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FIBAアジアカップ2025開幕!日本・フィリピン・レバノン代表にBリーガー続々参戦

FIBAアジアカップ2025がサウジアラビアで開幕

アジアバスケットボールの頂点を決める「FIBAアジアカップ2025」が、8月5日にサウジアラビア・ジッダでついに開幕した。今大会は、2027年に予定されるFIBAワールドカップアジア予選への布石ともいえる重要な国際舞台であり、アジア各国の代表チームが激突する。その中で、Bリーグからの選出選手が多くの代表国に顔をそろえており、Bリーグの国際的プレゼンスの高まりが改めて注目されている。

日本代表を筆頭に、フィリピン、レバノン、韓国、グアムといった主要国でBリーグ所属選手が代表入りを果たしており、“Bリーガー対決”の構図も大会の見どころの一つとなっている。

日本代表:Bリーガー中心の構成、キーマンは富永・富樫・ホーキンソン


FIBAランキング21位の日本代表は、12名中10名がBリーグ所属という「純Bリーグ構成」に近い編成で今大会に挑む。以下は主要メンバーの構成と所属クラブだ:

  • 富樫勇樹(千葉ジェッツ)
  • 金近廉(千葉ジェッツ)
  • テーブス海(アルバルク東京)
  • ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(サンロッカーズ渋谷)
  • ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)
  • 狩野富成(サンロッカーズ渋谷)
  • 西田優大(シーホース三河)
  • 吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)
  • 川真田紘也(長崎ヴェルカ)
  • 富永啓生(レバンガ北海道)

富永啓生は2025年7月にNBAサマーリーグに出場後、代表に合流。日本のアウトサイドシュート力を担うキーマンとして期待が高まっている。また、帰化選手としてインサイドを支えるジョシュ・ホーキンソンの安定感も見逃せない。

大学在籍のジェイコブス晶(フォーダム大)が唯一の“海外組”で、馬場雄大は当時チーム未所属のまま招集外となった。

フィリピン代表:Bリーガー3人がアジア制覇へ挑む

FIBAランキング34位のフィリピン代表にも、Bリーグで活躍する注目選手が多数エントリー。

  • ドワイト・ラモス(レバンガ北海道)
  • エージェー・エドゥ(群馬クレインサンダーズ)
  • ジェイミー・マロンゾ(京都ハンナリーズ)

ラモスはすでにフィリピン代表の常連。2025–26シーズンからBリーグに加入するマロンゾは今大会でその実力を国内ファンに示す好機だ。また、かつて琉球ゴールデンキングスでプレーしたカール・タマヨも選出され、フィリピン代表のBリーグ色がより一層強まっている。

レバノン代表:アジア特別枠選手が揃い踏み

FIBAランキング29位のレバノン代表からは、2025–26シーズンよりBリーグでプレーする3選手が代表入りを果たしている。

  • アリ・メザー(秋田ノーザンハピネッツ)
  • セルジオ・エル・ダーウィッチ(仙台89ERS)
  • オマール・ジャマレディン(川崎ブレイブサンダース)

Bリーグは近年、アジア特別枠を拡大し、中東・東南アジア諸国からのタレント獲得を強化。今回のレバノン代表のように、その流れが代表選考にも反映され始めている点は注目に値する。

韓国・グアム代表にも元Bリーガー/現役選手が参戦

長崎ヴェルカへ復帰することが決まったイヒョンジュンは、韓国代表として選出された。昨季大阪エヴェッサでプレーした彼は、持ち前のシュート力とインテリジェンスでチームの中心を担う存在だ。

さらに、ベルテックス静岡に所属するサイモン拓海はグアム代表(FIBAランキング88位)として代表入り。日本との対戦も予定されており、Bリーガー同士の“対決”にも注目が集まる。

オーストラリア代表はBリーグ経験者不在も元千葉J選手が選出

FIBAランキング7位の強豪オーストラリア代表からは、島根スサノオマジックのニック・ケイが選外。一方、過去に千葉ジェッツでプレーしたゼイビア・クックス(シドニー・キングス)が選出され、Bリーグ経験者としての存在感を発揮する。

