フィールドゴールとは?バスケットボールの基本得点手段
バスケットボールにおけるフィールドゴール(Field Goal)とは、試合時間中にライブボールから放たれるショット全般を指します。フリースローと対比されるこのプレーは、「野投」とも呼ばれ、得点の大半を占める重要なスキルです。
ショットの位置により得点が異なり、2点または3点が加算されます。本記事では、フィールドゴールの分類、関係ルール、成功率、リスタート方法などを詳しく解説します。
フィールドゴールの得点分け:2点と3点の違い
- 2ポイント・フィールドゴール:
スリーポイントライン内側からのショット。通常のジャンプシュート、レイアップ、ダンクなどがこれに含まれます。 - 3ポイント・フィールドゴール:
スリーポイントラインより外側から放たれ、成功すると3点が加算されます。通称「スリーポインター」。
特殊なケース:オウンゴールと記録の扱い
ディフェンス選手が誤って自チームのゴールにボールを入れてしまった場合でも、オフェンス側の得点として処理されます。FIBAではゲームキャプテンの得点とされ、NBAでは最も近くにいたオフェンス選手の得点として記録されます。
フィールドゴールに関連する主な反則とルール
ディフェンス側のファウル・違反
- ゴールテンディング:落下中またはリング上のボールをブロックすると違反。
- シューティングファウル:ショット中に接触を受けた場合、以下のような処置がとられます。
- ショットが成功:バスケットカウント+フリースロー1本
- ショットが失敗:2Pならフリースロー2本、3Pならフリースロー3本
オフェンス側の違反・ファウル
- チャージング:ドリブル中またはシュート時に守備側へ体当たりする行為。
- ラインクロス:ジャンプ時に踏み切った足がアウトオブバウンズの際、無効。
- ショットクロックバイオレーション:24秒以内にショットを放てず、バスケットに当たらなかった場合。
ゲームクロックとショットクロックとの関係
フィールドゴールにおける時間管理は、2つのクロックによって制御されます。
ゲームクロック
- ショット成功でも継続して動き続ける(特殊な例を除く)
- ボールがデッド(アウト・オブ・バウンズやファウル等)で停止
ショットクロック
- シュートがリングに当たるとリセット(攻撃権が続く場合)
- ボールがリングに当たる前に“0”になるとショットクロック違反で攻撃権が相手に移動
フィールドゴール後のゲーム再開方法
- ショット成功時:
攻撃権が相手に移り、エンドライン外からスローインで再開。 - ショット失敗時:
リングに当たった後は、ルーズボールとして両チームでリバウンド争い。
ポジション別の成功率と傾向
フィールドゴールの成功率は、選手のポジションやショットの距離、プレースタイルによって大きく異なります。
- センター/パワーフォワード:
ゴール付近でのシュートが多く、成功率が高くなる傾向。 - ガード/スモールフォワード:
外角からのシュートが多く、成功率はやや下がる。
成功率は単なる「精度」ではなく、ショット選択や距離にも大きく影響を受けます。
近年のトレンド:3ポイント重視の時代へ
2010年代以降、NBAではステフィン・カリーの登場により、3ポイントショットの重要性が飛躍的に高まりました。現代のバスケットボールでは、どのポジションの選手も外角からの得点が求められる時代となっています。
まとめ:フィールドゴールは試合の勝敗を左右する
バスケットボールのフィールドゴールは、得点だけでなくチーム戦術や試合展開にも大きな影響を与えます。種類、ルール、成功率の理解を深めることで、観戦やプレーにおける洞察がより深まるでしょう。