全力で取り組むことでしょう。アジアカップでの活躍に向けて、今後のプレーに注目が集まります。

男子日本代表、オランダとの強化試合2戦目のロスター発表!山﨑一渉、渡邉伶音ら新メンバーが選出

男子日本代表、オランダ代表との強化試合第2戦に向けたロスター発表


2023年7月6日、日本バスケットボール協会は、同日に行われる「日本生命カップ2025(東京大会)」におけるオランダ代表との第2戦に臨む男子日本代表のロスター12名を発表した。オランダ代表はFIBAランキング54位で、今回の試合が日本代表にとって重要な強化試合となる。

第1戦からの変更点と新メンバー

今回のロスター発表においては、前回の第1戦から4名の変更があり、新たに狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地が選ばれた。これに対し、湧川颯斗、佐土原遼、吉井裕鷹、川真田紘也は外れることとなった。新たに加わったメンバーは、いずれも高いポテンシャルを持つ選手たちであり、日本代表のさらなる強化を目指す。

試合の詳細と放送情報

この試合は、有明アリーナで行われ、15時にティップオフ予定となっている。試合の模様は日本テレビ系列で生中継されるほか、TVerやバスケットライブを通じてオンラインでのライブ配信も行われる予定だ。ファンにとっては、現地や自宅で試合の模様を楽しむことができる貴重な機会となる。

日本代表のロスター12名

男子日本代表のロスター12名は以下の通りとなっている:

  • ジェイコブス晶(SF/203センチ/21歳/フォーダム大学)
  • テーブス海(PG/188センチ/26歳/アルバルク東京)
  • 金近廉(SF/196センチ/22歳/千葉ジェッツ)
  • 狩野富成(C/206センチ/23歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 中村太地(PG/190センチ/28歳/島根スサノオマジック)
  • 西田優大(SG/190センチ/26歳/シーホース三河)
  • 山﨑一渉(SF/200センチ/21歳/ノーザン・コロラド大学)
  • ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181センチ/22歳/サンロッカーズ渋谷)
  • ジョシュ・ホーキンソン(C・PF/208センチ/30歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 川島悠翔(PF/200センチ/20歳/シアトル大学)
  • 渡邉伶音(PF/206センチ/19歳/東海大学)
  • テーブス流河(PG/184センチ/21歳/ボストン・カレッジ)

新メンバーが代表戦で果たす役割

今回新たに選出された狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地は、各々が日本代表に新たな戦力を加えるべく、その能力を発揮することが求められる。特に、山﨑一渉はノーザン・コロラド大学で活躍している若手選手であり、その高さとプレースタイルが日本代表に新しい戦術的な選択肢をもたらすだろう。

また、渡邉伶音は東海大学での経験を生かし、フロントコートでの強さを発揮することが期待される。今後、これらの若手選手たちが日本代表のパフォーマンス向上にどれだけ貢献できるかが注目ポイントだ。

日本代表の今後の強化と目標

今回のオランダ戦は、男子日本代表が2025年の重要な大会に向けて強化を進めるための試金石となる。特に、若手選手の育成が進む中で、チーム全体の連携や戦術面の向上が求められる。日本代表は、今回の試合を通じて、さらに多くの試合での経験を積み、2025年に向けて準備を整えていくことだろう。

オランダとの試合を通じて、男子日本代表がどのような成長を遂げるのか、ファンとしても目が離せない展開が続く。

川村卓也、新潟アルビレックスBBと契約延長!B3での活躍と意気込みを語る

川村卓也、新潟アルビレックスBBと2025-26シーズン契約延長を発表

2023年7月6日、新潟アルビレックスBBは、元日本代表のシューティングガード・川村卓也との2025-26シーズンの契約延長を発表した。39歳を迎えた川村は、Bリーグにおいて長年の実績を誇り、今シーズンも引き続き新潟でプレーすることが決定した。

川村卓也のキャリアの軌跡

川村は岩手県盛岡市出身で、193センチ・90キロの体格を活かし、オフェンス面での圧倒的な存在感を放ってきた。彼のバスケキャリアは、2005年にオーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)に入団したことから始まる。その後、リンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)、和歌山TRIANS、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)など、複数のチームで活躍し、Bリーグ開幕を迎えると、横浜ビー・コルセアーズ、シーホース三河、西宮ストークス(現神戸ストークス)でもプレーした。

