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髙田真希「アジア女王の座を日本に」女子日本代表キャプテンが語るアジアカップへの覚悟

髙田真希が語る、アジアカップ奪還への決意


2025年6月28日、「FIBA女子アジアカップ2025」に向けた第4次強化合宿中の女子日本代表(FIBAランキング9位)のメディアデーが行われた。代表キャプテンとして長年チームを牽引してきた髙田真希(デンソーアイリス)が、チームの現状と自身の役割、そしてアジアカップへの決意を語った。

「アジア女王の座をもう一度日本に持ち帰る」。髙田はその言葉に強い覚悟を込める。

強化合宿のテーマは「ディフェンスと声」


2025年5月22日から始まった強化合宿も第4次に突入。約1ヶ月の強化期間を経て、髙田は「最初はオフェンス練習が多かったんですが、今はディフェンスに重点を置いています」とチームの変化を語る。

また、「とにかく声を出して、コミュニケーションを大事にする雰囲気ができている」とコメント。合宿中に中国遠征なども挟みながら、チームの結束が深まっていることを実感している。

「みんなの大会に対する意識が上がっている」と話す一方で、「日に日にステップアップは感じているけれど、まだ全然足りていない」と、冷静な自己評価も忘れない。

目指すバスケットの完成には「時間が必要」

指揮を執るのは、元WNBAの名将・コーリー・ゲインズHC。そのバスケットスタイルについて髙田は、「半年で全部できるかというと正直難しい」と語る。「ただし、長期的に見据えていることは伝わってくる」とコーチ陣の意図を理解しつつ、チームとして目指す形を追い求めている。

その中で髙田自身が果たすべき役割も明確だ。特に若手に対しては、「コーチの指示通りに動こうとしすぎて、持ち味を出しきれていない選手もいる」と指摘。だからこそ、「自分がプレーで裏をかく動きを見せることで、『自由にやってもいいんだ』という空気を作っていきたい」と語る。

中国との再戦を見据えて


女子アジアカップにおいて、日本最大のライバルとなるのが中国代表。髙田は、自身が出場しなかった中国との強化試合を映像で確認し、「高さもあり、走るバスケットも展開している。とても脅威」と警戒心をあらわにする。

特に中国代表には226cm級の高さを誇る選手もおり、インサイドでの駆け引きが重要になると想定される。しかし髙田は、「体の当て方やタイミングを試してみたい」と意気込みを見せており、フィジカル面での工夫に強い自信を持っている様子だった。

「女王の座を奪還する」髙田真希の覚悟

髙田はかつて日本がアジアを連覇していた時代を支えた中心選手だ。その彼女にとって、現在の「アジア女王の座を失った」状態は看過できない。

「連覇も経験したからこそ、今はその座が途切れていることが悔しい。だからこそ、もう一度自分たちの手で奪い返すことが大事だと思います」と力強く語る。

「自分たちのバスケットをやりきること。それが一番の目標であり、優勝するために必要なことだと信じている」。

アジアカップ前哨戦「三井不動産カップ」で最終調整

女子代表は、第4次合宿(6月26日〜7月2日)を終えた直後、7月3日・4日に「三井不動産カップ2025(東京大会)」を戦う。

この2連戦の相手はFIBAランキング55位のデンマーク代表。アジアカップ前の最後の強化試合となるこのシリーズは、代表最終ロスター決定前の重要なテストマッチとなる見込みだ。

まとめ:再びアジアの頂点へ

アジアカップに懸ける女子日本代表の戦いは、まさに今が佳境。キャプテン・髙田真希の存在は、チームの精神的支柱であり、戦術的な鍵でもある。

日本のバスケットを世界に見せる」。その強い意志と経験が、再びアジアの頂点へと導く力となるだろう。

7月13日のアジアカップ開幕に向けて、女子日本代表の進化から目が離せない。