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京都精華学園が109-15の圧勝で準決勝進出!NBAライジングスターズ・インビテーショナルで快進撃続く

京都精華学園がヒンファ高校に大勝、開幕2連勝で準決勝進出決定


2025年6月26日、シンガポールで開催中の高校バスケットボール大会『NBAライジングスターズ・インビテーショナル』にて、日本代表として参加している京都精華学園高校(女子)が、グループステージ第2戦でヒンファ高校(マレーシア)109-15と圧倒的なスコアで勝利を収めました。

これにより京都精華学園は、開幕から2連勝を飾り、グループ首位で準決勝進出を決めています。

ロケットスタートから圧巻の試合運び、100点ゲームで格の違いを示す


この試合では、前日の初戦と同様に吉田ひかり、金谷悠加、ンガルラムクナリヤ、石渡セリーナ、坂口美果の5人がスターティングメンバーとして起用されました。

試合開始からエンジン全開の京都精華学園は、ンガルラムクナリヤ(通称:リヤ)のレイアップで先制すると、続けて満生小珀(みつおこはく)や坂口の3ポイントシュートが決まり、開始4分で16-0と大きくリード。第1クォーターは36-6と大差をつけました。

第2クォーターも30-7と一方的に試合を支配し、前半終了時点で66-13。後半はさらに圧巻で、第3クォーターはなんと21-0の完封劇。そして第4クォーターも22-2と試合の主導権を最後まで渡すことなく、今大会初の100点超えを達成しました。

6名が二桁得点、リヤが最多20得点の活躍


個人スタッツの速報値では、チームの得点源として躍動したンガルラムクナリヤ(リヤ)がこの試合で20得点を記録。続いて谷彩南が13得点、吉田ひかりが12得点、フェリックスチヂマクララ石綿文も12得点と、合計6名が二桁得点をマークしました。

さらに、オディアカウェルリッツ12得点・10リバウンドのダブルダブルを達成するなど、攻守両面で安定したチーム力を見せつけました。

このように全員が役割を果たし、戦力の底上げができている点は、トーナメント後半に向けても大きな強みと言えるでしょう。

日本勢の快進撃、男子の福大大濠とともに準決勝進出

NBAライジングスターズ・インビテーショナル』は2025年に初開催された新設大会で、アジア太平洋地域の11カ国の高校代表チームが集結し、国際経験を積む場として注目されています。

日本からは福岡大学附属大濠高校(男子)京都精華学園高校(女子)がそれぞれ代表として参戦中。どちらのチームも開幕2連勝でグループ首位を決め、準決勝進出という好成績を収めています。

世界に通用するプレーヤー育成のための舞台で、着実にその存在感を示している日本勢。その中でも京都精華学園は、国内でもトップレベルの実績を持ち、今回の国際大会でもその名を世界に広げつつあります。

京都精華学園の強さの秘密は「全員バスケ」

今回の試合を通して再確認されたのは、京都精華学園の“全員バスケ”の完成度です。スタメンのみならずベンチメンバーも試合に積極的に関与し、誰が出ても得点・ディフェンス・リバウンドで結果を残しています。

また、早いパス回しと判断力のあるプレー、そして何よりもディフェンスへの集中力が際立っており、ヒンファ高校を第3クォーター無得点に抑えた守備力は、今大会のどのチームと対戦しても大きな武器になるでしょう。

チームとしての完成度が高く、エースに依存しない点も評価されており、準決勝以降も高いレベルのパフォーマンスが期待されます。

今後の展望|決勝進出、そして初代王者へ

京都精華学園は次戦、準決勝で他グループの上位チームと対戦します。対戦相手の詳細は未定ですが、ここまでのパフォーマンスを見れば、優勝候補の筆頭と言っても過言ではありません。

この大会を通じて、選手たちは国内大会とは異なる環境・文化の中で新たな刺激を受け、次のウインターカップや将来の日本代表としての飛躍にもつながる貴重な経験となるはずです。

果たして京都精華学園はこの勢いのまま初代王者の座に輝けるのか──女子高校バスケット界の名門が、いま世界に向けて大きな挑戦を続けています。

試合結果まとめ

■試合スコア(予選グループC 第2戦)
京都精華学園高校(日本) 109-15 ヒンファ高校(マレーシア)
JPN|36|30|21|22|=109
MYS| 6| 7| 0| 2|=15

福大大濠が圧勝で準決勝進出!村上敬之丞が語る成長と課題|NBAライジングスターズ・インビテーショナル2025

福大大濠、ヒンファ高校を90−25で圧倒し準決勝進出!

