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佐土原遼が琉球ゴールデンキングスに移籍!元日本代表フォワードが語る“成長”への新章

佐土原遼、FE名古屋から琉球へ完全移籍を発表

2025年6月26日、B1リーグの琉球ゴールデンキングスは、ファイティングイーグルス名古屋に所属していた佐土原遼選手の加入を正式発表しました。今季で契約満了を迎えた佐土原は、新たなステージとして琉球を選択し、日本代表選手としても存在感を示してきた彼のキャリアは新たな局面を迎えます。

192cmのフォワードが持つ“攻守のバランス力”

神奈川県出身、現在25歳の佐土原選手は、192cm97kgの体格を活かしたスモールフォワード/パワーフォワードの兼任プレイヤー。東海大学付属相模高校、東海大学とエリート校を経て、2020-21シーズンに広島ドラゴンフライズでプロデビュー。2023-24シーズンにはFE名古屋に移籍し、全58試合で先発出場を果たしました。

シーズン平均12.8得点、3.6リバウンド、2.0アシストと着実にステータスを伸ばし、日本代表としても3×3含めた複数の国際舞台で活躍。存在感はBリーグ内でも随一です。

FE名古屋で得た経験と感謝の言葉

佐土原選手は、公式リリースにて「2年前にFE名古屋を選んだ理由は、自分を必要としてくれる熱意と、成長に向き合ってくれる体制があったから」とコメント。成長の中でポジションアップや代表入りなど目標を達成したことにも触れ、「選手やスタッフ、そしてファンの皆さんのおかげ」と感謝を述べました。

さらに、「新しい環境に飛び込むことで、成長を止めずチャレンジを続けたい」と強い意志を見せ、「FE名古屋での2年間はかけがえのない時間。本当にありがとうございました」と締めくくりました。

琉球キングスの評価と期待

琉球ゴールデンキングスは今回の補強について、「佐土原選手のエナジーとハードワークはチームにぴったり。彼のディフェンス力と速い切り替え、さらにはドライブとミドルシュートの得点力は、攻守における貴重な存在」と高く評価。

B1王者として常にタイトル争いに加わる琉球にとって、佐土原の加入は確実に層を厚くするものと期待されています。

新天地・琉球への想いと決意

琉球のファンに向けたメッセージで佐土原選手は、「天皇杯優勝や4年連続ファイナル進出など、伝統ある強豪の一員になれることにワクワクしている。EASLなど国際大会もあるシーズンに、琉球で戦えることを光栄に思う」と語っています。

「熱い応援の中でプレーできるのが今から楽しみ。ファンの声援と共に、チームの5年連続ファイナル進出、そして優勝を勝ち取りましょう」と力強く意気込みを見せました。

琉球ロスターの中での役割とは

佐土原選手の加入により、琉球はインサイドからウィングまで幅広い守備範囲と、攻撃面でのバリエーションがさらに向上。既存のメンバーである今村佳太やジャック・クーリーらとどのように融合していくかが注目されます。

琉球のバスケットは、トランジションとディフェンス強度が命。そのスタイルにハマる佐土原の起用法は、HC桶谷大の采配と合わせて大きな注目を集めています。

Bリーグの中でも注目の“中堅の星”

日本代表としても活動を続けている佐土原選手は、今後の国内外での飛躍が期待される存在。20代中盤という脂の乗った時期に、伝統と実績を持つ琉球でさらなるスキルアップを遂げることでしょう。

若手でもなく、ベテランでもない“中堅の星”として、今後の活躍はBリーグの成長そのものを象徴する可能性すら秘めています。

今後のスケジュールと注目試合

2025-26シーズンは、B1の開幕に加え、EASL(東アジアスーパーリーグ)や天皇杯など、複数の大会が予定されており、佐土原選手の活躍が期待される場面は多岐にわたります。

特に、古巣FE名古屋との対戦は注目カードとなるでしょう。また、シーズン前のプレシーズンゲームやキャンプでのチーム合流にも注目が集まります。

まとめ:挑戦の継続が生み出す“価値”

佐土原遼選手の琉球移籍は、彼自身のさらなる挑戦であり、同時に琉球の優勝争いを加速させる補強でもあります。攻守でバランスのとれたプレイヤーがどのようにチームを牽引するか、Bリーグファンはその成長を見逃せません。

