日本生命カップ2025」タグアーカイブ

6年ぶりの日本代表復帰で輝いた中村太地、シューターとしての進化と覚悟「10回中9回はシュートに」

中村太地、6年ぶりの代表復帰で輝き放つ

2025年7月6日、有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」第2戦。男子日本代表はオランダ代表を相手に74-53で勝利し、代表活動の前哨戦となる一戦を白星で締めくくった。その中で強烈なインパクトを残したのが、6年ぶりに代表ユニフォームに袖を通した中村太地(島根スサノオマジック)だ。

28歳となった中村は、2019年のウィリアム・ジョーンズカップ以来となる日本代表復帰。年齢的にも中堅どころとなった今、改めて“日の丸”を背負う喜びと責任を背負ってコートに立った。

代表復帰にかけた覚悟と意義

「代表に戻ることは夢の一つだった」と語る中村。その言葉の裏には、何度も選考から漏れ、トライアウトで悔しさを味わってきた過去がある。今回の代表復帰に際しても、「デベロップメントキャンプから積み上げてきた思い、そして落選したメンバーの分まで背負って戦いたい」と語り、並々ならぬ覚悟で代表戦に臨んだ。

特に2018年のアジアカップでは、主力不在の中でわずか8名のメンバーで大会に挑む苦しい経験もしてきた。「今の代表環境は当たり前じゃない」と、当時を知る世代として、若いチームメイトに対してメディア環境や支援の充実を伝えたいと話す姿には、キャリアを重ねた選手ならではの深みがあった。

ホーバス戦術にフィット──求められたのは“シューター”

Bリーグでは主にポイントガードとしてプレーする中村だが、代表では全く異なる役割を求められている。それは「シューター」としてのタスクだ。ホーバスHCからは「あなたは須田侑太郎の役割だ」と明言され、ボールを持った際の判断も“打つこと”に集中するよう求められた。

中村自身も「トムさんのバスケットはホットなシューターが必要。10回中9回は打つつもりでボールを受けています」と話し、役割の明確さと責任感をにじませた。実際、GAME2では3ポイントシュートを8本放ち、そのうち4本を沈める高確率でゲームハイタイの16得点を記録。シューターとしてのインパクトを十二分に発揮した。

“打たなければ怒られる”──システムへの適応と成長

中村は「練習でシュートを打たないとトムさんにめちゃくちゃ怒られた」と明かす。Bリーグではパスやゲームメイクを重視するプレーが評価される場面も多いが、代表では明確に「シュートで得点を取ること」が期待される。ホーバスHCのシステムは選手に役割を絞り、迷いを排除することで戦術の徹底を図る。

「キャッチアンドリリースは僕の持ち味。シュートは入る日もあれば入らない日もあるけど、打ち続けることが大事」と中村。シュートに対するメンタル、打ち切る勇気、そして失敗を恐れない姿勢こそが、ホーバスジャパンで生き残る鍵だ。

中村の“プレー哲学”──継続が一流の証

「1試合で活躍することは誰にでもできる。でも、それを続けられるのが一流」。この言葉に、中村の代表での今後への強い意志が込められている。少ないチャンスを確実にモノにしたこの試合を、単なる“復帰戦”で終わらせるつもりはない。

今後の韓国遠征(7月11日・13日開催)では、自身がかつてKBLでプレーした土地での試合となる。2020年から2シーズン、KBLで過ごした経験は少なくない影響を与えており、「その経験を活かして再び代表に食い込みたい」と意気込む。

守備面での課題も自覚──「エネルギーを出し切りたい」

攻撃面での成果が光った一方、中村は「ディフェンスではまだまだ課題が多い」と振り返る。1on1で打開される場面もあり、ホーバスHCからも守備面での改善を求められている。

それでも、「エネルギーを出すことは代表で必要とされる要素。ディフェンスでもアグレッシブに動けるよう、韓国遠征までに細かい修正をしていきたい」と、自らの課題と向き合っていた。

