衝撃の契約解除、リラードがミルウォーキーを離脱
NBA界を揺るがすニュースが届いた。ミルウォーキー・バックスは、アキレス腱断裂から復帰を目指すベテランガード、デイミアン・リラードとの契約を解除。2025年のプレーオフで負傷したばかりのリラードにとって、この突然のバイアウトは驚きの決定だ。
だが、現地メディア『The Athletic』によれば、当の本人はこの決断を「大喜び」で受け入れているという。
保証付きの自由契約という“超強力な選択肢”
本来、リラードはバックスと2年1億1300万ドル(約162億円)の契約が残っていたが、ウェイブ&ストレッチ条項の適用により、今後5年間でその全額を保証付きで受け取ることが決定。さらに、制限なしのフリーエージェントとなったことで、自ら進む先を選ぶ自由を手にした。
『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は「キャリアで初めて行き先を自分で選べる状況。家族のいるポートランドでリハビリに集中できる点も、彼にとっては理想的」とリラードの心境を分析する。
既に複数球団が接触、リラード争奪戦が幕を開ける
キャリアで9度のオールスター選出、数々のクラッチシュートで知られるリラードは、すでにゴールデンステイト・ウォリアーズ、マイアミ・ヒート、古巣ポートランド・トレイルブレイザーズなどからコンタクトを受けている模様。
『The Athletic』のサム・アミック記者によると、「リラードは最低サラリーでも収入に影響がないため、優勝狙いの球団にとって極めて魅力的な存在。契約を急ぐか、来夏まで様子を見るかが注目される」と述べている。
“リラード再起”の舞台はどこに?
ポートランドを離れてから約1年。家族と離れた環境への不満も伝えられていたリラードにとって、今回の展開は思いがけない再出発のチャンスだ。すでにバックスは新戦力としてマイルズ・ターナーと契約し、再建へ向けた動きを見せている中で、リラードは“理想の舞台”を求めて自ら未来を選ぼうとしている。
キャリア終盤を迎えるなか、悲願の優勝を目指すリラード。市場の活性化とともに、彼の去就が今後のNBAオフシーズン最大の注目点となりそうだ。