山形ワイヴァンズが福岡から中田嵩基を獲得|25歳PGが新天地で再出発
2025年6月27日、B2リーグの山形ワイヴァンズは、ライジングゼファー福岡を退団したポイントガード中田嵩基との2025−26シーズンにおける選手契約を締結したことを発表しました。攻撃的なスタイルで躍進を狙う山形にとって、中田の加入はスピードと判断力を兼ね備えた貴重な補強となります。
中田嵩基とは?福岡出身の俊英PG、福大大濠から筑波大学を経てBリーガーへ
中田嵩基(なかた・しゅうき)は、福岡県出身で現在24歳。2025年7月11日に25歳の誕生日を迎える若き司令塔です。174センチ・74キロと小柄ながら、スピードと判断力に優れたプレースタイルが特徴で、福岡大学附属大濠高校時代から将来を期待された存在でした。
高校卒業後は名門・筑波大学に進学し、学生バスケ界でさらなる研鑽を積みました。筑波大ではBリーグと並行してプレーできる特別指定制度を活用し、2022−23シーズンにはライジングゼファー福岡でBリーグデビューを果たします。
ライジングゼファー福岡での3年間|堅実なガードとしてB2で経験を重ねる
福岡での3年間は、成長のステージでもありました。2023−24シーズンはB2リーグ戦で45試合に出場し、1試合平均1.8得点を記録。出場時間こそ限られていたものの、試合の流れを読みながらディフェンスやパスワークでの貢献を重ねてきました。
特に今シーズンはチーム内での競争が激しく、厳しい環境でのトレーニングを継続。堅実なプレーでヘッドコーチやチームメイトから信頼を集め、チームのリズムをつかむ局面で重宝されていました。
プレーオフで対峙した山形の印象が契約の決め手に
中田は山形ワイヴァンズのクラブ公式サイトを通じて、「この度、山形でプレーすることになりました中田嵩基と申します」と挨拶。その中で、2023−24シーズンのプレーオフでの山形との対戦が強く記憶に残っていると明かしました。
「山形さんといえば、2023−24シーズンのプレーオフ初戦で敗れたあの試合はとても印象的でした。山形の攻撃的なスタイルでプレーできることがとても楽しみです」と語っており、自身が“やられた”相手としての記憶が、山形への興味につながったことがうかがえます。
山形ワイヴァンズのバスケスタイルにフィットする中田の強み
現在の山形はスピーディでボールをよく動かす“攻撃型バスケット”を標榜しており、そこに中田のプレースタイルが重なる点は多いと言えます。中田はスモールサイズながらコートビジョンに優れ、トランジションの展開では抜群のテンポを演出できる選手です。
また、大学・福岡時代を通じてチームプレーに徹してきた経験もあるため、「自己主張し過ぎず、しかし必要な場面で勝負できる」バランス感覚も持ち合わせています。山形にとっては、若手ながらも即戦力として期待できる人材です。
クラブ、ファン、スポンサーへ向けた熱意のこもったメッセージ
中田は新天地への意気込みとして、「来シーズンは、私の持っている力をすべて出し切ってチームの勝利に貢献したいと考えています」と強調。さらに、「いつも応援してくださるスポンサー様、会社関係者の皆様、そしてファンの皆様、来シーズンを最高のシーズンにしていきましょう!」と力強く語り、クラブを取り巻くすべての関係者に対して感謝と決意を表明しました。
B2昇格争いが激化する2025−26シーズン|中田の役割と期待
2025−26シーズンは、B2全体としてもリーグ改編に向けて重要なタイミングとなる1年。山形ワイヴァンズもプレーオフ常連としてさらなる高みを目指しており、その中で中田がどのように起用されていくのか注目が集まります。
シックスマンとしてのインパクトや、ゲーム終盤でのリード維持、時にはスターターとしての抜擢も十分に考えられる環境。中田のプレーは、チームの方向性に新たなアクセントを与える存在になるでしょう。
まとめ|中田嵩基、新天地・山形での飛躍に期待
福岡での下積みを経て、さらなる飛躍を求めて山形にやってきた中田嵩基。プロ3年目を迎えようとする中で、自身のキャリアにおける大きな転機とも言える新たな挑戦がスタートします。
プレーオフで対戦した“攻撃的なチーム”での挑戦、そして若手ガードとしての進化。そのすべてに注目が集まる2025−26シ