ホーバス体制下での“シューター”の意義とは

ホーバスバスケの真髄は、シンプルに「打てる時に打つ」「迷わない」「止まらない」にある。日本代表のオフェンスは、流動性と3ポイント重視がベースとなっており、スペーシングの確保と素早い判断が不可欠だ。

中村はその条件を満たす数少ない選手の一人であり、年齢的にも若手主体のチームを支える中核的存在として期待が高まる。キャリアを積んだ今だからこそ見える景色、そして掴める勝機がある。

まとめ:中村太地の“再挑戦”が代表に与える希望

6年ぶりの代表復帰、明確な役割に適応し、限られた時間で結果を出す──中村太地の存在は、今後の代表構成における“スパイス”となる可能性が高い。シューターとしての価値はもちろん、経験値、発信力、そして役割遂行力という意味でも、重要なピースだ。

韓国遠征でのパフォーマンス次第では、アジアカップの本大会ロスター入りも現実味を帯びてくる。勝負の7月、シュート1本1本に思いを乗せる中村の姿から目が離せない。

ホーキンソンが語る“日の丸キャプテン”の責任と若手の台頭「誇りを持ってプレーしている」

“日の丸キャプテン”ジョシュ・ホーキンソンが担うリーダーの責任


2025年7月5日・6日に開催された「日本生命カップ2025(東京大会)」。男子日本代表(FIBAランキング21位)は、オランダ代表(同54位)との2連戦に挑んだ。1勝1敗で大会を終えたものの、ホーバスジャパンにとっては“試金石”となる内容重視の2日間となった。

この2戦でチームを牽引したのは、キャプテンに任命されたジョシュ・ホーキンソン。日本代表としてすでにワールドカップやアジア予選で実績を重ねてきた彼だが、キャプテンとして挑む今回のシリーズは、特別な意味を持っていた。

「日の丸を背負うことには誇りを感じていますし、キャプテンとして責任を持ってプレーしたいです」と語る姿に、リーダーとしての自覚と覚悟がにじんでいた。

第1戦での惜敗と“機能と非機能”の洗い出し

初戦は70-78で惜敗した。序盤はジェイコブス晶、テーブス海、西田優大、そしてホーキンソン自身の得点で好スタートを切るも、後半にかけてはミスが続き、アウトサイドディフェンスが崩れた。

ホーキンソンはこの試合で14得点11リバウンドのダブルダブルを記録。ジェイコブスも15得点と奮闘したが、要所での失点が響いた。試合後、ホーキンソンは「こういった試合は、ある意味で“テスト”の場。何がうまくいき、何がそうでないかを確認する貴重な機会」と冷静に総括した。

また、吉井裕鷹が負傷交代を余儀なくされるというアクシデントもあり、チームの再構築を迫られる一面も見せた。

第2戦は新戦力が躍動し、狩野・中村らがA代表デビュー

翌7月6日の第2戦、日本代表は多くの新戦力を起用。中村太地(島根スサノオマジック)、渡邉伶音(ユタ大学)、狩野富成(SR渋谷)がA代表デビューを果たした。

第1クォーターからホーキンソンと金近廉が安定した立ち上がりを見せ、21-13とリード。中村が3ポイントを連発し、渡邉もアグレッシブなプレーで躍動。43-23で前半を終えた日本は、後半もジェイコブスの3Pや狩野の守備でリズムを維持し、74-53の快勝を収めた。

ホーキンソンはこの試合で10得点8リバウンド4アシスト。中村が3P4本を含む16得点、ジェイコブス14得点、狩野は4ブロックと、若手たちの大躍進が光った。

キャプテンとして感じた「役割遂行」への誇り


ホーキンソンは2戦目終了後、「第2Qでの踏ん張り、役割を全うする姿勢、それが見えたことを誇りに思う」と語った。その言葉通り、今シリーズでは各選手が明確な役割を持って起用されており、チームとしての成長の兆しが随所に見られた。

ホーキンソン自身も、得点だけでなく、リバウンド、アシスト、スイッチディフェンスにおいて多岐にわたる貢献を見せ、まさに“キャプテンシー”を体現。彼の存在が、若手に安心感と自信をもたらしているのは明らかだ。