特に、そのオフェンス力は圧巻であり、3ポイントシュートの精度やアシストでチームを牽引した。川村は日本代表にも選出され、国際舞台でもその実力を証明してきた。

新潟アルビレックスBBとの契約と2023-24シーズンの活動

川村が新潟アルビレックスBBに加入したのは2023年3月で、その年のシーズン途中からの加入となった。しかし、負傷の影響もあり、リーグ戦の出場はわずか2試合にとどまった。それでも、川村の存在はチームにとって大きな意味を持ち、シーズン終了後もその経験と知識は新潟の若手選手たちにとって貴重な財産となった。

2023-24シーズンは主に解説者としてBリーグに携わりながら、バスケットボール界の発展にも寄与していた。しかし、2024年にB3リーグの新潟アルビレックスBBと再び選手契約を交わし、現役選手としての道を歩み始めた。

B3リーグで見せた圧倒的なオフェンス力

2024-25シーズンのB3リーグでは、レギュラーシーズン40試合に出場し、1試合平均6.3得点を記録。特に2月1日のアースフレンズ東京Z戦では、3ポイントシュート9本を含む33得点という驚異的なパフォーマンスを披露し、健在ぶりを証明した。この試合は川村の「オフェンスマシーン」としての力強さを再確認させるものであり、新潟ファンの期待をさらに高める結果となった。

川村卓也の今シーズンにかける意気込み

今回の契約延長発表に際し、川村はクラブの公式サイトを通じてコメントを発表した。彼は、今シーズンも新潟アルビレックスBBの一員としてプレーできることに感謝の意を示し、ファンやサポーターへの感謝の気持ちを述べた。

「2025-26シーズンも新潟アルビレックスBBの一員として闘えることになりました。多くの方々に支えていただきながら、今シーズンもバスケットボールが出来ることに心から感謝しています。共に闘ってくれる皆さんと気持ちを一つにして、一つでも多くの勝ち星を重ね、より多くの方々の笑顔を生み出せるように、自分にできることを精一杯やっていきたいと思います!また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!」

新潟アルビレックスBBの未来への期待

川村は、新潟アルビレックスBBという歴史あるクラブにおいて、そのプレースタイルと人柄でチームを引っ張り続けていくことを誓った。チームは、川村を中心に、今後もさらなる成長と成果を目指して戦っていくことが期待されている。

新潟アルビレックスBBは、川村の経験とスキルを活かし、B3リーグでの活躍にとどまらず、Bリーグ昇格を目指して全力を尽くすことでしょう。川村が新たなシーズンにどういったプレーを見せてくれるのか、ファンたちの期待が高まるばかりだ。

「負けたくない」…21歳の湧川颯斗、日本代表デビュー戦は「空回り」も同世代から刺激

21歳の湧川颯斗、日本代表デビュー戦の思いと苦い経験

2025年7月5日、東京の有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」では、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)と対戦しました。平均年齢24歳という若手主体の日本代表は、試合終盤にオランダに逆転を許し、最終的に70-78でタイムアップとなりました。

試合の経過と湧川のデビュー

この試合では、8月5日に開幕する「FIBAアジアカップ2025」に向けた活動が始まった日本代表の新戦力として、21歳の湧川颯斗(三遠ネオフェニックス)が初めて代表デビューを果たしました。湧川は第1クォーター残り3分42秒に登場し、その後も第3、第4クォーターに出場し、約10分間のプレータイムを得ました。

若い選手が多く揃った日本代表にとって、この試合は新たなスタートを切る機会でした。湧川の出場はその象徴的な瞬間でもありました。試合を通じて、彼の成長とともに、チーム全体の若返りが進んでいることを感じさせました。

湧川颯斗のデビュー戦の手応えと反省

試合後、湧川は「うーん、手応えというのはあまりないです」と苦笑いを浮かべながら、理想通りのプレーができなかったことを悔しがりました。デビュー戦では、持ち味である縦へのドライブからシュートを試みるも、体勢を崩してシュートを決めきれず、思うような結果を出すことができませんでした。

「緊張はあまりしなかったですけど、”やってやろう”という気持ちが強すぎて空回りしてしまいました」と、湧川は自己分析。彼はさらに「もっと強くいけば、いいフィニッシュができたのかもしれません。この経験を次につなげないといけません」と、次回への課題を口にしました。

