安藤誓哉の新天地が横浜ビー・コルセアーズに決定
2024-25シーズンを終えたBリーグにおいて、5月19日は複数のクラブが2025-26シーズンに向けた契約情報を公開。その中でも最も注目を集めたのが、日本代表歴を持つ司令塔・安藤誓哉の移籍先発表だった。島根スサノオマジックから自由契約となっていた安藤は、横浜ビー・コルセアーズとの契約を締結。「自分の持つすべての力を新天地で出し切りたい」と語り、新たな挑戦へ決意を見せた。
島根の外国籍3選手が契約継続、来季の戦力も安定
島根スサノオマジックからは、今季のCS(チャンピオンシップ)出場を支えた外国籍3選手の契約継続が発表された。ニック・ケイ(オーストラリア代表)、コティ・クラーク(多彩なスキルを持つフォワード)、ジェームズ・マイケル・マカドゥ(元NBA選手)の3名は、攻守両面で高い貢献度を発揮。彼らの残留により、島根は来季も安定した戦力を保持することとなる。
各地で契約継続が続々、大阪・川崎・茨城のガード陣も残留
日本人選手の契約更新も多く発表された。大阪エヴェッサでは木下誠が、川崎ブレイブサンダースでは飯田遼が来季も契約を継続。茨城ロボッツではアキレス腱断裂からの復帰を目指す長谷川暢が、「応援してくださる皆さまにコートで恩返ししたい」とコメントを発表し、再起への意欲を見せた。
奈良・岐阜・立川・しながわシティなどB2・B3リーグの契約動向
B2・B3のクラブでも動きが相次いだ。奈良からは古牧昌也、石井峻平、中谷衿夢の3選手が契約継続を発表。岐阜スゥープスでは荒川凌矢が、立川ダイスではアンドリュー・フィッツジェラルドがチームに残ることが決定している。
また、しながわシティでは尾形界龍、堀内星夜、小宮優大の3選手が引き続き契約継続に合意。SR渋谷のU22枠では大森康瑛が契約継続となり、若手の成長も期待される。
移籍・契約満了も発表、小川翔矢が福島へ
この日は安藤の移籍以外にも、金沢武士団の小川翔矢が福島ファイヤーボンズへ加入することが決定。また、ベルテックス静岡の新川敬大は契約満了となり、自由交渉選手リストに登録された。次なる所属先に注目が集まる。
ヘッドコーチ人事:継続と刷新が交錯
指導者に関しても複数の動きがあった。広島ドラゴンフライズは朝山正悟ヘッドコーチと、茨城ロボッツはクリス・ホルムHCとの契約継続を発表。さらに岩手ビッグブルズでも鈴木裕紀HCの体制が続くこととなった。
山口パッツファイブ、新指揮官に枝折康孝氏を招聘
一方、山口パッツファイブでは豊浦高校(山口県)の指導者として活躍してきた枝折康孝氏がヘッドコーチに就任。枝折氏は佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)、中村功平(茨城ロボッツ)などを育てた実績を持つ育成型指導者として知られる。B3クラブでの手腕に期待がかかる。
また、山口でGM兼スキルコーチを務めていた鮫島和人氏は、鹿児島レブナイズへ移籍することも発表された。
5月19日発表のBリーグ契約情報一覧
- 【移籍】
安藤誓哉(島根 → 横浜BC)
小川翔矢(金沢 → 福島) - 【自由交渉選手リスト登録】
新川敬大(静岡/契約満了) - 【契約継続】
ニック・ケイ、コティ・クラーク、J・M・マカドゥ(島根)
飯田遼(川崎)、長谷川暢(茨城)、木下誠(大阪)
古牧昌也、石井峻平、中谷衿夢(奈良)
荒川凌矢(岐阜)、アンドリュー・フィッツジェラルド(立川)
尾形界龍、堀内星夜、小宮優大(しながわシティ)
大森康瑛(SR渋谷/U22枠) - 【コーチ・スタッフ】
朝山正悟HC(広島/継続)
クリス・ホルムHC(茨城/継続)
鈴木裕紀HC(岩手/継続)
枝折康孝HC(山口/新任)
鮫島和人GM兼SC(山口 → 鹿児島)
新シーズンへ向けて動き始めたBリーグ各クラブ
2025-26シーズンの開幕に向けて、各クラブのロスター構築が着々と進んでいる。今回発表された契約更新や移籍、指導者人事はその一部にすぎず、今後さらに多くの選手・コーチの動向が明らかになるだろう。
オフシーズンの補強や再編は、次のシーズンの成績に直結する要素。ファンにとっては、これからの発表からも目が離せない時間が続くことになる。