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ユニバ女子日本代表がウィリアム・ジョーンズカップへ出場|絈野夏海や佐藤多伽子ら12名が選出

女子ユニバ日本代表が発表、若手精鋭12名が国際大会へ

2025年6月30日、日本バスケットボール協会(JBA)は、「第44回ウィリアム・ジョーンズカップ」に臨む女子ユニバーシアード日本代表の最終メンバー12名を発表しました。チームは台北市で行われる本大会に続き、「FISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)」にも参戦予定です。

平均年齢22.2歳、若手中心の編成に

小笠原真人ヘッドコーチの指揮のもと、今大会に臨む女子代表チームは、平均年齢22.2歳、平均身長174.3cmという構成。学生世代の注目株と、Wリーグで台頭する若手がバランスよく選出され、次世代の日本代表を担う人材が揃いました。

注目の選手:絈野夏海と佐藤多伽子

今回のメンバーで最年少となるのは、20歳の絈野夏海(東京医療保健大学2年)。173cmのシューティングガードであり、大学バスケ界でも高いスキルと実績を誇ります。

また、Wリーグのプレステージ・インターナショナルアランマーレにアーリーエントリーした佐藤多伽子も選出。176cmのサイズと得点力を備えたSGとして注目を集めています。大学とプロの経験が融合された彼女の活躍に期待が高まります。

Wリーグと大学バスケの融合が加速

この代表チームには、トヨタ自動車アンテロープスや日立ハイテククーガーズなどWリーグの強豪クラブに所属する選手が名を連ねています。学生バスケからプロステージへとステップアップした選手たちが融合し、競技力の底上げを図る構成です。

Wリーグの実戦経験を積んだ選手と、大学リーグのエースたちが共にプレーすることで、個人のスキルだけでなく戦術理解の深化も期待されます。

ジョーンズカップでの戦い、そしてドイツへ

ユニバ女子代表は、7月2日から台湾・台北市で開催されるジョーンズカップに出場。その後は、7月16日からドイツで開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズにも連続して出場する予定です。

連戦となる国際大会で、若手選手たちはハイレベルな試合経験を積み、日本女子バスケット界の未来を担う存在へと成長していくことでしょう。

代表メンバー一覧(2025年6月30日発表)

  • #0 山田葵(PG/167cm/富士通レッドウェーブ)
  • #4 絈野夏海(SG/173cm/東京医療保健大学2年)
  • #5 藤澤夢叶(G/162cm/山梨学院大学4年)
  • #11 岡本美優(PF/179cm/トヨタ自動車アンテロープス)
  • #14 朝比奈あずさ(C/185cm/筑波大学4年)
  • #19 舘山萌菜(SF/177cm/日立ハイテククーガーズ)
  • #25 佐藤多伽子(SG/176cm/プレステージ・インターナショナルアランマーレ)
  • #30 三浦舞華(SG/170cm/トヨタ自動車アンテロープス)
  • #42 田中平和(PF/180cm/トヨタ自動車アンテロープス)
  • #45 粟谷真帆(PF/182cm/日立ハイテククーガーズ)
  • #74 樋口鈴乃(PG/163cm/日立ハイテククーガーズ)
  • #91 大脇晴(PF/178cm/東京医療保健大学4年)

今後の視聴方法と応援のポイント

試合の模様はJBAやFIBA関連の公式サイト、動画配信プラットフォームを通じて配信される可能性があります。日本の未来を担う若き才能たちが国際舞台でどのような戦いを見せるのか、バスケットボールファンにとっては見逃せない2大会となるでしょう。

将来の日本代表の中核を担うであろう12名の選手たちの成長と挑戦に、ぜひ注目してください。

京都精華学園が109-15の圧勝で準決勝進出!NBAライジングスターズ・インビテーショナルで快進撃続く

京都精華学園がヒンファ高校に大勝、開幕2連勝で準決勝進出決定


2025年6月26日、シンガポールで開催中の高校バスケットボール大会『NBAライジングスターズ・インビテーショナル』にて、日本代表として参加している京都精華学園高校(女子)が、グループステージ第2戦でヒンファ高校(マレーシア)109-15と圧倒的なスコアで勝利を収めました。