試合終盤でのアピールチャンス

試合の終盤、湧川には最後のアピールのチャンスが訪れました。第4クォーター残り1分55秒、再びコートに戻った湧川は迷わず3ポイントシュートを放ちましたが、これは外れました。それでも、次の攻撃ではドライブでゴール下に切り込み、冷静にコーナーに待っていたジェイコブス晶(フォーダム大学)にアシストを決めました。さらに、試合終了間際にはエンドラインからのスローインで、テーブス流河のパスからゴール下でバスケットカウントを奪うことに成功しました。

最終クォーターで湧川は2得点と1アシストを記録しましたが、試合後には「よかったとは思いますけど、全体的に見ればあまり良くなかったと思っています。最後がよくても全体を通していい選手でなければいけないので、そこは課題です」と反省の言葉が続きました。

同世代の仲間とのライバル関係

湧川とともにプレーした同世代の選手たちは、彼にとって良きライバルでもあり、戦友でもあります。オランダ戦でともにプレーした川島悠翔(シアトル大学)とジェイコブス晶は、湧川と同じく「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2023」で男子史上初のベスト8入りを果たしたメンバーであり、共に成長してきた仲間たちです。

湧川は、川島について「悠翔は中学生の頃から知っていて、高校で一緒にプレーしてきたなかで、A代表でも一緒にできることは本当にすごいことだと思っていますし、自分も負けていられない」と語ります。そしてジェイコブス晶については、「晶はパリオリンピックからずっと代表に残っているメンバーの1人ですし、ポジションは違うけど、同い年として負けたくない。晶に関してはライバルのような感じで見ています」と、ライバル心を滲ませました。

これからの課題と目標

今回の試合で得た経験を通じて、湧川は「次のステージに進むために、今日の経験をしっかりと活かさないといけません」と言います。アジアカップのメンバー入りを目指し、そして代表として定着するためには、一日一日が勝負となります。若き代表選手として、湧川にとって今後の努力と挑戦が続きます。

湧川は、他の選手と比較しても特にフィジカル的には恵まれた選手で、身長194センチという高さとともに、アスリートとしての運動能力も高いです。この試合での経験が、今後の成長を加速させる材料となるでしょう。次のアジアカップに向けて、さらなる進化が期待されています。

ホーバスHCの期待と未来への展望

ホーバスヘッドコーチは試合後、「若いメンバーにとって必要な経験になった。ウチの“旅”、始まったような感じです」と、今回の試合を次のフェーズへのスタートとして位置づけています。若いメンバーたちが多く活躍したこの試合は、日本代表にとって新たな始まりであり、湧川颯斗にとってもこれからの成長への大きな一歩となるでしょう。

今後、湧川はどのように成長していくのでしょうか。特に代表の中心となるためには、試合中にどう自分の特徴を活かし、相手に対して効果的にプレーするかが重要になります。得点力、プレーメイキング能力、ディフェンスと、バスケットボール選手として多面的な成長が求められます。

まとめ

湧川颯斗の日本代表デビュー戦は、結果としては苦いものでしたが、同世代のライバルたちと共に戦い、貴重な経験を積むことができたのは間違いありません。これからのアジアカップに向けて、彼の成長に期待が寄せられています。若い力が集結した日本代表にとって、この試合は未来への大きな礎となることでしょう。

湧川にとって、今後はその成長をしっかりと確認しながら、一試合一試合を大事にし、次の挑戦に向けて力強く前進することが求められます。日本代表の未来は、湧川のような若い力にかかっていると言っても過言ではありません。

U19女子ワールドカップ日本代表メンバー発表|堀内桜花・白石弥桜らが参戦、注目はチェコ戦

U19女子日本代表が正式発表、注目はWリーグ勢の選出

2025年7月4日、日本バスケットボール協会は「FIBA U19女子ワールドカップ2025」に出場する女子U19日本代表の最終メンバーを発表しました。今大会はチェコ・ブルノで開催され、12日より開幕。国内外から注目が集まる中、選出された12名の中には、Wリーグ所属の堀内桜花(シャンソン化粧品)と白石弥桜(デンソーアイリス)の2名が含まれています。

代表チームは発表直後から国内合宿を開始。7月12日深夜(日本時間)には開催国チェコとの開幕戦を迎えます。

Wリーグからの期待の2選手、堀内と白石

今大会において特に注目されるのが、Wリーグから唯一の参戦となった堀内桜花と白石弥桜の存在です。ガードポジションでスピードと判断力に優れる堀内は、昨年のU18女子アジアカップでも好パフォーマンスを披露。一方、センターの白石は184センチの高さとフィジカルを兼ね備えたプレーヤーであり、ゴール下での存在感が光ります。