クックスはフィジカルとスキルを兼ね備えたフォワードとして知られ、国際舞台でも活躍が期待される一人だ。

大会日程と日本代表の対戦カード

日本代表は以下のスケジュールでグループリーグを戦う:

  • 8月6日(水)20:10〜 vs シリア(FIBAランキング71位)
  • 8月8日(金)20:10〜 vs イラン(同28位)
  • 8月10日(日)20:10〜 vs グアム(同88位)

特に第3戦のグアム戦では、サイモン拓海と日本代表メンバーによる「Bリーガー対決」に注目が集まりそうだ。

Bリーグ×アジア代表戦の可能性と今後

FIBAアジアカップ2025は、各国の代表戦略のなかにBリーグがいかに食い込んでいるかを可視化する舞台でもある。かつては日本代表に限られていたBリーグ勢の国際的な影響力が、いまやフィリピン、レバノン、韓国、グアムといった各国に拡大している。

また、今後のBリーグ各クラブの国際戦略や、FIBAインターナショナルウィンドウへの対応力も問われる中で、3×3を含むバスケ文化の広がりにおいても重要な役割を果たすことになるだろう。

まとめ:Bリーガーの“アジア戦線”が始まる

FIBAアジアカップ2025は、Bリーガーたちにとって「国のために戦う」だけでなく、自らの価値を国際的に証明する絶好のチャンス。Bリーグの実力と魅力が、アジアの舞台でどれだけ通用するのか——その答えが、この夏に明かされる。

日本代表はもちろん、Bリーグの仲間たちが各国でどんな活躍を見せるのか。DAZNでの配信をチェックしながら、アジアの頂点を目指す戦いに注目していこう。

オランダへのリベンジ成功!ホーバスHCが若手選手の躍動を絶賛、アジアカップへ向けた戦力強化に期待

ホーバスジャパン、若手の躍動でオランダに雪辱を果たす


2025年7月6日、有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025」東京大会において、男子日本代表(FIBAランキング21位)はオランダ代表(同54位)との第2戦で74-53の快勝を収め、前日のリベンジに成功した。試合後、指揮官のトム・ホーバスヘッドコーチは「若い選手たちのおかげ」と語り、躍動した若手の存在感を強調した。

初戦となったGAME1では後半に守備の綻びが露呈し、70−78での敗戦を喫した日本。しかし、ホーバスHCのもと1日で戦術・メンタルの両面における修正が施され、GAME2では出だしからエネルギッシュなディフェンスで主導権を握り、20点以上の差をつけて快勝。短期間での立て直し力と、若手中心の新たな可能性が強く印象づけられた一戦だった。

中村太地、7年ぶりの代表復帰で16得点の大暴れ

この試合で最も注目を集めたのは、中村太地(サンロッカーズ渋谷)のパフォーマンスだ。代表戦出場は7年ぶりというブランクを感じさせないプレーで16得点、うち3ポイントシュート4本成功というシューティングタッチを披露し、オフェンスの起点として躍動した。

ホーバスHCは「彼のシュート力は非常に優れている。ただ、練習ではドリブルが多すぎるなど課題もあった。しかし今日はその役割を理解し、チームにフィットしていた」と称賛。Bリーグのチームとは異なる役割を担うことの難しさを認めながらも、短期間での適応力と成長に太鼓判を押した。

狩野富成、4ブロックでディフェンスの柱に

ディフェンスで光ったのは、初代表となる狩野富成(琉球ゴールデンキングス)。彼はこの試合で4ブロックを記録し、サイズ以上の守備範囲と機動力で相手の攻撃を封じた。ホーバスHCも「彼はとにかく真面目で向上心がある。フリースローのフォーム改善にも取り組んでいて、着実に成果が出てきている」と努力を称えた。

狩野のようなユーティリティ性の高い選手の台頭は、代表のローテーション層の厚みに直結する。今後、アジアカップやFIBAワールドカップ予選でも起用の幅が広がると見られている。

ジャン・ローレンス・ハーパージュニア、修正力と吸収力で存在感

6月のオーストラリア戦で代表デビューを果たしたジャン・ローレンス・ハーパージュニア(京都ハンナリーズ)も、GAME2でステップアップを見せた。GAME1ではわずか1得点に終わったものの、課題だったディフェンスやファウル対応を改善し、持ち前のフィジカルと判断力を発揮。