新たな土地・沖縄で、新たな物語を刻む佐土原遼の2025-26シーズンに、今後も注目が集まります。

平良彰吾が琉球と完全移籍合意!期限付き移籍からつかんだB1定着の道

琉球ゴールデンキングスが平良彰吾の完全移籍を発表

B1リーグの強豪・琉球ゴールデンキングスは2025年6月26日、B3の横浜エクセレンスから期限付き移籍中だった平良彰吾と2025−26シーズンの新規契約を結び、正式に完全移籍となることを発表しました。昨年10月に緊急加入した平良は、持ち味であるディフェンスとエナジー溢れるプレーでローテーションに定着し、ついにB1の舞台で本格的なキャリアをスタートさせることになります。

世代別日本代表にも選出された技巧派PGの歩み

千葉県出身の平良彰吾は、現在28歳。170cm・72kgとB1では小柄な部類に入るものの、その分スピードとクイックネスを活かしたプレーで存在感を放ちます。市立船橋高校時代には八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)とともに世代別日本代表に名を連ね、注目を集めました。

拓殖大学を経て、2020年にはライジングゼファー福岡の特別指定選手としてBリーグデビュー。その後はしながわシティバスケットボールクラブや湘南ユナイテッドBCでプレーし、2023年にはB3の横浜エクセレンスへ加入。着実にキャリアを重ねてきた選手です。

期限付き加入から一転、琉球での完全移籍が実現

2024−25シーズンが開幕した直後の10月、琉球は主力ガード・伊藤達哉の負傷離脱に伴い、ガードポジションの補強を急務としていました。そこで白羽の矢が立ったのが、横浜EXに所属していた平良彰吾。1カ月限定の契約で琉球に加わると、そのハードなディフェンスやチームプレーで指揮官の信頼をつかみ、即座にローテーション入り。

当初の契約は延長され、最終的にシーズン終了までの在籍に。B1リーグでは計30試合に出場し、平均1.8得点、0.3リバウンド、1.0アシストを記録。数字以上に、チームに活力をもたらすプレーで存在感を発揮しました。

「両親の夢」が叶った沖縄でのプレー

今回の完全移籍発表にあたり、横浜エクセレンスの石田剛規GMは、平良の背景にあった“家族の想い”を明かしました。都内で偶然出会った平良の両親が語っていた「いつか息子が沖縄でプレーする姿を見たい」という願いを受けて、当時石田GMは「必ずカテゴリーを上げて、沖縄に遠征できるようにします」と答えたといいます。

結果的にカテゴリーを超えての完全移籍という形で、その願いは想像以上に早く叶うこととなり、石田GMは「夢が現実になった」と感慨深くコメントしました。

琉球が語る平良の価値と今後の期待

琉球ゴールデンキングスは、平良の持つ特徴について「スピードを活かしたドライブ、正確なシュート力、そして闘志溢れる守備」を挙げ、チームへの高い適応性を評価。さらに、「天皇杯やチャンピオンシップといった大舞台でも堂々としたプレーを見せ、常に全力で成長を追い求める姿勢がチームに刺激を与えている」と賞賛しました。

完全移籍を機に、来季以降さらに大きな飛躍が期待されており、琉球ファンの間でも今後の活躍に大きな注目が集まっています。

横浜EXへの感謝と琉球への決意

平良自身も、横浜エクセレンスへの感謝をクラブを通じて表明。「期限付き移籍という形でB1の舞台に挑戦させていただき、その後も延長を快諾してもらえたことに心から感謝しています」と語り、快く送り出してくれたクラブ関係者や仲間に対して感謝の思いを綴りました。

また、琉球への思いについても「自分にとって縁のある沖縄でプレーできることを本当にうれしく思っています。キングスファンの皆さんの声援は大きな力になります。来シーズンもチームにエナジーを注ぎ込めるように精進します!」と力強いメッセージを送りました。

B1定着へ、平良彰吾が見据えるその先のキャリア

高校時代から「小さな司令塔」として注目されていた平良ですが、フィジカルサイズの壁やカテゴリーの違いなど、乗り越えなければならないハードルは決して低くありませんでした。2024−25シーズン、B1での挑戦の中で証明したのは、「努力し続ければ、チャンスはつかめる」という事実でした。

来季以降、琉球の正ガード陣と競争しながら、自身の持ち味をより強く打ち出す必要がありますが、すでにローテーション入りの実績を積んでいる平良ならば、さらにステップアップを果たす可能性は十分。スピードと判断力を武器に、B1の舞台でさらなる飛躍を遂げる準備は整っています。