この2名はすでにトップリーグでの経験を積んでおり、若い世代の代表チームにおいてもリーダーシップが期待されます。

大学生主体のメンバー構成|各ポジションにバランス

今回選出された残り10名はすべて大学生で構成され、東小姫(白鷗大学)、鈴木花音(筑波大学)、松本莉緒奈(関西外国語大学)らが名を連ねています。ポジション別にはガード3名、フォワード6名、センター3名とバランスの取れた布陣で、どの局面でも安定したプレーが可能なメンバー構成となっています。

以下は、発表された12名の詳細なロスターです。

FIBA U19女子ワールドカップ2025 日本代表メンバー

  • #6 後藤音羽(F/178cm/東京医療保健大学1年)
  • #7 東小姫(F/177cm/白鷗大学2年)
  • #9 伊藤知里(F/170cm/白鷗大学1年)
  • #10 鈴木花音(F/174cm/筑波大学2年)
  • #11 堀内桜花(G/167cm/シャンソン化粧品)
  • #22 清藤優衣(F/174cm/白鷗大学1年)
  • #27 曽根妃芽香(G/159cm/拓殖大学2年)
  • #28 松本莉緒奈(F/175cm/関西外国語大学2年)
  • #30 白石弥桜(C/184cm/デンソーアイリス)
  • #34 メンディーシアラ(C/182cm/東京医療保健大学1年)
  • #57 阿部心愛(F/175cm/早稲田大学1年)
  • #61 深津唯生(C/179cm/東京医療保健大学1年)

大会の概要と日本のスケジュール

FIBA U19女子ワールドカップ2025は、7月12日から20日にかけてチェコ・ブルノで開催されます。出場16カ国が4つのグループに分かれて予選を戦い、その後トーナメント方式で順位を争います。

日本はグループDに所属。FIBAガールズランキング2位のスペイン、開催国チェコ(同16位)、アルゼンチン(同31位)と同組となっており、初戦からハードな戦いが予想されます。

グループD:日本の対戦予定

  • 7月12日(土)24:30 vs チェコ
  • 7月13日(日)24:00 vs スペイン
  • 7月15日(火)24:30 vs アルゼンチン

日本は現在世界ランキング6位であり、過去最高成績は2017年大会の4位。直近の大会では6位に終わりましたが、今大会では新戦力とWリーグ経験者の融合により、上位進出が期待されます。

注目は堀内と白石の連携とリーダーシップ

代表経験豊富な堀内のゲームコントロール力と、白石のインサイド支配力は、大会を通じて大きな鍵となるでしょう。特に守備の局面でのリバウンドとトランジションへの移行、そしてターンオーバーからの速攻展開において、この2人のプレーが勝敗に直結すると見られます。

加えて、大学生たちがどれだけ実戦経験を積めるかも重要です。タフなグループリーグを通じてチーム力が一段と高まれば、決勝ラウンドでの躍進も夢ではありません。

最後に|目指すはベスト4以上の快挙

過去大会を上回る成績を狙うU19女子日本代表。初戦のチェコ戦で勢いをつけ、続く強豪スペインとの試合で善戦することができれば、決勝トーナメント進出に向けて弾みがつきます。

日本の若き力と経験の融合が、世界の舞台でどのような結果を生むのか。Wリーグの堀内・白石を中心とした今大会の挑戦から目が離せません。

【U18日本代表】本田蕗以やトンプソンヨセフハサンら17名が日韓中ジュニア大会に向けて始動!エントリーキャンプ招集メンバーを発表

U18男子日本代表、2025年「日・韓・中ジュニア交流競技会」に向けて本格始動


日本バスケットボール協会(JBA)は2025年7月2日、U18男子日本代表が8月に開催予定の「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」に向けたエントリーキャンプの実施を発表し、あわせて参加メンバー17名のリストを公開しました。

今回の代表チームを率いるのは、名門・福岡大学附属大濠高校の片峯聡太コーチ。将来の日本代表を担うであろう逸材たちが一堂に会するこのキャンプでは、国内外の注目を集める選手たちが名を連ねています。

