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【バスケのルール改定史】FIBA・NBAでの主なルール変更を年表で徹底解説

バスケットボールのルール改定の歴史|進化し続ける競技規則

バスケットボールは1891年の創造から現在に至るまで、数多くのルール改定を重ねてきた。選手の技術進化や試合のスピード、戦術の多様化に対応するため、ルールも絶えず見直されてきた。本記事では、FIBAやNBAをはじめとした主要な統括団体による、歴史的なルール改定の流れを時系列で紹介する。

初期(1930年代〜1950年代)|ルールの基礎が整備される時代

  • 1932年:バックパスルールを初めて制定。シューティングファウル時のフリースロー数を明確化。
  • 1933年:コート外に退いた選手の再出場が2回まで認められる。背番号に算用数字の使用が推奨。
  • 1935年:3秒ルールが現在の形に近づく。
  • 1938年:得点後の再開をセンタージャンプからスローインに変更。
  • 1946年:バックボードを現在の位置に移動。交替出場の回数制限が撤廃。5ファウルでの退場制が導入。

ショットクロックの導入とゲームスピードの加速

  • 1954年:NBAでショットクロック(24秒ルール)を導入。攻撃に時間制限が加わり試合展開が加速。
  • 1956年:FIBAで30秒ルールを採用、同時にバックパスルールを一時廃止。
  • 1957年:フリースロー放棄の制度が廃止され、必ず実施するように。

1960〜70年代|国際基準への整備と新たなファウルルール

  • 1965年:試合時間を20分ハーフ制に統一。高校男子も7号球の使用に。
  • 1973年:バックパスルールと10秒ルールが復活。
  • 1974年:バスケット・カウント・ワンスローのルールが復活。

3ポイントラインの誕生と試合ルールの進化

  • 1979年:スリーフォーツー(2本中1本でも外すと追加で1本与える)ルールが導入。
  • 1985年:3ポイントルールが正式採用。チームファウル罰則を7ファウルに変更。スリーフォーツーは廃止。

1990年代|プレースタイルとテクニカルルールの見直し

  • 1991年:「選択の権利(フリースロー放棄)」が廃止。背番号は4番から開始と定められる。
  • 1995年:アリウープが合法プレイに。シューティングファウルの定義が拡大。「インテンショナルファウル」が「アンスポーツマンライクファウル」に改称。
  • 1999年:後半・延長の残り2分では得点後にゲームクロックを停止。

2000年代|試合形式の変化とショットクロック短縮

  • 2000年:試合時間が20分ハーフ制から10分×4クォーター制に移行。
  • 2001年:30秒から24秒ショットクロックへ短縮。NBAと足並みを揃える。

2010年代|国際標準と映像時代に対応した整備

  • 2010年:制限区域を台形から長方形に変更。3ポイントラインを拡大。ノーチャージエリア(セミサークル)を導入。
  • 2012年:オフェンスリバウンド後もショットクロックを14秒にリセット。
  • 2014年:テクニカルファウル2回で退場。1回の罰則がフリースロー1本に。
  • 2018年:「0ステップ(ゼロステップ)」が導入され、ボールを持った瞬間の足が0歩とみなされるようになる。

ルール改定は競技発展の象徴

バスケットボールは、プレイヤーの能力向上や観戦環境の進化とともに、ルールも絶えず進化してきた。ショットクロック、3ポイントライン、ゼロステップなど、すべてのルール変更はゲームの魅力を引き出すために設けられている。

今後もテクノロジーやグローバル化に伴って、新たなルール改定が実施される可能性がある。ファンとしてはその変化を理解し、より深くバスケットボールを楽しんでいきたいところだ。