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デニス・シュルーダーがキングスと3年契約!新体制のバックコート再編成へ

デニス・シュルーダー、キングスと3年契約を締結

2025年7月2日(現地時間1日)、NBAのベテランガードであるデニス・シュルーダーがサクラメント・キングスと3年総額4500万ドル(約64億3500万円)の契約に合意したことが明らかとなりました。報じたのは『ESPN』の信頼できる記者、シャムズ・シャラニア氏。制限なしフリーエージェント(UFA)となっていたシュルーダーにとって、新たな挑戦の場となります。

ディアロン・フォックス放出後のPG再構築


キングスは2025年2月、ディアロン・フォックスを含む3チーム間トレードでサンアントニオ・スパーズへ放出。それにより先発ポイントガードの座が空白となり、代役にはマリーク・モンクやキーオン・エリスが一時的に起用されていました。

しかし、安定したゲームメイカーの不在はチームの継続性に影を落とし、プレーオフ進出を狙ううえでの懸念材料となっていました。今回のシュルーダー獲得は、まさにこの穴を埋めるべくしての補強といえるでしょう。

12年目を迎えるシュルーダー、実績と経験豊富なPG


デニス・シュルーダーはドイツ出身の185cm、78kgのポイントガード。NBAキャリア12年目となった昨季は、ブルックリン・ネッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、デトロイト・ピストンズの3チームで合計75試合に出場しました。

平均出場時間28.1分で、13.1得点、2.6リバウンド、5.4アシストという安定したスタッツを記録。多くのチームを渡り歩きながらも、堅実なプレーメイクと得点能力を発揮し続けています。これまでに通算10チーム目となる今回のキングス加入は、彼のキャリアにおける新たな章の幕開けでもあります。

新たなバックコート形成|モンク、エリス、ラビーンと共闘

シュルーダーの加入により、キングスのバックコート陣は再編成される見通しです。マリーク・モンクやキーオン・エリス、そしてザック・ラビーンといった既存戦力とのコンビネーションが注目されます。

得点力の高いガード陣に、シュルーダーのようなパサー兼フィニッシャーが加わることで、オフェンスの選択肢は飛躍的に広がることが期待されます。また、守備面でも機動力と経験を備える彼のプレーが、ディフェンス強化に貢献するでしょう。

キングスの補強戦略|フロントコートも強化

キングスはガード補強だけでなく、フロントコートの再構築も進めています。直近では、ロサンゼルス・クリッパーズからウェイブされたセンター、ドリュー・ユーバンクスと1年契約を結びました。

さらに、7月2日にはデンバー・ナゲッツとのトレードを実施。ヨナス・バランチュナスを放出し、代わりにダリオ・シャリッチを獲得する動きも見せました。これにより、ペイントエリアでのバランスと柔軟性の向上が期待されています。

まとめ|シュルーダーとともに新章へ踏み出すキングス


デニス・シュルーダーのサクラメント・キングス加入は、単なる補強にとどまらず、チームの指針転換を示す象徴的な動きです。フォックス離脱以降の課題であったPGの空白を埋める存在として、シュルーダーの経験値は極めて貴重な戦力となるでしょう。

今後は、バックコート陣の連携構築と共に、フロントコートとのバランス調整が課題となります。新体制で迎える2025-26シーズン、キングスがどのような進化を遂げるのか、今後の動向から目が離せません。

【NBA移籍】ジョーダン・クラークソンがジャズ退団へ|ニックスと契約合意間近

ジョーダン・クラークソンがユタ・ジャズを退団|FAで新天地へ

2025年7月1日(現地時間6月30日)、NBA屈指のスコアラーであるジョーダン・クラークソンが、ユタ・ジャズとの契約をバイアウト(買い取り)により終了し、完全フリーエージェント(FA)となることが報じられた。新天地としては、ニューヨーク・ニックスとの契約が最有力と見られている。

クラークソンは長年にわたりジャズの得点源として活躍し、特にベンチからの出場で存在感を放ってきた。今回のFA化は、ニックスのセカンドユニット強化の鍵を握る大きな動きとして注目されている。

ジョーダン・クラークソンとは?プレースタイルと実績

現在33歳のジョーダン・クラークソンは、身長190cm・体重87kgのコンボガード。ガードとしてはサイズに恵まれ、爆発的な得点力と瞬発力を武器とするスコアラー型プレイヤーだ。

2020–21シーズンにはNBA最優秀シックスマン賞を受賞。その実績は伊達ではなく、ベンチスタートながら試合の流れを変えるインスタントオフェンスとしてリーグ屈指の評価を得ている。

2024–25シーズンの主なスタッツ(ジャズ)

  • 出場試合数:37試合
  • 平均得点:16.2点
  • 平均リバウンド:3.2本
  • 平均アシスト:3.7本
  • 3ポイント成功率:36.2%(平均2.3本成功)

試合数こそ限られていたものの、シュート効率とプレーメイクの両面で安定感のある成績を残している。

ベンチからの得点力はリーグ随一

NBAのスタッツメディア『StatMuse』によると、クラークソンは2020年以降、ベンチ出場で通算4,589得点を記録。これは同期間のベンチスコアランキングでリーグ1位に相当する数字であり、2位のマリーク・モンク(3,882点)を大きく上回る。

