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【Bリーグ移籍情報】6月26日発表まとめ|佐土原遼の琉球加入や富山のビッグマン交代など多数の動き

佐土原遼が琉球ゴールデンキングスへ移籍、日本代表クラスの補強進む

2025年6月26日、Bリーグ各クラブが来季に向けた選手契約情報を一斉に更新。中でも大きな注目を集めたのが、日本代表候補としても知られるスモールフォワード、佐土原遼の移籍だ。2024-25シーズンまでファイティングイーグルス名古屋でプレーしていた佐土原は、来季からB1の強豪・琉球ゴールデンキングスの一員として戦うことが決まった。

佐土原はサイズと身体能力を兼ね備えたオールラウンドプレイヤーで、攻守両面において高い貢献度を誇る。近年は日本代表合宿にも度々招集されており、その伸びしろにも期待がかかる存在だ。琉球はすでに9人目の契約合意を発表しており、今オフも積極的なロスター再構築を進めている。

平良彰吾が完全移籍、若手ポイントガードが琉球に定着

もうひとつの補強として発表されたのが、横浜エクセレンスからの期限付き移籍を経て、今季途中から琉球に合流していた平良彰吾の完全移籍契約。平良はディフェンス意識が高く、テンポの良いゲームメイクでチームに流れを呼び込むことができる若手ガード。ベンチスタートでもインパクトを残せる存在として評価を高め、今回の完全移籍に至った。

平良は大学時代から注目を集めていた逸材であり、今回の移籍を機にB1レギュラー定着、さらにはさらなる飛躍への第一歩となる可能性が高い。

B1昇格の富山、アーロン・ホワイトとブロック・モータムを“トレード的”に入れ替え

2025-26シーズンからB1に復帰する富山グラウジーズも注目の動きを見せた。昨シーズンチーム最多得点を記録していたアーロン・ホワイトが退団し、シーホース三河への移籍が決定。その穴を埋める形で獲得したのが、滋賀レイクスでB1得点王に輝いたブロック・モータムだ。

ホワイトはインサイドを軸に安定感ある得点力を持ち、富山のオフェンスを支えていた中心選手。対してモータムはストレッチ4としての高い3P成功率を誇り、フロアを広げる能力に優れたタイプ。スタイルこそ異なるが、いずれもチームのスコアリングオプションとして重要な役割を担う。富山はB1という舞台での戦いに備え、即戦力ビッグマンの入れ替えを決断した形だ。

岡本飛竜が島根へ復帰、8年ぶりの古巣復帰に期待集まる

かつて島根スサノオマジックでプロキャリアをスタートさせたポイントガード、岡本飛竜が8年ぶりに古巣復帰することが発表された。前所属のアルバルク東京では、主に控えガードとしてチームを支え、経験を積んできた。

岡本はゲームの流れを読む能力と安定したボール運びに定評があり、ベテランとしての落ち着きも兼ね備える。島根にとっては、若手が多いガード陣を支える“精神的支柱”としての役割が期待されている。

下部リーグ・B2・B3でも移籍や契約継続の発表が相次ぐ

B1以外のクラブでも重要な契約発表がいくつかあった。B2では、滋賀レイクスの森山修斗が徳島ガンバロウズに移籍。また、埼玉ブロンコスの吉田健太郎は山形ワイヴァンズと契約を交わしたことが明らかになっている。

さらに、フロリダ州立大学を卒業したボスティン・ホルトが山口パッツファイブと契約し、日本でのプロキャリアをスタートさせることも発表された。アメリカの強豪校でのプレー経験を持つ新戦力が、Bリーグにどのようなインパクトを与えるのか注目だ。

立川ダイスはヘッドコーチとアシスタントコーチの契約継続を発表

立川ダイスは、間橋健生ヘッドコーチおよび斎藤瑛アシスタントコーチとの契約更新を発表。両者は2024-25シーズンを通じてチームを安定的に運営しており、信頼関係と継続性を重視した人事といえる。クラブの長期的成長を見据えた決断だ。

6月26日時点で発表された契約情報まとめ

以下は、6月26日にBリーグ各クラブが公表した選手・スタッフに関する契約情報一覧である。

  • 移籍
    平良彰吾(横浜EX→琉球)
    佐土原遼(FE名古屋→琉球)
    岡本飛竜(A東京→島根)
    ブロック・モータム(滋賀→富山)
    アーロン・ホワイト(富山→三河)
    森山修斗(滋賀→徳島)
    吉田健太郎(埼玉→山形)
  • 新規契約
    ボスティン・ホルト(フロリダ州立大→山口)
  • コーチ契約継続
    間橋健生(立川/HC)
    斎藤瑛(立川/AC)

