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NBA28歳選手ビーズリーに賭博関与疑惑|23-24シーズンの試合対象、連邦当局が捜査開始

NBA選手に賭博関与疑惑が浮上、連邦当局が捜査へ

2025年6月29日(米国時間)、スポーツ専門局『ESPN』は、NBAのマリク・ビーズリーが賭博行為に関与した疑いで、アメリカの連邦当局による捜査対象となっていると報じました。疑惑はビーズリーがミルウォーキー・バックスに所属していた2023−24シーズン中の試合に関係しているとされています。

対象選手は28歳のマリク・ビーズリー、今季はピストンズで活躍

現在28歳のビーズリーは、2024−25シーズンはデトロイト・ピストンズに在籍し、レギュラーシーズン全82試合に出場。平均16.3得点を記録するなど、チームにとって重要なスコアラーの一人として活躍していました。

しかし、同選手とピストンズとの間で進められていた契約交渉は、今回の疑惑報道を受けて中断されたとのこと。今後の去就やリーグからの処分の可能性も含め、動向が注目されます。

疑惑の対象は23-24シーズンの試合

報道によれば、賭博関与の疑いがかけられているのは、ビーズリーが前所属チームであるミルウォーキー・バックスに在籍していた2023-24シーズン中の特定の試合に関してです。詳細な対象試合や、ビーズリー自身が直接賭けに関わったかどうかといった情報は、現時点では公表されていません。

連邦当局はすでに証拠収集と関係者の事情聴取を進めており、今後の捜査状況によっては、NBAが独自に調査を行う可能性もあります。

過去にも賭博問題で永久追放処分

NBAでは2024年4月、トロント・ラプターズに所属していたジャロン・ポーターが、リーグの試合に関する違法な賭博行為に関与していたとして、リーグから永久追放処分を受けた事例があります。これにより、NBAは選手の賭博行為に対して厳格な姿勢を取っていることが改めて確認されました。

今回の件でも、疑惑が事実と認定された場合、ビーズリーに対して重い処分が科される可能性は十分にあります。

リーグの信頼性と対応が問われる

NBAはその競技のクオリティだけでなく、公正性と信頼性においても世界最高水準のリーグとして知られています。そのため、賭博関連の問題はリーグ全体の信頼を大きく揺るがしかねない深刻な問題です。

今後は、リーグによる正式発表や処分の有無、捜査の進展状況などが焦点となります。また、ビーズリー本人や代理人からのコメントにも注目が集まっています。

まとめ:捜査の行方とNBAの対応に注視

28歳のビーズリーに浮上した賭博疑惑は、NBAにとって再び揺れる出来事となりました。疑惑が事実である場合、リーグからの厳しい処分は避けられず、選手としてのキャリアにも大きな影響を与える可能性があります。

2023-24シーズンの試合に対する信頼性が問われる中、連邦当局の捜査結果とNBAの対応が注視されます。

ピストンズがロビンソン&ルバートを補強!射程と突破力で攻撃力を強化

ピストンズが2人の実力派を獲得、攻撃力アップへ本格始動

2025年7月1日(現地時間6月30日)、デトロイト・ピストンズはフリーエージェント(FA)となっていたシューターのダンカン・ロビンソンと3年契約を締結。また、キャリス・ルバートとも2年契約を交わしたことが報じられた。昨季イースタン・カンファレンス6位でプレーオフ出場を果たしたチームは、さらなる飛躍に向けて着々と戦力の補強を進めている。

ダンカン・ロビンソン、屈指のシューターがピストンズに加わる

ピストンズは、マイアミ・ヒートからFAとなっていたダンカン・ロビンソンと3年総額4800万ドル(約68億円)で契約。契約はサイン&トレード形式で成立し、見返りとしてフォワードのシモーネ・フォンテッキオをヒートに送る形となった。

ロビンソンは身長201cm・体重97kgのウイングプレーヤーで、ドラフト外からヒートに加入し頭角を現した苦労人。昨シーズンは74試合に出場し、平均24.1分間のプレーで11.0得点、2.3リバウンド、2.4アシストを記録。3ポイント成功率は39.3%と高水準を維持し、1試合平均2.6本を成功させた。

特筆すべきは、ロビンソンのシューターとしての安定性と経験値。かつてNBAファイナルの舞台も踏んでおり、ピストンズにとってはオフ・ボールでも脅威となる貴重な戦力だ。

マリーク・ビーズリー問題とロビンソン獲得の背景

実はピストンズは、当初マリーク・ビーズリーと同額(3年4800万ドル)での再契約を予定していた。ビーズリーは昨季、平均16.3得点、3P成功率41.6%とロビンソン以上の数字を記録していたが、スポーツ賭博への関与が疑われ連邦捜査の対象となったことで契約交渉が頓挫。この状況を受け、代替案として浮上したのがロビンソンだった。

その結果、シュート力という点ではビーズリーに匹敵し、チームのスタイルにフィットしやすいロビンソンの獲得に踏み切った形となる。

キャリス・ルバートも獲得、攻撃の多様性を確保

同日に報じられたもう1つの補強がキャリス・ルバートとの契約だ。ピストンズはルバートと2年2900万ドル(約41億円)で契約に合意。昨シーズン、ルバートはクリーブランド・キャバリアーズとアトランタ・ホークスで計64試合に出場し、平均24.9分で12.1得点、3.2リバウンド、3.4アシストを記録した。

198cm・92kgの体格を活かし、スラッシャーとしての突破力と得点力を兼ね備えるルバートは、ピストンズのセカンドユニットや終盤の勝負所で大きな役割を担うことが期待されている。特にケイド・カニングハムとのガードコンビは、多彩なオフェンス展開を可能にするだろう。

若手主力とベテラン新戦力の融合が鍵

今回の補強により、ピストンズのロスターはさらに厚みを増した。すでに契約下にあるのは、エースのカニングハムに加え、センターのジェイレン・デューレン、ベテランのトバイアス・ハリス、爆発力を秘めたジェイデン・アイビー、守備の要アサー・トンプソン、そしてアイザイア・スチュワートといったタレントたちだ。

そこにロビンソンとルバートという即戦力が加わることで、外角とペネトレイト両面においてバランスの取れたオフェンスが組めるようになる。特にロビンソンはディフェンスを外に引き付ける役割、ルバートはドライブからの得点とディッシュが持ち味であり、ピストンズの攻撃に新たな選択肢をもたらす。

2025年シーズンの展望と注目ポイント

プレーオフ復帰を果たした2024-25シーズンを経て、さらなる上位進出を目指すピストンズにとって、今回の補強は単なる戦力追加にとどまらず、チームの方向性を象徴するものとなるだろう。若手の成長とベテランの安定感の融合、そして明確なシュート戦略の構築がシーズンの鍵を握る。

これまで下位に甘んじてきた時期を経て、再建から本格的な競争へと舵を切るピストンズ。新たなシーズンは、チームにとって重要な転換点となるに違いない。