ホーバスHCがホーキンソンに託した「厳しさ」とは


ホーバスHCはホーキンソンに対して、「キャプテンには厳しさも必要だ」と語っている。単にプレーで引っ張るのではなく、チーム全体に基準を示す存在であること。その意味で、ホーキンソンの役割は単なるプレイヤー以上の価値を持つ。

アメリカ出身でありながら、日本国籍を取得して日本代表の柱となった彼の姿は、多様化が進む現代スポーツの象徴であり、グローバル化と共生の象徴でもある。まさに“日ノ丸キャプテン”という称号にふさわしいリーダー像を体現している。

若手の台頭が示す“層の厚み”とチームの次なる進化

中村太地、渡邉伶音、狩野富成といった新戦力の躍動は、日本代表の層の厚みを象徴していた。中村は3P精度、渡邉はフィジカルとパスセンス、狩野はリムプロテクトでそれぞれの強みを発揮。これにより、ホーバスHCの戦術選択肢は格段に広がった。

特に渡邉と狩野は、ディフェンス面での貢献度が高く、チームの守備バランスを補完する存在として急浮上。ホーキンソンは「このような競争がチームの底上げにつながる」と強調した。

アジアカップ2025へ向けての布陣と課題

日本代表は今後、7月11日と13日に韓国代表とのアウェー2連戦、7月19日・20日にデンマーク代表との「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」を控えている。そして、8月5日開幕の「FIBAアジアカップ2025」では、過去最高成績を狙う。

ホーバスジャパンの主力として、富永啓生(ペイサーズ)、河村勇輝(ブルズNBAサマーリーグ参加)、西田優大(宇都宮)、金近廉(千葉J)、吉井裕鷹(A東京)らが名を連ねる中、ホーキンソンは攻守両面で不可欠な存在だ。

その中で、どれだけ若手が台頭し、ロスター争いに食い込めるかが注目点となる。

まとめ:ホーキンソンのキャプテンシーが導く日本代表の未来

2連戦を通じて、日本代表が得た最大の収穫は、ホーキンソンというキャプテンの存在と、新戦力の飛躍である。役割を全うする意識、リーダーとしての覚悟、そしてチームとしての成熟度。これらが明確に見えた2日間は、アジアカップ、そしてその先に続くFIBAワールドカップやオリンピックに向けた“進化の一歩”だった。

ホーキンソンが語る「試し、学び、成長するプロセス」は、まさに日本代表が世界で戦うために必要なステージである。
GL3x3では今後も、彼のリーダーシップとチームの進化に注目していきたい。

中村太地がホーバスジャパンで鮮烈デビュー!16得点の活躍「打ち続けた結果が出た」

中村太地、28歳でつかんだホーバスジャパン初出場の舞台


2025年7月6日、有明アリーナで開催された「日本生命カップ2025」第2戦にて、日本代表はオランダ代表を74-53で下し、連勝を飾った。この試合で最も注目を集めたのが、島根スサノオマジック所属の中村太地(28歳)である。彼にとってこの試合は、トム・ホーバスHC率いる“ホーバスジャパン”でのデビュー戦だった。

中村はB2リーグのスコアラーとして知られ、2024-25シーズンには平均11.2得点を記録。特にアウトサイドシュートの安定感に定評がある。そんな彼が、ついに日本代表のユニフォームに袖を通したこの日、3ポイント4本を含む16得点をマーク。試合を通じて堂々たる存在感を放ち、チーム最多得点での華々しい代表デビューとなった。

「シュートは打ち続けろ」— ホーバスHCの教えに応えた一戦


試合後のヒーローインタビューで中村は、「練習中からホーバスコーチに“打て、打ち続けろ”と常に言われていました」と語った。その言葉通り、この試合で中村は迷いなくボールを放ち続けた。外からの積極的な攻撃姿勢に加え、ボールムーブメントに組み込まれたオフボールの動きも光り、まさに“ホーバスジャパン”が求めるガード像に近づく内容となった。