これにより京都精華学園は、開幕から2連勝を飾り、グループ首位で準決勝進出を決めています。

ロケットスタートから圧巻の試合運び、100点ゲームで格の違いを示す


この試合では、前日の初戦と同様に吉田ひかり、金谷悠加、ンガルラムクナリヤ、石渡セリーナ、坂口美果の5人がスターティングメンバーとして起用されました。

試合開始からエンジン全開の京都精華学園は、ンガルラムクナリヤ(通称:リヤ)のレイアップで先制すると、続けて満生小珀(みつおこはく)や坂口の3ポイントシュートが決まり、開始4分で16-0と大きくリード。第1クォーターは36-6と大差をつけました。

第2クォーターも30-7と一方的に試合を支配し、前半終了時点で66-13。後半はさらに圧巻で、第3クォーターはなんと21-0の完封劇。そして第4クォーターも22-2と試合の主導権を最後まで渡すことなく、今大会初の100点超えを達成しました。

6名が二桁得点、リヤが最多20得点の活躍


個人スタッツの速報値では、チームの得点源として躍動したンガルラムクナリヤ(リヤ)がこの試合で20得点を記録。続いて谷彩南が13得点、吉田ひかりが12得点、フェリックスチヂマクララ石綿文も12得点と、合計6名が二桁得点をマークしました。

さらに、オディアカウェルリッツ12得点・10リバウンドのダブルダブルを達成するなど、攻守両面で安定したチーム力を見せつけました。

このように全員が役割を果たし、戦力の底上げができている点は、トーナメント後半に向けても大きな強みと言えるでしょう。

日本勢の快進撃、男子の福大大濠とともに準決勝進出

NBAライジングスターズ・インビテーショナル』は2025年に初開催された新設大会で、アジア太平洋地域の11カ国の高校代表チームが集結し、国際経験を積む場として注目されています。

日本からは福岡大学附属大濠高校(男子)京都精華学園高校(女子)がそれぞれ代表として参戦中。どちらのチームも開幕2連勝でグループ首位を決め、準決勝進出という好成績を収めています。

世界に通用するプレーヤー育成のための舞台で、着実にその存在感を示している日本勢。その中でも京都精華学園は、国内でもトップレベルの実績を持ち、今回の国際大会でもその名を世界に広げつつあります。

京都精華学園の強さの秘密は「全員バスケ」

今回の試合を通して再確認されたのは、京都精華学園の“全員バスケ”の完成度です。スタメンのみならずベンチメンバーも試合に積極的に関与し、誰が出ても得点・ディフェンス・リバウンドで結果を残しています。

また、早いパス回しと判断力のあるプレー、そして何よりもディフェンスへの集中力が際立っており、ヒンファ高校を第3クォーター無得点に抑えた守備力は、今大会のどのチームと対戦しても大きな武器になるでしょう。

チームとしての完成度が高く、エースに依存しない点も評価されており、準決勝以降も高いレベルのパフォーマンスが期待されます。

今後の展望|決勝進出、そして初代王者へ

京都精華学園は次戦、準決勝で他グループの上位チームと対戦します。対戦相手の詳細は未定ですが、ここまでのパフォーマンスを見れば、優勝候補の筆頭と言っても過言ではありません。

この大会を通じて、選手たちは国内大会とは異なる環境・文化の中で新たな刺激を受け、次のウインターカップや将来の日本代表としての飛躍にもつながる貴重な経験となるはずです。

果たして京都精華学園はこの勢いのまま初代王者の座に輝けるのか──女子高校バスケット界の名門が、いま世界に向けて大きな挑戦を続けています。

試合結果まとめ

■試合スコア(予選グループC 第2戦)
京都精華学園高校(日本) 109-15 ヒンファ高校(マレーシア)
JPN|36|30|21|22|=109
MYS| 6| 7| 0| 2|=15

京都精華学園がNBA新設大会で圧勝デビュー!リヤがダブルダブル、アジアの舞台で鮮烈な存在感

女子高校バスケの注目校、京都精華学園が国際大会で鮮烈な開幕勝利

2025年6月26日、シンガポールで開催中の国際高校バスケットボール大会「NBA Rising Stars Invitational」において、京都精華学園高校(京都府)が圧巻のスタートを切った。初戦でシンガポール代表のファチョン・インスティテューションと対戦し、78-36の大差で快勝。国際舞台でもその実力を証明した。

この大会はNBAが新たに創設した高校生向けの国際大会であり、アジア太平洋地域11カ国から選抜された男女チームが競い合う。日本からは男子の福岡大学附属大濠高校、女子の京都精華学園高校が招待を受けて出場している。

