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U19女子日本代表がW杯初戦で開催国チェコに快勝!後藤音羽が14得点と躍動

U19女子日本代表が世界の舞台で白星発進──チェコに快勝し好スタート


2025年7月13日、チェコ・プラハで開幕した「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2025」。その初戦で、U19女子日本代表は開催国チェコを相手に65-50と見事な勝利を収め、最高のスタートを切った。この試合は若き才能の飛躍を象徴する一戦であり、チームにとっても将来を占う重要な一歩となった。
日本は序盤こそ10点のランを許し、出だしでリズムを崩したものの、後藤音羽や堀内桜花といった有力選手が躍動。第2クォーター以降に試合の主導権を握り、後半は完全に日本ペースへと持ち込んだ。

スター候補・後藤音羽が躍動──攻守で存在感

東京医療保健大学に在籍する後藤音羽は、この大会がFIBA主催の公式戦初出場ながら、抜群のパフォーマンスを披露。この試合では3本の3ポイントを含む14得点に加えて6リバウンドを記録し、攻守にわたり堂々たるプレーを見せた。
後藤はアウトサイドシュートの精度だけでなく、1on1での勝負強さ、ボール運びにおける安定感も光った。チェコのタフなディフェンスをものともせず、プレッシャーのかかる局面で確実にスコアを重ねた姿は、将来のA代表入りを予感させる内容だった。

苦しんだ立ち上がりからの巻き返し

試合開始直後、日本は0-10のランを喫し苦しいスタートとなった。開催国として観客の声援を受けるチェコはフィジカルな守備とリバウンドで優位に立ち、前半は一時的に二桁のリードを奪う場面もあった。
しかし、日本代表はタイムアウトを活用し、ディフェンス強度を高めるとともにローテーションを調整。第2クォーターに入り、徐々にリズムを取り戻した。スコアは20-21とわずか1点差で折り返し、完全に流れを引き戻すことに成功した。

堀内桜花、鈴木花音らの連携プレーで逆転


後半開始直後、日本は堀内桜花(シャンソンVマジック)の連続3ポイントで一気に逆転。続く鈴木花音(筑波大学)が得点を連取し、日本のオフェンスが加速していく。彼女らの連携は非常に滑らかで、ポジショニングやパスワークも洗練されていた。
また、白石弥桜(デンソーアイリス)のディフェンスリーダーとしての働きも秀逸で、相手のペイントアタックを封じる役割を果たした。最終的には第4クォーターで24得点を挙げ、65-50の15点差をつけて試合を締めくくった。

世代交代と新戦力の台頭──3×3との接点


今回のU19代表は、東京五輪やFIBAワールドカップ2023を経験した現A代表世代とは異なり、次世代のスター候補が多数揃う“新生JAPAN”とも呼ぶべき陣容で構成されている。特に、後藤や堀内、白石といった選手たちは、5人制だけでなく3×3バスケットへの対応力も期待されている。
近年、FIBA 3×3においても若手育成が進んでおり、U19世代がそのまま3×3日本代表へ転向するケースも増加中だ。身体能力と個人スキルに長けた今回のメンバーは、将来的にGL3x3や世界大会での活躍も現実味を帯びている。

グループリーグの行方と今後の課題

U19女子日本代表が属するグループDには、チェコのほかにスペイン(FIBAランキング上位常連)、南米強豪アルゼンチンが名を連ねており、決して楽なグループではない。7月14日にはスペインとの大一番、さらに16日にはアルゼンチンとの予選最終戦が待ち構えている。
初戦で好スタートを切った日本だが、フィジカルの強い欧米勢とのマッチアップが続く中で、ターンオーバー管理とリバウンド争いが今後のカギを握る。また、シュート成功率を安定させることもノックアウトステージ進出には欠かせない。

ファンとメディアの反応──期待高まる“新・黄金世代”

この試合直後から、SNS上では後藤音羽や堀内桜花の名前がトレンド入り。「日本の未来は明るい」「後藤選手のシュートセンスは代表級」といった称賛の声が多く寄せられている。メディア各社も「開催国相手に堂々の勝利」「次世代の主力が育っている」とポジティブな論調を展開した。
大会期間中はDAZNなどでの配信もあり、日本国内での注目度も高まりつつある。GL3x3としても、今後の活躍次第では、5人制から3人制への“架け橋”となる選手の誕生に期待がかかる。

まとめ:世界への挑戦、そしてその先にある未来へ

U19女子日本代表は、世界の舞台でその第一歩を踏み出した。チェコ戦での白星は単なる勝利にとどまらず、新たな世代が台頭する強いメッセージでもある。後藤音羽をはじめとする選手たちは、個々の才能とチーム力で上位進出を目指している。
この世代が未来のA代表、さらには3×3日本代表を担っていく可能性は十分にある。アジアにとどまらず、世界で通用するプレイヤーを育てるという長期的な視野の中で、彼女たちの一挙手一投足が注目されていくだろう。