平均身長187.1cm、平均年齢16.5歳の次世代戦士たち

エントリーキャンプに招集された17名は、平均身長187.1cm、平均年齢16.5歳と、既にフィジカル面でも高いポテンシャルを有しています。

注目選手の一人が、「Basketball Without Borders Asia 2025(BWB Asia 2025)」に選出された本田蕗以(福大大濠)。国際舞台での経験を持ち、多彩なスキルと柔軟な対応力が持ち味のスモールフォワードです。

また、福岡第一高校のトンプソンヨセフハサンは攻守に優れた万能型SGとして評価が高く、東山高校の中村颯斗もJr.NBAショーケース出場経験を持つ実力派ポイントガードです。

強豪校からの選出とユースクラブからの注目選手


新潟の名門・開志国際高校からは今回最多となる3名が選出されました。ジョーンズ堅太(PG)髙橋歩路(SG/SF)池田楓真(PG)はいずれも攻守のバランスに優れた選手で、チーム全体の戦術理解にも長けた人材です。

また、今回唯一のBリーグユース所属選手として、横浜ビー・コルセアーズU18の江原行佐(SF/PF)が参加。プロ直下の育成システムで鍛えられた彼のプレーには特に注目が集まります。

未来のスター候補が集う!キャンプ参加メンバー一覧


以下は、JBAが発表したU18男子代表候補の全17名のリストです。

  • 鈴木辰季(C/195cm/17歳/桐光学園高校)
  • 畠山颯大(PG/174cm/17歳/八王子学園八王子高校)
  • トンプソンヨセフハサン(SG/184cm/17歳/福岡第一高校)
  • 馬越光希(SG/189cm/17歳/中部大学第一高校)
  • ジョーンズ堅太(PG/183cm/17歳/開志国際高校)
  • 中村颯斗(PG/178cm/17歳/東山高校)
  • 音山繋太(SF/195cm/17歳/中部大学第一高校)
  • マクミランアレックス(PF/195cm/17歳/沖縄水産高校)
  • 髙橋歩路(SG/SF/187cm/16歳/開志国際高校)
  • 藤原弘大(SG/182cm/16歳/北陸学院高校)
  • 本田蕗以(SF/190cm/16歳/福岡大学附属大濠高校)
  • 新井伸之助(SG/188cm/16歳/東山高校)
  • 澤近一颯(SG/188cm/16歳/高知学芸高校)
  • 飯田渚颯(C/193cm/16歳/土浦日本大学高校)
  • 江原行佐(SF/PF/193cm/16歳/横浜ビー・コルセアーズU18)
  • 池田楓真(PG/172cm/16歳/開志国際高校)
  • 後藤大駕(C/195cm/16歳/浜松開誠館高校)

スタッフ体制も充実、経験豊富な指導陣がサポート

選手たちをサポートするコーチ陣・スタッフも、全国レベルでの指導経験を持つ精鋭がそろっています。チーム作りの鍵を握る指導体制は以下の通りです。

  • ヘッドコーチ:片峯聡太(福岡大学附属大濠高校)
  • アシスタントコーチ:泉直哉(徳島県立鳴門渦潮高校)
  • アシスタントコーチ:濱屋史篤(北陸学院高校)
  • チームリーダー:常田健(中部大学第一高校)
  • アスレチックトレーナー:山本愛乃(JBA)
  • チームマネージャー:髙木歩幸(JBA)

キャンプは7月3日スタート、味の素ナショナルトレーニングセンターで実施

エントリーキャンプは2025年7月3日から東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでスタート。ここでの成果が、8月の「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」本番でのパフォーマンスに直結します。

この交流競技会は、日中韓3か国のU18代表が集結する国際舞台であり、若手選手にとっては海外の強豪と対戦できる貴重な機会です。

次世代の日本代表候補たちの成長に期待

U18カテゴリーは、将来的にA代表を担う選手を輩出する“登竜門”です。近年では河村勇輝や富永啓生など、U世代代表を経て世界に羽ばたいた選手も多く、今回のメンバーにもその可能性を秘めた選手が揃っています。

今後の彼らの動向は、日本バスケットボール界全体にとって重要な意味を持ちます。キャンプの成果、代表本番でのプレー内容にも引き続き注目していきましょう。

まとめ:若き才能たちが切り拓く日本バスケの未来

U18男子日本代表のエントリーキャンプには、全国の有望選手が集結しました。彼らの成長と挑戦は、日本バスケの未来を照らす希望そのものです。

「第33回日・韓・中ジュニア交流競技会」での活躍に期待が高まる中、国内外からの注目も集まることでしょう。今後もU18代表の動向を追い続け、日本の若きスターたちの軌跡を見届けましょう。

