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河村勇輝、シカゴ・ブルズの一員としてサマーリーグへ出場!MJ愛語るインタビューも公開

河村勇輝、シカゴ・ブルズの一員として再びNBAサマーリーグへ

2025年7月10日(日本時間)、NBAの名門シカゴ・ブルズが公式SNS(X)で河村勇輝のインタビュー動画を公開した。動画には、ブルズの練習着を着用し、仲間たちと汗を流す河村の姿とともに、サマーリーグへの意気込みが映し出されている。NBAでのキャリアを切り拓こうとする若き日本人ガードの再挑戦が、いよいよ本格的に始まった。

「MJの大ファン」—伝説の地で始まる新たな挑戦

動画内で河村は、流暢な英語で次のように語っている。「僕はただ勝ちたい。ここにいられてすごくうれしいです。素晴らしいコーチ、素晴らしい組織、素晴らしい施設がそろっています。僕はMJ(マイケル・ジョーダン)の大ファンです。これは大きなチャンス。楽しみです。素晴らしいチームメートがいて、ここにいられてすごく幸せです。チームのために全力を尽くし、私たちは勝利を目指します」。

マイケル・ジョーダンというNBAの象徴がキャリアを築いた伝統の地・シカゴ。河村にとってブルズの一員としてプレーすることは、少年時代からの夢の延長線上にある。背番号37を背負い、彼は再び世界最高峰の舞台に立とうとしている。

2024年はNBA22試合出場、世界と戦った一年

河村は2023-24シーズン、Bリーグ・横浜ビー・コルセアーズからメンフィス・グリズリーズに2ウェイ契約で移籍。NBA公式戦22試合に出場し、1試合平均10分程度のプレータイムで存在感を示した。NBA初得点を記録した試合ではスティールからの速攻やアシストも披露し、現地ファンやメディアからも「Electric」「Fearless」と高く評価された。

さらに、2024年夏には日本代表としてパリ五輪に出場。グループリーグでは1試合平均20.3得点、7.7アシストと驚異的なスタッツを記録し、チームの中心として奮闘した。NBA、そして五輪を経験したことで、河村の視野とスキルセットは確実にレベルアップしている。

ブルズサマーリーグ初戦は7月12日、ラプターズと激突

ブルズの「NBA 2K26 サマーリーグ」初戦は、現地時間7月11日、日本時間で7月12日に行われる予定で、対戦相手はトロント・ラプターズ。同大会には、ニューヨーク・ニックスの馬場雄大やインディアナ・ペイサーズの富永啓生も出場する見込みで、日本人選手の競演に注目が集まっている。

サマーリーグは、ドラフト選手や若手、2ウェイ契約候補らが契約を争う格好の舞台。河村にとっても、次なる契約をつかむ「サバイバル」の場であり、結果が問われる大会となる。

ブルズ紹介文が語る“NBA級”の実績

ブルズが公開した河村の紹介には、以下のようなハイライトが記されていた:

  • 昨シーズン:メンフィス・グリズリーズで2ウェイ契約、NBA22試合に出場
  • Bリーグ2022-23シーズンMVP
  • パリ五輪2024:平均20.3得点、7.7アシスト

これらの実績は、すでに河村が“世界レベルのプレーメーカー”であることを証明している。とくにパリ五輪での活躍は、NBAスカウトたちにも大きな印象を与えた。

身長172cmでも世界を相手にできる理由

河村の身長は172cmと、NBAでは極めて小柄。しかし彼はそれを補って余りあるスピード、判断力、パスセンスを武器にしている。ピック&ロールでの展開力や、ボールハンドリング、ショットメイク能力には磨きがかかっており、「身長が足りない」とされていたかつての評価を覆す実力を身につけている。

ブルズのような守備に強いチームにおいても、河村のアジリティと視野の広さは攻撃の起点として期待される要素だ。ハーフコートでもフルコートでも、その“瞬間を読む力”が勝敗を左右する場面が多々ある。

現地ファン・メディアも注目「サイズを超える闘志」

現地メディアも河村に注目。「小柄だが電光石火の動きと創造性が魅力」「試合のテンポを一変させるPG」「ブルズにとってユニークなオプションになる可能性がある」といったポジティブな評価が並ぶ。

また、ファンの間でも「マイケル・ジョーダン以来初めてブルズで応援したくなった選手」「世界で通用する日本人PG」など、応援の声が相次いでいる。

今後の去就に注目、Bリーグ復帰の可能性も

サマーリーグの結果次第では、再びNBA本契約または2ウェイ契約を勝ち取る可能性もある。一方で、もし契約に至らなかった場合はGリーグやBリーグ復帰の可能性も現実的選択肢として残されている。

河村は現在フリーエージェント(FA)状態であり、柔軟な進路選択が可能な立場だ。2025-26シーズンをNBAで迎えるのか、日本へ戻るのか。注目は尽きない。

まとめ:河村勇輝が“世界のKAWAMURA”になる瞬間は近い

河村勇輝は、ただの日本代表PGではない。身長のハンディを超えて、世界を相手に戦うリアルな「挑戦者」である。シカゴ・ブルズのユニフォームを身にまとい、再びNBAのステージへ向かう姿は、これからの日本バスケットボール界においても重要な意味を持つだろう。

サマーリーグ初戦から彼がどれだけインパクトを残せるか。今後のキャリアを占う大一番に向けて、河村の一挙手一投足に世界が注目している。