序盤は接戦も、中盤以降に圧倒的なゲーム展開

京都精華学園は、吉田ひかり、金谷悠加、ンガルラムクナリヤ、石渡セリーナ、坂口美果の5人をスターティングメンバーに起用。立ち上がりは互いに探り合う形でスローペースとなったが、試合が動いたのは第1クォーター残り5分。

満生小珀のスティールを契機に、試合の流れが完全に京都精華に傾いた。その後は一度もリードを許すことなく、リズムの良いオフェンスと鋭いディフェンスで終始主導権を握った。

得点は外より中、リバウンド差が勝敗を決定づける

チーム全体で3ポイントシュートは17本中2本と成功率は振るわなかったものの、2ポイントで着実に加点。加えてリバウンド面では56対20という圧倒的な数字を記録。サイズとフィジカルを活かした京都精華のプレースタイルが、アジアの舞台でも通用することを証明した。

速攻やトランジションの場面でも走力が光り、前後半を通じて相手に流れを渡さずに試合を終えた。

リヤが21得点19リバウンドのダブルダブルでMVP級の活躍

この試合のヒーローは間違いなくンガルラムクナ・リヤだった。21得点19リバウンドという圧巻のダブルダブルを達成し、特にインサイドの支配力が際立った。

得点面では、ゴール下でのポジショニングとフィニッシュの正確さが際立ち、ディフェンスではセカンドチャンスを許さないリバウンド力を見せた。アジアの大型選手たちを相手にしても一切引かない姿勢は、今後のトーナメントでも鍵となるだろう。

満生が攻守に貢献、吉田・谷もスコアで存在感

試合最長の31分間コートに立った満生小珀は、7得点5リバウンド4アシスト2スティールと多面的に貢献。試合のリズムを作るうえで欠かせない存在となった。

吉田ひかりは12得点と安定したアウトサイドシュートを披露し、ベンチから出場した谷彩南も10得点と高い得点効率を見せ、控え選手の層の厚さも証明された。

日本の高校バスケが国際ステージへ進出

今回のNBA Rising Stars Invitationalは、NBA主導のもと、次世代の才能を発掘・育成することを目的に企画された大会。京都精華学園にとっては、国内トップレベルの競技力を持つことの証明だけでなく、アジア各国のスタイルと対峙する貴重な経験の場でもある。

すでに男子の福岡大学附属大濠高校が予選2連勝で準決勝進出を決めており、日本勢としての注目度も高まっている。

試合スコア詳細|京都精華 vs ファチョン・インスティテューション

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
京都精華学園高校(日本) 22 29 14 13 78
ファチョン・インスティテューション(シンガポール) 8 7 9 12 36

今後の戦いにも注目、アジアの頂点へ向けて

京都精華学園は、この初戦の勝利によってグループ内で優位なポジションを確保。今後の対戦相手は格上の国も控えるが、初戦で見せた圧倒的なチーム力とインテンシティがあれば、上位進出は十分に期待できる。

国内ではすでに頂点クラスの実力を誇る同校が、アジアという広い舞台でどのような爪痕を残すのか。そのパフォーマンスは今後の国際大会出場選手の選考や育成モデルにも影響を与える可能性がある。

まとめ:京都精華が見せた「日本女子バスケの未来」

78-36というスコア以上に、内容で圧倒した京都精華学園。リヤを中心にしたインサイドの強さ、チーム全体の統率力、個々の対応力など、まさに「完成度の高いバスケ」を体現した試合だった。

今回の勝利は単なる1勝ではなく、日本の女子バスケットボールの可能性を世界に示すものでもある。次戦以降もその躍動から目が離せない。

Wリーグ2025-26シーズン開幕カード決定|富士通vsデンソーの再戦で幕開け

Wリーグ新シーズンの日程が決定、10月18日に開幕戦を迎える

2025年6月13日、Wリーグ(日本女子バスケットボールリーグ)は、「大樹生命Wリーグ2025-26シーズン」の公式スケジュールを発表しました。10月18日(土)と19日(日)の第1週を皮切りに、新たな戦いの幕が開けます。

昨季より導入された「Wリーグプレミア」と「Wリーグフューチャー」の2ディビジョン制は今季で2年目。前シーズンの実績をもとに再編された各ディビジョンで、計14週にわたり総当たり戦が繰り広げられる予定です。