ホーバスHCは「昨日は彼らしくない内容だったが、今日はよく修正した。こちらの指摘を真摯に受け止め、積極的に質問してくる姿勢が非常に良い。学ぶ意欲が強い選手だ」と評価。将来性を高く買われている逸材であり、アジアカップのロスター入りを狙う重要な局面にいる。

川島悠翔も安定した貢献、信頼の厚さが際立つ

昨年のU19ワールドカップで世界を驚かせた川島悠翔(東海大学)も2戦連続で出場。ホーバスHCは「彼が出ると安心する。リバウンド、ディフェンス、フィジカル全てが良い」と絶賛し、将来的にはドレイモンド・グリーンのようなスモールフォワード的起用も視野に入れているという。

リムプロテクター、ウィングディフェンダー、ファシリテーターとしての多様な可能性を持つ川島は、まさにホーバスジャパンの新戦術のカギを握る存在となり得る。

GAME1の反省と進化:オンボールスクリーンへの対応

敗戦を喫したGAME1では、オンボールスクリーンへの対応に課題が見られたが、ホーバスジャパンはこの試合で新しいディフェンスオプションを試験導入。チームは練習からハンズアップ、ヘッジのタイミング、カバーリングの速さなど細かい調整を行ってきた。

「ディフェンスの数字自体は悪くなかった。ただ、細かいシステムの習得にはまだ時間が必要」と指揮官。7月11日からの韓国遠征に向けて、さらなる戦術の完成度が求められる。

ホーバスHCが語る「若さ」と「柔軟性」の重要性


今回のシリーズで浮き彫りになったのは、若手選手の吸収力と柔軟性の高さである。ホーバスHCは「若手の方が物事を素直に吸収しやすい。だからこそ今は伸びしろに賭けている」と語る。中堅・ベテラン勢が多くいた東京五輪当時のチームからは明らかに構造が変わりつつあり、新たなサイクルの幕開けを感じさせる。

若手選手たちは試合を通して課題を克服しながらチームに貢献することで、今後の代表定着やアジアカップ、さらにその先の国際大会へとつなげていく流れを作り始めている。

今後のスケジュールと注目ポイント

日本代表は7月11日から韓国での遠征を控えており、そこでさらなる戦術確認とロスター選考が進む予定。7月末にはアジアカップ本大会へ向けた最終ロスターが発表される見込みで、今回躍動した若手たちがどこまで定着できるかが注目される。

また、2025年内には新たなFIBAワールドカップ予選が始まる予定であり、今回の経験がその第一歩となる可能性も高い。

まとめ:ホーバスジャパンの未来を担う若手たちに注目

日本生命カップ2025の第2戦で見せた日本代表の変貌ぶりは、若手選手の力によるものだった。中村太地、狩野富成、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア、川島悠翔といった新戦力たちは、それぞれの強みを最大限に発揮し、チームにポジティブなインパクトをもたらした。

ホーバスHCの掲げる「スピードと柔軟性」を体現する新生ジャパンの姿が、アジアカップを経てどのように成長していくのか。その歩みから目が離せない。

秋田ノーザンハピネッツがレバノン代表PGアリ・メザーと契約|“アジアのアシスト王”がBリーグ初参戦!

秋田ノーザンハピネッツがレバノン代表ベテランPGアリ・メザーを獲得!アラブのアシスト王が新加入

2025年7月7日、B1の秋田ノーザンハピネッツは、レバノン代表のアリ・メザーとの2025-26シーズンの新規選手契約に合意したことを発表しました。アリ・メザーは、アジア特別枠での登録となり、秋田にとって大きな補強となることが期待されています。

アリ・メザーのキャリアと実績

アリ・メザーは、レバノン出身で現在31歳のポイントガードで、183センチ、81キロの体格を持つ選手です。2013年にレバノントップリーグでプロデビューし、これまで12シーズンにわたって国内リーグで活躍してきました。特に目立つのは、6度のリーグアシスト王に輝いた実績であり、その巧みなゲームメイクとアシスト力は高く評価されています。