【バスケのショット完全ガイド】ジャンプショット・ダンク・レイアップからルールまで徹底解説

ショットとは?バスケットボールにおける「得点」の基本動作

バスケットボールにおけるショットとは、自チームの得点を狙ってボールをバスケット(リング)に向かって投じる一連の動作を指す。通称「シュート」とも呼ばれるが、正式には「ショット」とされ、プレーヤーは「シューター」、その動作は「シューティングモーション」などと表現される。

ショットの原理と構造|リングとボールの関係性

バスケットのリングは地面から305cmの高さに設置されており、直径は45cm。対する公式7号球の直径は約24cmであるため、理論上21cmのクリアランスが存在する。しかし実際には、ボールをリングの上から通過させるには角度・速度・回転などが複雑に関与する。

放物線を描く軌道、バックボードやリングの跳ね返り、スナップやフォロースルーの精度によってショットの成否が大きく左右される。理想的な入射角は30度以上とされ、これ以下ではリングを通過しにくくなる。

ショットに関わるルール|時間・位置・バイオレーション

  • ショットクロック:24秒以内(NBA・FIBA)/ミニバスは30秒
  • ショットの成立条件:ボールがバスケットを上から通過し、リングに触れる or ゴールイン
  • ゴールテンディング:下降中のショットに対して守備側が触れると違反となり得点が認められる

ショットの種類(ルール上)

  • フィールドゴール:試合中に放たれるショット(2点または3点)
  • ツーポイントショット:スリーポイントライン内から放たれるショット
  • スリーポイントショット:スリーポイントライン外から放たれるショット
  • フリースロー:ファウルやバイオレーションに対して与えられる1点ショット

ショットの技術的分類|レイアップからジャンパーまで

■ レイアップショット

リングの近くで片手もしくは両手で放つショット。ステップからジャンプして直接リングに入れる形式で、高確率かつ素早い得点手段。

  • オーバーハンドレイアップ
  • アンダーハンドレイアップ
  • リバースレイアップ
  • スクープショット(ハイループ)
  • フィンガーロール
  • アップ・アンド・アンダー

■ ジャンプショット

ジャンプして高い位置から放つスタンダードなショット。ジャンパーとも呼ばれ、ドリブルやピボット後に使用される。

  • バンクショット(バックボード利用)
  • フローター(ティアドロップ)
  • フェイドアウェイジャンパー
  • プルアップジャンパー
  • ステップバックジャンパー

■ フックショット

片手で振り回すように高打点から放つショット。高さと角度でブロックを回避する。

  • ジャンプフック
  • ランニングフック
  • スカイフック(by カリーム・アブドゥル=ジャバー)
  • ベビーフック

■ ダンクショット

リングに直接叩き込む派手なショット。観客を魅了するパワープレーで、運動能力を示す象徴的な技。

  • ワンハンド/ダブルハンド
  • リバースダンク/360°ダンク/トマホーク
  • ウィンドミル/アリウープ
  • エルボーダンク/レッグスルー/スカイウォーク

■ ティップショット

跳ね返ったボールをダイレクトに叩いてリングに入れるショット。ティップインやティップスラムと呼ばれる。

ショットに関連する用語

  • ブザービーター:試合終了直前に決まるショット
  • クラッチシューター:重要場面で決め切る能力を持つ選手
  • ダブルクラッチ:空中で一度ショットフェイクを入れて再び打つ高等テクニック
  • エアボール:リングやボードに当たらずに外すショット

ショット成功率の考察

センターやフォワードなどインサイドでプレーする選手は、リングに近いため比較的ショット成功率が高い。一方、アウトサイドからのシューターは距離が長く難易度も高くなるため成功率は自然と下がる。

つまり、ショット成功率の数字そのものは「精度」ではなく、「難易度」の反映でもある。現代ではアナリティクスにより「どのショットが効率的か」まで可視化されるようになってきた。

まとめ|ショット技術の奥深さと進化

バスケットボールのショットは、単なる得点手段にとどまらず、その選手の技術・判断・創造性の集大成といえる。レイアップからジャンパー、フックやダンクまで多彩なショットが存在し、それぞれに求められるスキルも異なる。

現代バスケでは、どのポジションの選手もアウトサイドショットを武器とする傾向が強まり、よりオールラウンドなスキルが求められている。日々進化するショット技術を学び、練習し続けることが、シューターとしての成長につながる。