中村自身は「今日はたまたま入った日」と謙遜しつつも、「打ち続けた結果が出たことをすごくうれしく思います」とコメント。日本代表の3P成功率を底上げする存在として、今後への期待が高まる試合となった。

支えた仲間とともに— 感謝の言葉とチームプレーの重視

中村はインタビューで「ガード陣が良いパスをくれたおかげ」「スクリーンをかけてくれたビッグマンたち、練習を支えてくれたコーチ陣にも感謝したい」と語り、個人の活躍を支えたチーム全体への感謝を忘れなかった。

この姿勢は、ホーバスHCが重視する「チームで戦うバスケ」とも一致する。個の強さとチームの連動性を両立させるスタイルを体現した中村は、まさに“ホーバスシステム”における新たなキーピースとなる可能性を示した。

ホーバスジャパンの現在地と中村のポジション争い


トム・ホーバスHCは2021年から男子代表を率い、パリ五輪出場、そして2025年のアジアカップ制覇を目標に掲げている。現在のロースターには富永啓生(ペイサーズ)、河村勇輝(NBAサマーリーグ参戦中)、並里成(名古屋D)、西田優大(宇都宮)らタレントが揃うが、バックコートの競争は激しさを増している。

その中で中村太地は、「シューター」としての特性を活かし、オンボールでもオフボールでも機能する柔軟性をアピール。ホーバスHCが目指す“多機能型ガード”として、新たな戦力の台頭と見る向きも多い。

今後の代表スケジュールとアジアカップ2025の行方

日本代表は7月11日と13日に韓国とのアウェー2連戦を控え、19日・20日には「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」でデンマーク代表と対戦。その後、8月5日からはFIBAアジアカップ2025(開催地:サウジアラビア)が開幕する。

中村がこのままローテーション入りを果たせば、アジアカップ本番でも日本代表のキーマンとして活躍する可能性は高い。特にゾーン対策が重要な国際大会では、アウトサイドからの高確率なシュートが勝敗を左右する要素となるため、中村のプレースタイルはチームにとって貴重な戦力となり得る。

ファン・メディアの反応とSNSでの評価

X(旧Twitter)やInstagramでは「中村太地すごすぎる」「こんなに打てる選手いたのか」「ホーバスに見出された逸材」といったポジティブな投稿が相次いでいる。テレビ中継でも解説陣から「今後の日本代表にとって重要な存在になる」と称賛され、初戦から強烈なインパクトを残した。

また、スポーツ各紙も一面で中村の活躍を報じており、「打ち続ける勇気が道を開いた」と見出しを掲げるメディアも。観客動員数も前回比で15%増となっており、彼の存在が日本代表の“新たな顔”として認知されつつある。

過去の事例と比較:代表デビュー戦でのインパクト

過去、日本代表でデビュー戦から鮮烈な印象を残した選手といえば、2019年の比江島慎や、2023年の富永啓生らが挙げられる。彼らに共通していたのは、遠慮せずに自らのプレーを貫いたことだ。中村もまた、「型にハマらず、自分の武器で勝負した」ことで、観る者に強い印象を与えた。

代表デビュー戦で2桁得点を挙げたガードは過去5年でも数えるほどであり、中村の16得点は統計的にも注目すべき記録だ。

まとめ:中村太地がもたらす日本代表の進化

中村太地の代表初出場は、単なる“1試合の出来事”では終わらない可能性を秘めている。スコアリング能力、積極性、そしてチームメイトへの敬意。これらを兼ね備えた彼の登場は、日本代表の攻撃バリエーションを豊かにし、ホーバスジャパンのさらなる進化を促すことになるだろう。

今後の韓国戦、デンマーク戦、さらにはアジアカップ本番に向けて、中村の起用法とパフォーマンスに注目が集まる。GL3x3では引き続き、日本代表の最新動向とともに、注目選手の活躍を深掘りしていく。

