最年少指名」タグアーカイブ

クーパー・フラッグがNBAドラフト全体1位指名!マブス入りで「レブロン以来の最年少」記録も樹立

NBAドラフト2025でクーパー・フラッグが全体1位指名を獲得


2025年6月26日(現地時間25日)、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで「NBAドラフト2025」1巡目の指名が行われ、デューク大学出身のフォワード、クーパー・フラッグがダラス・マーベリックスから全体1位で指名されました。

この結果により、フラッグは2025−26シーズンからNBAの舞台に立つことが決定。数多くの逸材が揃った今ドラフトの中でも、フラッグはそのポテンシャルと即戦力性を兼ね備えた「今最も完成されたプロスペクト」として注目を集めていました。

206cmの万能フォワード、デューク大で記録的なスタッツ


クーパー・フラッグは身長206cm、体重92kgのフォワード。シュート力、ハンドリング、パス、ディフェンスすべてにおいて高い能力を持ち、ポジションレスな現代バスケに完全にフィットする選手とされています。

2024−25シーズン、デューク大学では1年生ながら主力として37試合に出場。平均19.2得点・7.5リバウンド・4.2アシスト・1.4スティール・1.4ブロックという多彩なスタッツを記録し、チームの中心選手として活躍しました。フィールドゴール成功率は48.1%、3ポイント成功率は38.5%(1試合平均1.4本成功)、フリースロー成功率も84.0%と非常にバランスの取れたスキルセットを披露。

スカウト陣からは「プレーメイクもできる大型フォワード」「ディフェンスのIQが異常に高い」と高く評価されており、単なるスコアラーではなく、チーム全体のレベルを引き上げられる選手として注目されています。

レブロンに次ぐ「最年少1位指名」記録を更新

米メディア『ESPN』によると、クーパー・フラッグは2003年にクリーブランド・キャバリアーズから全体1位指名を受けたレブロン・ジェームズに次ぎ、NBA史上2番目に若い年齢での全体1位指名となりました。

2006年12月生まれで現在18歳のフラッグは、2025年6月の時点でドラフトエントリー資格を満たしたばかり。大学バスケットボールで1年のみのプレー経験ながら、若さを感じさせない落ち着きと勝負強さで注目を集めていました。

この若さでNBAのトップ指名を勝ち取ることは、それだけで歴史的快挙であり、今後のキャリアに対する期待値の高さを示しています。

マーベリックスでの役割は?即戦力として期待高まる


指名元となったダラス・マーベリックスは、今季NBAファイナル出場を果たすなど、既に優勝を狙える戦力を有する強豪チーム。ロスターにはカイリー・アービング、アンソニー・デイビス、クレイ・トンプソンといった経験豊富なベテラン陣が揃っており、フラッグはこの中で「即戦力」としての役割を期待されています。

特にスモールフォワードのポジションでの先発起用が有力視されており、シーズン開幕前の7月11日〜21日にかけて開催される「ラスベガス・サマーリーグ」での実戦デビューが予告されています。ここでのパフォーマンス次第では、開幕ロスター入りと先発定着も十分に現実的といえるでしょう。

“新時代の象徴”として、フラッグが背負うもの

クーパー・フラッグは、アメリカの高校時代から「ネクスト・レブロン」「ネクストKD(ケビン・デュラント)」などと形容される存在でした。スキルセットに加え、バスケットボールIQ、リーダーシップ、競争心といった要素も非常に高く、単なる“身体能力のある若者”とは一線を画す評価を得ています。

一方で、NBAの舞台で成功するには身体のフィジカル強度、試合のペース、連戦による対応力など、大学とはまったく異なる適応力が求められます。マーベリックスの環境下でどれだけ早く順応できるかが、今後の成長曲線を大きく左右することになります。

「レブロン以来の逸材」がNBAの景色を変えるか

2025年のドラフトは、レブロン・ジェームズの全体1位指名から22年を経て、再び“特別な存在”の登場を世界に印象づけました。レブロン以来の最年少で全体1位に選ばれたフラッグには、プレッシャーも注目度も集中しますが、それに応えるだけの才能とメンタリティを備えていることは、すでに大学時代に証明済みです。

ルーキーイヤーからどこまで通用するのか、どのようにチームと融合していくのか——2025−26シーズンのNBAは、クーパー・フラッグを中心に大きな注目を集めることになるでしょう。