ディップ社がB3「さいたまブロンコス」のオーナーに就任|2030年Bプレミア参入を目指す戦略とは

ディップ株式会社、さいたまブロンコスの経営権を取得

2025年6月25日、埼玉県さいたま市にてディップ株式会社が記者会見を行い、B3リーグ所属「さいたまブロンコス」を運営する株式会社ブロンコス20の子会社化、ならびに同クラブの新オーナーに就任することを正式に発表しました。

これにより、ディップ株式会社はBリーグのクラブ運営に本格参入。人材業界で躍進を遂げてきた同社が、今後はプロバスケットボールチームをどのように育成・発展させていくのか、注目が集まります。

ディップ社とは?スポーツ界との結びつきも強い注目企業

ディップ株式会社は、「バイトル」「はたらこねっと」「ナースではたらこ」など多様な求人・転職支援サービスを展開する人材サービスのリーディングカンパニー。特に近年は、スポーツマーケティング分野にも力を入れており、大谷翔平選手をブランドアンバサダーとして起用しているほか、ダンスプロリーグ「D.LEAGUE」では「dip BATTLES」のオーナーとして活動中。また、2026年に開催される野球の国際大会「World Baseball Classic Tokyo Pool」ではメインスポンサーも務めます。

ディップ代表・冨田英揮氏「BプレミアでNo.1に」


会見には、ディップ株式会社代表取締役社長 兼 CEOの冨田英揮氏と、株式会社ブロンコス20代表の小竹克幸氏が出席。冨田氏は開口一番、「Bリーグクラブのオーナーになることは長年の夢だった」と述べ、次のように意気込みを語りました。

情熱をもって、さいたまブロンコスを強くする。B.LEAGUE PREMIERに参入し、最終的にはBリーグ全55クラブの中でNo.1になるという夢を持って参入しました。我々が関与するからには、良い選手を獲るための資金を惜しみなく投入します。

また、「埼玉県内に7万5000件の求人情報があることからも、地域の顧客や従業員を巻き込んでファンを増やし、最も愛されるチームにしていきたい」と、企業としての戦略と地域密着の方針を強調しました。

さいたまを選んだ理由とB3クラブへの思い

なぜ「さいたまブロンコス」だったのか。その問いに対して冨田氏は、「さいたま市は大きなマーケットであり、関東圏で社員も観戦しやすい立地。自身も試合観戦がしやすいのが大きな決め手」と説明。ビジネスとファン目線の双方から、クラブ運営への想いを語りました。

さらに、現在B3リーグに所属していることについては「非常に魅力的」と評価。「我々も人材業界に参入した頃は業界の下位に位置していましたが、そこから成長してトップに立った。その経験をスポーツクラブ運営にも生かしたい」と、挑戦者としての視点を示しました。

B1経験者を中心に積極補強を実施


さいたまブロンコスは、この夏の移籍市場において積極的な補強を展開しています。レバンガ北海道から松下裕汰、仙台89ERSから多嶋朝飛、京都ハンナリーズから小西聖也、横浜BCに在籍していたデビン・オリバー、さらに新潟アルビレックスBBの大矢孝太朗といった、B1経験を持つ選手が次々に加入。

これについて、ブロンコス代表の小竹克幸氏は、「ディップさんの資金支援が補強を後押ししてくれた」とコメントし、「今季がB3最終年となるため、有終の美を飾りたい」と語気を強めました。

2030-31シーズンのBプレミア参入を明言

Bリーグは2026-27シーズンから新たに「Bプレミア」という最上位リーグを設置予定で、入会基準として財務状況やアリーナ要件、観客動員など厳格な条件が課されています。

冨田氏はこの点にも触れ、「我々は2030-31シーズンまでにBプレミア参入を果たすことを目標にしている」と明言。長期的な育成方針を打ち出し、戦力・組織・施設すべてにおいてリーグ基準を満たす構想を進めていると説明しました。

新オーナー就任で変わる未来のビジョン

ディップ社のオーナー就任によって、さいたまブロンコスはこれまで以上に資金力と事業展開の幅を広げられる体制となります。人材業界での成長実績と、マーケティング・ブランディングの知見を活かし、Bリーグ内での存在感を強めていくことが予想されます。

また、冨田氏は「バスケットボールが単なる競技にとどまらず、地域経済やコミュニティの活性化につながるものにしたい」と語っており、今後はスポーツビジネスとしての側面にも力を入れていく方針です。

まとめ|B3から始まる「下剋上」の挑戦

さいたまブロンコスは、ディップ株式会社という強力なパートナーを迎え、新たなステージへと踏み出しました。2030年のBプレミア参入、そして将来的なリーグ制覇を目標に掲げるクラブの今後は、まさに「下剋上」の物語そのものです。