開幕戦でファイナルカード再現、富士通vsデンソーに注目

プレミアディビジョンでは、昨季ファイナル「京王電鉄 presents Wリーグプレーオフ2024-25」で対戦した富士通レッドウェーブとデンソーアイリスが、いきなり開幕戦で顔を合わせます。場所は神奈川県の小田原アリーナ。昨季の激闘の再現に、多くのファンが注目すること間違いなしです。

プレミアディビジョンの開幕カード一覧

Wリーグプレミアでは、以下の4カードが第1週に実施されます。

  • 富士通レッドウェーブ vs デンソーアイリス(@小田原アリーナ)
  • ENEOSサンフラワーズ vs シャンソン化粧品シャンソンVマジック(@岸和田市総合体育館)
  • トヨタ自動車アンテロープス vs トヨタ紡織サンシャインラビッツ(@調整中)
  • 東京羽田ヴィッキーズ vs アイシンウィングス(@大田区総合体育館)

フューチャーディビジョンも熱戦必至、新潟は第2週から登場

Wリーグフューチャーでは、成長著しいクラブが集まり、こちらも見応えある試合が続くことが予想されます。第1週には以下のカードが予定されています。

  • 三菱電機コアラーズ vs SMBC TOKYO SOLUA(@名古屋市体育館)
  • 日立ハイテククーガーズ vs 姫路イーグレッツ(@岸和田市総合体育館)
  • 山梨クィーンビーズ vs プレステージ・インターナショナル アランマーレ(@富士北麓公園体育館)

なお、新潟アルビレックスBBラビッツは第2週から登場し、10月24日に日立ハイテククーガーズとの初戦に挑みます。

シーズンフォーマットと今後の展開

両ディビジョンともに4回戦制の総当たり方式を採用し、全14週でリーグ戦を展開。シーズン最終週は2026年2月6日から8日にかけて実施される予定です。詳細な試合時間や会場などは後日、リーグから発表されます。

各チームはこの長丁場の中で、プレーオフ進出をかけた熾烈な争いを繰り広げることとなります。選手層や新戦力の台頭、昨季のリベンジを果たすチームの動向にも注目が集まります。

注目選手の動向や戦力分析にも期待

開幕を目前に控え、各チームのロスター編成も進んでいます。若手の台頭、海外経験者の加入、Wリーグドラフトを経た新戦力など、多様な要素がシーズン序盤の戦いを左右する要素となるでしょう。中でも、富士通とデンソーの対決は昨季MVPやベスト5選手のパフォーマンスを含め、大きな見どころとなります。

Wリーグ2025-26の見どころと展望

2年目となるディビジョン制が、いかに選手の成長とリーグ全体の底上げに繋がっていくのか注目されるシーズン。新たなファン層の獲得や地域密着型クラブの発信力強化にもつながる戦いが期待されます。

2025-26シーズンのWリーグは、女子バスケの更なる発展に向けた鍵を握る1年。ファイナル再現の開幕カードを皮切りに、熱いシーズンがいよいよ始まります。

女子バスケを取り巻く環境変化とファン層拡大への期待

ここ数年で、Wリーグは観客動員数やメディア露出の面で着実な成長を遂げてきた。SNSの普及により、選手たちの素顔や日常がファンと直接つながる大きな要素となっており、特に若年層を中心とした新たなファン層の獲得が加速している。2025-26シーズンにおいても、試合以外のコンテンツ展開や選手個人の発信が鍵を握るだろう。

さらに、国際舞台での日本代表選手の活躍が、国内リーグ全体の注目度向上につながっている。パリ五輪を経たトップ選手たちが国内に戻り、Wリーグでその実力を発揮する姿に期待がかかる。競技レベルの高さとエンターテインメント性が融合すれば、Wリーグはより多くの人々に愛される存在となるだろう。

リーグ運営面でも、地域と連携したイベントやバスケットボール教室の実施が予定されており、スポーツの力で地域活性化を図る取り組みも進んでいる。ファン参加型の施策が実現されれば、クラブと地域、そしてファンとの絆は一層深まるはずだ。

今季のWリーグは、単なる勝敗を超えた「物語」が多くの場面で生まれるだろう。世代交代の象徴となるルーキーの活躍、復活を期すベテランの奮闘、そしてクラブの垣根を超えたライバル対決。それぞれの瞬間が、観る者の心を熱くする。また、Wリーグの各クラブが独自の取り組みを加速させており、地域との連携や選手育成に注力する姿勢が今後の発展に直結すると考えられる。