琉球ゴールデンキングス、クーリーとの契約継続を正式発表
Bリーグ・B1に所属する琉球ゴールデンキングスは、2025年6月27日、インサイドの要であるジャック・クーリーとの契約を2025−26シーズンも継続すると公式に発表しました。6年連続でチームに在籍することになるベテランビッグマンの存在は、今後も琉球の中心として機能していくことが期待されています。
206cmのビッグマン、琉球の柱として安定した成績を記録
ジャック・クーリーはアメリカ・イリノイ州出身で、現在32歳。身長206cm、体重112kgの恵まれた体格を活かし、センターポジションで長年活躍してきました。大学時代はノートルダム大学で活躍し、NBAのユタ・ジャズやGリーグ、さらには海外リーグでも経験を積んだ後、2019年に琉球と契約し日本の舞台へ。その後は琉球に完全フィットし、リーグでも屈指のインサイドプレイヤーとして知られる存在となりました。
2024−25シーズンのスタッツ:全試合出場で安定した貢献
2024−25シーズンには、B1リーグ戦の全60試合に出場。1試合平均で24分39秒のプレータイムを得て、12.3得点、9.9リバウンド、1.3アシストという安定感のある数字を記録しました。とりわけリバウンド面では相手の攻撃を断ち切るだけでなく、セカンドチャンスを生み出す重要な役割を担っています。
またこのシーズン、琉球はクラブ史上初の天皇杯制覇を成し遂げ、西地区優勝も飾りました。さらに、4年連続でBリーグファイナルに進出するなど、リーグトップクラスの成績を残す原動力となったのがクーリーの存在です。
「この島にもう一度チャンピオンシップを」本人が語る決意
契約継続の発表に際し、クーリーは次のように意欲を語りました。
「2025−26シーズンも沖縄でプレーできることに誇りを感じています。琉球というチーム、そしてファンの皆さんとともに、またこの特別な場所で戦えることに感謝しています。前シーズンは天皇杯優勝やファイナル進出など、確かに成果はありましたが、目指していたリーグ制覇は逃しました。だからこそ、来シーズンはさらに高みを目指して、全力で臨みたいと思います」
琉球とクーリーの関係性はさらに深まるか
2019年に琉球に加入して以来、クーリーはプレーだけでなく、リーダーシップでもチームを支えてきました。ピック&ロールからのフィニッシュ、ゴール下でのポストプレー、スクリーンを駆使した戦術的プレーなど、クーリーの存在が琉球のオフェンス・ディフェンスの両面を支えていることは疑いようがありません。
また、沖縄という土地への愛着やファンとの絆も深く、クーリーが「沖縄は特別な場所」と語るように、単なる選手以上の存在として地域にも根付いています。彼の残留は、来季のチーム強化だけでなく、ブースターのモチベーションにも大きな影響を与えるでしょう。
琉球の未来に向けて:ベテランと若手の融合に注目
2025−26シーズン、琉球はクーリーを軸に据えつつも、次世代選手の台頭も求められるタイミングに差し掛かっています。クーリーの経験と安定感は、若手にとっては貴重な学びの機会であり、チームにとっては大きな資産です。
Bリーグでも屈指の組織力とファンベースを持つ琉球において、クーリーがどのような形でチームを牽引していくか、そして悲願のリーグ制覇にたどり着けるか、今後の動向が注目されます。