男子日本代表がオランダに圧勝リベンジ!中村太地が16得点で躍動、19歳・渡邉伶音もA代表デビューを飾る

男子日本代表がオランダにリベンジ成功

2025年7月6日、有明アリーナで行われた「日本生命カップ2025(東京大会)」において、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)と対戦しました。この試合は、前日の第1戦で敗北を喫した日本にとってリベンジのチャンスであり、結果として74-53でオランダに勝利し、雪辱を果たしました。

第1戦からの改善と戦術的調整

5日に行われた第1戦では、日本は序盤にリードしながらも終盤に失速し、70-78で敗れました。しかし、この敗戦を受けて、日本代表は戦術的な調整を行い、若手選手たちの積極的なプレーが光る展開となりました。第2戦では、狩野富成、中村太地、山﨑一渉、渡邉伶音といった新たにロスター入りした選手たちが登場し、チームのエネルギーを高めました。

この試合では、ジェイコブス晶、テーブス海、西田優大、ジョシュ・ホーキンソンの前日と同じ4名に加え、吉井裕鷹の代わりに金近廉がスターターとして選ばれました。試合は序盤から日本のディフェンスが強化され、オランダのアグレッシブな攻撃に対応する場面が目立ちました。

第1クォーター:ホーキンソンの活躍と金近の3ポイント

試合開始直後、オランダのアグレッシブな攻守に日本は先制点を許しましたが、キャプテンのホーキンソンが連続得点を挙げ、反撃の兆しを見せます。さらに速攻から金近の3ポイントシュートで逆転に成功し、チーム全体に勢いをつけました。その後、狩野や中村、山﨑などがホーバスジャパンデビュー戦を飾り、中村が3ポイントで得点、山﨑がディフェンスで活躍しました。結果的に21-13とリードして最初の10分間を終了しました。

第2クォーター:渡邉伶音のA代表デビューとチームの攻守の充実

第2クォーターでは、A代表デビューを果たした19歳の渡邉伶音がコートに立ちました。フレッシュなメンバーでの戦いが続く中、山﨑がA代表初得点を記録し、テーブス流河も攻守で奮闘しました。ジェイコブスは速攻からのダンクやレイアップを決め、さらに得点を重ねました。中盤以降は、テーブス海や西田、金近らが安定したパフォーマンスを見せ、40-20と大差をつけて後半へと突入しました。

後半:オランダの反撃を防ぎながらリードを守る

後半は再びスターティングメンバーが登場し、大差の状況を覆すべくオランダがオールコートディフェンスを仕掛けました。日本は一時的に点差を詰められる場面がありましたが、ジェイコブスが連続して3ポイントシュートを決め、ホーキンソンも3ポイントを沈めて試合の主導権を握り続けました。

セカンドユニットとして出場した中村太地は、この日3本目の3ポイントを決めるなど、存在感を放ちました。ターンオーバーが続く中でも日本は踏ん張り、60-42と18点リードを保ったまま第4クォーターを迎えました。

第4クォーター:若手選手たちが試合を締めくくる

第4クォーターもオランダのディフェンスに苦しみながらも、中村がタフショットを決め、テーブス海がスティールから速攻を決めるなど、試合の終息を迎えました。狩野はフリースローでA代表初得点を記録し、その後には3点プレーを成功させるなど、攻守にわたる活躍を見せました。

最後は若手メンバーがクロージングを務め、渡邉、山﨑、狩野らがしっかりとリードを守り切り、最終スコアは74-53で日本代表がオランダにリベンジを果たしました。

個々の選手の活躍とチームの総合力

試合を通して目立ったのは、中村太地の活躍でした。4本の3ポイントを含む16得点を記録し、攻撃面でチームを牽引しました。また、ジェイコブス晶が14得点で続き、ホーキンソンは10得点、8リバウンド、4アシストの安定した成績を残しました。狩野富成はチームトップの4ブロックを記録し、ディフェンスで重要な役割を果たしました。

日本代表は、若手選手が多く出場する中で、経験豊富な選手たちがしっかりとサポートする形でリベンジを成功させました。今後の試合に向けて、この勝利が自信となり、さらにチームの結束力を高めることが期待されます。

