U19女子日本代表が正式発表、注目はWリーグ勢の選出
2025年7月4日、日本バスケットボール協会は「FIBA U19女子ワールドカップ2025」に出場する女子U19日本代表の最終メンバーを発表しました。今大会はチェコ・ブルノで開催され、12日より開幕。国内外から注目が集まる中、選出された12名の中には、Wリーグ所属の堀内桜花(シャンソン化粧品)と白石弥桜(デンソーアイリス)の2名が含まれています。
代表チームは発表直後から国内合宿を開始。7月12日深夜(日本時間)には開催国チェコとの開幕戦を迎えます。
Wリーグからの期待の2選手、堀内と白石
今大会において特に注目されるのが、Wリーグから唯一の参戦となった堀内桜花と白石弥桜の存在です。ガードポジションでスピードと判断力に優れる堀内は、昨年のU18女子アジアカップでも好パフォーマンスを披露。一方、センターの白石は184センチの高さとフィジカルを兼ね備えたプレーヤーであり、ゴール下での存在感が光ります。
この2名はすでにトップリーグでの経験を積んでおり、若い世代の代表チームにおいてもリーダーシップが期待されます。
大学生主体のメンバー構成|各ポジションにバランス
今回選出された残り10名はすべて大学生で構成され、東小姫(白鷗大学)、鈴木花音(筑波大学)、松本莉緒奈(関西外国語大学)らが名を連ねています。ポジション別にはガード3名、フォワード6名、センター3名とバランスの取れた布陣で、どの局面でも安定したプレーが可能なメンバー構成となっています。
以下は、発表された12名の詳細なロスターです。
FIBA U19女子ワールドカップ2025 日本代表メンバー
- #6 後藤音羽(F/178cm/東京医療保健大学1年)
- #7 東小姫(F/177cm/白鷗大学2年)
- #9 伊藤知里(F/170cm/白鷗大学1年)
- #10 鈴木花音(F/174cm/筑波大学2年)
- #11 堀内桜花(G/167cm/シャンソン化粧品)
- #22 清藤優衣(F/174cm/白鷗大学1年)
- #27 曽根妃芽香(G/159cm/拓殖大学2年)
- #28 松本莉緒奈(F/175cm/関西外国語大学2年)
- #30 白石弥桜(C/184cm/デンソーアイリス)
- #34 メンディーシアラ(C/182cm/東京医療保健大学1年)
- #57 阿部心愛(F/175cm/早稲田大学1年)
- #61 深津唯生(C/179cm/東京医療保健大学1年)
大会の概要と日本のスケジュール
FIBA U19女子ワールドカップ2025は、7月12日から20日にかけてチェコ・ブルノで開催されます。出場16カ国が4つのグループに分かれて予選を戦い、その後トーナメント方式で順位を争います。
日本はグループDに所属。FIBAガールズランキング2位のスペイン、開催国チェコ(同16位)、アルゼンチン(同31位)と同組となっており、初戦からハードな戦いが予想されます。
グループD:日本の対戦予定
- 7月12日(土)24:30 vs チェコ
- 7月13日(日)24:00 vs スペイン
- 7月15日(火)24:30 vs アルゼンチン
日本は現在世界ランキング6位であり、過去最高成績は2017年大会の4位。直近の大会では6位に終わりましたが、今大会では新戦力とWリーグ経験者の融合により、上位進出が期待されます。
注目は堀内と白石の連携とリーダーシップ
代表経験豊富な堀内のゲームコントロール力と、白石のインサイド支配力は、大会を通じて大きな鍵となるでしょう。特に守備の局面でのリバウンドとトランジションへの移行、そしてターンオーバーからの速攻展開において、この2人のプレーが勝敗に直結すると見られます。
加えて、大学生たちがどれだけ実戦経験を積めるかも重要です。タフなグループリーグを通じてチーム力が一段と高まれば、決勝ラウンドでの躍進も夢ではありません。
最後に|目指すはベスト4以上の快挙
過去大会を上回る成績を狙うU19女子日本代表。初戦のチェコ戦で勢いをつけ、続く強豪スペインとの試合で善戦することができれば、決勝トーナメント進出に向けて弾みがつきます。
日本の若き力と経験の融合が、世界の舞台でどのような結果を生むのか。Wリーグの堀内・白石を中心とした今大会の挑戦から目が離せません。