新シーズンに向けた準備は加速中

Bリーグはオフシーズンを迎え、各クラブが来たる2025-26シーズンに向けて着実に準備を進めている。主力選手の移籍や新戦力の獲得、コーチ陣の体制維持といった動きは、チームの今後を大きく左右する重要なファクターだ。

今後も移籍市場は活発化が予想され、7月にかけてさらなる契約情報が更新されていくことだろう。チームの戦力図が大きく変わるオフシーズンから目が離せない。

平良彰吾が琉球と完全移籍合意!期限付き移籍からつかんだB1定着の道

琉球ゴールデンキングスが平良彰吾の完全移籍を発表

B1リーグの強豪・琉球ゴールデンキングスは2025年6月26日、B3の横浜エクセレンスから期限付き移籍中だった平良彰吾と2025−26シーズンの新規契約を結び、正式に完全移籍となることを発表しました。昨年10月に緊急加入した平良は、持ち味であるディフェンスとエナジー溢れるプレーでローテーションに定着し、ついにB1の舞台で本格的なキャリアをスタートさせることになります。

世代別日本代表にも選出された技巧派PGの歩み

千葉県出身の平良彰吾は、現在28歳。170cm・72kgとB1では小柄な部類に入るものの、その分スピードとクイックネスを活かしたプレーで存在感を放ちます。市立船橋高校時代には八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)とともに世代別日本代表に名を連ね、注目を集めました。

拓殖大学を経て、2020年にはライジングゼファー福岡の特別指定選手としてBリーグデビュー。その後はしながわシティバスケットボールクラブや湘南ユナイテッドBCでプレーし、2023年にはB3の横浜エクセレンスへ加入。着実にキャリアを重ねてきた選手です。

期限付き加入から一転、琉球での完全移籍が実現

2024−25シーズンが開幕した直後の10月、琉球は主力ガード・伊藤達哉の負傷離脱に伴い、ガードポジションの補強を急務としていました。そこで白羽の矢が立ったのが、横浜EXに所属していた平良彰吾。1カ月限定の契約で琉球に加わると、そのハードなディフェンスやチームプレーで指揮官の信頼をつかみ、即座にローテーション入り。

当初の契約は延長され、最終的にシーズン終了までの在籍に。B1リーグでは計30試合に出場し、平均1.8得点、0.3リバウンド、1.0アシストを記録。数字以上に、チームに活力をもたらすプレーで存在感を発揮しました。

「両親の夢」が叶った沖縄でのプレー

今回の完全移籍発表にあたり、横浜エクセレンスの石田剛規GMは、平良の背景にあった“家族の想い”を明かしました。都内で偶然出会った平良の両親が語っていた「いつか息子が沖縄でプレーする姿を見たい」という願いを受けて、当時石田GMは「必ずカテゴリーを上げて、沖縄に遠征できるようにします」と答えたといいます。

結果的にカテゴリーを超えての完全移籍という形で、その願いは想像以上に早く叶うこととなり、石田GMは「夢が現実になった」と感慨深くコメントしました。

琉球が語る平良の価値と今後の期待

琉球ゴールデンキングスは、平良の持つ特徴について「スピードを活かしたドライブ、正確なシュート力、そして闘志溢れる守備」を挙げ、チームへの高い適応性を評価。さらに、「天皇杯やチャンピオンシップといった大舞台でも堂々としたプレーを見せ、常に全力で成長を追い求める姿勢がチームに刺激を与えている」と賞賛しました。

完全移籍を機に、来季以降さらに大きな飛躍が期待されており、琉球ファンの間でも今後の活躍に大きな注目が集まっています。

横浜EXへの感謝と琉球への決意

平良自身も、横浜エクセレンスへの感謝をクラブを通じて表明。「期限付き移籍という形でB1の舞台に挑戦させていただき、その後も延長を快諾してもらえたことに心から感謝しています」と語り、快く送り出してくれたクラブ関係者や仲間に対して感謝の思いを綴りました。

また、琉球への思いについても「自分にとって縁のある沖縄でプレーできることを本当にうれしく思っています。キングスファンの皆さんの声援は大きな力になります。来シーズンもチームにエナジーを注ぎ込めるように精進します!」と力強いメッセージを送りました。

B1定着へ、平良彰吾が見据えるその先のキャリア

高校時代から「小さな司令塔」として注目されていた平良ですが、フィジカルサイズの壁やカテゴリーの違いなど、乗り越えなければならないハードルは決して低くありませんでした。2024−25シーズン、B1での挑戦の中で証明したのは、「努力し続ければ、チャンスはつかめる」という事実でした。

来季以降、琉球の正ガード陣と競争しながら、自身の持ち味をより強く打ち出す必要がありますが、すでにローテーション入りの実績を積んでいる平良ならば、さらにステップアップを果たす可能性は十分。スピードと判断力を武器に、B1の舞台でさらなる飛躍を遂げる準備は整っています。