2025年6月26日、シンガポールで開催されている国際大会「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」男子予選グループC第2戦にて、日本代表として出場している福岡大学附属大濠高校(福大大濠)がマレーシア代表のヒンファ高校を90−25で圧倒。開幕から2連勝を飾り、グループ首位で準決勝進出を確定させました。

存在感を放つ村上敬之丞、2戦連続スタメンで11得点7リバウンド


この試合でチームをリードしたのは、2戦連続で先発出場した3年生ガード、村上敬之丞(むらかみ けいのじょう)。攻守両面で高いパフォーマンスを見せ、11得点・7リバウンドと存在感を示しました。村上は昨年のFIBA U16アジア選手権(カタール)でも日本代表に選出された経験を持ち、国際大会での対応力に優れた選手として注目されています。

「ミスが多かった」自己評価は辛口、成長志向を見せるコメント

試合後の取材では「簡単なミスがまだ多かった」と反省の言葉を口にした村上。続けて「大きな会場での大会になると、雰囲気にのまれてしまう傾向があります。インターハイやウインターカップのような全国大会でも、1Qから流れを作ることが課題です」と自身の課題を冷静に分析しています。

試合に勝利したとはいえ、慢心は一切見られず、むしろ自分を厳しく見つめ、次のステージに進むための改善点を口にできるメンタリティは、まさに次世代エースの資質と言えるでしょう。

「コート上での声かけが鍵」修正力の高さとリーダーシップ

「立て直しの要因はコミュニケーションでした」と語った村上。ハーフタイムに限らず、タイムアウトや試合中でもリアルタイムに声を出して連携を図ることの重要性を強調。「コート上での修正ができるよう、コミュニケーションは今後も大切にしたい」と話しました。

ベンチに下がっても積極的に仲間へ声をかけ、戦術的な指示を飛ばす姿は、コート内外での影響力を持つ選手であることを証明しています。自身のパフォーマンス以上に、チーム全体をどう機能させるかを意識していることが伺えます。

「スピードは通用する」海外で見えた自信と課題

村上は、自らのプレーについて「スピードは海外の選手相手にも通用する」と手応えを感じている様子。一方で「リングの跳ね方やボールの質が日本とは違うため、最後のフィニッシュでアジャストする必要があります」と、環境に応じた対応力の重要性を指摘しました。

また、「国際大会に出て初めてわかることがたくさんある。通用する部分と通用しない部分、それぞれをどう修正していくかを全員で考えたい」と語るなど、個人の成長だけでなくチーム全体の底上げにも目を向けています。

激しい競争を勝ち抜いた3年生|福大大濠の選手層の中での価値

名門・福大大濠は全国屈指の競争力を持つ高校バスケ部。3年生になったからといって自動的に試合に出られるわけではなく、常に実力が求められる環境です。そんな中、村上はスタメンの座を勝ち取り、しかも国際大会の舞台で結果を出している点に注目が集まります。

彼のような存在が育つことで、チーム内の競争がさらに激しくなり、全体のレベルアップに直結。インターハイ・ウインターカップといった国内主要大会へ向けて、福大大濠の成長を加速させる要素となるでしょう。

「個」よりも「チーム」|福大大濠の今後を担う村上の姿勢

インタビューの中で終始強調されていたのは、“チームファースト”の姿勢。「個人の評価よりも、まずはチームの現状を見て、自分がどう関われるかを常に考えている」と話す村上のコメントには、リーダーとしての責任感と視野の広さが表れています。

指導者からの信頼も厚く、今後の国内大会や代表候補としての成長が期待されており、プレースタイルのみならず人間性でも高評価を得ています。こうした選手が中心となるチームは、今後さらに成長する可能性が高いと言えるでしょう。

NBAライジングスターズ・インビテーショナルとは?


「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」は、世界中の有望高校生を招いて開催される国際大会。2025年はシンガポールでの開催となり、日本代表として福大大濠が選出されました。男子は複数グループで予選リーグが行われ、各グループの上位チームが準決勝・決勝に進出する形式です。

福大大濠はグループCで2連勝を飾り、首位通過。次戦以降も注目が集まります。

まとめ|福大大濠の勢いと村上敬之丞の成長に期待

今回の勝利でグループCを突破し、準決勝進出を決めた福大大濠。村上敬之丞をはじめとする選手たちの個々の成長とチーム全体のまとまりが大きな武器となっています。国際大会で得た経験は、今後の国内大会や代表活動でも必ず活かされることでしょう。

今後も彼らの活躍から目が離せません。日本高校バスケ界の未来を担う若き才能たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。