また、2023年にはアラブクラブチャンピオンシップに出場し、チームを優勝に導くとともに、アシスト王とファーストチームに選ばれるという素晴らしいパフォーマンスを見せました。2024-25シーズンも25試合に出場し、9.3得点、4.3リバウンド、9.2アシスト、1.6スティールを記録し、攻守両面での貢献を続けました。

レバノン代表としての活躍とFIBAワールドカップ出場

アリ・メザーは、2017年からレバノン代表としても活動しており、国際舞台でもその実力を証明しています。特に2023年の『FIBAバスケットボールワールドカップ』には代表メンバーとして出場し、レバノン代表の司令塔として活躍しました。その経験を秋田ノーザンハピネッツに持ち込むことができ、チームの若手選手たちにとって貴重な指導力となることが期待されています。

秋田ノーザンハピネッツの補強ポイントとメザーの役割

秋田ノーザンハピネッツは、今シーズンに向けてチームの強化を目指し、アリ・メザーの獲得に踏み切りました。メザーは、得点力に加え、味方を生かすアシスト力やゲームメイクに長けており、ディフェンスでは長い腕を活かしたスティールも得意としています。特に、アシスト力はチームの攻撃の起点となるだけでなく、ゲームの流れをコントロールする重要な要素です。

秋田のフロントコートは強力ですが、バックコートでのリーダーシップやゲームメイクが求められており、メザーの加入によってその課題が解決されることが期待されています。メザーは、リーグや代表で長年司令塔を任されてきた経験を活かし、チームを勝利に導くリーダーとしての役割を果たすことが求められます。

シュート力に注目した秋田の期待

秋田ノーザンハピネッツのフロントは、メザーのシュート力にも注目しています。メザーは、直近シーズンの3ポイントシュート成功率が20パーセント台と低迷していますが、これまでは平均42.4パーセント(25/59)を記録するなど、シュートの精度も高い選手です。キャリアを通しての成功率は30パーセントを超えており、ドライブだけでなくシュートでもオフェンスに貢献する力を持っています。

メザーは、チームにとって重要な得点源となり、さらにオフェンスの幅を広げるためのプレーメーカーとして活躍することが期待されています。秋田ノーザンハピネッツは、メザーが得点とアシストの両面でチームを引っ張り、全体のバランスを整えてくれることを期待しています。

秋田のファンへのメッセージ

Bリーグ初参戦となるアリ・メザーは、秋田のファンに向けてメッセージを送りました。「コンニチハ 秋田ノーザンハピネッツの一員になることができてとても嬉しく思います。皆さんに会えるのが楽しみですし、この機会に感謝しています。素晴らしいシーズンになると思います。たくさんの勝利を掴みとり、皆さんと一緒に笑い合えるのが楽しみです。すぐにお会いしましょう!」と、ファンとの再会を楽しみにしている様子が伝わってきます。

秋田ノーザンハピネッツの今後の展望

秋田ノーザンハピネッツは、今後のシーズンに向けてアリ・メザーの加入を大きなプラス要素として捉えています。チームは、メザーの経験とリーダーシップを活かし、プレーオフ進出を目指して戦うことが予想されます。特に、メザーがチームの司令塔としてどのようにチームをまとめ、得点力とアシストでチームの攻撃を牽引していくのかが注目されます。

また、メザーの経験は、若手選手たちにも大きな影響を与えるでしょう。秋田ノーザンハピネッツの若手選手たちがどのように成長し、チームに貢献するかも今シーズンのカギとなります。

秋田ノーザンハピネッツにとっての重要な一歩

アリ・メザーの加入は、秋田ノーザンハピネッツにとって非常に重要な一歩です。彼の国際的な経験と実力は、チームの成長に大きく貢献するでしょう。秋田は、メザーを中心に強力なチームを作り上げ、シーズンの目標を達成するために戦い続けることになります。

今後のシーズンにおけるメザーの鍵となる役割

今後のシーズンでは、メザーがチームの攻守の要となり、バックコートでのゲームメイクに貢献するだけでなく、若手選手たちにもその経験を伝えながら、チーム全体のレベルを引き上げていくことが求められます。彼のリーダーシップがどのようにチームに活かされ、秋田ノーザンハピネッツがどのように成長するかが楽しみです。