ファンを巻き込み、地域とともに成長していくその歩みが、Bリーグにどのような新風を巻き起こすのか――注目は尽きません。

ケーレブ・ターズースキーが群馬クレインサンダーズを退団|3年間の貢献と別れの言葉

ケーレブ・ターズースキー、群馬を退団へ

2025年6月25日、B1リーグの群馬クレインサンダーズは、自由交渉選手リストに公示されていたケーレブ・ターズースキーとの契約が2024-25シーズンをもって満了となり、退団することを正式発表しました。これにより、チームのインサイドを支えてきたベテランセンターが3シーズンの在籍を経てチームを離れることとなります。

アリゾナ大から欧州・日本へ渡った実力派ビッグマン

ターズースキーはアメリカ・サウスダコタ州出身で現在32歳。212cm、112kgという恵まれた体格を持つセンタープレーヤーで、アリゾナ大学では4年間にわたり先発センターを務め、全米屈指のインサイドプレーヤーとして高い評価を受けました。

大学卒業後はNBA入りは果たさなかったものの、Gリーグ(オクラホマシティ・ブルー)でのプレーを経て、ヨーロッパの強豪オリンピア・ミラノ(イタリア)へ加入。ここでの経験を糧に、2022-23シーズンからは日本のB1リーグ・群馬クレインサンダーズに加わりました。

群馬での3年間|攻守の軸として存在感を発揮

ターズースキーは群馬に加入して以降、安定したパフォーマンスでチームの中核を担いました。2024-25シーズンにはB1リーグ戦全60試合に先発出場。1試合平均10.8得点、7.3リバウンド、2.4アシストと、インサイドの主力として攻守にわたって多大な貢献を果たしました。

特にディフェンス面での存在感は際立っており、リムプロテクターとしてチームの守備に安定感を与えたほか、ピック&ロールの展開時にはスクリーンとロールでの役割も的確に遂行。ベテランらしいクレバーなプレーで若手選手の成長も支えました。

このシーズン、群馬はクラブ史上初となるB1チャンピオンシップ進出を達成。ターズースキーの献身的なプレーが大きな推進力となったことは間違いありません。

ファンへの感謝を込めた退団コメント

退団発表に伴い、ターズースキーはクラブを通じて次のようなコメントを発表しました。

サンダーズファンの皆さん、群馬を離れるのはとてもさびしいですが、素晴らしいファン、コーチ陣、チームメートと過ごした時間は本当に楽しいものでした。ここでとても多くの素晴らしい人たちに出会い、群馬での3年間は決して忘れられないものになりました。皆さんの応援に心から感謝しています。またどこかでお会いできることを願っています。

温かい言葉の数々からは、群馬での時間が彼にとってどれだけ特別だったかがうかがえます。チームメート、スタッフ、そしてファンに対する深い感謝の思いが込められており、その誠実な姿勢はプロ選手としての矜持を感じさせます。

群馬クレインサンダーズにとっての意義と今後の課題

ターズースキーの退団は、群馬クレインサンダーズにとって大きな戦力的損失であると同時に、新たなチーム構成を検討する転機でもあります。3シーズンにわたりセンターとして君臨してきた存在を欠くことで、フロントコートの再構築が急務となるのは間違いありません。

今後は、国内外のビッグマン補強が焦点となり、ターズースキーに代わるリムプロテクターかつスコアリング能力を持つ選手の獲得がチーム編成のカギとなるでしょう。

新天地はどこへ?今後の去就に注目集まる

ターズースキーはまだ32歳という年齢からも、現役続行の可能性が高く、今後の新天地が注目されています。日本国内の他クラブへの移籍か、それとも再び海外リーグへの挑戦か――。長年にわたり多国籍リーグで経験を積んできたターズースキーだけに、複数の選択肢が想定されます。

B1での実績と信頼感のあるプレースタイルを武器に、今後もいずれかの舞台でその存在感を発揮することが期待されています。

まとめ|「ありがとうターズースキー」群馬ファンが送る感謝

3シーズンにわたり群馬のインサイドを支え続けたケーレブ・ターズースキー。彼の獲得が群馬にもたらしたのは、単なる戦力だけでなく、経験とプロフェッショナリズムに裏打ちされた勝利へのメンタリティでした。

クラブ初のチャンピオンシップ進出という歴史的成果の裏には、確実に彼の存在があったと言えるでしょう。別れは惜しまれますが、ターズースキーの次なるステージでの活躍と、群馬のさらなる飛躍を心から願いたいところです。