今後のスケジュールと期待

日本代表は、7月11日と13日に韓国代表とのアウェイ戦が予定されており、その後、7月19日と20日には「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」でデンマーク代表との対戦が待っています。また、8月5日から開幕する「FIBAアジアカップ2025」も控えており、代表チームは引き続き強化に取り組んでいきます。

今回のオランダ戦での勝利を機に、日本代表はさらなる成長を遂げ、アジアカップに向けて自信を深めていくことが予想されます。特に若手選手たちが活躍し、チームの未来を担う存在となることを期待されています。

試合結果

日本 74-53 オランダ
JPN|21|22|17|14|=74
NLD|13|10|19|11|=53

男子日本代表、オランダとの強化試合2戦目のロスター発表!山﨑一渉、渡邉伶音ら新メンバーが選出

男子日本代表、オランダ代表との強化試合第2戦に向けたロスター発表


2023年7月6日、日本バスケットボール協会は、同日に行われる「日本生命カップ2025(東京大会)」におけるオランダ代表との第2戦に臨む男子日本代表のロスター12名を発表した。オランダ代表はFIBAランキング54位で、今回の試合が日本代表にとって重要な強化試合となる。

第1戦からの変更点と新メンバー

今回のロスター発表においては、前回の第1戦から4名の変更があり、新たに狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地が選ばれた。これに対し、湧川颯斗、佐土原遼、吉井裕鷹、川真田紘也は外れることとなった。新たに加わったメンバーは、いずれも高いポテンシャルを持つ選手たちであり、日本代表のさらなる強化を目指す。

試合の詳細と放送情報

この試合は、有明アリーナで行われ、15時にティップオフ予定となっている。試合の模様は日本テレビ系列で生中継されるほか、TVerやバスケットライブを通じてオンラインでのライブ配信も行われる予定だ。ファンにとっては、現地や自宅で試合の模様を楽しむことができる貴重な機会となる。

日本代表のロスター12名

男子日本代表のロスター12名は以下の通りとなっている:

  • ジェイコブス晶(SF/203センチ/21歳/フォーダム大学)
  • テーブス海(PG/188センチ/26歳/アルバルク東京)
  • 金近廉(SF/196センチ/22歳/千葉ジェッツ)
  • 狩野富成(C/206センチ/23歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 中村太地(PG/190センチ/28歳/島根スサノオマジック)
  • 西田優大(SG/190センチ/26歳/シーホース三河)
  • 山﨑一渉(SF/200センチ/21歳/ノーザン・コロラド大学)
  • ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181センチ/22歳/サンロッカーズ渋谷)
  • ジョシュ・ホーキンソン(C・PF/208センチ/30歳/サンロッカーズ渋谷)
  • 川島悠翔(PF/200センチ/20歳/シアトル大学)
  • 渡邉伶音(PF/206センチ/19歳/東海大学)
  • テーブス流河(PG/184センチ/21歳/ボストン・カレッジ)

新メンバーが代表戦で果たす役割

今回新たに選出された狩野富成、山﨑一渉、渡邉伶音、中村太地は、各々が日本代表に新たな戦力を加えるべく、その能力を発揮することが求められる。特に、山﨑一渉はノーザン・コロラド大学で活躍している若手選手であり、その高さとプレースタイルが日本代表に新しい戦術的な選択肢をもたらすだろう。

また、渡邉伶音は東海大学での経験を生かし、フロントコートでの強さを発揮することが期待される。今後、これらの若手選手たちが日本代表のパフォーマンス向上にどれだけ貢献できるかが注目ポイントだ。

日本代表の今後の強化と目標

今回のオランダ戦は、男子日本代表が2025年の重要な大会に向けて強化を進めるための試金石となる。特に、若手選手の育成が進む中で、チーム全体の連携や戦術面の向上が求められる。日本代表は、今回の試合を通じて、さらに多くの試合での経験を積み、2025年に向けて準備を整えていくことだろう。

オランダとの試合を通じて、男子日本代表がどのような成長を遂げるのか、ファンとしても目が離せない展開が続く。