この記録が示す通り、ベンチにいるだけでチームの攻撃力が飛躍的に向上するのがクラークソンの強みだ。

新天地はニックスへ|ブランソン&ブリッジズとの共演に期待

ESPNの報道によれば、クラークソンはニューヨーク・ニックスとの契約が間近に迫っており、すでに交渉は最終段階に入っている模様。

今季のニックスは、ジェイレン・ブランソンや新加入のミケル・ブリッジズなどを中心にプレーオフ進出を狙うチーム編成を進行中。クラークソンの加入により、ベンチユニットの得点力と経験値が大幅にアップする見込みだ。

特にブランソンが先発として大量の得点を担う中、クラークソンが交代で試合のテンポを変える“第2の火力”として機能すれば、ニックスはより柔軟で厚みのある攻撃オプションを手にすることになる。

キャリアの再構築か?クラークソンが狙うもう一花

クラークソンはロサンゼルス・レイカーズでキャリアをスタートさせ、その後キャブス、ジャズと移籍を重ねてきた。ジャズ在籍中は約6年間にわたり中心選手として信頼を集め、2020–21のシックスマン賞受賞もその集大成だった。

しかし、ジャズは現在再建モードに入りつつあり、クラークソンのような即戦力型スコアラーよりも若手中心の育成へと舵を切っている。そうしたチーム方針の変化を受け、今回のバイアウトに至ったと見られる。

新たに加入が見込まれるニックスでは、プレーオフ進出はもちろん、チャンピオンシップを狙う上で重要な「勝てるベテラン」としての役割が期待されている。

まとめ|ジョーダン・クラークソン、勝負の1年へ

ベンチから試合を決められる数少ないスコアラー、ジョーダン・クラークソン。彼の退団はジャズにとって一つの時代の終わりを意味し、ニックスにとっては再びプレーオフ上位進出を狙う大きな材料となる。

「シックスマンの代名詞」とも言えるクラークソンの新たな挑戦が、どのような結果を生むのか。今後の動向から目が離せない。

元ドラフト1位エイトンがFA市場へ!ブレイザーズと決別し新天地を模索

元ドラフト全体1位、エイトンがFA市場に登場

2024年6月30日(現地時間29日)、ディアンドレ・エイトンが所属していたポートランド・トレイルブレイザーズとの契約をバイアウト(買い取り)で合意し、完全FA(フリーエージェント)として市場に出ることが『ESPN』によって報じられた。

この動きにより、来月27歳の誕生日を迎えるエイトンは、新たな所属先を自由に選択できる立場となる。

2018年NBAドラフト全体1位指名の実力者

エイトンは213cm・113kgのサイズを誇るセンターで、2018年のNBAドラフトにおいてフェニックス・サンズから全体1位で指名された実績を持つビッグマン。パワーとスキルのバランスに優れ、NBA入り当初から即戦力として評価されていた。

サンズでは主力としてプレーし続け、NBAファイナル進出にも大きく貢献。その後、2023年にブレイザーズへと移籍し、若手主体の再建チームの中でリーダーとしての役割を担っていた。

2024シーズンは故障に泣くも安定の成績

今シーズンのエイトンは、左ふくらはぎの肉離れによって2月中旬から長期離脱を余儀なくされ、レギュラーシーズン40試合の出場にとどまった。しかし、その40試合すべてで先発出場を果たし、以下の安定したスタッツを記録している:

  • 平均出場時間:30.2分
  • 平均得点:14.4点
  • 平均リバウンド:10.2本
  • 平均アシスト:1.6本
  • 平均ブロック:1.0本
  • FG成功率:56.6%

特筆すべきは、NBAデビューから7年連続で「平均ダブルダブル」を達成している点で、これはドワイト・ハワード以来の快挙。出場数の制限がある中でも、高いパフォーマンスを維持したことはFA市場でも高く評価されるだろう。

バイアウトにより高額契約解除、年俸約51億円

エイトンは現在、残り1年・約3555万ドル(約51億円)の契約をブレイザーズと結んでいた。しかし今回、両者合意のもとバイアウトが成立。これによりサラリーキャップの柔軟性を獲得したブレイザーズは若手中心の育成路線へと舵を切った形となる。

エイトンにとっても、プレータイムや役割、優勝争いに関与できる環境を求めてのFA入りと見られている。

ブレイザーズのセンター陣と世代交代

エイトン退団後、ポートランドには以下のビッグマンたちが控えている:

  • ドノバン・クリンガン:ルーキーながら先発へ昇格
  • ロバート・ウィリアムズ3世:リムプロテクターとして高評価
  • デュオップ・リース:インサイドのバックアップ
  • ヤン・ハンセン:中国出身のビッグマン、メンフィスからトレード加入

このラインナップからも明らかなように、ブレイザーズは世代交代を進めつつある。若手を中心とした新体制の中で、ベテランのエイトンが退団するのは自然な流れと言える。

注目のFA市場、新天地はどこに?

FA市場に名を連ねたエイトンには、即戦力センターを求める複数チームが関心を示すと予想される。特にリバウンドやペイント内での得点力、スクリーンプレーにおいて貢献度が高い彼は、優勝候補チームにとって貴重なピースとなる可能性がある。

現時点では去就先の情報は明らかになっていないが、プレーオフ常連チームやインサイドに不安を抱えるチームにとっては魅力的な補強ターゲットになることは間違いない。

2018年のドラフト全体1位として期待を背負い続けてきたディアンドレ・エイトン。次なる舞台で、彼がどのような存在感を示すのか注目が集まる。